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カツ丼小僧
「皆さん、………ありがとうございます、ありがとうございます、………。
ついに我が座談会は、この度、前人未到の大記録、600回を達成しました、………。
皆さんにはいつも、いつも、多大なご支援を頂き、………本当に、心よりの、………。」
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カツ丼小僧
「ええ、……ええ、……わかっております、わかっておりますです、………。
………感謝、感謝の、カツ丼小僧でございます、………。
思い起こせば、「ドスケベ座談会」、………開始以来、3年8ヵ月、………
ここに至るまでには、多くの苦難が、ありました、………。 」
いしかわじゅん
「おい、おい、………
確か、500回記念の時も、同じような言い方しなかったか、?
相変わらずの、紋きり野郎だな、………。」
一同
「わははははは。うわははははは、………。」
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カツ丼小僧
「そして、ブログ閲覧者の皆様方の温かなご声援、叱咤激励、その他、………
そのようなものが、どれだけ、くじけそうになった
僕の心を、癒やし、慰めてくれた事でしょう、………。 」
いしかわじゅん
「もう、いいって、いいって、………。」
一同
「わははははは。」
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カツ丼小僧
「いや、時には思いもよらないような、悪口雑言の投書などもありました、………。
しかし、そのようなご意見も、我々は、真摯に謙虚に受け止め、
今後の反省材料としていく、所存でございます、………。 」
一同
「わははははは。うわははははは、………。」
いしかわじゅん
「うふっ、うふっ、うふっ、………。」
関口宏
「ホントかなぁ、………? 」
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カツ丼小僧
「まだまだ、いたらないところの多い、我が座談会ではありますが、
今後、少しでも充実した、中味の濃い内容を目指して、我々一同、
より一層の努力をしていくつもりですので、
皆様方、今後とも、よろしくのご声援を、あ、よろしくのしく、………
あ、ずずずいと、………
あ、お願い、あ、申し上げ、まぁぁぁ~~~~~っ、すっ、すっ、すっ、………。」
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカン、
澄み切った、締めの拍子木の音が、
どこからともなく、聞こえてくる、………。
しばしの、余韻、………。
田原俊彦
「あはははははっ、………。」
イチロー
「あはははははっ、………。」
渡邉恒雄
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、………。」
明石家さんま
「ヒィーーーーッ、ヒィーーーーッ、………。」
関根勤
「アハハハハ、………アハハ、アハ~~~ハハ、………ハッ、ハッ、。」
一同
「わははははは、………。
よぉぉ~~~~しっ、……いいぞぉ~~~~~っ、………
カツ丼小僧っ、………。
俺たち、いつだって、お前についていくからなぁぁ~~~~~~~~っ、
司会進行役、しっかり、やってくれよなぁぁ~~~~~~~~っ、
期待してるぜぇ~~~~~~~っ、 」
うおぉぉぉぉ~~~~~~~~~ん、、、
うおぉぉぉぉ~~~~~~~~~ん、、、
うおぉぉぉぉ~~~~~~~~~ん、、、
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ワァァァーーーーーーーーーーッ、、、
ワァァァーーーーーーーーーーッ、、、
ワァァァーーーーーーーーーーッ、、、
カツ丼小僧
「あ、………が、とう、ご、……い、……す、……。
……りが、と、………ざい、……す、………。
……と、……ござ、………ま、………、、、 」
鳴りひびく、拍手の嵐のせいなのか、
感極まった、カツ丼小僧のむせびなく涙声のためなのか、………
カツ丼小僧の声は、途切れ途切れになり、非常に聞き取りづらかった、………。
暫くして拍手が鳴りやみ、皆、くだけた格好になり、
茶菓子やおつまみを口にし、くつろぎ談笑しながら、
ビールなどを飲み始めた、………。
「どうぞ、………。」
五月みどりが、カツ丼小僧の隣にやって来て、
彼のおちょこに、日本酒を注ぎ始めた、………。
それにしても、さすが、往年のポルノ女優、………
浴衣姿で酒を注ぐ仕草が、妙に艶っぽい、………。
芳しい色香が鼻孔を通じて入り、彼の脳内をピンク色に染め始めた、………。
カツ丼小僧は、呑む前から、ほろ酔い気分になった、………。
五月みどり
「ところで、カツ丼小僧さん、……… 」
カツ丼小僧
「はい、……何でしょう、………? 」
五月みどり
「随分、お祝いの言葉が長くなりましたが、………
今日は、何の講義をしてくださるんですか、………?
