カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 658

カツ丼小僧

「いやいや、……

 野崎さん、……55歳年下の美人奥さんの写真が、目に焼きついて離れません。

 でも、76才になって子供を作ろうなんて、一般人には考えもおよびませんが、………。」

 

野崎幸助

「げははははは、………。

 私は、超人ですから、………。肉棒超人、………。」

 

アントニオ猪木

「肉棒エルボーーーッ、よっしゃぁぁ~~~~~~~っ、」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「そうですか、……

 それでは今回は、また野崎さんの『不幸話』に戻ります、………。

 またじっくりと、楽しませて頂きます。野崎さん、よろしくお願いします、………。」

 

女性一同

「肉棒超人、野崎さん、……頑張ってぇ~~~~~~~っ、♡♡♡。

 私たち、おカネじゃなくて、野崎さんの肉棒を愛してまぁ~~~~~すっ。♡♡♡。」

 

野崎幸助

「あ、ありがとう、………

 それでは、私の不幸話を続けます、………。」

 

女性一同

「はぁ~~~い、……期待してまぁぁ~~~~~す、」

 

野崎幸助

「あららっ、………。ほ、ほ、ほげぇぇ~~~~~~っ。」

 

一同

「わははははは。」

 

野崎幸助

「交通事故にマルサの調査と続いた、不運の連鎖は、

 まだ終わりませんでした、………。

 

  「おい、コラ、ちょっと来い。」

 

 目つきが鋭い若い男に、声を掛けられたのは、眩しい太陽が照りつける、

 1997年(平成9年)8月の真昼のこと、………

 場所は、田辺にある自宅近くの住宅街でした、………。

 

 明治時代のお巡りさんじゃあるまいし、

 「おい、コラ、」と見も知らぬ者から声を掛けられて、喜ぶヤツなんていません。

 

 突然の事態に、私は手にしていたバッグを胸に抱え込むようにして、

 凍り付いてしまいました、………。

 バッグの中には、850万円の札束が入っており、

 目の前の男は、それを狙っていると直感したのです、………。

 

 どうして私が、札束入りのバッグを持っていることを、知っているのだろうか、?

 頭の中で、疑問符がぐるぐると回っています、………。

 私は会社から自宅に戻る際、近所ということもあって、

 毎日、バッグに金を入れて持ち帰るのが習慣になっていました。

 

  「金だ。金を出せ。」

 

 そのセリフで、やはり相手が強盗だとわかりました。

 強盗に襲われるというのは、映画とかドラマでは、よくあるシーンです。

 

 こんなとき、肝が据わっている方なら、

 「面白いじゃないか、盗れるもんなら盗ってみろ」と、

 啖呵の一つも切れるのでしょうが、小柄で押しの弱い、典型的な小市民である私は、

 声を上げることさえできなかったのです、………。 」

 

 

カツ丼小僧

「強盗の気持ち、なんとなくわかるなぁ、………。」

 

一同野崎幸助

「えっ、……? 」

 

カツ丼小僧

「あっ、いえ、……冗談です、………。

 すいません、……つい口が滑りました、………。」

 

堀江貴文

「ふん、………。」

 

田代まさし

「……………。」

 

野崎幸助

「今からもう、20年近く前になりますが、

 私が経験した強盗事件について、振り返ってみましょう、………。

 

 習慣として、私は朝が早く、夜が明けると愛犬と散歩に出掛け、

 従業員が出勤する前に、出社する毎日を送っています、………。

 田辺にいるときは、このパターンをもう、40年ほど続けているわけです。

 

 玄関やトイレ掃除を済ませて書類仕事をしていると、

 従業員たちが出勤してきます、………。

 夜のエッチに備えて、だいたい午前中には仕事を終えます。

 自宅は住宅街の一角にあり、それほど人通りが多いというわけではありません。

 

 その日も、いつものように仕事を終え、

 会社から歩いて2~3分の自宅に戻るところでした、………。

 自宅脇の月極駐車場に停めてあった車の陰から、男が飛び出してきて

 大きな声を上げたのが、先のシーンです。

 

 私はいつも、長さ1メートル近くもある横長の大きなバッグに、

 現金を入れて持ち運びます。

 会社にも金庫がありますが、急な用事が出来た折には、夜中でも、

 自宅から商売相手のところに行かなければならない事態が起きるからです。

 

 資金繰りに困っている会社は、喉から手が出るほど現金に飢えています。

 不動産取引なども同じで、目の前に帯封がついた現ナマを積み上げていくと、

 相手の表情が変わります。

 現ナマの威力で、物件を安く買う事ができるのです、………。

 

