カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 654

カツ丼小僧

「ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ! 」

 

一同

「ど、ど、ど、どうしたんですか、? カツ丼さん、………。

 いきなり、立ち上がって、ローマ式敬礼なんかしたりして、………。」

 

カツ丼小僧

「い、いや、……その、……あの、………。

 つ、つ、ついに、来るべき時が、………。」

 

吉岡美穂

「ドゥーチェって、ムッソリーニの事なんですよねぇ、………。

 イタリア語で『首領』という意味の、………。」

 

パンツェッタ・ジローラモ

「ソウ、デーーース。 ワタシモ、カレ、ダイスキデスガ、

 ゲンダイノイタリアデハ、ヒョウカガ、ニブンサレテイマーーース、

 ヒトラーノヨウナ、ゴクアクニンデハ、ケシテ、アリマセーーーン。」

 

土屋アンナ

「えへっ、……。そうなの~~~~~、?、?、?、」

 

カツ丼小僧

「な、な、な、なんなんでしょうねぇ、………。

 ど、ど、ど、どうしちゃったのか、………?

 む、無性に、体がけいれんしてきて、もう、どうしようもない、………。

 

 ハイル・ヒットラー 、! ! 

 

 うひゃぁぁぁ~~~~~~~~~~~っ、

 め、目ん玉が、ぐるぐる回り始めてきたぞっ、………。」

 

 

堀之内九一郎

「な、な、なんですか、……? 何の話、……?

 た、大金でも、掴んだんですか、? 」

 

小林敬

「なぬっ、……???」

 

刀根麻理子

「どうしたのよ~~~~~、? 」

 

カツ丼小僧

「今、ハッキリとした映像をともなって見えてきたんだ。

 ぼ、ぼ、僕は日本国中で、非難の嵐にさらされ、

 国民やマスコミに、フルボッコにされるかもしれない、………。」

 

一同

「えぇ~~~~~~~~っ、???!!! 」

 

野崎幸助

「なんの話ですか、………? 訳わからん、………。

 カツ丼小僧さん、……あんた、もしかして、ナチスの生き残りだったんですか、? 」

 

麻生太郎

「わははははは、………。

 そうだとしたら頼もしい限りだが、彼は違います、………。

 生まれが昭和39年ですから、戦争が終結して、およそ20年後に生まれた人間です。

 彼がナチの残党である訳がありません、………。」

 

野崎幸助

「あ、あんた、……冗談が通じないのか、………?

 そんなこと、真顔で言われたって困るよ、………。大臣の癖に教養ないね。」

 

一同

「わははははは。」

 

麻生太郎

「お、俺の夢は、ナチス隊員になることだったんだっ、………悪いかっ、………。

 畜生っ、……あと、20年早く生まれていれば、俺もヒトラー総統のもとで、………。

 それがだめなら、『ゴルゴ13』の漫画家だっていい、……。

 政治家が、人殺しの漫画を読んじゃいけないって方はないだろう、………。」

 

吉永小百合

「ええ、……構いませんわ、……お読みになったら、……? 」

 

麻生太郎

「ああ、……読むよ、………。ふん。」

 

野崎幸助

「あんた、……漫画みたいな政治家やな、………。

 そんなことより、ボンキュッボンッの美女と、エッチすることだけを

 考えよう、………。後は、何も考えない、………。

 これが一番の極楽浄土。桃源郷への近道です、………。」

 

麻生太郎

「あんたこそね、………。

 そんなこと言ってると、今にネオ・ナチに命狙われるよ。

 わかってんな。気をつけろよっ、………。にっくきユダめ、………。」

 

カツ丼小僧

「もう、若い時から、ずっと、幻影に苛まされてきたんだけど、

 やはり、ただの思い込みや妄想ではなかったんだ、………。

 だんだんと、鮮明な形になって、頭の中に湧き上がってくる。

 ついに恐るべき時期が、……その瞬間がやってこようとしているのか、? 」

 

マツコ・デラックス

「やたら、1人で興奮しまくっているけど、一体、何よ? どうしたの、?

