カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 595

カツ丼小僧

「それでは今日も、元気よく始めましょう。

 「カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会」、………。

 この世の真理を語ります、………。

 今日のテーマは、………

 

 あ、……ところで、ケリーさん、………

 もうじき、あなたが出演している映画、『オリエント急行殺人事件』が、

 日本でも封切られます、………。12月8日からですか、………。

 楽しみにしています、………。 」

 

ケリー・ブルック

「アリガトウゴザイマ~~ス、………。

 チョイヤクデスケド、タシカニ、ワタシモシュツエンシテマス、………。

 ミナサンモ、ヨロシカッタラ、ゼヒミテクダサイネ、………。ウフフッ、♡♡♡。」

 

男性一同

「はぁ~~~い、………

 アッチの方の準備は、とうに、出来てまぁ~~~す、……… 

 シコシコシコ、……… 急行列車、はっし~~~ん、………わははははは。」

 

白鵬翔

「どすこい、どすこい、………。

 私も、気合い入れて観ますぜ、………。ケリーさん、………。

 今、角界は大変な事になってるけど、………。

 君も、掻くかい、? ………なぁ~~~~んて、……… わははははは。」

 

カツ丼小僧

「映画『オリエント急行殺人事件』は、1934年にアガサ・クリスティが発表した

 小説『オリエント急行の殺人』を原作としています。

 

 この作品は、1974年度に1度映画化されていますが、

 またこの度、新たに映像化されることとなりました、………。

 監督も主演のポワロも、ケネス・ブラナー。

 

 ケネス・ブラナーさんは、1960年、12月10日生まれ、………

 イギリスの俳優、映画監督、脚本家、プロデューサー。

 「ローレンス・オリヴィエの再来」と呼ばれ、シェイクスピア俳優として有名です。

 

 原作の『オリエント急行の殺人』は、長編の推理小説で、著者の作品としては、14作目、

 エルキュール・ポアロシリーズとしては、8作目にあたります、………。

 ストーリーは、………。」

 

ケリー・ブルック

「アッ、……ソレハ、イワナイデ、………。バラシチャ、イヤッ、………。」

 

カツ丼小僧

「わかってます、………。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧「いやぁ~~~、それにしても、ケリーさん、………。

 先日の、プレミア上映会、………。

 ネットで、レッドカーペットに立っている、黒いドレスのケリーさんを拝見しましたが、

 ハッとする程、新鮮で、お綺麗でした、………いえいえ、御世辞などではありません。

 実直な感想です、………。

 

 今月号のバチェラー誌の記事にもありましたが、

 確かに、主演級のペネロペ・クルスさんを、喰ってしまわんばかりの美しさです。

 まぁ、本人がこの場にいないから、言ってしまいますがね、………。

 

 どうなんです、? ケリーさん、………

 当日は内心、「彼女に勝った ! ! 」と思っていたんでしょう、………? 」

 

ケリー・ブルック

「ソ、ソンナァ、……………。

 ソンナコト、アリマセンヨ、………。」

 

カツ丼小僧

「ふふふ、………

 ちょい役のスクリーム女優が、

 主演の大女優を打ち負かしてやったんだ、と、………。

 そう思って、内心ほくそ笑んでいたんでしょう、………? 」

 

ケリー・ブルック

「エェッ、………? 」

 

カツ丼小僧 

「同じ黒い衣装で、一見した感じは、双子の姉妹のようにも錯覚しましたが、

 いやいや、よくよく見れば、ケリーさんの方が、少し格上の美人だ、………。

 そっくりのようでいて、ケリーさんの方が上、………

 これをやられたら、主演女優は、たまりませんよ、………。

 まったく監督も、罪な人選をするもんですなぁ、………。」

 

ケリー・ブルック

「……………………。

 ナ、ナ、……ナンテコトヲ、イウンデスカ、………。

 チョット、アナタ、……… 」

 

カツ丼小僧

「あ、……いえいえ、……冗談です、………。

 すいません、……… わははははは。

 時折、こういうヒネた冗談を言ってみたくなるのが、僕の悪い癖でして、………。

 ついつい、抑えが利かなくなる時があるんです、………。

 

 こんなこったから、人に憎まれてしまうんでしょうが、………。

 軽く、聞き流してください、………。すいません、どうも、………。

 折角の、外国からのお客さんに、………。今度、かけそば一杯、奢ります、………。」

 

ケリー・ブルック

「ア、アキレテ、モノモイエマセン、………。」

 

カツ丼小僧

「ところで、今日のテーマ、本題に入りますが、………

 今回の『オリエント急行殺人事件』での、プレミア上映会では、

 さすがの大女優で美人のペネロペさんも、

 自分の美貌を上回る程の、格下女優のケリーさんが隣にいて、

 内心、穏やかな気持ちになれなかったんじゃないでしょうか、………? 」

 

ケリー・ブルック

「マタッ、………。」

 

岡田斗司夫

「ちょ、ちょっと、カツ丼さん、………。」

 

いしかわじゅん

「いいから、いいから、……… 言わせとけって、………。

 こいつは、こういう奴なんだよ、………。」

 

カツ丼小僧

「普通だったら、ペネロペさんくらいの、大物美人レベルですと、

 いつ何時、向う所敵なしの、安泰優越感の立場を、常に確保できるのが、

 当たり前、といった所なんでしょうが、………

 

 ところがところが、どっこい、そうは問屋が卸さぬ、ギッチョン、パッ、………。

 ここに、予期せぬ宿敵が、………。

 神は、彼女にいかなる試練を与え給うのか、………??? 

