カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 663

カツ丼小僧

「筒井さん、………。

 前回は、本当に失礼いたしました。

 

 今日こそは、「死」についての本格的な講義、………

 よろしくお願いします、………。期待してます。

 暗いテーマですが、筒井さんの力量で、なんとか明るく持って行ってください。」

 

筒井康隆

「何を言っとるんじゃ、……確信犯のくせして、………。

 今度、前回のような事があったら、承知せんぞ、………。」

 

カツ丼小僧

「……………。わかってます。お願いしますよ、………。懺悔(ざんげ)。ねっ。」

 

筒井康隆

「……………。う~~ん、………ど~~しよ~~かなぁ~~~~、? 」

 

女性一同

「筒井さぁぁ~~~~んっ、、頑張ってぇ~~~~~~~~っ、、

 私たち、応援してまぁぁ~~~~~~~すっ、♡♡♡。

 きゃぁぁ~~~~~~~っ、筒井さんは天才よ~~~~~~~っ。♡♡♡。」

 

筒井康隆

「うっほほ~~~いっ、気分いいぞぉ~~~いっ。

 ようし、それじゃぁ始めようか、………。

 女子の声援と言うものは、いつも男に、張り合いと活気を与えてくれる、………。

 これだから、人生というものは、………わははははは。

 

 ♪ラ・シュビドゥンドゥン、………ラ・シュビドゥンドゥン、………。

 

 

 『人に迷惑をかけるような死に方をしてはいけない』

 なんてことも言うけど、死んだら確実に迷惑かけるんだから、………。

 普通に死んだって、葬式出さなきゃいかんでしょ。

 行方不明で屍体なくても葬式出すもんね。

 みんな葬式が好きなんだねぇ、………。

 

 『朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり』なんて、大きく出たなぁ、………。

 せっかく道を知ったって言うのに、死んじまうのかい。

 きっと朝に聞いた道に夕方迷っちまったんだろうね。そうですとも。

 

 『死んで花実が咲くものか』ですよ、植物じゃあるまいし、………。

 一粒の麦がもし死ななかったら、花も実もないもんね、………。

 

 片方じゃ『九死に一生』なんて、喜んでる奴もいてね、………。

 九分通り助からないなんて、誰にわかるんですか、? 勝手に喜んでろっての。」

 

一同

「わははははは。」

 

出川哲朗

「いいぞっ、……筒井っ、。面白いっ。」

 

筒井康隆

「ああ、そうですねぇ、……。

 『死んだ子の歳を数えてる』人もいるねぇ、………。

 だけど、三歳で死んだら三歳のままだ。その方がいいような気もするけどね。

 

 憎たらしい餓鬼になったり、非行に走ったりするよりはね。

 ああ、そりゃぁまあ、みんな自分の子だけは、そうはならないと思ってる。

 だけど、美しく生まれて可愛がられた子ほど、いやな奴になるみたいだねぇ。

 ………いや、おれがそうなんだけどね。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「人生においては、苦難災難は、あればあるほどいいと言う人もいますが、

 本当でしょうか、? 辛すぎて死にたくなる時もあるんです。」

 

武田鉄矢

「カツ丼君、それなら今度、職員室に来なさい、……。

 金八先生が悩みを聞いてあげますから、………。」

 

市川海老蔵

「あんた、また変な事言って、かえって生徒の人生を誤らせないようにな、………。」

 

武田鉄矢

「そ、そ、そ、そげんこと、………あ、あるわけ、な、な、なかとです、………。

 い、いらんこと、言うもんじゃなかとですよ。え、え、海老蔵さん。」

 

一同

「わははははは。」

 

筒井康隆

「他にはですね。

 『死中に活を求める』なんて目前の死に怯えて発狂した

 やけくそ人間の猪突猛進だとか、………。」

 

カツ丼小僧

「僕の心象風景は、いつでもそんな感じです、……。ムンクの『叫び』とか、……。」

 

出川哲朗

「ぎゃははははっ。やけくそなのかよ、おめぇっ。ぎゃははははっ。」

 

カツ丼小僧

「何が、おかしいの、? 」

 

出川哲朗

「あ、……いや、わりぃ、わりぃ、………。わははははは。

 お、おめぇよ~~~、そんなに真剣な顔して怒るなよ~~~。

 そんなにピリピリしてると、早死にするぞ、おめぇ~~~、ぎゃははははっ。」

 

