一同の大多数
「
うおぉぉぉ~~~~~~~~~~~~っ、
うおぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ、
うおぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ、 」
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
カツ丼小僧
「ありがとうございます、………
ありがとうございます、……… 皆さん、本当に、ありがとうございます、………
嬉しい、………僕も本当に、心から嬉しい、………。
たった今、……今日、17時35分過ぎに、我が横浜DeNAベイスターズが、
広島東洋カープを下して、クライマックス・シリーズ進出を決めました、………。
今日は、皆で、お祭り騒ぎのビールかけをやりましょう、………。
いやぁ~~~~~~、めでたい、……… 」
マツコ・デラックス
「あんた、………ビールかけですって、………?
そんなものは、優勝だとか、日本シリーズで
日本一を決めた時にするものでしょう、………? 違う、………? 」
カツ丼小僧
「い、いや、……まぁ、………
本来なら、………というか、他の球団だったら、そういう事になるんでしょうが、
横浜DeNAの場合はねぇ、………
なんせ、ずっと最下位続きだったもんで、………
もう、クライマックス・シリーズに入っただけでも、嬉しくって、嬉しくって、………
しかも、2年連続ですよ、………これはもう、快挙ですよ、………。素晴らしい。 」
アレックス・ラミレス
「ソウ、デ~~~ス、………カイキョデェ~~~~ス、………
センシュタチモ、ホントウニ、ヨク、ガンバッテクレマシタ、………。
コレカラ、イヨイヨ、ヨコハマニモ、キボウノヒノデガ、………。」
カツ丼小僧
「あっ、………
ラミレス監督、………今日は、本当に、お疲れ様でした、………。
今、「日の出」と言いましたが、実は僕の自宅マンションも、
京浜急行線の、「日ノ出町」駅の近くにあるんですよ、………。
ふふふ、………これからの横浜の未来が楽しみだ、………。
今日は、存分にくつろいで、来たる14日からの、
クライマックス・シリーズに向けて、英気を養って行ってください、………。 」
アレックス・ラミレス
「ハ~~~イ、ソウシマスネ、………
デモ、キョウハ、ミナサンタチヲ、ヨロコバセルタメニ、ヨコハマノセンシュタチヲ、
スウメイ、ツレテキマシタ、………。
ハ~~イ、ミナサン、ドウゾ、オハイリクダサ~~~~~イ、……… 」
アレックス・ラミレスが、口に指をくわえて、
威勢よく口笛を吹くと、座敷の襖が開いて、バリッとした
スーツ姿の若い男たちが8人、健康的で爽やかな笑顔を浮かべながら、
ドヤドヤと、部屋の中に入って来た、………
横浜DeNAの、主力選手たち、………
ピッチャーの、石田健太(背番号14)、井納翔一(背番号15)、
今永昇太(背番号21)、山﨑康晃(背番号19)、
そして、キャッチャーの、戸柱恭孝(背番号10)、
内野手の、ホセ・ロペス(背番号2)、宮崎敏郎(背番号51)、
外野手の、筒香嘉智(背番号25)、………
皆、屈託のない笑顔に、白い歯をのぞかせていた、………
石田健大
「皆さん、こんにちは~~~~、
横浜の屋台骨、サウスポーの石田で~~~す、………
名前は「健大」と書いて、「けんた」と呼びまぁ~~~す、………。
「健太」では、ありませぇ~~~~~ん、………
お間違えのないように、よろしくお願いしまぁ~~~~~~す、………
わははははは、………。」
井納翔一
「皆さん、こんにちは~~~~、初めまして~~~~、
横浜チームの大黒柱、………井納翔一でぇ~~~す、………。
最速152キロの剛速球と、スプリットを武器として、
変幻自在の変化球も、巧みに操りまぁ~~~~す、………。
え、……? 年俸ですか、………?
それは、ナ、イ、ショ、………うぷぷっ、………。」
今永昇太
「こんにちは~~~~、今永昇太で~~~~す、………。
伸びのあるストレートと、変化球を武器に、今まで三振の山を、
相手のバッターに、バッターバッターと、築いて来ました、………。
あ、……つまらない、………?
