カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 626

カツ丼小僧

「はい、……。

 今年、第1回目の「ドスケベ座談会」、………

 それでは、さっそく始めたいと思います、………。」

 

瀬戸内寂聴

「ありがとうございます、………。

 今日は、『週刊現代』の私の記事が話題ということで、………

 

 カツ丼小僧さん、………

 嬉しさのあまり、私の頭が金潮して、

 テカテカと黄金色に光り輝いてきたのが、わかりますか、………? 

 

カツ丼小僧

「ええ、ええ、……よ~~く、わかります、………。

 眩しくって、眩しくって、もう目を開けていられないくらいです、………。

 なんと愛らしい、つる光沢なのか、………それに後光も、………。

 思いっ切り、舐め回してやりたくなる、………。 」

 

瀬戸内寂聴

「ぴかぴかぴか~~~~~~っ、、、

 ぐおおおぉぉぉぉぉ~~~~~~~っ、、、んんん、、、

 ちゅどぉぉぉんん、ちゅどぉぉぉんん、………。」

 

   瀬戸内寂聴は、頭をゆさぶったり、顔をゆがめて変形させたり、

   手振り身振りでタコのようになって、おどけてみせた、………。

 

一同

「うわはははは。うわははははははは、………。

 寂聴さん、……95歳になって、よくそんな事ができますねぇ、………。」

 

瀬戸内寂聴

「私、死ぬまで、青春を貫き通しますよ、………。」

 

カツ丼小僧

「わははははは、………。

 はい、……前置きはそれくらいにして、………

 皆さん、お手元にある『週刊現代』(1月6・13日合併号)の、

 150ページをお開きください、………。

 

 

  ●瀬戸内寂聴、スペシャル・インタビュー

 

   肉を食べ、酒を飲み、色気を忘れず、95歳まで生きてきた

 

   人間、結局はひとり。それに気づけば、笑って死ねます。

 

  

   ハハハと笑って、しゃべって、また笑う。

   御年95歳の寂聴さん。見ているこちらまで力をもらえる。

   どうすればそんなふうになれるんですか?

   長い人生で見つけた『笑って生きる秘訣』を教えてもらった。

 

 

 ………という事で、さっそく読んでもらいたいんですが、………。 」

 

瀬戸内寂聴

「はい、……それでは、………。 」

 

カツ丼小僧

「いえ、……、申し訳ないんですが、

 今日はひとつ、若い子にかわるがわる読んでもらいましょう、………。

 その方が、彩(いろどり)があって面白い、……… 」

 

瀬戸内寂聴

「あらまっ、……でべそが宙返りっ、………。」

 

   ドスンッ ! !

 

瀬戸内寂聴

「………てっ、………。」

 

一同

「わははははは、………。

 本当に、一回転して、ひっくり返っちゃった、………。」

 

三田村邦彦

「で、でも、森光子さんのでんぐり返しより、すごいよ、………。」

 

黒柳徹子

「ホント、………。」

 

カツ丼小僧

「瀬戸内寂聴・インタビュー、………。

 まずは、トップバッター、………

 有村架純さん、………お願いします、………。」

 

有村架純

「はぁぁ~~~い、……読ませて頂きまぁぁ~~~す、………。

 

 ●考え方は変えていい

 

  「京都から東京まで、新幹線で来ました、………。

   92歳で胆嚢(たんのう)がんを患った後は、しばらく新幹線に乗るなんて、

   想像もできなかったけれど、すっかり回復しました、………。

 

   食事も、毎日お肉をモリモリ食べて、お酒だって飲みます、………。

   ビールでも焼酎でも、ワインでも何でも、………。

 

   今年2月には、心臓の手術をしました、………。

   90歳を超えているし、手術しなくてもいいかなと考えましたけど、

   お医者さんから「死ぬときに痛いですよ」と言われてたちまち気が変わり、

   「痛いのはかなわんから、ぜひ手術してください。」と言ってしまった。

   カテーテルを入れて手術してもらいました。

 

