藤原紀香・飯島直子
「イックゥゥ~~~~~~ッ、」
カツ丼小僧
「はい、……。
それでは、今年最後の座談会です。しまっていきましょう、………。
日本の新しい大金持ち100人、……最終回です。川原さん、お願いします、………。」
川原浩史
「楽観主義者の俺にとっては、毎日が楽しい事ばかり、………。
お金なんかなくたって、へっちゃらさ、………
借金なんて、全て、チャラ、チャラ、………気にしない、気にしない、………。
そして、今年も1年、最高の年だった、………。
それでは、読むよ、………レッツラ、ゴン ! !
●子供に贅沢はさせたくない
日本最大級の化粧品の口コミサイト
「@cosme(アットコスメ)」を運営する、
アイスタイル社長の、吉松徹郎氏(60位・45歳)は、
自身の経験から、おカネの大事さと怖さを理解している、………。
吉松徹郎氏の言、………。
「化粧品の商品情報と口コミを中心とした、データビジネスを考えて、
'99年に起業しました、………。
まだ『食べログ』も存在しない時代。
口コミサイトというものを、投資家に理解してもらうのは大変でしたが、
ユーザーからは支持を受け、日に日にアクセス数が増えていきました、………。
だが、そのタイミングで、ITバブルが弾けました、………。
あらゆるベンチャーキャピタルを回っても、資金調達をできず、
給料も払えない状態に追い込まれました。」
そんなとき、吉松氏は不思議な体験をする、………。
九州で新しいビジネスに投資したいという人物がいるという話を知人から聞き、
ワラにもすがる思いで訪れた。
………のだそうです、……… 」
カツ丼小僧
「このあとの展開は大体、想像がつく、………。
普段の行いがいい人と、神の存在を信じ切っている人には、
必ず奇跡がおこるんです、………むふふ、……僕にも、………。」
ウォーレン・バフェット
「ソウデスカ、………
デモ、カツドンコゾウサン、ワタシハ、ムシンロンジャナンデスヨ、………
カミヲシンジキッテイルヒトニタイシテハ、ハキケヲモヨオシマス、………。
フユカイデスノデ、モウシワケアリマセンガ、
ワタシハコレデ、タイセキサセテイタダキマス、……… 」
カツ丼小僧
「えっ、……? 」
一同
「えぇ~~~~~~~~~っ、???!!! 」
ウォーレン・バフェットは、厳しい表情で、
遠く一点を見据えたまま、立ち上がり、
そのまま部屋から退出してしまった、………。
いきなりの予期せぬ出来事に、一同は、呆気にとられた、………。
カツ丼小僧
「ウ、……ウォーレン・バフェットが、無神論者だったなんて、………。
彼の財力だけが、僕の頼みの綱だったのに、………。
そんな、…… そんな、………。
しくじったなぁ、………でも、こればかりは、どうしようもない、………。
僕は今まで、神を頼りに生きて来ただけの人間なんです、………。 」
松坂慶子
「バフェットさん、………
私が、引き留めに行ってきましょうか、………? 」
高内春彦
「僕も慶子のお尻のあとに、ついて行く、………。」
カツ丼小僧
「いや、……いいです、………。
あの感じだと、相当、決意が固いようです、………。
そうなんです、………
無神論者の中には、宗教を嫌っている人も大勢いるんです、………。
僕は、特定の宗教団体に所属しているわけではありませんが、
自分なりの、宗教哲学を持っています、………。
神様依存症の、らくらく、ちんちん哲学です、………。
でも、世界一の資産家が「神はいない」というのなら、
そっちの方が、大いに説得力がある、………。
たった今、決心しました、………
僕は必ず、将来、バフェットさんの総資産額を超えて見せます、………。
今に見てろよ、バフェットめ、………。」
一同
「えぇ~~~~~~~~っ、???!!!
そ、そんなぁ~~~~っ、無茶ですよ~~~~~~っ、
バフェットさんの総資産は、日本円にして9兆円ですよぉぉ~~~~~っ、
あり得ませんよぉぉ~~~~~~~~っ、」
ロバート・キヨサキ
「オーーーーッ、クレーーーージーーーーッ、! ! ! 」
犬塚弘
「キャッツ、………。」
カツ丼小僧
「俺はな、………
相手がビッグな奴であればある程、燃えて来るんだ、………。
俺の競争心をあおりたててくれる相手を、いつも探してる、………。
ウォーレン・バフェット、………相手にとって不足はない、………。」
刀根麻理子
「カ、カツ丼小僧さん、……どうしたんでしょう、………?
