カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 662

松田賢二

「この度は、世間様をお騒がせして、どうもすみません、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……わかっています、………。

 辺見えみりさんとの離婚ですね、………。

 あんた、どう責任をとるおつもりですか、? 

 子供たちは、これから一体どうなるんです、?

 子供たち、可哀想に、……これって絶対、世間が許しゃしませんよ、……。

 ん、? わかってんのか、松田っ、おら。タコっ。」

 

松田賢二

「ならば、死んでお詫びを、………。」

 

カツ丼小僧

「……………。」

 

一同

「………ふふっ、マジ、? 」

 

松田賢二

「わははははは。ジョーダン、ポイです。

 ぽぽいの、ぽ~~~~いっ。わははははは、………。」

 

カツ丼小僧

「わははははは。そうだよね、……。

 誰だって、芸能人の離婚や不倫で、いちいち目くじら立ててなんかいられないよ。

 もう、あんまり、そんなことばかりで、飽きちゃった、………。

 そりゃぁ、確かに、このことで、松田さんが自殺でもすれば、

 ビッグニュースとなって、大騒ぎで注目されるんでしょうが、………。」

 

松田賢二

「……………。」

 

筒井康隆

「わはっ、わはっ、わはっ。くだらんジョーダンは、ポイだっ。」

 

藤岡弘、

「ふっふっふっ、……。長年の宿敵、

 仮面ライダーの地獄大使役、大杉漣も死んだ、………。ショッカー万歳、! ! 」

 

宮内洋

「先輩、……もうやめて、……。恥ずかしいよ、……。」

 

草野仁

「はっはっはっはっはっ、ええ、そうですね、そうですね。」

 

松坂慶子

「一言、言わせてください。

 大杉漣さんは、NHKドラマ、『ゲゲゲの女房』にも、出演していました。

 享年66。合掌、………。」

 

   

   松坂慶子の一声で、一同の者、しばらくの間、皆、手を合わせて合掌する。

   死とは、何ぞや、………? 

 

 

カツ丼小僧

「それでは、今日もさっそく、始めましょう、………。

 『文學界』(文藝春秋・発行)3月号掲載の、筒井康隆さんの作品、

 『ダークナイト・ミッドナイト』を取り上げて、皆で、死や神、宗教等について、

 遠慮なく、ざっくばらんに語っていこうと思います、………。

 

 ちょっと微妙なテーマなんですが、自由闊達に喋ってください。

 ではまず、筒井さんから、………話の、とっかかりを振ってください。頼んます。」

 

筒井康隆

「うん、……。

 死について、たいていの人は、いかにも怖くないようなふりしてるんだけど、

 それにしちゃ、死に関する諺(ことわざ)、言い換え、言い回し、言葉なんて、

 やたらに多いんですよ。

 なんですか、? いい気持ちなのに、すぐ『死ぬ死ぬ』って言うのは、? 」

 

一同

「わははははは。」

 

筒井康隆

「地方の旅館に泊まった時なんぞ、あなた、隣の部屋から女のでかい声で、

 『死ぐー、死ぐー』って聞こえてきて、

 こっちは笑い堪えるのに苦労しましたよ、あなた。」

 

一同

「わははははは、うわはははははは。」

 

筒井康隆

「だって、げらげら笑ったりしたらお隣さん、行き損なうじゃないですか。」

 

一同

「わははははは。確かに、確かに。」

 

明石家さんま

「ヒィーーーーッ、ヒィーーーーッ、」

 

筒井康隆

「『死んでも死に切れん』なんて言い方あるけど、当たり前でしょ。

 誰だって死にたくないんだから、死ぬ時には未練を残すもんです、………。」

 

笑福亭鶴瓶

「わははははは。そうや、そうや、確かに、そうや、………。

 ごっつぅ、おもろいで、その感覚。」

 

関根勤

「アハハハハ、……アハハ~~~ハハ、アハハハ~~~、アハハ、ハハ、ハハ。」

 