   以前はね、極楽と地獄、どちらがいいかと聞かれたら、

   「極楽なんて退屈でつまらない」と思っていたんです、………。

   花が咲いて、食べるものがあって、努力もしなくてもいいなんて、

   あまりにも退屈でしょ、………。

 

   それより地獄で「青鬼が来るか、赤鬼が来るか、今日の責めはどんなかな」って

   ハラハラしたいと、散々言ってきました、………。」

 

   だけど、がんを患って、痛い思いをして以来、

   「もう真っ直ぐ極楽に行きたい」と考えが変わった。

   90歳を超えてからの転向なんです、………。(笑)

   人間なんですものね、………

   いくつになったって、考えは柔軟に変えていいんです、………。」

 

 

    そう語るのは、作家の瀬戸内寂聴氏、………。

    現在95歳だが、朗らかな声で笑い、次々と話題を変えながらしゃべる姿は、

    驚くほど若々しい、………。

    

    3年前には胆嚢がんの手術をしたが、見事回復を遂げ、

    '17年12月には、長編小説『いのち』を上梓した、………。

    どうすれば楽しく笑って年齢を重ねられるのか、………。

 

 ………ということです、………。 」

 

 

近藤真彦

「でも年を取ってから、あんまり言う事がコロコロ変わると言うのは、

 どんなものでしょうかね、………? ♪『いいかげん』だ、………。」

 

田原俊彦

「あはははははっ、………マッチ、自分の曲を何気なく宣伝しているね、………。

 よしっ、僕もこれから、その手を使おう、………。あはははははっ、………。

 

 ♪『哀愁でいと』、♪『恋=Do!』、♪『グッドラックLOVE』、♪『さらば…夏』、

 ♪『チャールストンにはまだ早い』、♪『どうする?』、♪『夢であいましょう』、

 ♪『抱きしめてTONIGHT』、♪『かっこつかないね』、♪『ごめんよ涙』、……………

 

 あはははははっ、………

 言っちゃった、……言っちゃった、………。 持ち歌の宣伝、………。 」

 

野村義男

「……………。」 

 

太川陽介

「♪ルイルイ、」

 

瀬戸内寂聴

「でもね、……マッチさん、………

 私、がんで相当辛い思いをしたのよ、………。

 この年になって、これだけ痛い思いをすると、もう、……… 」

 

近藤真彦

「わははははは、……すいません、………

 ♪いいかげんでいいんだ~~よ~~。」

 

カツ丼小僧

「僕の尊敬するイタリアの独裁者、ムッソリーニも、

 ある時、社会主義者から、いきなりファシズムへと変わって、

 周りの者を驚かせました、………。

 

 他人から見れば、日和見主義の汚い奴だとか、信念がないようにも

 映ったんでしょうが、人間、ある理由がきっかけで、突如として考えが

 変わってしまうような事も、十分にあるんです、………。

 変わる時は、いつまでも過去の自分に固執してないで、

 さっさと変わってしまった方が、潔くていいんじゃないでしょうかね、………? 

 

 僕だって、若い時はサディストだったんですが、

 今は、マゾヒストに変貌しつつあるんです、………。

 ああ、……自分の娘ぐらいの若い年代の女の子に、

 思いっ切り苛められてみたい、………。

 

 人間、これ程までの変わり身、柔軟性を持ちたいものです、………。ああ、………

 

 あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ~~~~~~~~~~~~~~っ、っ、っ、

 い、い、い、苛めてぇぇ~~~~~~~~ッ 

 お、おっさんを、苛めてぇぇ~~~~~~~~~~っ、あ、あ、あ、………っ。」  

 

有村架純

「……………。」

 

岡田奈々

「……………。」

 

高橋みなみ

「……………。」

 

指原莉乃

「……………。」

 

田代まさし

「お、俺も、……… 」

 

有村架純

「せ、瀬戸内寂聴・インタビュー、………

 続けます、………。

 

