カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 564

カツ丼小僧

「はい、………

 それでは、さっそく、始めましょう、……… 

 おとといの続き、筒井康隆さんなんですが、……… 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、……… 」

 

一同

「……………。」

 

和田アキ子

「……………。ほっときましょう、………。」

 

カツ丼小僧

「え~~~、

 実は、筒井さんは、今月7日に、文藝春秋から発行されている

 「文學界」という月刊誌に、2年ぶりとなる新作、『漸然山脈』を発表しています。

 いやいや、本当に、久しぶりに筒井さんの文体を見て、また凄く、新鮮な気持ちに

 なりました、……… 僕の生命にも、息吹が吹きこまれた感じです、……… 

 

 ありがとうございます、……… 

 何か、もう僕の場合、「筒井康隆」という4文字の活字を見ているだけでも、

 無性に、心の中がウキウキと弾んでくるんですよ、………

 何かまた、新しい発見や、面白いことがあるんじゃないかってね、………

 まぁ、筒井康隆ファンは、皆、そうなんだと思いますが、……… 」

 

筒井康隆

「うむ、………

 どうかね、……? あの小説は、難解だっただろう、………? 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………。 バァァ~~~~カッ、おめぇっ、……… 

 ふざけろっ、………うわははははは、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、………そうですね、………

 先生は、未だに作品に対して、熱心に実験を重ねておられて、

 新しい物に取り組んでおられます、……… 

 今回読んだ、『漸然山脈』は、

 子供の頃、僕が読んだ作品とは、まったく違ったものになっていました。」

 

筒井康隆

「君が子供の頃に読んだ作品と言うと、………? 」

 

カツ丼小僧

「僕が、1番最初に手にした先生の文庫本は、

 「ホンキイ・トンク」だと記憶していますが、

 それより、ずっと子供向けに書かれた、SFジュブナイルの作品にも惹かれました。」

 

筒井康隆

「ほう、……… 

 そうか、………いや、あれは、……… 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ。 ぎゃはははははっ、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうなんですよ、………

 なんせね、この前、言った通り、中学3年の時、千葉から横浜に来て、

 こちらで皆が揃って、小説を読んでいたのにビックリして、

 いきなり、焦って読み始めたものですからね、………

 

 今まで活字ギッシリの本なんて、殆ど読んだことがなかったんです。

 最初の内は、悪戦苦闘、………1ページ読むだけでも、しんどかったんです、………

 頭の中が、ずっしりと重くなってきたりして、………  

 

 読み進めて行っても、途中で、こんがらがって来て、話の内容なんかが、

 よくわからなくなってきたりしましてね、………

 ちょっと、先の方をパラパラめくってみて、1ページ分の挿絵が入っていますと、

 ホッと一息、安堵したもんです、………

 「ああ、良かった、………

  これで話の筋がなんとか理解出来そうだ。」って……… 」

 

筒井康隆

「……………。」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………。

 バッ、バッカじゃねーーのっ、………おめぇっ、………ぎゃはっ、ぎゃはっ。」

 

カツ丼小僧

「いや、ほんとに、………どうしようかと思っていたんですが、………

 

 そこで、僕の目の前に、………おそらく神から提供された本の出現、………

 それが、当時、角川書店(現・KADOKAWA)から発行されていた文庫本、

 筒井先生の、SFジュブナイルの3作、

 『緑魔の町』『ミラーマンの時間』『時をかける少女』だったんです、………。 

 

 いやぁ~~~、ホント、助かりました、………

 面白くて、わかりやすい、………この3作は、スルスルと読めた、………

 簡潔明瞭に、その文章が、僕の脳内にすんなりと入ってきたんです、………。

 活字も子供向けに、やや大きめにかかれていたと思います、……… 」

 

筒井康隆

「うん、……まぁ、それは良かったけど、………

 でも本当は、あの作品はもう少し、低学年向けだ、………

 中学3年生の君には、少し物足りなかったろう、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、………

 あの3冊を読んだ事で、文章を読む事に、すっかり自信をつけました、………。

 実は、当時、もっと、このシリーズがあるのではないかと、

 本屋という本屋を探したんですけど、見つかりませんでした、……… 

 

 今みたいにネットでもあれば、すぐに検索して、確かめる事もできたんですが、

 もちろん当時は、そんな物などありませんし、自分の足で探すしかなかった、………。

 でも、筒井さんの本を探し求めて、胸をときめかせながら、

 店という店を巡り歩いていた、あの時の自分、………

 

 今にして思えば、本当に幸せだったと思います、………

 ああ、……あの時の記憶が、筒井作品と共に、まざまざと蘇ってくる、………。」

 

 

   カツ丼小僧は、正座をしたまま、ジッと部屋の天井を見据え、

   目には、うっすらと涙を浮かべていた、………

   よほど、感慨深い思い出だったのだろう、………

   一同も同調して、皆、しんみりと下を向いて黙っていたが、

 