出川哲朗

「ぎゃははははっ、ぎゃははははっ。」

 

筒井康隆

「『死ぬときは一緒』だなんて、よくそんなことが言えますね。」

 

一同

「わははははは。」

 

筒井康隆

「あのねぇ、誰だって死ぬときは一人なんですからね。

 一緒に死んでくれなんて、甘えちゃいけない。」

 

一同

 ! ! ! ! !  ……………。

 

筒井康隆

「一緒に死んでくれる人がいたって、死ぬ苦痛は自分だけのもんだ。

 死の苦痛が半分になったりはしません。」

 

一同

「……………。」

 

出川哲朗

「………ぐすっ、………。」

 

筒井康隆

「もし半分になるんなら、皆が心中したがりますよ。」

 

笑福亭鶴瓶

「確かにそうや。でも、…… 」

 

筒井康隆

「デモも、ストもないよ、………。

 三人で死んだり、四人で死んだり、

 自殺サイトで一緒に死ぬ人を大勢みつけたりしてね、………。」

 

一同

「……………。」

 

ビートたけし

「赤信号、みんなで渡れば、………。」

 

筒井康隆

「いや、……そうじゃないよ。

 そんなことをしたって同じ、………。

 死の苦痛が、三分の一になったり、四分の一になったりしないんだから。

 

 まあ苦痛のことだけ考えるんなら、安楽死ってものがありますけどね。

 苦痛なしに死なせてくれるんだから有難い話で、昔はそんなものなかったもんね。」

 

カツ丼小僧

「安楽死、………。巨泉さんも、それを望んでいた、………。

 でも本当に、少しの痛みもないのかな、……?

 まさか、そんなことは、………。」

 

一同

「……………。」

 

筒井康隆

「それにアルツハイマー病とかなんとか、

 認知症で惚けて死ぬんなら苦痛はないでしょ、………。

 苦痛はあるかもしれないけど、それだって死を意識しての苦痛じゃないんだからね。」

 

瀬戸内寂聴

「あ、あれ、? み、皆さん、……なんで一斉に私を見るんです、?

 わ、私は、まだまだ、ほれ、この通り、頭の方は健在ですよ、………。

 

 ににんが、しっ、にさんが、ろくっ、にしが、はちっ、にご、じゅうっ、

 にろく、じゅうにっ、にしち、……え~~と、あれ、?あれ、?

 

 にしち、……にしち、……にしち、じゅうしまつ、……あ、あれ、あれ、??? 

 ど、どうしたんじゃ、? と、鳥がいっぱい、私の周りを飛んでいるっ、……???

 あらあらあら。ほ、ほ、ほ、ほえぇぇ~~~~~~~っ、、、あらまぁ。」

 

一同

「……………。」

 

カツ丼小僧

「わははははは。皆さん、心配は無用です。

 寂聴さんの頭脳はツルピカ、いえ、輝きを失ってはいません。

 寂聴さんは、奇跡の95歳です。

 寂聴さん、あなた今、ウケ狙いで、ワザと間違えましたね、………。」

 

瀬戸内寂聴

「おほほほほ。カツ丼小僧さん。わかりましたか、?

 そうですよ、……ワザと間違えたんです。

 皆さんを、ギョッとさせようと思って、………。

 でもカツ丼小僧さんこそ、私の演技を見抜くなんて、ご立派、ご立派、………。

 おっほっほっ。いっひっひっ、えっへっへっ。気分いいわぁ~~~。」

 

一同

「なんだぁ~~~~~。演技かぁ~~~~。ビックリしたなぁ、もう。

 すっかり騙されちゃった、………。」

 

渡邊恒雄

「わははははは。寂聴さんは、我々年配者の誇りじゃ。」

 

小沢一郎

「どうせなら、今年の5月で満100歳になられる、中曽根康弘さんにも、

 この座談会に出席してもらえばよろしいのではないかと、………。」

 

一同

「おぉ~~~~~~~~~っ、」

 

筒井康隆

「お、おい、……俺の話は、……。」

 

