カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 660

カツ丼小僧

「それでは、今日は、野崎さんの最後のお話となります。

 不幸話は昨日で終わりでして、今日は野崎さんの方から、弁護士という職業について

 一言言いたいことがあるそうですので、その話です、………。

 では、野崎さん、どうぞ、………。」

 

野崎幸助

「そうです、……。

 どうしても、皆さんに聞いてもらいたい話なんです。

 弁護士は、………。」

 

女性一同

「きゃぁぁ~~~~~~~~っ、、、

 野崎さぁぁ~~~~~~ん、頑張ってぇぇ~~~~~~~~~~っ、

 おカネちょうだぁぁ~~~~~~~~~いっ、、、♡♡♡。あっはぁぁ~~~~~ん。」

 

野崎幸助

「おカネは誰にも譲りません。全て私の財産です。どうするおつもりですか、? 」

 

女性一同

「……………。」

 

野崎幸助

「では、静粛に聞いてください、……。神聖な話ですから、………。

 

 弁護士は「社会の木鐸(ぼくたく)」と呼ばれることもある職業です。

 中には手弁当で、社会的弱者の味方になる立派な先生もいるでしょう。

 そう言えば、アメリカのリンカーン大統領も弁護士出身でした。

 弁護士バッジに描かれた天秤は、公平と平等を表している、と聞きます。

 

 ところが、です、………。

 社会の木鐸たる弁護士、弱者の味方たる弁護士というのは、

 実に少ない、というのが正直な私の感想です、………。

 弁護士とお付き合いをした方の多くは、そのように思っているのではないでしょうか、?

 

 和歌山で貸金業を始めてしばらく経った、'80年代初めの話です。

 焦げ付いた客に対して裁判を起こそうと、

 大阪市内の何軒かの弁護士事務所を、訪れました、………。

 先輩から紹介された弁護士さんは、抱えている案件が多すぎたため、

 初めて相談する弁護士ばかりです、………。

 

 なんとかアポイントを取り、病院の待合室のような場所で順番を待っていました。

 壁にはまるで寿司屋のお品書きのように、訴訟に対する料金表が貼られています。

 1時間近く待たされ、ようやくWという弁護士先生が出てきて相談したのですが、

 時間にして、わずか30分程度でした、………。

 

 今から思うと、弁護士に相談なんかしなくとも、本人訴訟でなんとかなる案件でしたが、

 当時の私は、法律の知識が足りないために、弁護士先生を頼るしかなかったのです。

 

 300万円ほど貸していた客の返済が滞(とどこお)り、

 私は連帯保証人に対して返済を求めましたが、連帯保証人になった覚えがない、

 という理屈をこねて、返済してくれないという案件でした、………。」

 

 

女性一同

「……………。」

 

深田恭子

「世の中には、無責任な人たちがいるものですね、………。」

 

岡田奈々

「それって、早い話、泥棒と同じじゃないの、………。」

 

橋本マナミ

「ふふふ、………。

 こういう人たちは、私の体だって、タダで手に入るとでも思っているのよ、………。」

 

男性一同

「……………。ごくっ、……。」

 

カツ丼小僧

「わははははは、………。

 もちろん、もちろん、………。

 僕なんか、マナミの体はおろか、世界中の女と富が、

 みんな自分のものだと思っています。

 しょうもない奴だと、笑ってください、………。」

 

志茂田景樹

「いえいえ、……

 立派な考えだと思うよ、……。さすが、史上最強の超人だ、……。

 見習うべき点が多い、………。わははははは。」

 

今井優子

「うん、………。」

 

出川哲朗

「ぎゃははははっ、……。いーーよ、それ、いい。うん。ぎゃははははっ。」

 

野崎幸助

「話を進めます、……。

 まだまだ、本題はこれからです、………。

  

  

  「じゃあ、すぐに裁判のための書類を作りましょう、………。」

 

 あっさりとW先生は仰り、初めての依頼だという事で、

 着手金30万円を請求されて、支払ったのです、………。

 

 1週間後に、再び事務所に伺ったところ、

 先生はまだ、訴訟の準備書面を作っていませんでした、………。

 

  「忙しかったんでね。」

 

 悪びれる様子もなく、W先生は言い放ちます。

 ところが、翌週になっても、書類が出来てきません。

 私は頭に血が上りました、………。

 

