カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 563

カツ丼小僧

「皆さん、こんにちは、………

 今日も、横浜は巨人に6対1で敗れました、………。

 どうしたんでしょう、………? このところ不調です、………。

 

 1位の広島とのゲーム差は開いていくばかり、………

 4位の、今季ダメ巨人との差も3ゲームしか、ありません、……… 

 また昔の、ダメなベイスターズに戻ってしまうのか、………? 

 クライマックス・シリーズ出場ですら、危ぶまれてきました、……… 」

 

志茂田景樹

「うん、……いいね、……

 これで、いいと思うよ、………これはいい、………最高だ、……… 」 

 

カツ丼小僧

「なにがいいんです、? 志茂田博士、………怒りますよ、………。

 いくら温厚篤実、聖人君子の僕でもね、……… 」

 

志茂田景樹

「そう、? だって、そうじゃない、………。

 もし、これだけ差が開いていて逆転優勝したら、これはもう、劇的ですよ、………

 ドラマチックじゃない、……… ファンも、大喜びだ、……… 

 

 全ては、お膳立てだ、!!

 神の仕組んだ、素晴らしき哉、メイクドラマ、お膳立てに違いないんだ、! ! ! 

 

 大丈夫だ、!!

 神は、君を見捨ててはいないのだ、! ! あ、レッツラ、ゴン、と勇気を持とう、! ! 」

 

カツ丼小僧

「う~~~ん、………

 そうですね、……… そう言われてみれば、確かに、………

 「ピンチはチャンス」という言葉もありますし、………

 わかりました、……… 志茂田天才博士の言葉を、信じましょう、……… 

 

 さて、今日は、……… 」 

 

 

   カツ丼小僧が、そこまで言いかけた時だった、………

   部屋の襖が開いて、1人のいかめしい顔をした男が、

   のしのしと、着物姿で座敷の中に入って来た、………

   右手に扇子を持ち、パタパタと首筋辺りを仰いでいた、………

 

   「あぁ~~~~~~~~~~っ、! ! ! 」

   一同の者が驚愕したのも、無理はない、………

   入って来た、その恰幅のいい男は、誰あろう、こともあろう、………

   大御所・笑犬楼、SF作家の筒井康隆氏、その人だったからである、………

 

   筒井康隆は、むっつりと無表情のまま、カツ丼小僧の隣までやって来て、

   その場に、ドスン!と腰を下ろし、座布団の上に胡坐をかくと、

   「ま、……ま、……君も楽にしたまえ、……… 」と言い、

   カツ丼小僧に、くつろぐように命じ、仰いでいた扇子を閉じた、………

 

   一同の表情も硬かったが、カツ丼小僧にとっては、尚の事である、………

   彼は、子供の頃からの、筒井康隆小説の大ファンだったからである、………

   

   今、『俗物図鑑』『賑やかな未来』『エロチック街道』、などと言った

   小説のタイトル名や、当時の文庫本の甘い香りのするカバー装飾などが、

   彼の脳内を、駆けまわっていた、………

 

   カツ丼小僧は、極度に緊張していた、………

   未だに、信じられない、といったような顔付きでいた、

 

 

カツ丼小僧

「う~~~ん、………

 あ、あなた、誰ですか、………? 冗談なら、即座にやめてもらえませんか、?

 怒りますよ、………。

 そっくりさんなんですよね、………? そうなんですよね、………? 」

 

筒井康隆

「誰の、………? 」

 

カツ丼小僧

「い、いや、………ですから、筒井康隆さんの、………? 」

 

筒井康隆

「は、………? 」

 

一同

「……………。」

 

カツ丼小僧

「ちょ、ちょっと、顔の覆面を剥いでもらえませんか、………?

 それで、………バァァ~~~~~ッ、いっひっひ~~~~~~っ、

 お前、まんまと、騙されたぁ~~~~~~~っ、 と、言ってください、……… 」

 

筒井康隆

「…………………………。

 何を言っとんじゃ、? おぬし、………

 私は、作家の筒井康隆じゃよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「御冗談で、……… 」

 

筒井康隆

「なして、………? 」

 

綾瀬はるか

「カ、カツ丼小僧さん、……ほ、本当ですっ、………

 この方、正真正銘の、筒井康隆さんですよっ、……… 

 私と同じ、芸能プロダクション、「ホリプロ」に所属しているんですっ、……… 」

 

和田アキ子

「そうだよ、お前、………

 筒井康隆さんは、作家だけど、俳優でもあるんだ、………

 若い頃から、演劇などにも興味を持っていて、……… 」

 

宮本和知

「うん、………。ちなみに、俺もホリプロ所属、……… 」

 

榊原郁恵

「私も、………。」

 

井森美幸

「私も、………。」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………。

 お、俺は違うっ、………。俺には、個性があるっ、………ぎゃはははははっ、………。」

 

カツ丼小僧

「そ、……そうでしたか、………

 ほ、本物の、……… いや、何と言っていいのか、……… 

 びっくらこいた、ウンコ出た、………

 

 今日は、ようこそ我が座談会へ、おいで頂きました、……… 

 ゆっくり、くつろいで行ってください、……… 」

 

一同

「わぁ~~~~~~~~~~っ、」

 

筒井康隆

「うん、………

 まぁ、君こそ、そう固くならんと、楽にし給え、………

 リラックスというのは、脳を活性化させるよ、………

 固くなっちゃダメだ、………アソコが固いのは、いい事だけど、………

 

 ところで君、子供の頃から、僕の小説のファンだったんだって、………? 

