カツ丼小僧
「それでは今日も、さっそく始めます、………。
『週刊現代』日本全国「凄い名字」大集合!、………
『いくつ読める? 厳選ご当地難読名字』………という事なんですが、……… 」
(さて、クイズの司会者が問題だ、………。
前々回は、カトパンこと加藤綾子、………
彼女はおかしなこと言って、気絶して、病院に入院しちゃった。
前回は梅津こと梅津弥英子、………
やったばっかりだから、2回続けては、やってもらえないだろうし、………。
さぁ、誰にしようか、……? なんて、実はもう決まってる、………。
実は、昨日、先手を打って、この座談会に呼んでおいたんだ、。
2人でじっくり打ち合わせもしたから、余裕綽々で大丈夫、………。
みんな、きっと驚くに違いないぞ、………。ふふふ。)
いしかわじゅん
「お~~い、はやくやれよ、………。まだなのか、?
俺もう、漫画読みながら待ってんの、疲れちゃったよ、………。
それにしてもホント、最近の漫画ってのは、読んでてつまらないのばっかりだ。………
薄っぺらで、どの作品もみんな同じようにみえる、………。
それとも、俺自身が感覚的についていけなくなったのか、………
昭和の時代は、本当に良かった、………漫画に内容と深みと読み応えがあった。
いや、文学的でさえあったと思う、………。『ガロ』なんて雑誌もあったなぁ、………
それがどうだ、今の漫画、………
二束三文の値打ちもない、読み捨て文化のおちゃらけたようなのが多くて、………。
まぁ、もともと漫画文化というものは、低俗なものだったんけど、………
それにしても昨今の漫画というものは、………。 」
岡田斗司夫
「あっ、……いしかわさん、………。そろそろ始まりそうですよっ、………。」
高見恭子
「静かにしてっ、………。」
カツ丼小僧
「はい、それでは皆さん、座談会の心の準備は整いましたでしょうか、………?
本日は、クイズ番組の司会を務めて頂く、特別ゲストの方をお招きしました。
さぁ、ご登場願います、………。」
カツ丼小僧が、そう言うと、フジテレビ『とくダネ!』の司会者、
小倉智昭が、「海老原っ、………」と言って、ポンポンと2回、手を叩いた。
襖が開いて、中から楚々とした美女が、照れくさそうな笑顔で現れた、………。
彼女は、部屋の中央にまで、おずおずと進み、カツ丼小僧の隣にまでやってきて、
彼に軽く会釈すると、一同の方を向き直り、再度おじぎをして言った、………。
海老原優香
「皆さん、初めまして、………海老原優香と申します、………。
去年の4月に、フジテレビのアナウンサーとして入社しました、………。
東京都出身。身長169cm、………
東京学芸大学附属国際中等教育学校、
学習院大学文学部英語英米文化学科を、卒業しました、………。
10月から、朝の情報プレゼンター『とくダネ!』で、
MCアシスタントを務めています、………。
まだ入社して1年も経っていませんが、精一杯頑張りますので、
皆さんよろしくお願いしますね、………。 」
小倉智昭
「いよっ、……いいぞっ、………。海老原っ、」
小倉智昭が、笑顔で彼女に拍手を送ると、
周りもそれに倣ったように、一斉に拍手を送り始めた、………。
彼女のこれからの門出を祝うかのような、爽やかな自己紹介だったが、
この座談会に一歩でも足を踏み入れた者の行く先が、
どのようなものであるかは、読者の皆さんが一番よく知っておられよう、………。
まさしく男たちは、この傾城の美女を見て、内心舌なめずりをしていた、………。
脳内妄想で、たった数秒間の内に、既に犯し終えた者もいたくらいだ。
笑顔で拍手を送りながら、………。 よくこんな芸当が出来るもんだ。