 「もう、先生には頼みませんから、着手金を返してください。」

 

 そう言うと、先生は奥の事務所から、23万円を手にしてきたのです。

 

 「相談料として、7万円を引いておいたから。」

 

 シレッとしています。

 これで相談料を取ろうとは、ふざけた話です。

 

 「わかりました。弁護士会に対して懲戒請求を出しますからね。」

 

 田舎の金貸しだと馬鹿にしていたのかもしれませんが、

 懲戒請求という言葉で、顔色が変わるのがわかりました。

 

 「じゃあいいよ。相談料は負けておくから。」

 

 じゃあいいよ、とはどの口から出るのでしょうか。

 恥を知れ、と言いたくなります、………。」

 

 

女性一同

「……………。」

 

カツ丼小僧

「僕にも、よく似た経験は、あります、………。」

 

かわいさとみ

「えっ、? カツ丼さん、生まれてこのかた、ずっと無職なんでしょ、?

 なんで、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……歯医者なんですよ、………。

 ああいうところは、個人業なんで、主治医が治療費をごまかそうと思えば、

 いくらでもごまかすことが出来るんです、………。

 以前、通っていたパソコン教室でもそうでした、………。

 そんなごまかし精算をして、傷つくのは自分の方なんですよ。

 

 こっちは知っていても、何も言いませんでしたがね、………。

 神の存在に精通している僕としては、ちゃんちゃらおかしいだけです。

 こういう事をやればやるほど、他の部分で大きくお金を差っ引かれてしまうんです。

 結局は、自分が損するだけ、………。」

 

タモリ

「結論としては、まっとうに生きるしかないと、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうですね、………。」

 

郷ひろみ

「歯医者には、……? 」

 

カツ丼小僧

「ここ数年、まったく行っていません、………。

 もう、そういうところには、一切行かないことにしたんです。

 差し歯が、ところどころ抜けて、櫛の歯状態になった今でも、………。

 フガフガ、………。」

 

一同

「………た、確かに、歯が抜けている、……。」

 

一部の女性陣

「きゃぁぁ~~~~~~~~~っ、、」

 

ヴァニラ

「どうせなら、全身整形してもらえばぁ~~~~、? 」

 

野崎幸助

「つ、続けます、………。

 

 結局お金の面で実害はなかったのですが、

 相談に行った手間暇を考えれば、私は損させられたことになるわけです。

 このようなボンクラ先生というのは、信じられないほどたくさんいるものです。」

 

カツ丼小僧

「ボンクラどころか確信犯だし、先生どころか詐欺師、犯罪者だ。」

 

タモリ

「そうですねっ、……。」

 

カツ丼小僧

「全ては神が、お見通しだということを知った方がいい、………。」

 

タモリ

「そうですねっ、………。」

 

カツ丼小僧

「神よ、……! ! ! 」

 

タモリ

「すいません、……。

 本当は私、神だとか、占いだとかいう話、嫌いなんですよ、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

野崎幸助

「神の存在を信じてください、………。

 必ずや、僥倖が、………。

 では、続けます、………。

 

 また、訴訟相手の弁護士と裏で通じて、

 依頼者を丸め込もうとする弁護士も、少なくありません、………。

 たとえば1000万円の損害賠償請求の場合、500万円を落としどころにして、

 裏金を向こうから勝手に取って、和解してしまうことがあるのです。」

 

一同

「えぇ~~~~~~~っ、???!!! そ、そんな、………。」

 

カツ丼小僧

「あり得ないことだ、………。クズ弁護士め、………。」

 

杉良太郎

「うん、……。それは、良くないな、………。」

 

野崎幸助

「本来なら、顧客である依頼者の意向に沿って、

 最後まで争うのか、それとも和解に持ち込むのか、決めるのが弁護士の仕事です。」

 

カツ丼小僧

「言わずもがな、です、……。

 そんなの、当たり前のことじゃないですか、………。」

 

野崎幸助

「にもかかわらず、なんだかんだと理屈をこねて、

 自分のやりたい方向に引っ張っていく弁護士のいかに多いことか、………。

 

 裁判については素人で、初めて弁護士に依頼しようという方がいれば、

 ぜひとも周囲の評判を聞いてみることを、お勧めします。

 また、無料法律相談会というのが市町村で催されることも多くなっています。

 そういうところでも、自分が納得できない方針を示されたら、

 席を立って帰る勇気も必要です、………。」

 

