カツ丼小僧
「はい、……。
それでは、興味津々、……前回の続き、………。
50億円資産家の、野崎幸助さんに起こった大災難の話です、………。
交通事故で右足複雑骨折、………。そして、いきなりのマルサ検閲の話でしたね。
それでは、野崎さん、よろしくお願いします、………。 」
野崎幸助
「う~~~ん、………。
なんだかんだで、やっぱり菜々緒さんの体には、未練が残る、………。
いやいや、きれいさっぱり諦めて、次の獲物を探そう、………。
それがエッチの長続きの秘訣なんだ、………。
ウッシッシッ、……
大資産のおかげで、20代の超美女とも、対等の立場、………。
76歳で、この幸運、………。
こんな人間、滅多にいないよ、………。」
出川哲朗
「おいっ、ニヤついてねえで、早く、災難話を始めろよっ、………。」
田代まさし
「そうだよ、……俺たちゃ、あんたの不幸を知りたいんだから、………。」
鈴木雅之
「うん、……。」
桑野信義
「す、鈴木、……。」
野崎幸助
「それでは、前回の続きです、………。
まったく予期もしていなかった、マルサの登場、………。
ホテルの部屋の捜査を終えて、今度は有楽町の事務所に向かいました。
私がカギを開けると、捜査官たちがいっせいに部屋になだれこみます、………。
確か、女性の捜査官も交じっていました。
「そこに、腰かけてください。」
書類の多くは田辺の事務所に送っているので、
ワンルームの事務所を操作するのに、時間はそれほどかかりません。
査察官は書類などが入っているキャビネットや、書類ケースを
手際よく、丹念に調べています。
「どこかに、お金を隠していませんか、? 」
言い方は丁寧ですが、目つきは完全に私のことを疑っています。
「そんなもの、ありませんよ。」
不貞腐れたように、答えます。
「金庫のカギを、持っていますよね。」
素直にカギを差し出すと、査察官は、金庫の中を調べだしました。
「他には、ありませんか、? 」
査察官たちが、焦っているのがわかりました。
「何も、ありませんって。」
後で知ったことですが、マルサは、私が財産を隠し持っていると、
見当をつけて、踏み込んできたものの、
隠し財産も、他人名義の通帳も、発見できずに困っていたのです。
「係長、ちょっと来てください。」
キャビネットを調べている部下の声で、私の顔色が変わるのを見た上司は嬉しそうに、
キャビネットに近づいていきます。
きっと、隠し財産を見つけたと思ったのでしょう、………。
「社長、コレは一体、何ですか、? 」
キャビネットの前には、外国のポルノ雑誌が数冊。
すべて金髪オールヌードの、無修正版でした。
私が百科事典のケースの中に隠しておいたのを、見つけられてしまったのです。
「見たとおりのものですよ。」
まるで、いたずらを見つかった少年です。
ただ無修正のポルノ雑誌を所持するだけでは、法律違反にはなりません。
「どこで、手に入れたんですか、? 」
「銀座の通りに落ちていたのを拾ったかもしれないし、
ホテルで知り合った外国人に、もらったのかもしれません、………。」
査察官たちは、捨てゼリフのように言いました。
「まだ、社長の嫌疑が、晴れたわけではありません。
他でも家宅捜査はしていますから、………。
六本木のK子さんの自宅も、調べています。」
「エッ、? なぜK子さんのところに、? 」
「K子さんというのは、社長の愛人でしょ、? 」
説明いたしますと、彼女は、私より一回り年下の同郷の方で、
東京の事務所で、経理などを手伝ってもらっておりましたが、
愛人という関係では、まったくありません、………。
マルサと言っても、ずいぶん適当なものだと実感したものです。」
カツ丼小僧
「ホント、………。
そんないい加減な仕事で、給料もらってるんですからね、………。
マルサが聞いてあきれますよ、………。
野崎さんの、便所掃除の仕事の方が、よっぽど尊いですよ、………。
だからこそ、大資産家に、………。」
出川哲朗
「野崎っ、……偉いぞっ、おめぇ、……。がはははは。
カネよこせっ、………。」
皇太子・浩宮様
「う~~~ん、………
野崎さんにはおもわず、紫綬褒章を授けたくなる、………。
いや、国民栄誉賞かな、……? 」
野崎幸助
「………そんなものより、私は、ボンキュッボン、………。 」
一同
「ボンキュッボンッ、あ、ボンキュッボンッ、あ、ボンキュッボンッ、あ、……
ノザキ ! ! ノザキ ! ! ノザキ ! ! ノザキ ! ! ノザキ ! ! ノザキ ! !