 これは中小企業の経営者の方々なら、誰もが経験しているのではないでしょうか。

 手形決済が銃弾とするなら、現ナマはミサイルくらいの威力を発揮します。」

 

 

カツ丼小僧

「カネがカネを呼ぶ、という法則ですね、………。

 羨ましい、……何から何までもが、順調にうまく回っていく、………。

 でも本当は一見、得しているかのように見えて、実は、………。」

 

野崎幸助

「え、……? 」

 

カツ丼小僧

「いえ、……お金の入りというものは、どれだけ他人に喜びを与えたか、

 そして毎日、どれだけお金のことばかりを考えているか、という事の決算です。

 野崎社長の普段の務めぶりや、お金に関する思考が、こういう形で

 現れてきたにすぎません、………。偶然、有利になったわけではないのです。」

 

野崎幸助

「そうだな、……。

 私は、若いころから、いい女を抱くためだけに、おカネを稼いできたんだ。

 『金と美女』。………私は、いつの間にか、これらのものに囲まれるようになった。

 やはり、いつも、当たり前のように、

 このような自分の未来の姿を、想像していたからだと思う、………。」

 

カツ丼小僧

「夢は、長く念じ続けていれば、必ず叶います、………。

 僕も将来は、野崎さんのように、………。」

 

刀根麻理子

「うわ~~~、頑張って、……麻理子、応援してます、………。」

 

浅香唯

「私も、………。」

 

さかもと未明

「私も、………。」

 

深田恭子

「私も、………。」

 

小泉今日子

「私は今、不倫の最中です、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

野崎幸助

「それでは、話を続けます、………。

 

  

  「それを、寄越せ。」

 

 賊は迷わず、大きなバッグに手をかけました。

 そのとき、ほんの一瞬、日清戦争の木口小平(きぐち・こへい)のことが

 頭に浮かびました、………。

 古い話で恐縮ですが、木口はラッパ手として、戦場で突撃ラッパを吹く兵隊でした。

 

 突撃する兵隊の前でラッパを吹いていた木口に、敵の弾が当たって亡くなるのですが、

 彼はそれでもラッパを離さなかった、という言い伝えであります。

 どうせ戦意高揚のために、後で作られた話でしょうが、

 私のような世代は、木口のことをよく、耳にしていたものです。

 

 その木口を見習って、このバッグを離してなるものか、という気分になりなりました。

 もちろん怖くて仕方ないのですが、

 自分や従業員たちが稼いだ金を奪われることに対する、怒りの方が大きかったのです。

 

  「こら、離せ。」

 

 賊の左手がバッグの把手(とって)を掴んで、引きはがそうとします。

 バッグを抱いた私が、「ヒィ」と情けない声を上げながらも、

 路上の綱引き合戦は続きました。

 それは1時間にも2時間にも感じましたが、実際には1分もなかったかもしれません。

 

 どうしてもバッグを奪えない犯人は、ナイフを突きつけてきました。

 刃渡りは、20センチほどあったと思います。賊も必死です。

 躊躇なく突き出してくるナイフを、後ずさりして、何度か避けたものの、

 それが最後の抵抗でした。

 

 キリを差し込まれたような痛みが、左足の付け根に走り、

 次の瞬間には、地面に倒れてしまったのです、………。

 結局、バッグも奪われてしまい、たまたま通りかかった方が

 呼んでくださった救急車で、病院に運ばれました。

 

  「刺されたところが、もうちょっと上だったら、金玉直撃だったな。」

 

 意識が戻った後、外科の先生が漏らした言葉を、はっきりと覚えております。

 後ずさりしながらだったため、ナイフは左足の付け根に刺さりましたが、

 もし動いていなければ、文字通り、「急所」を刺されていたというのです。」

 

 

一同

「うわぁ~~~~~~~っ、、、こわぁ~~~~~~~いっ、、、

 いったそぉ~~~~~~~~っ、、、」

 

ビートたけし

「浅草キッドの、玉袋筋太郎が聞いたら、何と言うか、………。」

 

ビートきよし

「泣くね、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

野崎幸助

「ナイフで切られた金玉が、袋からこぼれ落ちるのかどうか知りませんが、

 そうなれば、エッチを楽しむどころではないでしょう、………。

 

 私は、江戸時代のお殿様のように、大奥を作って、

 女性たちをはべらすのを究極の目標としているとうな、馬鹿者です。

 金玉直撃を免れたのは、なによりもありがたいことでした。 」

 

一同

「わははははは、………。野崎さん、………

 それは何よりです、………。良かったですね~~~~。」

 

所ジョージ

「命にも代えがたい、タマタマですからね~~~~。

 野崎さんは、それがなくなったら、死んだも同じ、………。」

 

タモリ

「そうですねっ、………。」

 