 「ここ数年、病院にいることが多くて、

  どうしても気持ちが塞ぐでしょう、………。

  

  でもそこでグッと力を入れて、……… 」

 

近藤真彦

「♪『あぁ、グッと』、………。」

 

田原俊彦

「♪『あッ』、……マッチ、……また、宣伝やった、………。」

 

近藤真彦

「うん、そう、……♪『ギンギラギンにさりげなく』ね、………。」

 

田原俊彦

「♪『ハッとして ! Good』きたなぁ、………。」

 

近藤真彦

「♪『愚か者』ってさ、僕がこういうことやると、

 すぐに真似するんだよね、………。」

 

田原俊彦

「あはははははっ、……♪『かっこつかないね』。」

 

野村義男

「…………………。

 ふっ、……… お、俺に、どうしろっていうんだよ、………。」

 

太川陽介

「♪ルイルイ、」

 

有村架純

「つ、……続けます、………。

 

 「でも、そこでグッと力を入れて、自分を楽しませたり、

  笑わせたりする方法を探すようにしました、………。

  私の場合は句集を自費出版することね、………。

  

  小説やエッセイは大抵作品になっていますが、

  半世紀以上前に始めた俳句は、忙しさにかまけて上達できず、

  手元になんとか句集一冊になるくらいの作品があるだけ、………。

 

  それを本にまとめようと思い立ったんです。

  新しい本を出せると思うと、ウキウキしてきました、………。 」

 

 ●いちいち腹を立てない

 

 「年を取ってからは、幸せは外から与えられるのを待っていちゃダメ、………。

  自分の力で見つけ出さなきゃね。

 

  もちろん95歳になるまで、たくさんの友人や仲間が助けてくれて、

  一緒にいろんなことを楽しみました。

  新しい小説にも、作家で友人だった大庭みな子さんや河野多恵子さんとの

  交流を書いています、………。

  

  石原慎太郎さんは、昔々、彼の小説と私の小説が同時に新聞紙上で

  ひどく批判された時、面識もないのに電話をくれて、

  「あの小説は2人とも悪くないよ。オレも頑張るから、君も頑張れ、」

  なんて言ってくれて、それからのお付き合い、………。」   」

  

 

石原慎太郎

「そうだ、そうだ、………。

 そんな事もあったっけ、………。

 うん、……決して、俺たち有名人はマスコミの圧力に屈しちゃいけないよ、………。

 何を言われても、書かれても、泰然とはねのける勇気を持たねば、………。」

 

小沢一郎

「あなたは、はねのき過ぎなので、………あります、………。

 私は、忍耐強く、我慢したので、………あります、………。」

 

渡邉恒雄

「わははははは、………。

 君、……書く側も書かれる側も、皆、持ちつ持たれつじゃないのかね、………?

 お互い、協力し合って、うまくやっていこう、………。」

 

小沢一郎

「随分と不公平な、持ちつ持たれつなので、………あります、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

渡邉恒雄

「確かにあんたの場合、一時期、異常なまでに、

 マスコミからバッシングを受けた事があったなぁ、………。

 あれは一体、何だったんじゃ、………? 」

 

小沢一郎

「台風一過、………でも、過ぎたるは及ばざるがごとし、………

 ………の心境なので、………あります、………。」

 

カツ丼小僧

「では、そろそろここらで、読む方に変わって頂きましょう、………。

 え~~、そうですね、……次は、……AKB48の岡田奈々さん、お願いします、………。

 

 僕が子供の頃にも、同姓同名のアイドルがいましたけどね、………。

 名前が同じ場合、その人の雰囲気が似ているのは、姓名判断の当然の摂理です、………。 

 それでは、岡田奈々さん、……お願いします、………。 」

 

岡田奈々

「はぁ~~い、………

 今、カツ丼小僧さんから、ご紹介に預かりました、

 AKB48の岡田奈々ですが、私は他に『STU48』と『てんとうむ Chu!』という

 グループにも所属していまぁ~~~す、………よろしく~~~~。」

 

カツ丼小僧

「へぇ~~、そうなんだ、………。

 ところで、『STU48』の「STU」って、何の略なの、………? 」

 

岡田奈々

「はぁぁ~~~いっ、♡♡♡。

 実は瀬戸内寂聴さんと同じ、「瀬戸内」のイニシャルなんですよ~~~~。」

 

瀬戸内寂聴

「え~~っ、……そうなのっ、……? 

