カツ丼小僧
「はい、……
それでは、昨日の続き、………さっそく始めましょう、………。
『週刊現代』瀬戸内寂聴・インタビュー、第2回目です、………
さて、今日は誰に読んでもらいましょうかね、………
そうだな、………
それでは、元AKB48の、高橋みなみちゃんに読んで頂きましょう、………。
高橋みなみさん、お願いします、………。 」
秋元康
「みなみっ、……頑張れっ、………。」
高橋みなみ
「はい、……高橋みなみ、……いきます、……… 」
秋元康
「イックゥゥ~~~~~~~っ、! ! !
♪イクッ、イクッ、ハァッ、イクッ、イクッ、
♪ハァッ、イクッ、イクッ、ハァッ、イクッ、! ! !
ドドンゴ、ドドンゴ、ドドンゴ、ドドンゴ、ドドンゴ、ドドンゴ、ドドンゴ、ドドンゴ、
アアアアア~~~~~、アアアアア~~~~~、ソレッ、イクッ、! ! !
アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、 イクッ、! ! ! 」
一同
「……………。」
高橋みなみ
「瀬戸内寂聴・インタビュー、………
「作家の里見弴(さとみ・とん)さんは、94歳まで長生きして、
本妻さんとは別の、お良さんという芸者さんだった人と、鎌倉で暮らしていました。
里見さんが亡くなる少し前に対談をしたんですが、
そのとき先生は、「死は無だ!」と言っていた、………。
私が「無なら、あんなに好きだったお良さんとも、
あの世では会えないんですか、?」と聞いたら、
重ねて「会えるもんか! 無だ!」とおっしゃる、………。
この間、心臓の手術をした後、病院でひとりになったとき、
「ああ、無になるんだ」と弴先生の言葉が、よくわかりました。」
………という事です、……… 」
瀬戸内寂聴
「弴先生、………。
今頃、天国で何をしていらっしゃるんでしょうか、………?
もう一度、お会いしたい、………。」
カツ丼小僧
「里見弴先生が、お亡くなりになったのは、1983年の1月ですか、………。
なら、随分と昔の事ですね、………。
恐らく、もうとっくに生まれ変わって、
新しい人生を謳歌していると思いますよ、………。
僕は、パラレル・ワールドで、人間は設定を変えての無限回の生まれ変わりを
していると信じているんですが、死んだあとすぐ、どうなるのかというのは、
よくわからないんです、………。
そこに、「無」があるのかどうか、………わからない、……… 」
瀬戸内寂聴
「む、………。」
高橋みなみ
「続けます、………。
●若い人から刺激を受ける
「むしろ私が嫌なのは、
痛みとか、病気で老醜をさらすことのほう、………。
最近、昔は、ハツラツとしていたのに、耳が遠くなったり、
他人の話を理解できなくなったりしている同年輩の文化人が増えています。
自分もああなっているのか、とゾッとします、………。
でも秘書の子に、「口にはしないけど、人も私を見て、
『寂聴さんもいよいよダメになっちゃって、早く死ねばいいのに』って
思っているんだろうね」と言ったら、「そうですよ」って澄まして言う、………。
もう笑っちゃいますよね、………。」 」
出川哲朗
「……………。」
高橋みなみ
「「肉体的には衰えましたが、
精神的には、老いたという気持ちは全然ありません、………。」 」
出川哲朗
「んぎゃはははははっ、………。」
筒井康隆
「お、おいっ、……おまえっ、………
変なところで、いきなり笑うなよっ、………。
出川って言ったっけ、? あんた、やっぱりどこか、おかしいよ、………。 」
出川哲朗
「がっ、………。」
高橋みなみ
「つ、続けます、………。
「若い人から刺激を受けているのは、大きいかもね、………。
いま事務所にいる若い女の子の秘書が、毎朝9時に起こしてくれて、
メイクもしてくれる、………。
まなほ(秘書の名)は、私よりも年齢が66歳も下で、本当に今時の子。
でも、その感覚の違いがおもしろいの、………。
脱毛の方法とか、いろいろ興味深いけど、一番違うのは恋愛ね、………。」 」
出川哲朗
「ぎゃははははっ、………。」
筒井康隆
「おいっ、! ! ! こんな所で、何で笑うんだっ、??? 」
出川哲朗
「お、おうっ、! ! なんだっ、! ! ! 筒井っ、! ! !
オレの笑いの感覚にイチャモンつけるのかっ、???!!! ワレ ! !
俺は面白いと思っているから、笑っているんだっ、!!!