 ハッキリ、いいなさいよ、………。 」

 

江川卓

「うん、……。もう、何年も前から、彼、おびえて震え上がっているんだけど、

 カツ丼小僧さんが、日本国中で、非難の嵐を受けている姿が、

 頭に、自然に思い浮かばれるんだって、………。

 1978年(昭和53年)の、あの『江川事件』の時の僕のように、………。」

 

一同の半分

「えぇ~~~~~~~~~っ、???!!! 」

 

一同のもう半分

「また、私たちの知らない話、………。いいかげんにして、………。」

 

カツ丼小僧

「い、いえ、本当に予感を感じ始めたのは、もう30年以上前の、

 20ぐらいの頃なんですよ、………。それから53の今まで、ずっと、………。

 まぁ明日、2月13日で、大凶数の54歳になりますけど、………。

 しばらく、恐怖心から解放されたと思ったら、また、このところ、………。」

 

きゃりーぱみゅぱみゅ

「私、……何のことだか、さっぱり、わかりませぇ~~~~~~~んんっ、

 1978年なんて、まだ、生まれてもいませぇ~~~~~~~~んんっ、」

 

ダレノガレ明美

「私も~~~~~~~~~っ、私たち、平成時代の産物でぇ~~~~す。」

 

犬山紙子

「私もまだ、生まれていません。

 私の生まれる3年ほど前の出来事ですね、………。」

 

カツ丼小僧

「あ、あなたたち、……おおお、親から伝え聞いていないんですかっ、………???!!!

 あああ、あの、おぞましい『江川事件』の事をっ、………。

 『空白の1日』のことをっ、………??? 

 ド、ド、ドラフト契約で、江川投手を、………。あわわわわわ、……ぶるぶるぶる。

 

 そして、翌年の1979年1月31日に、

 江川投手を阪神の小林繁と、電撃トレードして、………。

 こ、これで、……こここ、国民の怒りが、一気に猛爆発、………。」

 

犬山紙子

「おやおや、親、?

 聞いてませんよ~~~~~、

 王さんや、長嶋さん、V9達成のことは、聞きましたけど~~~~~。

 あと1回優勝したら、V10でしたのにね、………。

 残念でしたわね。負けちゃったのね。ほほほのほ。わんわん。」

 

江川卓

「カ、カツ丼さん、………。

 も、もう、その話は、封印してくださいよ、………。

 もう、そんなこと、誰も話題になんかしませんよ~~~。

 ボク、もう忘れたいんですよ、……その話、………。ね、? もういいでしょう。

 実際、僕には何の責任もないんですから、………。」

 

カツ丼小僧

「あ、あんたが良くても、こっちが良くないんじゃっ、ボケッ、! ! ! 

 アホンダラッ、……スカポンタンッ、………。

 

 おおお、俺も近々、あんたみたいな目に合わされるかもしれないっ。

 ににに、日本国中で、袋叩きに、………。」

 

江川卓

「あ、あの事件はね、………。実際、僕には何の責任もないんですよ、………。

 ドラフト会議の前日に、いきなりその事を、父親から告げられて、………。

 それから運命の歯車が、じゃんじゃかじゃんじゃか、

 もう、スッポンポンに、狂い出して、………。」

 

野崎幸助

「スッポンポン、……?

 ほえぇぇ~~~~~、えぇのぉ、………。おなごの、ま・る・は・だ・か、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「そうなんですよ、江川さん、………

 自力では、いかんともしがたい『運命』だから怖いんじゃないかっ、。

 あんただって、よくわかってるでしょう、………。

 運命というものの恐ろしさが、………。

 

 運命は、もう決定している、………。自分の意志では、どうにもならない。

 30年以上、その恐怖に、ずっと脅かされ続けてきた、………。それは本当だ。

 も、もう、慢性の持病みたいなもんだ、………。」

 

ダレノガレ明美

「カツ丼小僧さん、予知能力は自分にないって、言ってましたけど、………。

 では、どういう理由で、袋叩きにされるんですか、? 

 そこのところが重要だと思うんですけど、………。

 なんか、期待してるみたいにも、見えるんだけどなぁ~~~~~。」

 

カツ丼小僧

「そ、……それがわからないっ、………。

 それが見えてこないんだっ、………。だ、だから、困ってるっ、………。

 今、この時点でわかっていれば、なんとか、対応策を考えるんだが、………。」

 

堀江貴文

「ただの妄想狂です、……。」

 

野崎幸助

「そんなことより、ボンキュッボンですっ、………。

 それだけ考えてりゃいいんですよっ、………。余計な事を考えるなっ、………。

 精神を、若い女体にのみ、集中させるんだっ、。

 若い女体は、えぇぞぉ~~~~~。」

 

藤岡弘、

「ふっふっふっ、……。」

 

イチロー

「あははははっ、……。」

 

草野仁

「ええ、……そうですね、そうですね、……。」

 

カツ丼小僧

「でも、なんとなくだが、想像はつく、………。

 たとえば、雅子妃や浩宮様のことで、皇室を侮辱したからだとか、

 独裁者のムッソリーニを、崇拝しているからだとか、有名タレントの悪口を言ったから

 だとか、……まぁ、そんなところじゃないかな、………?