カツ丼小僧

「でも、寂聴さんね、……。一つだけ忠告しておきますがね、

 ボケたふりだとか、とぼけたふり、馬鹿なふり、というのは、

 あまりしない方がいいと思います、………。

 

 この世の真理の一つなんですが、そのような事を、あまり繰り返し続けていると、

 いつの間にやら最後は、本当にそうなってしまうからです。」

 

瀬戸内寂聴

「ほぇぇぇ~~~~っ、??? そ、それ、本当ですか、? 」

 

一同

「ぎょぎょぎょっ、! ! ! こ、こわぁぁ~~~~いっ、」

 

カツ丼小僧

「ええ、……

 身振り手振りの物まねもそうなんですが、

 口から発せられる言葉にも、よくよく注意してください。

 言霊(ことだま)というものが、あります。

 昔、ラジオパーソナリティの、笑福亭鶴光(しょうふくてい・つるこ)さんが、

 ラジオで『家が火事になる』というギャグを連呼し続けていたら、本当に、自分の家が

 火事になってしまった、というエピソードもあります、………。」

 

一同

「えぇ~~~~~~~っ、???!!!! 」

 

マツコ・デラックス

「でも、それだけの事で、言霊のせいと、決めつけるのもねぇ、………。」

 

カツ丼小僧

「いえ、それだけで言ってる訳では、ありません。

 僕の長年の人間観察の結果です、………。あしからず。」

 

筒井康隆

「おい、……ちょっと、………。」

 

カツ丼小僧

「耳の聞こえないふりだとか、声のどもったふり、………

 いや、もっと言えば、顔の変形、………

 つまり指で、顔の肉などをつまんで変形させて、面白がるような行為も、

 あまり続けていると、そのうち本当に、………。」

 

ダレノガレ明美

「えぇ~~~~~~~っ、???!!! そ、そんなぁ~~~~~~~っ、

 私、指で自分の顔を変形させる、『変顔』っての、よくやるんですよぉ~~~~っ。

 ツイッターなんかにも、よく、その写真をアップさせていましたぁ~~~~~~っ。

 ひぇぇぇえ~~~~~~んっっ、。 ど、どうしよう~~~~~っ、」

 

カツ丼小僧

「あ、……それは、もう駄目ですね、………。

 いずれ、そのあなたの美しい顔は、何かの事故や病気で変形し、

 見るも無残な福笑い、おかめ納豆顔になって、周りの物笑いの対象となるでしょう。

 わははははは。」

 

ダレノガレ明美

「そ、そ、そ、そんなぁぁ~~~~~~~っ、、、

 びぇぇぇぇえ~~~~~~~~~~~~んっっ、、ぎゃひぃぃぃんっ。

 か、神様ぁぁ~~~~~~っ、死にたいよぉぉ~~~~~~~~~っ、、

 あ、明美、も、もう、ダメェェ~~~~~~ッ、」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、……冗談です、………。

 わははははは。冗談にきまってるじゃないですか、……。

 それは、あまり頻繁に毎日のように何年も何十年も繰り返していたら、という事です。

 ちょっと弄ったぐらいでは、もちろんそんな事はありません。

 でも、やはり、癖になったりするといけないから、なるべくは控えた方が、………。」

 

ダレノガレ明美

「ああ、良かった、………。

 明美、恐怖で、オシッコもらしそうになっちゃったワ。

 美人は顔が命です、……。大切にします。………あ、あれ、あれ、?