いけんのかっ、?! ワレ ! ! 」
筒井康隆
「……………。」
高橋みなみ
「「私たちの時代には、男女の付き合いは結婚を意味していて、
婚前に自由に体の関係を持つなんていうことは、あり得なかった、………。」 」
筒井康隆
「……………。」
出川哲朗
「……………。」
高橋みなみ
「「中学生と女学生が道ですれ違うときだって、
ソッポを向いていたくらい、………。 」 」
出川哲朗
「……………。」
筒井康隆
「……………。」
高橋みなみ
「「だけどいまは、……… 」 」
出川哲朗
「がっ、……… 」
筒井康隆
「◎★×、……!!! 」
出川哲朗
「……………。」
筒井康隆
「……………。」
高橋みなみ
「「だけどいまは、お腹が空いてごはんを食べるように、
男と女が自然に関係を持つでしょう、………。
私も「男と女はもっと自由に付き合うべきだ」とさんざん書いてきましたけど、
「実践」をしている人が、秘書として目の前に現れたらびっくりしちゃった。」 」
出川哲朗
「わははははは。」
筒井康隆
「よし、………。まぁ、ここはいい、………。」
高橋みなみ
「「でも、そうやって時代が変わって、恋愛の形が変化しても、
やっぱり女性のほうが深い人生を生きられると思いますよ、………。
こういっちゃ悪いけど、男の人って、単純じゃないですか。ね。」 」
出川哲朗
「男が単純、?
それは聞き捨てならん、………笑えんなぁ、………。」
筒井康隆
「ここは、礼儀として笑ってやれ、………。」
出川哲朗
「ぎゃはははははっ。」
筒井康隆
「………よし、………。」
高橋みなみ
「「男性は、おカネが十分にあれば、たくさんの女性を身のまわりに
集められるわね、………。」 」
出川哲朗
「なにっ、……???!!! 」
筒井康隆
「笑ってやれ、………。」
出川哲朗
「ぎゃはははははっ。うはっ、うはっ、うはっ、」
高橋みなみ
「「でも女性が男性を集めるのって大変よ、………。
恋愛に至るまでの思いと苦労が違います、………。
私も、51歳で出家する前は、夫と娘を捨てて別の男性の元に走ったり、
妻子ある男性と長年付き合ったり、不倫恋愛をしました。
いえ、数にしてみたら、片手にみたない程度ですよ、………。」 」
出川哲朗
「おめぇ、自慢してんのかよぉ、………。」
筒井康隆
「おい、……………。」
出川哲朗
「わ、笑いますよ、笑いますよ、……笑えばいいんでしょう、笑えば、………。
ぎゃはははははっ、………。ぎゃはははははっ、………。」
高橋みなみ
「「どうも私は、頼りなさげな男を好きになる癖があるのね。
世に才能が認められ、隆々(りゅうりゅう)としている人を見ても
興味がわかない、………。
才能はあるのに、どこかダメなところがある人を見ると放っておけない。」 」
出川哲朗
「わはははははっ。ばかっ、寂聴っ、………のろけるなっ。
でも、それって優等生発言だぜ~~~。ババアのぶりっ子かよ、?
ぎゃはははははっ。」
筒井康隆
「おいっ、! ! ここで笑う奴があるかっ、…… ! !
寂聴さんが、真摯な恋の想いを赤裸々に語っている所だろう、………。
真面目に聞けっ、………。」
出川哲朗
「……………。」
高橋みなみ
「「私が世話を焼きすぎるから、相手がダメになっていたのかと思っていたんだけど、
あるとき知人から、
「違いますよ。あの人は元々ダメな人だったんですよ」と言われて、
冷静に振り返ってみたら確かにそうだった、………。(笑)」 」
筒井康隆
「うわっはっはっはっはっはっ、………。
なっ、……わかったか、?
ここで、このタイミングで笑うんだ、………。いい勉強になるだろう、………。」
出川哲朗
「……………。」
高橋みなみ
「「小説家として大成されたけど、井上光晴さんも放っておけないところがあって
お付き合いをしていました、………。
ずいぶん変わった人で、私の家に来て、
「君が着ているこの着物、ウチの家内に似合いそうなんだけど」
なんて言うんです、………。
それで井上さんから奥さんに着物なんかを上げていた。風変りでしょ、? 」 」
出川哲朗
「井上光晴って、誰ですか、……? 知らないから笑えません、………。」
筒井康隆
「うむ、……ここは、まぁ、いいだろう、………。
でも、井上光晴ぐらい知っておけよ、………。」
高橋みなみ
「はい、……。
一応、区切りのいい所まで、読み終わりましたけど、………。」
カツ丼小僧
「うん、そうだね、………。
ちょうど時間だし、今日はここまでにしておこう、………。
みなみちゃん、お疲れ様でした、………。続きは次回、………。」
出川哲朗
「ぎゃはははははっ、………。
「続きは次回」って、あ、あたりめ~~じゃねぇかよっ。
何言ってんだ、おめぇ~~~~、ぎゃはははははっ。」
筒井康隆
「重箱の隅をつつくような物言いはよせ、………。」
出川哲朗
「…………………………。ふっ、
お、おめぇ、………な、なんでそんなに偉そうなんだよ、………。」
都築響一
「続き、………。」