今後の課題としては、ややスタミナの足りない所があるので、
それを修復していくつもりでぇ~~~~す、………
よろしく~~~~~~。 」
山﨑康晃
「こんにちは~~~~、
9回のマウンドが、よく似合う男、………
「小さな大魔神」、山﨑康晃で~~~す、………。
9回は、僕におまかせ、………どんなピンチでも、かならず、
乗り切って、みせまぁ~~~~~す、………。 よろしく~~~~。」
戸柱恭孝
「ヘイ、ボ~~~イッ、………
「ハマのスッパマン」、「ハマの金剛力士像」を愛称とする、
キャッチャーの、戸柱恭孝でぇ~~~~す、………。
スッパマンの物真似も得意なんですが、
今では、「ハマの金剛力士像」の愛称の方が、定着していまぁぁ~~~~す、………。
課題は、もう少し打率の方を伸ばしたいのと、盗塁阻止率です、………。
送球そのものは悪くないんですけど、僕はどうしても、
送球する時に、球を握り直すクセが、あるんです、………。
クライマックス・シリーズまでには、調整しま~~~~す、………。
よろしく~~~~~。 」
ホセ・ロペス
「ハ~~~イ、………
ワタシ、ベネズエラ・ボリバリキョウワコク、シュッシンノ、
ホセ・ロペス、ト、モウシマァ~~~~~ス、………
コトシハ、ホームラン、イッパイ、イッパイ、ウチマシタ~~~~、………
コレデ、4ネンレンゾク、20ホンルイダノ、タッセイデェ~~~ス、………。
ウフフッ、………ウレシイナッ、………
オシッコ、モレチャイソウッ、………ミナサン、ヨロシク~~~~~。」
宮崎敏郎
「皆さん、……こんにちは~~~~、
「ハマのプーさん」が愛称の、宮崎敏郎、29歳でぇ~~~~す、………。
今年は、打ちに打ちまくりました~~~~~。
シーズンの最後の方は、ちょっと失速しちゃったけどね、………。
え、……? アッチの方の勢いは、どうだって、………?
いえいえ、……それは、皆さんの、ご想像にお任せしまぁ~~~~す、………。
でも、まだまだ若いし、僕は、これからですよ、………
皆さん、応援、よろしく~~~~。 」
筒香嘉智
「こんにちは~~~~、
言わずと知れた、ハマの大砲、筒香嘉智でぇ~~~す、………。
今日の試合にも、ソロ・ホームランを、2本、カッとばしましたぁ~~~~。
27号、28号、筒号でぇ~~~~~す、………。
「筒香」とは「筒の香り」、………つまり、大砲を意味していまぁぁ~~~~す、
………と、カツ丼さんに、教えられましたぁ~~~~~~、
本塁打は、去年の44本と比べると、ちょっと少なかったけれど、
2014年度は22本、2015年度は24本、でしたからね、………
まだまだ、これからの、筒香嘉智、25歳、
人気も実力も、上昇気運、………。頑張りまぁ~~~~~す、………。」
カツ丼小僧「いやぁ~~~、皆さん、………
本当に、よく、お越し頂きました、………感激です、………
それでは、会場の皆さん、………
更なる、盛大な拍手を、この8人の英雄たちにお送りください、………。」
一同の大多数
「
うおぉぉぉ~~~~~~~~~~んん~んっ、
うおぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~んん~んっ、
うおぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~んん~んっ、」
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、
会場内に、大ウェーブが巻き起こり、全員が総立ちとなって、
誰もが、この若き勇者たちに、惜しみのない拍手を送った、………。
ただ、……一部の少数派を除いては、………。
真中満
「今日、我が東京ヤクルトスワローズは、
1950年の国鉄スワローズ時代の、シーズン94敗の球団ワースト記録を
更新し、シーズン95敗という不名誉な記録を作ってしまいました、………。
まだ後、1試合残っています、………どうなるのか、………
もう、泣きたいよ、………。
でも、最後まで力強く、頑張りますので、皆さん、応援よろしく~~~。」
一同
「……………。」
真中満
「……………そうだよね、……………。
ある訳ないよね、………すいません、…………。」
高橋由伸
「我がチーム、讀賣巨人軍も、今季は、11年ぶりのBクラス転落、
そして、初のクライマックス・シリーズ不出場、という屈辱の年でした、………。
魔の「球団ワースト・13連敗」も、ありました、………すいません、………。
みんな、僕が悪いんですよね、………
すべて、監督である、僕の責任なんですよね、………。
すいません、……すいません、……すいません、………。
本当は言いたい事は、いくらでもあるんですが、
ここは、男らしく我慢しときます、………。
すいません、……すいません、……すいません、………。
もう何も言いませんよ、………。
すいませんっ、……すいませんっ、……すいませんっ、………。
これでいいんだろっ、これでっ、………ふんっ、………。」
渡邉恒雄
「こりゃっ、……由伸っ、………
どうしたっ、………
お前、このところ、素直さが足りないぞっ、………素直さがっ、………。
巨人選手は常に紳士であれ、という我が軍のモットーを忘れたのかっ、………? 」
高橋由伸
「何言ってんだよ、おっさん、………
俺、もう、選手じゃないってんだよ、………。」
一同
「わははははは。」
渡邉恒雄
「……………。」
出川哲朗
「ぎゃはははははっ、………。
こりゃ、さすがのナベツネも、気まずく一本とられたねっ、………。」
明石家さんま
「ヒーーーーッ、……… ヒィーーーーッ、………。」