 ケリーさんが傍にいる事で、自分の存在が、ぐっと霞んで見える、……… 

 

 「なんで、こんな美女が、颯爽と自分の傍に現れるのよ、………。

  私の立場は、どうなるの、………? ブラナーさん、いい加減にしてよ、………。」

 

 あのプレミア上映会で、内心、ペネロペさんがそう思っていたであろうことは、

 左程、想像に難くありません、………。」

 

ケリー・ブルック

「ソ、ソンナコト、アリマセンヨ~~~~、………

 ワタシトペネロペサンハ、イイオトモダチデ、トッテモ、ナカガイインデス。

 カノジョ、イツモ、ニコヤカニ、ワタシニタイオウシテクレテマス、………。

 ワタシ、ジョユウトシテモ、カノジョヲ、トテモソンケイシテイルンデスヨ~~~~。

 ヘンナコト、イワナイデェ~~~~~~。モウ、ヤメテェェ~~~~~~。」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、………

 ケリーさん、………お言葉を返すようですが、それはあくまで建前であって、

 ペネロペさんの本心ではないと思いますよ、………。

 顔で笑って、心で泣いて、………。

 あれだけの、大物美人女優ですからね、………。

 ライバル意識がないと言ったら、ウソになります、………。

 彼女の心中は、………。 」

 

ケリー・ブルック

「……………。」

 

金田正一

「うん、………そうや、そうや、………。

 でもな、人間はライバル意識を持つという事が、実に大切なんや、………。

 それが、お互いを成長させることに繋がる、………。

 

 かつての、ワシと長嶋茂雄、ワシと王貞治が、そうであったように、

 切磋琢磨し合って、自分を磨く事が大切なんや、………。 

 ケリー・ブルックさん、………

 あんた、ほんまに、いいライバルに恵まれおった、………

 

 あんた、世界一の倖せもんや、………

 きっと将来、とてつもなく素晴らしい、いい女優さんになれるでぇ~~~~。

 ワシが、保証したるワイ、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、………

 400勝投手の、カネやんこと、金田正一さん、………

 確かにその通りなんですが、僕が今、ここで言いたいのは、その事ではなく、

 つまりは、「因果応報」とか、「自分中心軸・同対象の法則」という事なんです。

 

 人間というのは、どんなにいい立場、安泰と思われるような立場に、

 一見いるように思われても、そのような、いい状態がいつまでも保持できるという事は、

 絶対にあり得ないんだ、という事なんです、………。

 

 なぜ、大スターのペネロペさんの目の前に、自分より美人のケリーさんが現れて、

 辛い思いをしなければならなかったのか、………?

 それは、今まで彼女が、美人スターとしての道を歩み、その事で、

 周りにいる人間に対して、いくらかでも圧迫を加えて来たからです、………。 」

 

ケリー・ブルック

「カ、カツドンコゾウサン、………

 ソ、ソレハ、チガイマス、………

 ペネロペサンハ、ドンナニ、ダイスターデアッテモ、ドンナニビジンデアッテモ、

 ケッシテ、ソレヲハナニカケルヨウナヒトデハ、アリマセンヨ、………。

 トッテモ、チャーミングデ、セイジツナ、イイカタナンデスヨ、………。 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……それは、もちろん、わかっています、………。

 でも、結果的には、そうなってしまったという事は、間違いのない事なんです。

 だって、普通の人間の感覚でしたら、自分の傍に国際的スターの美人女優がいたら、

 やはり近寄りがたい存在で、畏れ多くて、

 彼女の傍から逃げ出したい気分になるでしょう、………。

 

 自分が、他人に劣等感を与えた分だけは、その分、自分も、

 屈辱や寂しい気分を、味合わなくてはいけなくなるんです、………。

 ケリーさんが、彼女の前に現れたのは、必然の事と言えるんです、………。

 

 逆に、ごく平凡な普通の不美人の人だったら、

 そう言う事では、普通にさえしていれば、他人を圧迫している訳ではないので、

 自分の目の前に凄い人間が現われて、自分を圧迫することもないわけです、………。

 圧迫する、されるの総量は同じ、………。

 

 もちろん、ペネロペさんは、その演技力と美しさで、世の人たちに、

 多大なる恩恵を与えましたので、これもまた、因果の原則通り、

 彼女には、それと同じ分だけの見返りが、天から与えられますが、

 また逆に、それとは別の一面もあるという事です、………。」

 

 

ケリー・ブルック

「……………。」

 

一同

「……………。」

 

ケリー・ブルック

「デ、デモ、……ソンナコトイッタラ、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうなんですよ、ケリーさん、………

 この世は、どこからどこまでも、隅から隅まで、

 どんな細かな事象も全て、「因果応報」に支配されているんです。

 

 人間の一生というのは、この因果応報の原則の中に、

 全て、スッポリと収まっていて、その中で一生を終えて行くんです、………。

 

 この世に偶然は一つもなく、全てが必然で、

 何人をも、この原則から逃れる事は出来ません、………。

 

 それでは、中途ですが、今回は時間が来たようですので、

 これで、終了という事にします、………。

 

 次回からは、更に、更に、深く、この因果応報を追求して行きます、………。

 皆さん、楽しみにしていてください、………。 」

 

 

一同

「た、……楽しみというより、

 聞くのが、ちょっと怖いですよ~~~~。 」