顔で笑って、心でやって、………。 ヤッホーーーーッ、わははははは。
カツ丼小僧
「海老原さん、………。自己紹介ありがとうございました、………。
僕の姓名判断でも、あなたの名前は、大らかで、オープン、
隠し立てする事のない、あけっぴろげな性格と出ています。
わははははは。
出来れば、あっちの方も、みんなの前でオープンにしてください、………。 」
海老原優香
「えぇっ、……? 」
カツ丼小僧
「いえいえ、冗談です、………。軽く受け流してください、………。
あなたをテストしてみたんです、……テスト、………。
こういう冗談を言うと、たまに本気になって怒り出す女に巡り合ったりするんです。
まぁ、そういう女に限って、たいがいはブスなんですが、………
あなたは冗談の通じる大らかな女であると、信じます、………。
信じたい、………信じさせて、………信じるよ、………ありがとう、……よかった。」
海老原優香
「……………。」
タモリ
「この男の性格は、昔のラジオ番組『オールナイトニッポン』の
笑福亭鶴光の性格にそっくりだ、………。
恐らく、頭に湯水のように湧き出てくる
下ネタを抑えることができないんだろう、………。
でも片や一方で、それを人前で吐き出してしまう事への罪悪感もある、………。
笑福亭鶴光の偉大な所は、潔くて、
この男のように、一切、言い訳しなかったことだ、………。
カツ丼小僧よ、………羞恥を持つな、……バカになれ、……バカに、………。 」
カツ丼小僧
「ぎゃはははははっ、………。ぎゃはははははっ、………。
オレのチ○ポ、……こ~~んなに大きくなって、
ジッパーの中から、コニャニャチハ~~~~~~~ッ、
これでいいのだ、♪タリラリラ~~~~~ン、! ! !
ぎゃはははははっ、………。ぎゃはははははっ、………。」
タモリ
「うんうん、……そうそう、……いいとも、いいとも。」
出川哲朗
「ぎゃはははははっ、……筒井っ、おめっ、バカッ、……。よしっ、いいぞっ、。」
筒井康隆
「……………。」
カツ丼小僧
「それでは、海老原さん、………。
さっそくで申し訳ないんですが、今から仕事をしてもらいます。
内容は、昨日打ち合わせした通りです、………。よろしくお願いします、………。」
海老原優香
「はい、わかりました、………。
クイズ番組の司会者ですね、………。
やってみます、………。自分の未来のためにも、………。
明るく、淡々とやっていきますので、カツ丼小僧さんも見守っていてください。
それでは始めます、………。
『週刊現代』日本全国「凄い名字」大集合!、………
『いくつ読める? 厳選ご当地難読名字』
それでは、最初の問題、……まずは、………。」
海老原優香は、『閖』と書かれたボードを皆に掲げた。
関根勤
「う~~ん、……門がまえに水かぁ、………。
でも、僕の名字の門がまえの中にあるのは、何という文字なんだろう、………。」
関口宏
「関根さん、……
関は「關」の略体です。關は「門」+音符(中の文字)の会意形声です。
かんぬきを使って「とじる」ことや、人や物質の流れをとじる「せき」、
とざされた空間から派生して、「かかわる」という意味にもなった。……そうですよ。」
関根勤
「はあ、はあ、……わかりました、………。ためになりました、………。
つまり、すなわち、「ウィキペディア」の丸写し引用という事で、………。
『知ってるつもり~~~?!』、という事で、いいんですね、………。」
関口宏
「そうですね。その通りです、………大変失礼しましたぁ~~~~。」
マツコ・デラックス
「でも、ちょっと、それ、あんた、………。
クイズの問題と、何も関係のない話じゃないの、………?