筒井康隆

「それとか、『虎は死して皮を留め、人は死して名を残す』などと、………。」

 

カツ丼小僧

「あ、……僕、いつもそれを、考えています、……。名声は、やっぱり欲しい。」

 

市川海老蔵

「でも、あんた、その割に、この座談会のメンバーの中で、

 一番、知名度が低いね、……… どうして、? 」

 

カツ丼小僧

「ぼ、僕は、これからです、………。

 いずれ、『カツ丼小僧、ここにあり』と、

 天下にその名を轟かせてやるつもりですので、期待して見守っていてください。」

 

市川海老蔵

「わはははは、………ま、まぁ、頑張ってくださいよ。ふふふ、………。わはははは。」

 

武田鉄矢

「海老蔵さん、……言葉の中に、まったく誠意が感じられんとですよ、………。

 それはいかんとですよ。人間、誠意が大切なんです。誠意が。」

 

市川海老蔵

「うん、わかった、……もう、いいよ。」

 

近藤真彦

「そういえば昔、『ひびきわたる』なんて、いかにもその名が天下に

 轟きそうな芸名の漫談家がいたけど、どうなっちゃたんだろうねぇ、………。」

 

カツ丼小僧

「『ひびきわたる』だけだと、何が響き渡るのか、という事が、

 名前の中に、記されていません。

 おそらく場内の客席に、ひびきさんの大声が響き渡ったんでしょう、………。」

 

一同

「わははははは。なるほど。」

 

筒井康隆

「話が脱線しないうちに、どんどん喋るよ、………。

 司会者なんて一切無視の強行突破だ、………。いくぜっ。

 

 『虎は死して皮を留め、人は死して名を残す』などと、

 やたら名誉に拘(こだわ)っている、お説教じみた格言もあるけど、

 だったら最初っから、英雄豪傑の名前、自分につけときゃいい、………。

 格言名言、いずれも死の本質に迫ったものは、ないみたいですな。

 

 さて、……ではこれから、「死」の、本質に迫りましょう、………。

 

 私が多大な影響を受けた、ハイデガー、………。

 ハイデガーを読んで、最も正解だと思えたのは、

 ハイデガーは、死というものを、実に魅力的に描いているってことでした。」

 

カツ丼小僧

「ハイデガーですか、………。

 ドイツの哲学者、マルティン・ハイデッガー(1889~1976)の事ですね、………。

 あっ、……1889年生まれなら、ヒトラーと同じ年の生まれですね、………。

 何やら、ただならぬ予感が、………。」

 

筒井康隆

「き、君っ、……な、何を言ってるんだ、……ハイデガーは、………。」

 

カツ丼小僧

「いやいや、……冗談ですよ、冗談、………。

 僕は読んだことがないので、よく知りませんが、

 ハイデガーは立派な哲学者だと思います。」 

 

筒井康隆

「うん、……。」

 

カツ丼小僧

「僕は、若いころ、これも同じく、ドイツの哲学者、

 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844~1900)の著書を

 読みまくったことがあるんです。でも、内容が難解すぎて、小難しく、

 チンプンカンプンで、言ってることが、まったく理解出来ませんでした。

 もう、読んでる最中、頭が痛くなってきて、………。」

 

筒井康隆

「ほう、……。ニーチェを、……?

 好きでもないのに、無理して読んだの、……? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうなんです、………。

 実は、僕の好きなムッソリーニが、多大なる影響を受け、

 愛読していた作家だというので、ちょっとどんなものかなぁと、

 読んでみようと思ったんです、………。それが、………。

 

 バカじゃねぇの、? もう少し、わかりやすいものを書いてくれってんだよ。

 あれじゃ、教養の足しにもなりゃしねぇ、………。

 それとも翻訳者が悪いのか、? いや、僕の頭か、?