ノザキニ、ボンキュッボンッ、 ! ! ノザキニ、ボンキュッボンッ、 ! ! 」
皇太子・浩宮様
「わかりました、……。
今度、野崎さんを、国民ボンキュッボン賞、第1号に認定します。」
一同
「わぁぁ~~~~~~~~いっ、っ、」
王貞治
「OH ! ! ……野崎は私を超えた、! !
野崎は、栄誉のホームラン王です。 」
野崎幸助
「のちにK子さんから聞いた話も、傑作でした、………。
私がホテルで、マルサに踏み込まれたのと、ほぼ同時に、
彼女の六本木のマンションにも、査察官たちが乗り込んできたようです。
こちらも男4人、女1人の5人組でした、………。」
藤岡弘、
「む、……男4人に、女1人、……?
秘密戦隊ゴレンジャーか、……? それとも、ガッチャマン、? 」
宮内洋
「先輩、……いい加減にしてくださいよ、………。
もう俺、あなたを敬うの、やめますよ、………いいんですか、?
それとも、ショッカーの側に、つこうかな、………。」
藤岡弘、
「む、……風見鶏志郎め、………。」
一同
「わははははは。」
野崎幸助
「そうです、………。
ただならぬ雰囲気に驚いたマンションの住人は、
暴力団の出入りか何かに違いないと、警察に連絡、………。
早朝からパトカーのサイレンで、大騒ぎになったそうです、………。」
泉谷しげる
「俺なんか、道歩いていても、暴力団関係者と間違われる時がある、………。
もっともっと、有名になって、顔を認知してもらわないと、………。」
松山千春
「泉谷、……もういい加減に、売名行為は、………。」
野崎幸助
「査察官が自宅に入ってきたとき、シングルマザーのK子さんは、
小学5年生の娘さんが、算数の宿題をしているのを見てあげている最中でした。
進学前の、慌ただしい時間帯です、………。
「ちょっと、待ってください。
娘は宿題をして、これから学校に行かなければならないんです。」
彼女が、そう訴えると、女性査察官が娘さんの宿題を見てくれた挙句、
一緒に手を引いて、小学校まで通学につき添ったといいます、………。」
一同
「えぇ~~~~~~~~っ、???!!! 」
カツ丼小僧
「なんなんだか、………。そこまでして、………。
オナニーやセッ○ス行為の最中でも、マルサは、土足で入りこんでくるんだろうか、?
それこそ、罪だ、………。」
野崎幸助
「こちらの査察でも、結果は同じでした。
「あなたは、社長の愛人なのでしょう、? 」
K子さんも、そう言われたそうです、………。
「なんで私が、社長の愛人になってしまうんですか、?
社長の好みは、背が高くて、ナイスボディの娘なんですよ。
それに私にだって、選ぶ権利というものがありますから。」
彼女が口を尖らすと、緊張していた空気が和んだといいます。」
出川哲朗
「ぎゃははははっ、……。」
野崎幸助
「仰る通り、彼女の身長は私より低く、
失礼ながら、私が若い頃にやっていたコンドーム販売で、
お相手にしていた、農家のおばさんタイプなんです。」
木村拓哉
「ゲッ、……?! コンドーム販売、……???
お客の主婦と実践を、………???
野崎さん、そんなのやっていたんだ、……その時代に、………。」
近藤真彦
「あ、……一言、断っておくけど、
コンドームは、僕の発明じゃないよ、……コンドルという人が、………。」
野村義男
「マッチ、……もう、いいよ、……。それ、何度も聞いたよ、………。」
一同
「わははははは。」
田原俊彦
「あははははっ、……。
僕の場合、あっちのサイズも、超ビッグ、………。ビッグだぜ。」
女性一同
「うふふ、……。それは、とってもいいことですよ~~~。」
カツ丼小僧
「……………。」
野崎幸助
「K子さんは、欲のない正直な方で、
町会議員だった彼女の父親のことも知っていたので、信用していましたが、
お互いに男女を意識するようなことは、まったくありませんでした。
「あのね、………
ウチの社長は財産を隠すなんて器用なことは、できないんです。
だって、頭の中の半分異常は、エッチなことしか考えられなくて、
好みの女の子には、見境なくお金をつぎ込んで騙されているんですから。」
よせばいいのにK子さんは、
私の本性をマルサにも暴露してしまいました、………。
それを聞いてマルサは、自分たちが狙っていた社長というのが、
極悪非道な貸金業者ではなく、異常に助平なオッサンであることを知るのでした。」
一同
「わははははは。」
出川哲朗
「こんなオッサン、そんじょそこらにゃ、まずいねぇよ~~~。
憎めねぇ、オッサンだっ、………ぎゃははははっ。」
野崎幸助
「しかし、マルサが見当はずれの査察をしたとあっては、面子が潰れます。
この辺りの事情は、中小企業の社長さんたちは、ご存じのことでしょう、………。
マルサまでいかなくとも、定期的に税務調査に来る、税務署員に対して、
たとえ不満があっても、修正申告に応じることは、よくあります。
彼らだって手ぶらで帰れないので、見解の相違ということにして、
手土産代わりに、いくばくかの金額を収めるのです。
こうすれば双方が、丸く収まるという現実があります。」
カツ丼小僧
「丸く収まるっていいますけど、
一方的に間違えたのは、マルサの方じゃないですか、……?