顔が紅潮して、固くなってる、………目から、メラメラと怒りの炎が、………。」
かたせ梨乃
「きょ、巨人の星の、星飛雄馬みたい、………。」
一同
「……………。」
長年、こころより信奉していた、神の存在を
世界一の資産家に否定された、カツ丼小僧の心の内は、
どのようなものであっただろう、………。
彼の心の内には、
屈辱と、興奮と、そしてある種の悦楽が入り混じっていた、………。
サディストの感情にも似た、………
川原浩史
「つ、続きを読ませて頂きます、………。
先ほどの吉松徹郎さんの言、………。 」
都築響一
「続き、………。」
川原浩史
「
「通された部屋は、銀行の金庫のような頑丈な部屋で閉ざされていて、
中に入って待っていると、その方が無言で現れました、………。
詳細なビジネスプランを聞かれることもなく、
『どこから来たのか』、『何をやっているんだ』など、
ポツポツとした禅問答のような会話が、8時間ほども続いたように思います。
最後に『いくら必要なんだ』と聞かれ、『1億円です』と答えたら、
その場で小切手を切り、『頑張れよ』と一言。
初めてあった方が、無条件で26歳の若造に投資してくれたことは驚きでした。
その時、絶対にこの人を損させるわけにはいかないという覚悟が決まりました。
それからは、しっかり利益を出すということに注力し、
おかげで起業して3年目には黒字に、………。
上場した時には、投資家に10倍返しすることができました。 」
………という事です、………。 」
カツ丼小僧
「う~~ん、……素晴らしい、………。
出来過ぎた話だけど、………実際、こんなにうまい事いくのだろうか、?
このような話には、他に多くの失敗例も、………。」
志茂田景樹
「史上最強の超人、………。
我々には、輝かしい未来が待っているんです、………。
失敗を恐れず、勇気を持って進んでください、………。」
今井優子
「そうよ、……ポジティブに、ポジティブに、………。
尻拭いなら、私がしますから、……… 」
カツ丼小僧
「えっ、……? 尻拭い、………? 」
一同
「わははははは。」
川原浩史
「では、続けます、………
二代目が勘違いをして、親の身代を食いつぶす例は枚挙にいとまがない。
古今東西、資産家は子供の教育で苦労してきた。
おカネの重要さを知っているからこそ、吉松氏もまた、
子供の教育は「普通」であることを大事にしている、………。
「まだ小さい子供がいるので、生活環境には気を使っています、………。
むやみに贅沢させることはしたくないんです、………。
なので、自宅も、2LDK の賃貸マンションです、………。
旅行も、子供が一緒のときは、エコノミークラス。
普通の生活をしています、………。」
せっかく作った会社を潰さないように。
子供に分不相応な物を与えて、人生が狂わないように。
若くして大金を得ても、それはゴールではない、………。
むしろ、庶民には縁のない「不安と苦悩」の始まりなのであった、………。
………という事です、………
これで、終わり、………全文読破しました、………。 」
カツ丼小僧
「ありがとうございました、………。
『週刊現代』日本の新しい大金持ち100人、……如何でしたでしょうか、?
ホリエモンさんと川原さんに、4回ずつ読んでもらって、
計8回で終了しました、………今年の締めがお金の話だなんて、………
守銭奴冥利に尽きるというものでして、………へっへっへっ、………。
僕は、空想の世界に置いては、バフェットさんを遥かにしのぐ、
大金持ちなんですが、現実にはどうかというと、………。
やはり、実際に大金を握って、預金通帳に、その莫大な数字が記されて、
それで初めて、大富豪、大資産家といえるわけです、………。
このままでは、僕は、ただの大ぼら吹き、大言壮語の威張屋でしかありません。
なんとしても、現実に巨額の富を掴みたい、………。
それも、一切、自分の手を汚さず、無償で、………。
僕は、お金のない人たちから、寄付をして貰おうとは思ってもいないし、
そんな事は、実際、不可能です、………。
数十億、数百億の資産を持っている方達の中で、
もし、僕に興味を持ってくれている方がいて、僕にその巨額の富の
ほんの一部でもいいから、投資してみたい、という方がおられましたら、
是非、お願いします、………。
21世紀の地球を、ひと呑みにし、SM一色、カツ丼小僧一色にしてみたいのです。
新しい大金持ちの、ご理解とご協力を切に願ってやみません、………。
よろしく、お願い致します、………。 」
マツコ・デラックス
「でも、あんたさ、………
連絡先は、どうすんのよ、………。
住所とか、電話番号とか、メールとかのあて先は言わなくていいの、? 」
カツ丼小僧
「すいません、………。
それは、もう暫く、あとになります、………。
あと、数か月ぐらい先かな、………?
それまで、資産家の皆さん、………よく考えておいてください、………。
僕に、自分の一生を捧げてみたい、という方のみ、お願いします、………。
恐らくその方は、前世の因縁で、仲間、同士であったはずです、………。 」
一同
「また、それだ、……… ! ! ! 」
カツ丼小僧
「それでは、皆さん、よいお年を、………。」
一同
「チャ~~~オ~~~~~ッ、」