 あら、まぁ、……それは、それは、………何という奇遇なんでしょう、………。

 嬉しくって、また私の頭が黄金色に輝いてきましたわ、………ほほほほほ、………。」

 

岡田奈々

「それでは、瀬戸内寂聴・インタビュー、………

 続きを読ませて頂きます、………。 」

 

都築響一

「続き、………。」

 

リリー・フランキー

「リリー、……いや、リレー、………。」

 

みうらじゅん

「じゅん、……順に、………。」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ。

 面白くねぇ~~~ぞっ、………。バッカじゃねぇ~~~の、?」

 

岡田奈々

「読みます、………。

 

 「でも、人間、最後はひとりなんです、………。

  どんなに愛し合っていても、一緒に寝ていても、

  隣りの男は、マリリン・モンローを思い浮かべているかもしれない、………。

 

  相手方の心なんてわからない、………。

  手を握り合っていてもね、………。

 

  鎌倉時代の僧侶・一遍上人の言葉に、

 

 

  生ぜしもひとりなり、

 

  死するも独(ひとり)なり、

 

  されば人と共に住(じゅう)するも独(ひとり)なり、

 

  そひはつべき人なき故(ゆえ)なり

 

 

 というのが、あります、………。

 

 人間は生まれるのも死ぬのもひとり。

 「人と共に住する」、つまり、家庭を持って人に囲まれているように思えても、

 本当はひとりなんだと、………。

 

 そして、一緒に死ぬ(添い果つ)ことができる人はいない、………。

 そういうことです、………。

 

 寂しい、?

 でも、そのくらいに考えたほうが、夫婦関係も友人関係もうまくいくし、

 生きるのは楽になるわよ、………。

 

 近くにいる人が気に入らない言動をとっても、

 「もともとひとりなんだから」と思えば、諦めもつきます、………。

 

 相手に期待しすぎないこと、………。

 腹が立つことがあっても許してあげる。

 

 気がついていないだけで、

 自分もたくさんの人に許されて生きている、………。

 実は私に腹を立てている人は、いっぱいいると思いますよ、………。

 知ったらゾッとするかもしれないわね、………。

 

 でもそれに気づかず、平気な顔をして生きている、………。

 だからお互い様で、まわりの人にいちいち腹を立てない、………。

 それがストレスなく、笑って過ごせるコツですよ。

 

 そういう考え方が身についているからか、わかりませんが、

 私は、全然怖くないんです、………。

 いまここで、死んでもいいと思うくらい。 」

 

 ………という事です、………。 

 

 わぁぁ~~~~~~っ、 寂聴さまって、ステキ、………♡♡♡。

 

 私、今日は、一辺で、寂聴さんのファンになってしまいました~~~、………。 」

 

 

カツ丼小僧

「はい、……奈々ちゃん、………。

 どうもありがとう、………お疲れ様でした、………。

 

 今日は、これでお終いです、………。ゆっくり休んでください、………。

 

 それでは、この続きは、また次回、………。

 次は、どの女の子に読んでもらおうかなっ、………。

 それを考えるのが、僕の大きな楽しみの一つです、………。

 

 それでは、皆さん、ごきげんよう、………。

 

 シー・ユー・アゲイン、……グッド、ラァァ~~~~~~クッ、」

 

 

一同

「グッド、ラァァ~~~~~~クッ、」

 

 

瀬戸内寂聴

「私の頭は、黄金色っ、………♡♡♡。」

 

一同

「わははははは。」