カツ丼小僧

「信用できないのは、警察や歯医者だけかと思っていたら、そうではない、………。

 僕は、今までなんて世間知らずだったのかと思います。

 恐らく、日本国中どこもかしこも、おかしくなっているんだ、………。

 預金通帳の数字が、いつの間にか、0になっていたり、………。

 こんな時代に、誰がした、………。」

 

麻生太郎

「うん、……。

 ホント、……ナチスの時代なんて、可愛いもんだ、………。

 それより、早く家に帰って、『ゴルゴ13』を読みたい、………。」

 

野崎幸助

「えっ、……?

 政治家が殺し屋の漫画を愛読しているんですか、? こりゃ驚いた。

 もちろん、誰が何を読もうと自由で、法律には触れませんが、………。 」

 

カツ丼小僧

「僕が子供のころに愛読していた、西部劇漫画、

 『荒野の少年イサム』も、よろしく~~~~。

 銃撃戦で、人がいっぱい死にます、………。

 わははははは。やれ、やれ~~~~~っ、ドギューーーン、バギューーーン、」

 

出川哲朗

「ぎゃははははっ。ブチ殺せっ、! ! 」

 

野崎幸助

「で、では、続けます、………。

 

 弁護士という職業は、決して聖職ではなく、

 彼らはソロバンを片手にした商売人だと、思ったほうがいいのです。

 

 だいたい優秀と言われる弁護士は、

 複数の大手企業の顧問弁護士として報酬を得ており、よほどのことがない限り、

 庶民の訴訟なんぞに関わることはないのです、………。

 

 頭が下がるほど、懇切丁寧な弁護士さんがいることは認めますが、

 それは本当に少数派であると、私は断言できます。」

 

カツ丼小僧

「弁護士業、……地に堕ちたり、………。

 それに、僕が子供のころは、弁護士といえば、超一級のエリート職業だったけど、

 今は、………。」

 

今井優子

「若い人たちの台頭で、競争がし烈となり、

 今では、1件の依頼が、10万円ぐらいなんですって、………。

 そのうち、もっと、………。」

 

いしかわじゅん

「むふふ、………

 時代が変われども、漫画家という職業は、まだ没落していない、………。

 己の実力だけが全ての、素晴らしい職業だ、………。」

 

岡田斗司夫

「よかったですね。いしかわさん、………。

 この分だと、一生安泰じゃないですか。」

 

高見恭子

「わぁ~~~い、よかった、よかった。」

 

いしかわじゅん

「で、でも、個人的に、漫画の依頼がこないんだ、………。くくくっ、……。」

 

一同

「わははははは。」

 

野崎幸助

「大手貸金業者に比べれば、ごくごく小さな金貸し業をしていた私でも、

 裁判所へ通う回数は、少なくありません、………。

 いくら公務員や一流企業の社員相手に、お金を貸していても、

 全員が快く、返済してくれるというわけではないからです。

 

  「明日、絶対に振り込みますから。」

 

 職場に電話をして、談判しても、

 口だけでのらりくらりと逃げようとする者もいます。

 

 給与の差し押さえをして、なんとか返済してもらいますが、

 最初から確信犯で、お金を借りた途端に退職する輩もいます。

 そういう確信犯に対して、私は絶対に許すことができない性分であります。」

 

カツ丼小僧

「そうです、そうです、………。」

 

野崎幸助

「借り手が首都圏在住であれば、社員を派遣して、直接返済を求めることもあります。

 ただ、返済が止まっている方でも、事情があれば、返済を猶予することもあるのです。」

 

カツ丼小僧

「甘いなぁ、……。やっぱり、スイーツだ、………。」

 

野崎幸助

「奈良県内の方に貸していた、200万円の案件が滞っていた案件のことです。

 連帯保証人は職場の上司だったようです。

 私は連帯保証人に対し、当然のごとく、返済を求めました、………。

 

  「社長、面会ですけれど。」

 

 田辺の会社を訪ねてきたのは、連帯保証人の娘さんで、30代の方でした。

 

