カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 609

カツ丼小僧

「はい、………

 それでは、今回も始めます、………。

 

 長谷川博一さんの『四柱推命・運命サイクル学』です、………。

 長谷川さん、……もし、ご存命でしたら、僕のところに御一報ください。

 あなたと熱く、四柱推命を語り合いたいんです、………。 」

 

 

   カツ丼小僧が、占いの講義を始めようとした時だった、………。

   部屋の襖がピシャリと勢いよく開けられ、1人の年配の女が、

   般若のような怒り狂った表情で、

   目を引きつらせながら、部屋の中に飛び込んできた、………。

   

   その女は、髪をオールバックにし、

   全身の服装を、ブランド品や宝石で塗り固めていた、………。

   歯を食いしばり、怒りのために体はワナワナと震えていた、………。

 

   「何事だ、! ! 」

   一同は、急な出来事に、度肝を抜かれて振り返った。

 

 

細木数子

     その講義っ、……… ! ! !

     ちょっと、待ったぁぁ~~~~~~~~~~っ、

 

     一言私に、言いたい事があるんだぁぁ~~~~~~~~っ、 ! ! !  

 

     おらおらおら~~~~~~~~~っ、!!! 

                                    」

 

一同

「ほ、……細木数子っ、………。」

 

細木数子

「そうじゃぁぁ~~~~~~~~~っ、

 六占星術占いの、細木数子じゃぁぁ~~~~~~~~~っ、

 は、長谷川博一の「運命サイクル」に、待ったあり~~~~~~~~っ、! ! ! 

 

 はぁっ、……はぁっ、……はぁっ、………はぁっ、………。 」

 

カツ丼小僧

「ああ、………

 細木数子さんですね、………初めまして、………。

 いつか必ず、この座談会に来てくださると信じておりました。

 ご出席、誠にありがとうございます、………。

 でも、まさか、よりによって、こんな日に、………。

 あまりにタイミングが悪すぎる、………。 」

 

細木数子

「バカッ、お前っ、………

 しらばっくれるなよっ、………

 わざわざ、このタイミングで来たんじゃないかっ、………。

 わかってんだろう、………

 

 まったく、この長谷川何某とかいう男、………。

 散々、私の占い方法に、ケチをつけやがってさ、………

 『EDLサイクル』だって、………?

 この男の占いこそ、大嘘の、いい加減の、コンコンチキさっ。

 

 バカ言ってんじゃないよっ、………。

 自分の占いに人気がないからって、僻んでるんだよ、この男はっ、………。

 まったく、男らしくないねぇ、………。やだよ、こんな女の腐ったような奴は、………

 

 それに、アタシャあね、自分の占いには、命を懸けてんだからさ、………。

 我が六占星術は、王道を行ってるんだよっ、………占いの王者なのさ。

 こんな、どこの馬の骨ともわからない男なんかに、嘗められてたまるかってんだよ。

 がははははははっ、………。わかったかいっ、カツ丼小僧っ、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……ええ、………

 まぁ、細木さんのおっしゃる事は、とてもよくわかりますが、

 ………それで一体、この僕に、どうしろと言うんです、………。 」

 

細木数子

「決まってんじゃないか、………。

 さっそく、この男の占いの講義を取りやめて、

 私の六占星術の講義をする事だよ、………。

 いや、あんたじゃ無理だな、………私が変ってやってやるよ、………。 」

 

カツ丼小僧

「いやいや、………

 そう言う訳には、いきませんよ、………。

 細木さん、……あなたの気持ちが分からない訳でもありませんが、

 これからいい所ですから、そこに座って、おとなしく僕の講義を聴いていてください。」

 

細木数子

「ふん、……そうかい、………。

 ようし、……それなら、聴いていてやろうじゃないか、………。

 でも誤った事を言ったら、すぐに訂正させてもらうからね、………。

 アタシャね、占いの間違いを見過ごす事は出来ないタチなんだよ、………。 

 わかったね、カツカツ生活、カツカツ坊主、………がははははは、………。 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………。

 細木っ、……てめぇっ、……啖呵切って、かっこいいぞっ、………

 ぎゃはははははっ、……… 」

 

藤岡弘、

「う~~~む、この女、稀に見る程、凶悪な怪人だ、………

 私も、これ程までに強暴そうなショッカー怪人は、

 今まで、お目にかかった事がない、………。

 でも、俺は闘わなければならないんだ、………

 世界平和のために、………人類のために、………。」

 

宮内洋

「先輩、……もう、いい加減にしてくださいよ、………。」

 

カツ丼小僧

「いやいや、細木さんの占いと長谷川さんの占いは、

 まったく別のものですから、それは細木さんから見れば、

 間違いだらけって事になるんでしょうが、

 時間もありませんので、細木さんは余計な口は挟まず、

 そこで黙って聴いていてください、…………。お願いしますで早漏、………。」

 

細木数子

「わははははは、………。

 お前、最後の「早漏」だけは余計だよっ、………。

 ホントに、どうしようもない奴だよ、お前は、………。

 うん、……わかった、わかった、………。

 さぁ、じっくり聴いててやるから、早く講義を始めなっ、………。 」

 

松坂慶子

「………カツ丼さん、……そろそろ始めてください、………。」

 

カツ丼小僧

「はい、……それでは、やっとこさ始めます。

 今日はまず、「食神」から、………。

 長谷川先生は「食神」を、英単語の、light hearted に、置き換えています、………。

 lighte hearted とは、

 「明るい気分」とか「朗らかで陽気な気分」という意味ですが、………。」

 

細木数子

「お前さ、……light hearted って、それ、二語なのに、

 単語って言えるのかよ、………がはははははっ、………。

 バカだねぇ、お前、………。

 一体、学校で何を教わって来たんだい、………? 