 私、何言ってんのかしら、? つい本音がでちゃった、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「いいじゃないですか、明美さん、……。自信の現れですよ。」

 

筒井康隆

「な、なんて言う事だ、………。

 また脱線だ、……。今日は、死と神、宗教について語り合う日ではなかったのか、? 」

 

カツ丼小僧

「あっ、……筒井さん、……すいません、すいません。

 どうぞ、先程の続きから、どんどんどんどん、思っていることを喋ってください。」

 

都築響一

「続き、………。」

 

吉幾三

「よし、いくぞう、………。」

 

カツ丼小僧

「あっ、あれ、? ……吉幾三さん、? ……これはこれは、………。初登場ですね。

 いやいや、いきなりの登場で、びっくらこきました。屁もぷーぷーです。

 今日は、ようこそ我が座談会へ、お越しくださいました。

 名曲、♪『俺ら東京さ行ぐだ』は、いつも散歩がてら口ずさんでおります。」

 

吉幾三

「ホントかよ、おめぇ、………ウソこくでねえ、………。

 オラを、田舎もんだと思って、バカにすると承知しねぇっぺや。」

 

カツ丼小僧

「おっと、……それに今日は、すごい農家の衣装だ、……かっぺ丸出し、……。」

 

吉幾三

「かっぺたぁなんだ、かっぺたぁ、………。

 おめぇ、やっぱり、オラのこと、田舎もんだと思ってんじゃねぇのかぁ、? ん、? 」

 

筒井康隆

「………おい、………司会者。」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、幾三さん、僕は好意を込めて言ってるんですよ、………。

 帽子に、もんぺに、長靴、………クワまで担いじゃって、………。

 いやぁ~~~、こりゃぁいいや、……雰囲気出てるなぁ、………。うんうん。

 

 よしっ、いくぞうっ、………

 この言葉を胸から思いっきり吐き出すと、体に活気がみなぎってきますよ。

 今後ともよろしくお願いしまぁ~~~~~~~す。ビバッ、イクゾウッ。」

 

吉幾三

「あ、あ、あ、あれ、? お、お、おいっ、……。

 あそこにいるのは、岩手の千昌夫さんじゃねぇかよっ、? な、そうだっぺ、?

 お~~~いっ、昌夫さ~~~ん。オラだよっ。オラっ、……青森の吉だぁ~~~。」

 

千昌夫

「えっ、???!!! だ、だ、だ、誰、……? 誰、? 」

 

吉幾三

「オラだよぉ~~~。オラ、オラ。吉だ。吉、吉。青森の吉。

 ちょっと、こっちきて、オラの隣に座れって、………。むほほほほ。一杯ついでくれ。

 いや~~、懐かしい、懐かしい。懐かしくって、涙がでらぁ。 

 そうかぁ~~~、千さん、こんな所へ寄り道してたのかぁ。びっくらだなやぁ。」

 

千昌夫

「いやいやいや、これは吉さん、………。

 ホントに、その節は、どうもどうも、………。いや、どうも。

 こんなところで、またお目にかかれるなんて。 わはははは。

 長生きは、してみるもんだなや。ま、ま、とりあえず、一杯、………。」

 

吉幾三

「ところで、千さん、……。

 苦しみ喘いでいた、借金の方は、その後どうなったっぺ、? 」

 

千昌夫

「そ、それが、吉さん、喜んでくださいよ。ほぼ全額、返し終わりました。」

 

吉幾三

「ほぇ~~~~、そうか、そうか、あんだけの借金を、………。

 そりゃぁ、よかっただっぺやなぁ。ほう、そうかそうか、……えがった、えがった。」

 

筒井康隆

「おい、……司会者、……いい加減なんとかしろよ、………。

 テーマを決めて進行している座談を、ブチ壊すつもりか、………。」

 

カツ丼小僧

「あ、いえ、でも、お二方、積もる話が、うんとこさあるそうで、………。」

 

筒井康隆

「……………。」

 

カツ丼小僧

「あっ、……い、いや、すいません、………。

 吉さんに千さん、……少しの間、おしゃべりをやめてください、

 これからは、筒井さんの「死」の講義に、聞き入ってください。

 それでは、筒井さん、話の続きをお願いします。」

 

都築響一

「続き、………。」

 

吉幾三

「よしっ、いくぞうっ。」

 

アントニオ猪木

「始める、ダァァ~~~~~~~~ッ、」

 

郷ひろみ

「グッ、ゥオオオオオゥゥ~~~~~~~~~~~ッ、」

 