  「借り主のDさんが姿を消してしまったので、

   保証人となった父が返済をしておりましたが、

   病気で入院してしまい、返済が滞っています、………。

   父は義理堅い性格ですので、返済のことを気に病んでいるのです。

   もう元金は返済し終わっていますので、なんとかなりませんか。」

 

 涙ながらの訴えを聞いて、私は即断しました、………。

 

  「ええ、それで結構です。

   お父さんを気に病ませてしまって、申し訳ない、………。」

 

 意気に感じるといいましょうか、鬼と呼ばれ蔑まれている貸金業者にも、

 こんな間抜けな男もいることを、知ってほしいのです。」

 

 

松坂慶子

「弁護士と貸金業者、………。

 どちらが「善」で、どちらが「悪」なんでしょうね、………。」

 

関口宏

「イメージの違いは決定的ですが、

 実際は、人によってマチマチだと思います、………。

 弁護士と貸金業者、……その、光と影、………。」

 

かとうれいこ

「最近は、弁護士もイメージは、よくないわ、………。」

 

カツ丼小僧

「僕の父親の職業は、弁理士でした、……。

 今は、もう、とっくに引退していますが、………。

 子供のころ、「おまえの父ちゃん、便利屋か。」と、よくからかわれたものです。

 ネーミングのイメージもある、………。

 いや、なにも便利屋が悪いと言ってるわけじゃありませんよ、………。」

 

野崎幸助

「長いこと、貸金業をしていれば、

 弁護士をつけなくとも、民事訴訟を起こすテクニックも身に付きます。

 本人訴訟というやつです、………。

 

 裁判所に通うのも、相当な回数に上っています、………。

 首都圏では、霞が関の東京地方裁判所はもちろんのこと、

 立川の簡易裁判所や、埼玉、千葉、神奈川の、裁判所も馴染みであります。

 

 裁判というのは、正義が勝つ、と思っている方が多いのでしょうが、

 性格には、それは間違っています。

 裁判というのは、いかに裁判長に対してアピールできるか、

 心証を良くするかに、かかっています。」

 

一同

「えぇ~~~~~~~っ、???!!! そ、そうなんですか、? 」

 

カツ丼小僧

「ふふふっ、……いい事、聞いちゃった、………。」

 

一同

「えっ、……? 」

 

カツ丼小僧

「い、いえ、……こちらの事です、………。

 僕も、万が一、裁判に巻き込まれたら、その手で、………。」

 

一同

「……………。」

 

明石家さんま

「ヒィーーーーッ、ヒィーーーーッ、……あ、あんた、……。」

 

野崎幸助

「訴えた相手が反訴出来ないほどの裁判であれば、

 最初から結果が出ているようなものですが、

 

 「ハンコを誰がついたのかわからず、契約そのものが不成立だ。」

 と、相手が主張してきた場合など、どっちに転んでもおかしくない裁判は、

 まさに劇場の舞台と化します、………。

 

 立て板に水の如く、説明する必要はありません、………。

 ベテラン弁護士が威張って主張したとしても、勝つとは限らないのです。

 つっかえてもつっかえても、真摯に主張を述べる方のほうが、 

 裁判長の心証を、良くする場合もあります、………。 」

 

 

カツ丼小僧

「はい、野崎さん、今日も今日とて、ありがとうございました。

 これで、「紀州のドン・ファン」野崎幸助さんのお話は、おしまいです。

 また、何か機会があれば、お願いします、………。

 

 今日は、弁護士の実態と、その卑劣さを知ることが出来ました。

 まったく、警察も、ホテルマンも、歯医者も、弁護士も、裁判所も

 みんな信用できないというのなら、俺は何を信じて生きていけば、いいんだ、………。

 気が狂いそうだ、………。」

 

一同

「神でぇ~~~~~~す。」

 

カツ丼小僧

「あ、……そうだ、……そうそう、俺には神がついていたんだっけ、………。

 あんまり当たり前すぎて、つい忘れてた、………。

 俺には、魔法使い、……神様の後ろ盾があったんだ、………。

 ようしっ、……顔はまずくても、心は錦、………頑張るでぇ~~~~~~っ、」

 

一同

「わははははは。

 さようなら~~~~~~~っ、バッハッハ~~~~~イ、」

 

カツ丼小僧

「あ、あれ、……?

 も、もう、終わっちゃうの、?

 

 それでは皆さん、さようなら~~~~~~っ、バッハッハ~~~~~イ、」