野崎幸助

「強盗致傷ですから、大事件の少ない田辺の警察も張り切って捜査をしてくれましたし、

 新聞記事にもなりました。

 

  「社長は、恨まれているんだろ。」

 

 取調室で、警官がしれっと言います。

 襲われるような心当たりがあり、あなたには犯人の目星がついているのだろう、

 というニュアンスでした、………。

 

 自分の人生を振り返ってみて、他人さまに褒められるようなことがないのは認めます。

 一般的に金貸し業が、恨みを買いやすい仕事であることも事実でしょう、………。

 ただ、何度も述べたように、私は、あこぎな取り立ては、してきませんでした。

 だから恨まれているという意識はありません。

 しかし、一方的な逆恨みというものもあるわけです。

 

  「恨まれているって、皆さんと同じ程度じゃないですか、? 」

 

  「いやいや、金貸しというのは、恨まれるものだよ。」

 

 警官の言葉に、カチンときました。

 金貸しなら、みんな恨まれて当然、という言い方です。

 私をはじめ、従業員たちの仕事を馬鹿にされたも同然です。

 

  「社長、ホンマは誰に恨まれているんや。想像は、ついているんやろ。」

 

  「そんなの、わかりません。

   逆恨みは別にして、商売上のトラブルなんて、ありません。」

 

  「そんなことないやろう。

   じゃぁ債権の取り立ては、誰に頼んでいるんや、? 」

 

  「ウチは、従業員自ら、汗水垂らしてやっています。」

 

 当時、田辺の事務所には5人の従業員を雇って、

 少数精鋭で仕事に励んでいました、………。

 

 女好きの私が雇ったのですから、ベテランの経理の女性を除けば、

 従業員は美人揃いだと、自負していたものです。

 彼女たちに強引な取り立てなどできるはずもなく、

 せいぜい返済を求める手紙を入れたり、電話で返済を催促する程度だったのです。

 

  「ふーん。それで回収できるのか、? こっちにも頼んでいるんやろ。」

 

 警官は、頬に人差し指を当てました。

 金貸しの背後には、暴力団がいると決めてかかっているのです、………。

 

  「そういう人たちとの付き合いは、まったくありません。」

 

 いくら説明しても、警察は信じてくれません。

 被害者なのに、まるで私にも落ち度があるといった調べ方に、憤慨したものです。 」

 

カツ丼小僧

「僕も、似たような経験があります。

 一時期、警察に対する憎しみだけで生きていた時期があります、………。

 もともと、警察に頼って生きて行こうとすること自体がおかしいんだ、

 という考えに達しました、………。警察など、なんのあてにも頼りにもなりません。」

 

田村正和

「も、もう、やめてくれ、………。

 あんた、なんで、そう警察を苛めるようなことばかり言うんだ、………。」

 

水谷豊

「なぁ、……。」

 

カツ丼小僧

「メラメラメラ~~~~~、

 コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ~~~~~~。」

 

田村正和水谷豊

「えっ、? 今、なんか言った、………? 」 

 

野崎幸助

「私は同業者から、「取り立てがスイーツのように甘い」

 と嗤われてしまうような、ヘタレです、………。

 

 お金に執着心があるのは事実ですけれど、

 お金を貯め込むのが目標ではなく、エッチをするための軍資金として必要なだけです。

 そこが他の同業者とは、大きく異なっていると思います。」

 

カツ丼小僧

「はい、……野崎さん、ありがとうございました、………。

 今日は、ここでお終いです、………。

 野崎さんは、冷蔵庫に冷やしてあるコーラやビールでも飲みながら、

 しばらくくつろいで、………あ、そうか、……野崎さんは、美女とのエッチの時間だ。

 そちらの方を、……あれ、? 結婚したんだから、もうやらないのか、? 」

 

野崎幸助

「そうですね、……本妻と子作りに励みます。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「さすが、超人、……頑張って、腰振りに励んでください、………。わははははは。

 

 それでは、皆さん、次回も、野崎さんの不幸話で盛り上がりましょう、………。

 

 バッハッハ~~~~イ、………チャォ~~~~~ッ、」

 

一同

「バッハッハ~~~~イ、………チャオ~~~~~ッ、」

 

パンツェッタ・ジローラモ

「イタリアハ、ニホンジンニ、トッテモニンキガアリマスネ、………。

 デハ、ミナサン、……アリベデ~~~ルチッ、………。」

 

一同

「?、?、?、?、?、」 

 

パンツェッタ・ジローラモ

「『アリベデルチ』トハ、イタリアゴデ、『さようなら』、トイウイミデ~~~ス。」

 

一同

「さようなら~~~~。」

 

パンツェッタ・ジローラモ

「アララッ、………。」