カツ丼小僧みたいに、話が逸れて行くわよ、しっかりしてよ。」
関口宏
「すいません、………。
私のような偉人にも光と影があるんです、………。」
マツコ、デラックス
「?、?、?、?、?、」
海老原優香
「そうですね、………
それでは誰もお分かりにならないようですので、ここで正解を発表します。
正解は『どんど』です、………。
石川県に多い名前だそうで、日本にどれくらいいるのかは、今、調査中だそうです。
由来は、水門の番人だとか、田んぼに水を引く音と言われているそうです、………。」
高橋由伸
「『閖』の読みが『どんど』、? ………
そんなの分かる訳ないでしょう、………これって、クイズの範疇を超えてるよ。
そんないじわるなクイズ出すんだたら、僕今年、巨人の監督やらないよ。いいね。
どうせ成績が悪かったら、監督の僕をよってたかって、無能よばわりするんだろう。」
長嶋茂雄
「ヨシノブ、……プロの世界は、結果が全てです、………。
そうやってイジけて、愚痴を言っているのが、一番よくないんだ、………。
悔しかったら、クイズの解答を当てて、皆を見返してやりなさい、………。」
海老原優香
「で、では、次の問題です、………。」
海老原優香は、『臥龍岡』というボードを高く掲げた。
藤岡弘、
「う~~ん、………。
視覚的には、大きな龍が岡の上に臥せっているようなイメージだが、………
ショッカーの怪人の中に、こんなのいたっけかな、???
『サラセニアン』『ゲバコンドル』『ドクガンダー』『ムササビ―トル』
『ムカデラス』、………
ムッ、……ムカデラス、………おお、……そうだ、………
ムカデラス、………これが一番、ピッタリくるな、………
龍に巨大化して、丘の上に寝そべっている姿だっ、………。
そうだ、そうだ、ムカデラスだっ、……うぬっ、……出たな、ムカデラスっ、
こ、この本郷猛が、今、成敗してやるっ、………。正義の使者となって、………。
お嬢さんっ、……。どうだっ、………答えは『ムカデラス』だっ、………。
間違いないだろうっ、………。 」
海老原優香
「藤岡さん、……違います、………。
正解は『ムカデラス』では、ありません、………。」
藤岡弘、
「なにっ、? 違うのかっ、?!
じゃ、じゃぁ、何なんだ、………? 『アルマジロング』か?『エジプタス』か?
う~~ん、………。もしかしたら、『仮面ライダー』じゃなくて、
姉妹番組の『ウルトラマン』か、『ウルトラセブン』の方かもしれん、………。
あっ、……そうだっ、……そ、そう言えば、
ウルトラセブンの、空を飛ぶ龍の怪獣に、『ナース』っていうのがいたな、………
おお、あれだ、………。
あの怪獣の名前に違いないっ、………。どうだっ、お嬢さんっ、………
せっ、……正解はっ、………『ナース』だっ、………。 」
海老原優香
「違います、……正解は『ナース』では、ありません、………。
でも、藤岡さん、中々、着眼点はいいですよ~~~。
大きな龍が岡の上で寝そべっている、というところまでは、いいんですよ~~~。
あとほんの、もうひと押し、というところです、………。
もう少し、単純に考えてください、………。そのままに、………」
藤岡弘、
「う~~ん、……そうか、……もうひと押しか、………。
龍が伏せて寝ている訳だから、…………。
臥せ寝、……臥せ寝、……あっ、そ、そうだっ、………フテ寝だっ、
フテ寝で間違いないっ、………。
お嬢さんっ、………今度こそ正解だっ、……… フテ寝っ、………。 」
海老原優香
「違います、………。
それでは、誰もわからないようですので、ここで正解をいいます。
正解は『ながおか』です、………。
『龍が体を伏せると長いから』、というのが由来だそうです、………。
『臥龍岡(ながおか)』は、全国で10人、福井県に多いそうです。」
藤岡弘、
「おおっ、そ、そうかっ、……『ながおか』かっ、………。
道理で、ショッカー怪人の中には、いなかった筈だっ、………。
とにかく、世界の平和が保たれたのは、何よりだっ、………。
はっはっはっはっ、……どうやら、私の役目は終わったようだな、………。」
海老原優香
「でも藤岡さん、………
藤岡さんは、何でいつもそんなに、力んでいらっしゃるんですかぁ、………?