   その時、突然、カツ丼小僧は、一瞬気が抜けたのか、

   いきなり、「ぷぅぅぅ~~~~~~~っ、」と、

   素っ頓狂な、すかしっ屁をもらし、一同は、全員ひっくり返って笑い転げた

 

   カツ丼小僧は、顔を赤くし、昔の落語家、林家三平のように、

   額に手をやり、「どーも、すいません。」と、皆に向かって、苦笑いをしていた 

 

 

筒井康隆

「わはっ、わはっ、……ば、ばか、お前っ、………わはははははっ、………。

 

 なんだ、なんだっ、………ま、まるで、俺の小説みたいだな、………

 うわはははははっ、………

 

 で、でも、こんな事を、現実にやって見せるとは、………

 

 へ、屁の出るタイミングが、絶妙だっ、………ぶわはははは、………

 

 あ、あんた、生まれ持っての、喜劇役者だよっ、………

 

 いや、ホント、……… ご立派、ご立派、………。 いやぁ、こりゃ参った、………。」

   

アントニオ猪木

「ご立派、ダァァ~~~~~~~~~~~ッ、」

 

中村玉緒

「ぬほほほほほ、………。

 い、いけませんなぁ、………出し抜けに、………ぐふふふふふ、……… 

 はぁ、びっくらこいた、……屁ぇ、こいた、………。」

 

出川哲朗

「お、お、お、おもしろく、ねーーーよっ、………

 こ、今度は、ウンコ出せっ、ウンコっ、……… ぎゃはははははっ、……… 」

 

 

   「でも本当に、あの3作で、終わりだったんでしょうか、……… 」

    

    カツ丼小僧は、また、気を取り直して、話始めた、………。

 

 

カツ丼小僧

「いえ、……そう思って、最近、ネットで調べたら、もう1作品、

 『筒井康隆全童話』というのが、ありました、………。

 この文庫本は、まだ読んでいませんが、「童話」と記してあるから、

 おそらく、あの3冊より、もっと子供向けのように思える、………

 

 いつの日か、機会があったら、読んでみたい、………。」

 

筒井康隆

「でも、あの本は、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうですね、………。

 当然ですが、書店には出ていません、………。廃刊です、………。

 

 でも、僕は、あの3冊の本の香りが、未だに恋しいんです、………

 それに、やはり、あの時代あの時でなくては、ダメなんですよ、………。

 

 表紙のイラストも、壮麗で、素晴らしい物でした、………

 もう、たまりませんね、………。ウンコが、飛び出ます、……… 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………やめろっ、……… おめぇっ、……… 」

 

筒井康隆

「そうだね、………。 俺も、飛び出た、………

 あのイラストは、……藤本蒼(ふじもと・あおい)さんの、……… 」

 

出川哲朗

「ふ、藤本蒼も、筒井康隆も、皆、ウンコかっ、………

 なんでも、ウンコにしときゃ、間違いないっ、………わははははは。

 

 笑える、笑えるっ、………。うわはははは、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……でも今は、

 藤本さんは、「不二本蒼生」と名前を変えています、………。

 皆さん、よろしかったら、ネットで検索してみてください、………。

 

 きっと、素晴らしく魅惑的で、これとなく甘美な、

 不二本蒼生の世界を堪能出来ると思いますよ、………。

 それでは、今日は、この辺で、……… 」

 

壇蜜

「あのう、……… 」

 

カツ丼小僧

「え、……? 檀さん、……何か、……? 」

 

檀蜜

「……………。」

 

カツ丼小僧

「あ、………

 そ、そうでした、そうでした、………すいません、すいません、………

 話に熱中して、つい忘れていました、………。

 

 実は、冒頭に述べた、文藝春秋の「文學界」(9月号)にですね、………

 檀蜜さんの小説が、掲載されているんですよ、……… 

 僕も、既に読ませて頂きましたが、感慨深い作品でした、……… 」

 

一同

「えぇ~~~~~~~っ、???!!! 

 ほ、本当ですかっ、………??? そりゃ、すごぉ~~~~~いっ、っ、っ、」

 

壇蜜

「えへへっ、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうですね、………

 それでは、次回は、その話から入りたいと思います、………

 今日は、この辺で、……… グッドナイト、……… おやすみなさい、……… 」

 

一同

「グッ、ナァ~~~~~~~イっ、……… 」

 

 

      *  *  *  *  *

 

 

和田アキ子

「おい、出川、………お前、………

 檀蜜さんには、ウンコで貶さないのかよ、………お前らしくないじゃないか、……… 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………

 天下の檀蜜を、ウンコでけがす事なんて、出来る訳ねぇじゃねぇかよっ、………

 

 バッカじゃ、ねぇのっ、? おめぇっ、………

 俺にだって、それくらいの常識はあるよっ、………ぎゃはははははっ、……… 」