 あと、ウンコ、オシッコ、オマ○コ、などの類、………。

 でも、ハッキリ、それとは断言できないし、まったく違う事かも、………。」

 

佐々木明子

「そんなことぐらいでは、今どき、騒がれないような気もするんですけど、………。

 まぁ、麻生さんのような、要職にある人なら別でしょうけど、………。」

 

麻生太郎

「俺、さいとうたかをの、『ゴルゴ13』に、多大な影響を受けちゃったんだ、………。

 まぁ、カツ丼小僧の場合は、さしづめ、

 藤子不二雄Aの、『ひっとらぁ伯父サン』だろうね、………。」

 

一同

「『ひっとらぁ伯父サン』、??? 」

 

麻生太郎

「うん、……。」

 

藤子不二雄A

「すいません、………。変な漫画、描いちゃって、………。

 まさか、本気で影響受ける人がいるなんて、………。

 『魔太郎が来る ! !』も、……。『笑ゥせぇるすまん』も、………。

 でも、あの漫画を本気で受けたら、ただのキ○ガイだよ、………。」

 

カツ丼小僧

「藤子先生のブラックユーモア漫画は、最高傑作です、………。

 言う事なしです、……。

 子供時代、時間がたっぷり、ありましたので、何度も繰り返して読みました。

 

 でも、確かに、ちょっと、おっかないんだけど、本音を言えば、期待感もすごくある。

 ムッソリーニのパフォーマンスを応用して、日本を、そして世界を、

 SM 一色に統一してみたい、………。

 多大な夢と、期待感、恐怖感、……。それらが、全てゴッチャになっている、………。

 

 天下を取りたいんで、皆さん、僕に協力してください、………。

 悪いんですが、みんなを、恐怖と破壊の渦に巻き込みます、………。

 そして僕に協力できない者は、そっこくギロチン台で処刑されます、………。

 

 おれが、この世の掟だ、……。俺のいう事に逆らうやつは、皆、死んでもらう。」

 

一同

「……………。」

 

麻生太郎

「ほう、……。いいね、……。」

 

大橋未歩

「どうしちゃったのよ、カツ丼小僧さん、………? 」

 

佐々木明子

「持病の糖尿病が深刻な状態で、

 もう、やけのやんぱち状態になってるって、ウワサよ、………。

 大好きな、ソース焼きそば、……、アイスクリームにチョコレート、………。

 

 結局、やめられなかったんですって、………。

 インシュリンの注射も打ってないし、

 目も、足も、マラも、歯も、みんなおかしくなってしまったそうなの、……。

 追い詰められた人間は、何をしでかすか、わからないわ、………。怖い、……。」

 

 

   ちょうどそこへ、部屋の襖が開いて、ある一人の女が、顔面蒼白で、

   中にいるものを睨みつけるようなまなざしで、座敷内に入りこんできた。

   桜の花びら絵柄の着物姿で、髪をオールバックにして結い上げ、

   煌びやかなかんざしを数本つけていた。

   

   はて、? 誰だろう、……? 

   その形相は硬化して、柔らかみがまるで見られず、一同は呆然としたが、

   中の1人が、その女がやっと誰だかに気づき、あっ、と大声を上げた。

 

 

テリー伊藤

「やぁ、……これは、これは、………。

 漫画家の、さかもと未明さんじゃありませんか、………? 」

 

さかもと未明

「そうさっ、……私じゃ、いけないっ、……?! 」

 

   

   「おぉ~~~~~~~~っ、」

   一同は、どよめいた、………。容姿が随分と変わっていて、

   一見、誰だかよくわからなかったのだが、その面影はまだ残っていて、

   言われてみれば、ああそうだと、なんとか理解しうるものだった。

 

 

テリー伊藤

「日本テレビの朝のワイドショー番組、

 『スッキリ ! !』の時には、同じコメンテーターとして仕事をさせて頂きました。

 その節は、どうも、………。

 発達障害や、膠原病の方はどうですか、? 少しは、よくなったの、……? 」

 

さかもと未明

「ふんっ。テリーさんに心配されるには、及びません。

 私は元気でやってますっ、………。

 そんなことより、今日は、カツ丼小僧さんに話があって来たんですっ、。」

 

 

   カツ丼小僧は、彼女の青ざめた顔を見て、全てを察し、

   彼女以上に、みるみる顔が青ざめていった、………。

   彼は以前、この座談会で占いの観点から、『さかもと未明』という名前を

   散々きつく、コキ下ろした経緯があったからだ、………。

   その事に対する復讐に来たのだろうか、………? 