私、いつも楽しみにしてるんですよ、………。
占いの話、……この世の真理の話、………そして、エロ、………。
あっはぁぁ~~~~~~ん、♡♡♡。 」
カツ丼小僧
「う~~~ん、………
そうねぇ、………どうしようかと、思ったんですけど、
今の事で、なんか、今日はもう疲れちゃったんですよ、………。
皆さんも、僕の講義なんかよりも、お茶菓子つまんで、談笑してる方が、
楽しそうだし、………
今日はもう、このままお開きという事で、いいんじゃないですかね、? 」
カツ丼小僧は、酔いも手伝ったんだろうか、………
五月みどりに、「正座して、自分の膝枕になれ。」と命令し、
彼女がそのようにすると、
そのまま、彼女の膝枕の上に自分の頭部を乗せて、
ゴロンと横になり、腕を組むと、静かに目をつむった、………。
さすがに顔面は、反対の外側の方を向いていたが、………。
カツ丼小僧は、気持ちよさそうに、まどろみながら、
五月みどりに話しかけた、………。
カツ丼小僧
「ああ、……気持ちいい、………。
なんて、いい気持ちなんだ、………。
女の膝枕、………五月さん、………僕ね、………
これ、ホント、……若い時からの夢だったんですよ、………。
こうやって、そのまま、時間が止まってしまえば、いいのに、………。
あ、………ついでに、耳かきで、僕の耳中を掻いてもらえれば、………。 」
五月みどり
「ふふふ、………。
いえいえ、………すいません、………。
そこまでは、ちょっと出来ませんけど、………。
でも、カツ丼さん、………。
私なんかよりも、もっと若い子の方が良かったんじゃありません、………? 」
カツ丼小僧
「いえいえ、………五月さん、………。
今時の若い女は、中々、こんな事、やってくれませんよ、………。
ハナっから、男というものをバカにして、見下すようなのが多いんです、………。
僕は、昔の人間だからでしょうか、………
古風なんです、………。
五月さんのように、謙虚で、清楚で、男を立てる術を心得ている女が好きなんです。
ああ、………温かい膝枕だ、………。 」
カツ丼小僧の頭髪を数本引いて、指に絡ませながら、
五月みどりは微笑んだ、………。
その微笑みは観音菩薩のように後光を放ち、光り輝いているかのように見えた。
後ろ向きで目をつむっているカツ丼小僧には、実際には見えなかったが、
なにか、背後から温かなやすらぎのようなものを感じる事は出来た、………。
五月みどり
「ふふふ、………失礼ね、………。
カツ丼さんが、昔の人間なら、私はどうなってしまうのかしら、………?
飛鳥時代の人間かしら、………? いやねぇ、………。 」
カツ丼小僧
「あ、……すいません、………
別に悪気はなかったんです、………つい、うっかり、………。
でも五月さんは、僕が子供の頃から知っている、大スターだ、………。
そんな、スターの膝の上に僕の頭が、乗っかっているなんて、………。
まるで、夢の中にいるようだ、………。
このまま、眠ってしまいたい、………。」
五月みどり
「ふふふ、………いいわよ、………。
このまま、ぐっすり、眠っちゃいなさいよ、………坊や、………。
皆が帰る頃になったら、私が起こしてあげるから、………。 」
カツ丼小僧の童心が、芽生え始めた、………。
カツ丼小僧
「わぁぁ~~~いっ、………
じゃぁ、ボクチン、お言葉に甘えて、
この場で、眠っちゃいまぁぁ~~~~~ちゅっ、………♡♡♡。
みどり、おねぇちゃまぁぁ~~~~~~~っ、♡♡♡。
おやちゅみなちゃぁぁ~~~~~いっ、」
五月みどり
「うふふっ、………♡♡♡、
かわいいわよっ、………坊やっ、………。大好きよっ、
いい子、いい子、……はい、おねんね、おねんね、ねっ、………。
寝ている間に、………おむちゅ、取り替えておきまちゅからね、………。
ぐっすり、おねんねしなちゃいねっ、………。 」
カツ丼小僧
「わぁぁぁ~~~~~~いっ、………みどりお姉ちゃまぁぁ~~~~っ、」
カツ丼小僧は、そう叫ぶと、膝枕の上で、
今度は顔を、内側に反転させ、五月みどりの股間に顔を埋めた、………。
「きゃっ、……… 」
五月みどりは、顔に手をやり、赤くなって叫んだ。
その途端、カツ丼小僧は、何かを思いついたように、
ハッと我に返って、ぐわっ、と、勢いよく上半身を起きあがらせた、………。
五月みどり
「ど、どうしたんですか、………?
カツ丼さん、………? いきなり、………。」
カツ丼小僧は、彼女の方を向き直ると、
深刻な表情で、彼女を見つめ、厳しい口調で問いかけた、………。
カツ丼小僧
「五月さん、………
以前、お約束した事、ちゃんと覚えていてくれているんでしょうね、………? 」
五月みどり
「約束、………? 何を、………? 」
カツ丼小僧
「えぇ~~~~~~っ、???
忘れちゃったんですか、………? 」
五月みどり
「だから、……なぁに、………? 」
カツ丼小僧
「何って、……ほら、……あれ、………? 」
五月みどり
「な、あ、に、………? 」
カツ丼小僧
「……………。」
五月みどり
「……………。」
カツ丼小僧
「………………………………………………………………………………………。」
五月みどり
「………………………………………………………………………………………。」
カツ丼小僧
「……………。」
五月みどり
「…………………………あっ、………。」
カツ丼小僧
「う、……うん、うんっ、………そう、そうっ、………。」
五月みどり
「お、思い出しちゃったっ、………。」
カツ丼小僧
「ねっ、……ねっ、……そうでしょうっ、………。」
五月みどり
「私が、80歳になったら、ヌードになるって、話ねっ、………。」
カツ丼小僧
「うん、……うんっ、………。」
五月みどり
「もちろん、やるわ、………、
1度、決めた事ですもの、………。
期待していて、………
今、78だから、………あと、2年後ね、………。 」
カツ丼小僧
「ああ、……良かった、………
これで、ひと安心だ、………。
五月さんの事だから、そのヌード写真集、DVD、爆発的な売れ行きになりますよ、
きっと、………。
そしてね、………五月さん、………。
宜しかったら、その撮影、……僕に、やらせていただけませんかね、………?
なんだか、とっても、楽しそうだ、………。」
五月みどり
「……………。
ええ、………こちらこそ、宜しく、お願い致します、………。
私も、楽しみにしていますわ、………。」
2人は暫くの間、微笑んで、見つめ合った、………。
カツ丼小僧は、ホッと、安堵すると、
また、五月みどりの膝の上に、頭を乗せ、横たわり、目をつむった、………。
600回もの長きに渡り、座談会を続けて来て、本当に良かった、………。
そんな想いを胸に抱きながら、彼は、スヤスヤと、深い眠りについた、………。