私、藤岡さんと世代が違い過ぎて、よくわからないんです。」
一同
「わははははは。」
藤岡弘、
「……………。」
宮内洋
「せんぱ~~い、……若い子に1本とられちゃいましたね~~~。」
藤岡弘、
「何っ、???!!! 俺は今まで、一度だって武芸で1本取られたことはないぞっ、! ! !
ショッカーは、何処にいるっ、……???!!! 」
一同
「……………。」
海老原優香
「で、では、次の問題です、………。」
海老原優香は、そう言って『部田』と書かれたボードを掲げた。
マツコ・デラックス
「み、みんな、何で私を見るのよ、………失礼しちゃうわね、………。」
タモリ
「だって、『ぶた』としか、読みようがありませんよ~~~。
みんなの凝視は必然の帰結ですよ、………どうしようも、ありませんよ、………。 」
藤子不二雄A
「いえ、……これなら僕、簡単にわかります、………。
『とりた』です、………。
きっと、三重県あたりに多いんじゃないのかなぁ、………。」
海老原優香
「ふっ、藤子先生っ、……お、大当たりですっ、………。
『とりた』で正解ですっ、……ど、どうして、わかったんですかっ、……? 」
藤子不二雄A
「うん、………。
僕の漫画『忍者ハットリくん』は、三重県伊賀市の、伊賀流忍者、
服部半蔵がモデルなんだ、………『服部(はっとり)』だと、
『部』は『とり』と読むわけだから、………だから『部田(とりた)』。」
一同
「すご~~~~~~~いっ、」
カツ丼小僧
「漫画家は、頭がずば抜けて良くなくてはなれません、………。
また週刊誌等の長編漫画を描く人は、体力にも恵まれていなくてはなりません。
睡眠不足にも強くなくてはなりません。恐怖の『締切り』があるからです。
頭が悪いから、漫画家にでもなろうか、なんて甘く決心している人は、
今すぐ、そういった考えを捨てるべきです。……とんでもないことになりますよ。
なぜなら、この僕自身が、そうだったからです、………。
つのだじろう先生が『その他くん』という漫画家指導書の中で、
あれ程、強く、その事を指摘していたにも関わらず、やはり僕には、
自分の資質というものを、客観的に判断出来ぬまま、
甘い気持ちで、漫画の世界に飛び込んだのです、………。バカでした、………。
気が付いたら、いつの間にか、50過ぎてました、………。」
つのだじろう
「しょうがないよ、………若い時は、誰だってそうさ、………。
自分の才能や実力を見極められないんだ。でも君は、………。」
カツ丼小僧
「ええ、……
もしかすると、『君はその他くん』ではなかったかもしれません、………。
こっちのルートを辿って来たのが、むしろ正解だったような気がするんです。
もうじき、結果が出て来るようにも思えるんです、………。
ちょっと、希望の光が見えて来つつあります、………。 」
海老原優香
「『部田(とりた)』という名字は、岐阜県に多く、
全国におよそ530人いるそうです、………。藤子さん、おめでとうございます。
賞金5千円と、タフマン1ダースが進呈されます、………。 」
出川哲朗
「わははははは、………
藤子さん、藤子さんっ、どうせ、あんた、億万長者の大金持ちなんだろっ、
だったらさ、そのタフマン、いらないだろうから、みんなで分け合って飲もうよっ。
なっ、……。いいだろっ、………。わははははは。 」
タモリ
「い、じ、き、た、な、い、ですね~~~~~~。」
カツ丼小僧
「それでは、今日は、ここで時間です、………。
皆さん、本日も、楽しい時間を過ごして頂けたでしょうか、………。
次回もまた、楽しい名字のクイズで盛り上がりましょう、………。
それでは、シー、ユー、アゲイン、 グッド、ラァァ~~~~クッ、 」
一同
「グド、ラ~~~~~クッ、……… グド、タフマァァ~~~~~~ンッ、」
タモリ
「あら、……タフマン、………
みんなで、もう、飲んじゃってるよ、………。」