マルサの方が、素直に謝罪さえすれば、それでいいんじゃないんですかね、?
面子で仕事なんかやられちゃたまりませんよ、……。警察と同じで傲慢な奴らだ。」
田原俊彦
「ビッグな組織と、ビッグな態度、……。」
松井秀喜
「ちょっと敵いませんね、………。」
野崎幸助
「そう、……敵わない、………。
マルサは、東京だけでなく、田辺の自宅や会社にまでやってきて、
片っ端から調べていきました、………。
その後、私は検察に呼ばれました。
「あなたが、本当に社長なの、? 」
私と会った検察官は、首を傾げました。
貸金業の社長は、アクも押しも強そうなイメージがあったのでしょう。
それなのに目の前に座っているのは、小柄で腰の低い男です。
検察官は、私を名義だけの社長ではないかと追及してきます。
失礼な話です、………。
「正真正銘、私が社長です。」
どうやら私の会社が、暴力団のフロント企業ではないかと、疑っていたようですが、
検察が金の流れを調べたところ、ヤクザのヤの字も出てこず、疑いは晴れました。
私は取調室で、コンドーム屋から身を起こしたこと、………
和歌山で貸金業をして失敗しそうになったこと、………
起死回生を求めて、東京に舞台を移したことなど、こと細かに説明しました。
それもこれも、素敵な女性とエッチをするためだと言うと、
検察官はもちろん、横で私の供述を書き取っていた事務次官も、爆笑しておりました。」
一同
「わははははは、……。
そりゃぁそうでしょう、………これは、笑えますよ、………。
こちらでも爆笑、……。どこでも爆笑、……。わははははは、………。」
タモリ
「明るいなぁ、………。」
野崎幸助
「会社の経理は、最終的に会社事務所に任せていましたので、
私には脱税をしているという感覚はありませんでした。
しかし、先程申し上げました通り、
マルサが手ぶらで帰るわけにはいかないのも、理解していました、………。
一般的に2億円以上の脱税になると、実刑を喰らう事がほとんどです。
おそらく、マルサが出てきたということは、
それ以上の脱税をしていると、見越してのことだったのでしょう、………。
経費として認めるかどうかという、見解の相違や、
複数の会社を経営していて、どんぶり勘定になっていた部分もあり、
最終的に2億円弱の脱税を認定され、6000万円ほどの罰金を納めることになりました。
実刑ではなく、執行猶予処分です。 」
一同
「えぇ~~~~~~~っ、???!!! 」
カツ丼小僧
「の、……野崎さん、………。」
野崎幸助
「ええ、……迂闊でした、………。
もし、実刑だったら大変でした。悔やんでも悔やみきれない、………。
その6000万円で、どれだけ、ボンキュッボンの、グラマラス美女と
エッチできたかと思うと、………。」
一同
「……………。」
所ジョージ
「あ、あんた、そういう話じゃないでしょ、………。
いいんですか、? 犯罪者のように扱われて、………。」
野崎幸助
「反省すべき点は反省し、
これ以後は、税務署に迷惑をかけたことはありません、………。
会社の事務所には現在、
「優良申告法人」として認定された際にいただくステッカーが、
これ見よがしに、ベタベタと貼ってあります、………。
これで、安心して、美女とのエッチが出来ます、………。」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「はい、……野崎さん、お疲れ様でした、………。
今日は時間ですので、これで終わりますが、野崎さんの不幸話は、
この後、更に続きます、………。次回の座談会を、お楽しみに、………。
それでは、皆さん、……。
大リッチマンになった夢でも見ながら、今日は寝床についてください。
おやすみなさい、………。」
一同
「おやすみなさい、………。」
掛布雅之
「何度も言うようですが、人生、おカネだけが全てではありません。」
草野仁
「ええ、……そうですね、そうですね、………。」
ロバート・キヨサキ
「うわっはっはっはっ、………。
草野さん、……そんなこと言って、……
あんた、おカネなんて、シコタマ持っているんでしょう、………? 」
草野仁
「うわっはっはっはっ、………。
ええ、……そうですね、そうですね、………。
ロバートさん、……それは、鋭いご指摘で、……… はっはっはっはっ、………。」
藤原紀香
「シコ、……タマ、……??? 」
飯島直子
「あんた、またへんな想像して、………。」