 

   とび膝蹴りか空手チョップでも喰らうんじゃないかと、彼は怯えた。

   カツ丼小僧は、内心深く動揺しながらも、平静を装い、

   作り愛想笑いを浮かべ、さかもと未明に丁重に応対した、………。

 

 

カツ丼小僧

「ああ、……これは、これは、………

 漫画家であり作家アーティストの、さかもと未明さんじゃないですか、………。

 お待ちしておりました、………。

 きっと来てくれると思っていたんです、………。ありがとう。

 さ、さ、……どうぞ、こちらへお上がり下さい、………。」

 

   

   さかもと未明は、スタスタと足早に寄ってきて、

   カツ丼小僧の隣に置いてあった座布団に、そっと正座した。

   彼女の顔は、形相こそは硬化していたが、

   以前より、ずっとふくよかな肉付きをしていて、健康そうに感じられた。

 

 

さかもと未明

「あのう、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……わかっています、………。」

 

さかもと未明

「……………。」

 

カツ丼小僧

「すいません、……。

 あなたの名前を、とんでもなく悪いように批判してしまいまして、………。

 特に、あなたが闘病しているその時に、………。

 

 しかし、これだけは、わかってください、………。

 占いというものはですね、………

 絶対に「情」というものを差し挟んではならないのです。

 もし、ほんの少しでも、僅かでも情を差し挟んでしまったら、

 それはもう、占いでも何でもありません、………。

 

 僕は、遊びで占いをやっているんではないんです、………。

 占術をやる者の心得として、冷徹な客観性によってしか、

 他人の性格や運勢を判断してはなりません。それだけは、絶対です、………。」

 

 

   フガフガと、カツ丼小僧は病気のため、

   歯の抜け落ちた口で、細々と話をし始めた、………。

   

   さかもと未明、本人を目の前にして、彼は恐縮し、背を丸くして

   顔を膝元に俯かせていた、………。目からは涙がポロポロと流れ落ちていた。

   カツ丼小僧は、度の強いメガネを外し、服の袖で涙をぬぐった、………。

   部屋中に沈黙が流れた。

   

   すると、やや間をおいて、さかもと未明が、いぶかしげに答えた、………。

 

 

さかもと未明

「カツ丼小僧さん、………。

 何をおっしゃってるんです、………。

 私が今日、この座談会に来たのは、そんなことのためではありませんよ。

 違うんです、………。」

 

カツ丼小僧

「は、……?」

 

さかもと未明

「私、カツ丼小僧さんのブログや、ホームページ、ノベルを読んで感動したんです。

 カツ丼小僧さんの、占いやSM にかける情熱というものに共鳴もしました。

 それで、………。

 

 ホームページの内容に寄れば、2~3年後には、SM大帝国の礎(いしずえ)を

 お築きになるとかだそうで、………。赤シャツ女親衛隊のことも書いてありましたわね。

 本当にスケールの大きくて壮大なロマンのある夢ですわ、………。『大日本SM帝国』。

 夢を夢で終わらせないでください、………。

 

 そして私も、あなたの夢の一翼を担いたいんです、………。

 是非、あなたの夢に、私も協力させてください、………。お願いします、………。 」

 

 

カツ丼小僧

「……………。」

 

 

   しばしの沈黙の間、嘆息が漏れ、一同から大きな拍手が鳴り響いた。

   誰もが、ホッとした瞬間だった、………。

 

 

カツ丼小僧

「あ、ありがとうございます、………。さかもとさん、………。

 こ、こちらこそ、………。

 こ、今後とも、よろしくお願いいたします、………。」

 

さかもと未明

「わぁ~~~~~~っ、あんがとさんっ、………。

 これから私は、この座談会の一員でぇ~~~~~~すっ、」

 

   さかもと未明は、少女のような無垢な叫び声をあげた。

 

一同

「おめでと~~~~~~~~、」

 

   パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

   

 

野崎幸助

「あ、あの、……私の、立身武勇伝の話は、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……申し訳ありませんが、

 その話は、また次回、日を改めて、ボンキュッボンッ、とお願いします。」

 

 

野崎幸助

「……………………。ガクッ、…… ヘタレ~~~。」

 

一同

「わははははは。」