 当時の僕にとっては不愉快な著作で、まったくの時間の浪費でした、……。

 

 でも、なんとか理解したくて、先に巻末の解説の方から読むようにしたんですが、

 それでもチンプンカンプン、意味不明、………。もう、いやだ。まっぴらです。

 あれは、キ○ガイの書いた書です、……。少なくとも、僕の頭ではついていけません。

 もし今度、機会があれば、ハイデガーを読んでみることにします、………。」

 

筒井康隆

「うん、そうだよ、……それがいい、………。

 

 話を戻すけど、ハイデガーは死というものを、実に魅力的に描いてるってことです。

 魅力的と言ったって、そんなに魅力的なら、じゃぁ死んでやろうかと思って、

 自殺に走る、……といったようなものではない、………。

 それはむしろ、ショーペンハウエルでしょうな、………。」

 

カツ丼小僧

「アルトゥル・ショーペンハウアー、(1788~1860)……

 この方も、ドイツの方ですね、……。」

 

王貞治

「OH ! ! ドイツは、哲学者のホームラン王国です。」

 

カツ丼小僧

「今、ネットで、ショーペンハウエルを確認したら、

 白髪ですが、鉄腕アトムのような、ヘアスタイルしてますね。

 当時は、こういう髪型が流行していたんでしょうか、? 」

 

一同

「わははははは。んなバカな。」

 

筒井康隆

「ショーペンハウエルは、ドイツの観念哲学の人で、

 『最後に凱歌をあげるのは、死である』なんて、ずいぶん厭世的だったから、

 この人の本を読んで、沢山の青年が自殺しちまった。」

 

笑福亭鶴瓶

「わははははは。哲学版、完全自殺マニュアルや、………。

 時代は、向こうの方が、ずっと先やけど、………。わははははは。」

 

松本人志

「うふっ、うふっ、……わ、笑えませんよ、師匠、………。」

 

浜田雅功

「何いうとんねん。大声で笑ったれや。笑え、笑え。わははははは。」

 

松本人志

「笑えんもんは、笑えん。」

 

筒井康隆

「ショーペンハウエルは、ボクもうかうかと読んだけど、危なかったなぁ、………。

 そのくせ自分は七十年以上も生きたんですから、ほんと悪い人ですよ、

 このショーペンハウエルっていう人は、………。ショーベンかけてやりましょう。」

 

一同

「わははははは。」

 

松本人志

「うぷぷぷぷっ、……わははははは。」

 

浜田雅功

「何やねん、? 今度はそんなに、おかしいのか、? 」

 

松本人志

「下品ネタのダジャレでも、おもろいもんは、おもろい。わははははは。」

 

筒井康隆

「では、ハイデガーの哲学はどうだったのかと言うと、

 僕が読んだちょっとあとだったかな、……メメント・モリ、………

 つまり「死を思え」という言葉が流行ったんだけど、ハイデガーはまさに、

 その死を思え、自分から進んで死というものと向かい合えって言ってるんです。」

 

カツ丼小僧

「僕なんか、毎日毎時間、5秒ごとに死と向かい合っています。」

 

一同

「わははははは。ゴ冗談を、………。」

 

カツ丼小僧

「いえ、本当ですよ。死のことは、いつも頭から離れません。」

 

出川哲朗

「ぎゃははははっ、……や、やめろよ、おめぇ、深刻ぶるの。ぎゃははははっ。」

 

筒井康隆

「これは企投って言って、自分から進んで死と向かい合う、

 企んで自分を死に投げ込むことなんだけど、それ以前に、被投って言って、

 否応無しに、死を思ってしまう。死の方へ投げ込まれるという状態があります。

 これは、自分ひとりの時の状態になるとは限りません。」 

 

カツ丼小僧

「あっ、……僕たぶん、そっちの方だ。」

 

筒井康隆

「ほら、よくパーティなんかで、周囲にいっぱい人がいても、突然、

 「あーーーっ。自分は死ぬんだ」と思って、

 「あーーーっ。ここにいるこの人たちも全部死ぬんだ」と思って、」

 落ち込んだりすることがあるでしょ。」

 

一同

「……………。」

 

タモリ

「ふふふ、……ないない。」

 

筒井康隆

「えっ、? そんなこと一度もないって、? 本当ですか。そりゃぁ幸せですねぇ。」

 

カツ丼小僧

「僕は基本的に1人でいるので、パーティそのものにすら、出席したことがない。」

 

筒井康隆

「わははははは。まあまあいいでしょ。

 でも、ぼく自身は、そんな状態によくなるし、

 そんな状態になっている人を見かけることだって、よくあります。

 

 大勢の中にいて、人に囲まれていたって、

 それとは無関係に、そういう状態になるってことです。

 

 さて、自分が死と向かい合って、それでどうなるのかという問題、………。

 ただ怖いだけでしょうかね。

 いやいや、ハイデガーはこれで、死というものがあるということを

 死ぬ前に、前もって了解するのが大事だと言ってるんです。

 これを先駆的了解というらしいんですが、……… 」

 