 チャンチャラおかしいよ、お前、………。わははははは。」

 

カツ丼小僧

「細木さん、……すいませんが、………。」

 

細木数子

「わかった、わかったよ、………。

 さぁ、いいから、早く始めなよ、………。

 どうしようもない程のグズだよ、お前は、………。 」

 

カツ丼小僧

「くっ、………。

 

 light hearted が年や月に巡って来た時、

 人は、何かと周囲から注目されて人気が出て、チヤホヤされます。

 自身も、陽気で朗らかな気分になって、心にもゆとりが生まれます。

 

 ただ人によっては、あまりに人気が出てくる年や月ですので、

 ちょっと調子に乗って浮かれすぎ、他人に対して専横な行いをしてしまったりする

 ような事もあって、この時期に人間関係に油断していると、

 サイクルが変った次の年や月に、状況や人間関係などが一変して、

 辛い立場に追い込まれたりする事もありますので、気をつけましょう。」

 

マツコ・デラックス

「それじゃぁ、この食神の時期って、

 私たち、タレントのような人気商売の人には、もってこいの時じゃないの、………。」

 

カツ丼小僧

「そうですね、………。

 この機を逃さず、うまく使ってください、………。

 なんといっても、10年に1度、10ヵ月に1度ですから、………。 

 無名の人にだって、チャンスはあります、………。

 いきなり人気が、ガーーーーーーッ、と、………。 」

 

瀬戸内寂聴

「私は、………。」

 

渡邉恒雄

「ほっほっほっ、………。」

 

野村義男

「……………。」

 

カツ丼小僧

「はい、………

 それでは次に「傷官」に参ります、………。

 長谷川先生は「傷官」を、英単語の、technique に、置き換えています、………。

 

 technique が年や月に巡って来た時、

 人は、攻撃的となり、闘争的気分となります。

 先ほどの食神の時とは、まったく正反対な感じですね、………。

 

 鋭角的になり、気が立っているので、直ぐに人と対立し、

 仕事上などでも、上司からきつく睨まれたりして、

 10サイクルの中でも、一番苦しい状況に立たされます。

 

 突然に職を失ったとか、刑罰に触れてしまうほどの、

 殺傷や、事件、事故、突発的変事なども起りやすいんです。 」

 

細木数子

「ウソだね、………。」

 

カツ丼小僧

「いえ、……本当です、………。

 僕も、確認しているんです、………。

 

 とにかく、この傷官の時期には、自分の人生の致命傷になるような

 出来事が、非常に起こりやすい辛い時期ですので、

 こういう時こそ、皆さん、客観的に冷静に、自分を見つめながら、

 慎重な行動をとらなければなりません、………。」

 

細木数子

「がはははははっ、………。

 インチキだよ、この占いっ、………。間違ってるよっ、………。

 ぎゃはははははっ、………。」

 

一同の誰か

「おいっ、……うるせぇぞっ、ババアっ、……静かにしろっ、! ! ! 」

 

カツ丼小僧

「この technique の時期は、周囲が皆、敵となり、自分でも何が何だか、

 訳の分からないような状態になり、意気消沈しやすい時ではあるんですが、

 技術的な事を極めるとしたら、自分の力を思うように発揮できる、いい時期になります。

 

 長谷川先生が、この「傷官」を、technique とした理由です。

 ですから、こういう時期は、人との付き合いは何かと危険ですが、

 一人、部屋の中にこもって、自分のやりたい事や仕事に熱中するには、

 とても活用できるサイクルなんですよ、………。

 頭の中が、とても鋭角的に研ぎ澄まされていますから、………

 是非、技術を磨く仕事や趣味に熱中してみてください、………。 

 

 

 ………さて、それでは時間ですので、今日は、これで終わりとします、………。

 

 次回は、「偏財(operation)」と「正財(money)」です、………。

 皆さん、………お楽しみに、………。 

 

 あ、あれ、……?

 どうしたんです、………? 細木さん、………

 急に、考え込んじゃって、………? 」

 

 

細木数子

「私の『六占星術』にも運命サイクルは、あるんだけど、………

 「立夏」だとか、「安定」は、英語でどう表現したらいいんだろうね、………

 

 今から、家に帰って考えて来ます、………。

 

 よく考えたら、やっぱり凄い人だわ、………この長谷川って人、………。 」