 特に、七瀬三部作は、何度も読み返しているそうじゃないか、………。

 うん、……嬉しいね、………。ちょっと、色々、聞かせてくれないか、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、………そうですね、………

 筒井康隆と言いますと、僕の子供時代の思い出が、まざまざと蘇ってくるんですが、

 実は、僕が小説を読みだしたのは、中学3年の秋からで、

 それまでは、小説など殆ど読まず、漫画ばかり読んでいました、………

 あの小さなサイズの、いわゆる文庫本の事ですら、よく知らなかったんですよ、……… 

 

 中学3年の夏休みに、千葉から、今僕が住んでいる横浜に引っ越して来たんですが、

 その時、大きな、カルチャーショックを受けました、………

 千葉の友達は、僕も含めて、皆、漫画ばかり読んでいて、漫画が話題の中心だったのに、

 こちらの横浜の生徒は、漫画を殆ど読まず、皆、小説を読んでいたんです、……… 」

 

筒井康隆

「ほう、……… 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………

 いちいち、もっともらしく、うなづくなよっ、……… てめぇっ、………

 このやろっ、……… ぎゃはははははっ、……… 」

 

筒井康隆

「うむっ、………

 な、なんだっ、………こいつはっ、………あ、頭がおかしいのかっ、………??? 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………

 ジョークだよっ、ジョークっ、………そんな事ぐらい、わかれよっ、………

 出世しねぇぞっ、……… ぎゃはははははっ、……… 」

 

筒井康隆

「……………。」

 

和田アキ子

「あ、……筒井さん、………すいません、………

 出川、……こいつね、………、このところ、急に人気が出て来ましてね、………

 もう、今では、貪欲に笑いを取りに行こうとしているんですよ、………

 こいつは、こいつで、必死なんです、……大目に見てやってください、……… 」

 

出川哲朗

「ぎゃはははははっ、………アッコ、………おまえも早く、引退しろっ、………

 老害だっ、……老害っ、……… ぎゃはははははっ、……… 」

 

和田アキ子

「おいっ、……… 」

 

一同

「わははははは。」

 

筒井康隆

「う~~~む、………

 それにしても笑いのレベルが低すぎる、………極端に低い、……… 

 これでいいのか、………? 頭が痛くなってきた、……… 」

 

カツ丼小僧

「それで、千葉の子は、皆、漫画を読んでいたのに、

 こちらの横浜の生徒は、皆が小説を読んでいたので、びっくりして、

 慌てて小説を、読み始めたんです、………。

 

 遠藤周作さん、北杜夫さん、星新一さん、小松左京さん、………

 そして、筒井康隆さん、と、………

 片っ端から、死に物狂いで読み始めました、……… 」

 

筒井康隆

「あんたね、………

 小説は娯楽だよ、………慌てて読むようなもんじゃない、………。

 ゆっくり、味わって読まないと、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうなんですが、

 当時は、子供で、凄く焦っていたんです、………

 千葉出身の僕は、田舎者で、一人だけ取り残されてしまうんじゃないかとね、……… 」

 

筒井康隆

「千葉と横浜とでは、そんなに違うのかね、………? 」

 

カツ丼小僧

「いえ、……それは、わかりません、………

 たまたま、僕のいた学校だけだったのかもしれませんし、……… 

 ………とにかく、焦りました、……… 」

 

志茂田景樹

「あっ、………カツ丼さん、………

 レッツラ、ゴ~~~~~ン、と、今日は、ここで時間です、……… 

 おちゃまいの、終了、………。とってんぱらりの、ぷ、……… 」

 

カツ丼小僧

「あ、……そ、そうですか、………

 それでは、今日は、この辺で、………この続きは、また次回、………。

 

 筒井康隆さんとの話は、長くなりそうです、………

 皆さん、お楽しみに~~~~~~~、期待しててちょっ、……… 」

 

出川哲朗

「バァァ~~~~カッ、誰が期待なんかするもんかっ、…………

 ぎゃはははははっ、……… 」

 

和田アキ子

「こらっ、……出川っ、………

 お前、いい加減にしろよっ、……… 」

 

出川哲朗

「和田っ、……お前こそ、はやく引退しろっ、引退っ、………

 ぎゃはははははっ、………。」