タモリ

「暗いなぁ、………。

 私は早稲田大学の、哲学科を出ていますがね。ここまで暗くはありませんよ。」

 

さだまさし

「いや、人の性格を、暗いとか明るいとかで単純に2分して決めつけるのは、………。」

 

カツ丼小僧

「大丈夫です。今のさだまさしさんは、とっても明るい。

 若いころのイメージとは、かなり違っています、………。

 そうなんです、………。人間は変化し、成長していきます。

 むしろ、今では、タモリさんの方が根暗にも見える、………。

 

 さぁ、さだまさしさん、今こそ、あの頃の復讐を果たしなさい。

 宿敵のタモリさんに対して、面と向かって、根暗と罵倒してやりなさい。」

 

さだまさし

「ん、……まぁいいよ、……。

 そういう事言ってるから、ますます根暗になるんだよ。」

 

一同の半分

「わははははは。そうだね。」

 

一同のもう半分

「?、?、?、?、?、」

 

タモリ

「……………。

 でも当時のさだまさしへの悪口は、大衆に大受けした。それだけは事実だ。

 私は、大衆のために良い事をしたと思っている。後悔はない。」

 

出川哲朗

「ぎゃははははっ、……。いくらなんでも、そりゃ~~勝手だろ~~~、おめぇ。」

 

タモリ

「おい、あんたさ、

 芸能界の大先輩に対して、「おめぇ」は、ないんじゃないですかね。おめぇは。」

 

出川哲朗

「わははははは、もう、おめぇ、

 笑っていいとも!辞めちまったんだから、どうでもいいよ~~~。ぎゃははははっ。」

 

タモリ

「おいっ、! ! 」

 

さだまさし

「♪海は~~~死にますか、タモリは~~~、どうですか、………。」

 

一同の一部

「あっ、……やっぱり、根に持ってる。当然でしょうけどね。」

 

一同の半分、特に女性

「私たち、当時のさだまさしさんの悪口なんて、何も知りませんよ~~~。

 誰にでもわかる話、してくださぁ~~~~い。」

 

江川卓

「私の「空白の一日事件」と同じです、………。

 もうみんな忘れているか、知らないんですから、いちいち掘り起こしたりなんかせず、

 そっとしといてやりましょう。それが思いやりというものです。

 ホント、当時は、死をも頭をよぎったんだから。」

 

関口宏

「えっ、? あんた、ふてぶてしいんじゃなかったの、? 怪物でしょ。」

 

江川卓

「まぁ、死のうと思ったっていうのは、冗談ですけどね。耳が大きいのは事実です。」

 

筒井康隆

「わはははは。おい、いいかげん俺の話を黙って聞け。

 黙って聞けと言うとるのが、わからんか、このボケ。

 それに「死」を軽々しく口走ってはいかん。

 根暗のさだまさし。ふてぶてしい江川卓。俺はみんな知ってるぞ。さて始めるぞ。

 

 いやいや、おれなんか、とてもじゃないけど、

 死というものを先駆的に了解なんかしたくないね。

 だって自分が死ぬんですよ。自分が死ぬなんてとこ、あなた見たいと思いますか、?

 おれなんか、とてもじゃないけど、そんなもの見たくないね。

 そんな場面には立ち会いたくありません。その場にはいません。

 

 では、どこへ行くかというと、行くとこはない。

 ロビーか副調かのモニターででも、見ましょうかね。

 でもまあ、ハイデガーがそう言ってるんだから、先駆的に了解したとしましょう。

 そういうものがあるんだとしましょう。」

 

テリー伊藤

「筒井さん、……あんた本当に、ハイデガーの信奉者なんですか、?