筒井康隆

「……………。」

 

カツ丼小僧

「はい、……筒井さん、……お願いします、………。」

 

筒井康隆

「……………。」

 

カツ丼小僧

「はい、……どうぞ、………。」

 

筒井康隆

「……………………。

 いや、……もういい、……。今日はもう、やる気がしない、………。

 仕切りなおして、また次回にやらせてくれ、………。」

 

多岐川裕美

「筒井さん、……。」

 

一同

「笑犬楼どの、………。」

 

筒井康隆

「わははははは。ワォォォ~~~~~~~ンッッ、、、」

 

カツ丼小僧

「すいません、筒井さん、……。

 僕の司会者としての、才能がないばかりに、……。

 そして、今日は確かに、ここで、キッカリ時間となりました。

 次回、日を改めて、またお願いします。

 

 運命だと思います。どうしようもありません。すいません、すいません。

 僕の事を慇懃無礼な男だと思っているんでしょうが、これも定めです。

 すべては、神の深いお考えがあってのことだと思います。

 神の考えることは、凡人の私などには、到底、理解の範囲外なのです。

 すべては神の仕組んだ筋書きのあるドラマなんです、………。」

 

 

   筒井康隆は、少し気の抜けたような惚けた顔になって、立ち上がり、

   襖をあけて、座敷からひっそりと出て行った。

   そして廊下の上を肩を落として歩きながら、ぼそぼそと独り言をつぶやいていた

 

 

   「カツ丼小僧、………。

    あの男、真剣なんだかとぼけているんだか、正体がさっぱり掴めんな。

    どちらにしても、大橋巨泉以上に、嫌なヤツに違いない。

    あいつと一緒にいると、いつも後味の悪い、薄気味悪さだけが残る、………。

    一体、このもやもやした、不快な心象というのは、何なんだろう、?

    出川哲朗のほうが、まだマシだ、………。

    なんだかんだで、あいつには、人懐っこい笑顔がある。

 

    ああ、……山下洋輔の暖かな笑顔が恋しい、………。

    洋ちゃん、……洋ちゃん、……。ああ、……。ああ、……。

    そうだ、………。

    洋ちゃんの顔を思い出しながら、♪『ラ・シュビドゥンドゥン』を歌おう。

 

    ふっふっふっ、………。

    カツ丼小僧め、……俺に、こんな素晴らしい、活気の源があると知ったら、

    さぞや、驚くだろうな、………。ふっふっふっふっ。

 

    ようし、歌ってやろうじゃないか、………

    ♪『ラ・シュビドゥンドゥン』を、………。わしの作詞・作曲じゃぞ。」

 

 

    

   ♪ラ・シュビドゥンドゥン       作詞・作曲・歌 筒井康隆 

                      ピアノ演奏 山下洋輔

 

    I can love you anything

 

            I can love you anyone

 

            I can love you long long time

 

            I can love you anyhow

 

            I can love you anyway 

 

            I can love you long long time

 

    

    ああ 君のあと

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ああ ついて行く

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

 

             I can love you anything

 

             I can love you anyone

 

             I can love you long long time

 

             I can love you anyhow

 

             I can love you anyway

 

             I can love you long long time

 

    

    ああ 黒い影

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ああ どこまでも

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

    

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

 

    ああ 君のあと

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ああ ついて行く

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

 

    ああ 黒い影

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ああ どこまでも

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    ラ・シュビドゥンドゥン

 

    

    ~~ リフレイン ~~

 

 

 

   一気に歌い終えると、筒井康隆は、ホッと安堵してパイプを口に咥えた。

 

   「ふぅ、……。」

   一服して、何気なく後ろを振り返ると、10メートル後ろぐらいの廊下の上で、

   カツ丼小僧が、ニタニタと笑いながら、自分を見つめているのが見て取れた。

 

 

 

       あ、あ、あ、………黒い影、……黒い影が、………。

 

       どこまでも、……どこまでも、…… あ、あ、あ、………。