 なんだか、よく、わかりませんね。」

 

野崎幸助

「そんな小難しい話よりも、私は若い美女とのセッ○ス。これだけです。

 それ以外は死。虚無。アソコに棒突っ込んで、ただ一心不乱に腰を振るだけですよ。

 エッサホイノサ~~、エッサホイノサ~~、ああ、ええ気持ちや。ほえほえ~~~。

 そしてドピュッと出す。いい汗をかく。その繰り返し。スポーツと同じに単純明快です。

 ね、いいでしょう。わははははは。

 

 いくよ~~~~~っ、

 

 

 ♪腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、

 

 ♪腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、

 

 ♪腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、

 

 ほえほえ~~~~~っ、ほえほえ~~~~~っ、ほえほえ~~~~~っ、」

 

 

デヴィ夫人

「ああ、野崎さん、……。尊敬しますわ、………。奇跡の76歳です。ああ、……。」

 

志茂田景樹

「いいねぇ、……。実にいい。僕も野崎さんのように自由に生きたいな。」

 

今井優子

「自由に生きてるじゃない。そのコスチュームとヘアースタイル。」

 

一同

「わははははは。そうだ、そうだ。」

 

志茂田景樹

「グッ、ジョ~~~~~ブッ、! ! ! 」

 

筒井康隆

「だから、ハイデガーは、息抜きなんですよ。たまにはいいでしょう。

 僕だって、空想世界の中では、美人女優を裸にして、煮て焼いて食ってしまうような事

 ぐらいは、やってますから。もちろん、実行はありえませんが、……。

 

 最近では、地下3階の部屋に、女流漫画家の桜沢エリカを連れ込んで、………

 うわ~~~、言っちゃった。言っちゃった。

 いやいや、冗談です。でも空想世界では誰もがやっています。そうだよね、うんうん。

 そうだよ、そうだよ。」

 

アントニオ猪木

「そう、ダァァァ~~~~~~~~~ッ、

 異論は、ない、ダァァァ~~~~~~~~~~ッ、」

 

リリー・フランキー

「つ、筒井さん、いきなり、実在の人物の名前をあげないでくださいよ~~~。

 一瞬、ドキッとするじゃないですかぁ。

 うわぁ~~、想像してたら、で、で、で、出ちゃったぁ~~~~。」

 

吉幾三

「よしっ、いくぞうっ、。筒井さん、脱線しないで話を続けて、………。」

 

都築響一

「続き、………を。」

 

三田村邦彦

「あ、あんた、一生、それだけを言い続けるのか、………?

 

 宮尾すすむの『ハイッ、』みたいに、………。

 谷啓の『ガチョォォ~~~~ン』みたいに、………。

 ダンディ坂野の『ゲッツ』みたいに、………。

 

 ほ、本当に、それだけなのか、? それでいいのか、? うん、??? 」

 

都築響一

「では、新しい、バージョンを、………。

 替え歌です、……。

 ♪ろ~~せんは、つづく~~~よ、ど~~こまでも~~~~。」

 

筒井康隆

「ただね、ハイデガーだって、やっぱり死は怖いわけですから、

 死の前に立ったら、恐ろしさのあまり、誰だって粉々に打ち砕かれちまう、

 とは言っています。

 

 当たり前だよね。死というのは、物凄い形相をしていて、

 とてもじゃないけど、まともに向き合える相手じゃない。そう言っています。」

 

野崎幸助

「へへへ、………

 でも腹上死なら、私は本望です。その最中にポックリ逝って、ハイ、昇天。

 行きつく先は天国でした。バンジャァァ~~~~~~イッ、! ! ! 嬉しいなっ、と。」

 

一同

「わははははは。うわはははははは。」

 

筒井康隆

「わはは、……いや、……そうじゃなくて、………。

 

 「死」に来られたら、そのあとには何もない。未来はない。虚無しかないとなったら、

 そんな奴の顔なんて。まともに見ることが出来ません。

 では、そいつのことをハイデガーは、何て呼んでいるかっていうと、

 勿論、ただ死とか死神とか呼んでるわけじゃなくって、

 「最極限の未了」と呼んでいます。「最極限の未了」とは何か、? 」

 

カツ丼小僧

「あ、……すいませんが、筒井さん、………。

 悲しい時間制限でございまして、今日はここで終わりです。

 この続きは、また次回お願いします、………。」

 

筒井康隆

「う~~~ん、………

 や、やっと調子が乗って、さあ、これから、という時だったのに、………。

 

 ほえほえ~~~~~~~~っ、」

 

野崎幸助

「♪腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、

 ♪腰振り、ドピュドピュ、いい汗かきかき、………。」

 

笑福亭鶴瓶

「だからそれは、もう、ええって、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「皆さん、今日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました~~~~。

 またのご来店を、お待ちしておりまぁ~~~~~~す。

 

 グッド、ラァァ~~~~~~~クッ、」

 

一同

「またね~~~~~~っ、♡♡♡。」