カツ丼小僧
「皆さん、………
今日もお集まり頂き、誠にありがとうございます、………
ところで、今日はまず、昨日とは打って変わって、おめでたい話から、………
猪木さん、………今週号(7月7日号)のフライデーの記事、読みました、………
4度目の、ご結婚、おめでとうございます、……… 」
アントニオ猪木
「ヨッシャァァァ~~~~~~~~~ッ、
結婚、ダァァァ~~~~~~~~~~~~ッ、」
橋本マナミ
「今週号のフライデーは、私が表紙で~~~~~~っす、 ……… 」
アントニオ猪木
「お、……女は、………
で、出しゃばる、……ナァァァ~~~~~~~~~~ッ、」
橋本マナミ
「す、……すいません、………
で、でも、……目立ちたいのぉぉ~~~~~っ、………
あ、あ、あ、あ、あ~~~~~~~~~っ、
うっふぅぅぅ~~~~~~~ん、っ、っ、♡♡♡
猪木さぁぁぁ~~~~~~~ん、………
今晩、お暇ぁぁ~~~~~~~~~~~~~っ、??? ♡♡♡、」
カツ丼小僧
「そのお相手は、………
16歳年下の猪木さんのマネージメント会社の副社長ですか、………
元カメラマン、という事でね、………はい、………
猪木さんは、現在74歳ですから、58歳ぐらいの人という事になりますね、………
雑誌に、お相手の顔写真も掲載されていました、………
目の部分は、隠されていましたが、……… 」
アントニオ猪木
「わははははは、………
もう、さすがに、この齢だからね、………
今更、照れくさい、……… あまり、騒ぎ立てないでくれよ、………
うふふっ、♡♡♡、 」
カツ丼小僧
「ところで、猪木さん、………
22歳年下の、3番目の奥様は、どうなったんですか、………?
そこんとこ、もちっと、詳しく、知りたいなぁ、……… 」
アントニオ猪木
「よ、余計な事を言うと、………
は、は、は、張り倒す、……ダァァァ~~~~~~~~~~~ッ、」
カツ丼小僧
「あ、……すいません、……すいません、………
そうですね、………余計な事でした、………
それにしても、猪木さんって、どうしてそんなに迫力があるんでしょうかね、………?
いつも、その大きなアゴに、押され気味です、……
さて、それでは、今日も早速、始めましょう、………
「日本の秘密警察の正体」、………なんですが、………
30年以上も前にさかのぼって、僕の大学時代から話を進めています、……… 」
高見恭子
「前回は、キヨマサという人のお話ね、………
前回の話が本当なら、そのキヨマサという人、………
十数年間も、地獄の底を這いずり回っていた事になるわ、………
今頃、カツ丼小僧さんに対する憎しみと怨念で、
頭の中がいっぱいなんじゃないでしょうか、……… ? 」
カツ丼小僧
「ええ、………
僕のとほうもなく、いい加減な演説が、
彼の人生を滅茶苦茶なものにしてしまった事は、間違いありません、………
彼は無言電話だけではなく、僕の自宅マンションの住所を突き止めて、
部屋のドアを、どんどんと強く叩いたり、ドアにシールを張り付けたりして、
一目散に逃げて行ったりしたんです、………
また、1階にある、僕の郵便受けも壊されていました、……… 」
一同
「……………。」
岩下志麻
「あなたの事を、完全に、恐怖の超能力者だと思い込んでしまったのね、………
可哀想に、………
それで、あなたの、「キヨマサが、ピッタリ40歳で死ぬ」、………
とした予言は、どうしたんです、………? 当たったの、?
当たったとしたら、死んだって事ですけど、………
彼は、結局、どうなったんです、………? そこんとこ、ハッキリなさい、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、………
どうやら、その予知は、ハズれたようです、………
まぁ、予知といっても、もともと、あてずっぽうの、いい加減なものですが、………
彼は、その後も、3~4年ぐらいはまだ、………たまにでしたが、………
僕のところに、無言電話を掛けて来ましたから、………
どうやら、ショックが大きすぎて、後遺症が残ってしまったらしい、………
彼の傷が消える事は、一生ないだろう、……… 」
橋本マナミ
「でも、なんで、その無言電話を掛けてきた人が、
キヨマサだって、あなたにわかったのよ、………
もしかしたら、他の人だったかもしれないじゃない、………
例えば、悪口を言った、美術部の他の人間だったとか、………
受話器の向こうから、声でも聞いたの、………? 」
カツ丼小僧
「はい、………。
確かに僕は、犯人の顔を、ハッキリと、この目で見たわけではありません、………
声も聞いていません、………犯人は、終始、無言でした、………
ただ、どう考えても、彼でしかあり得ないんです、……… 」
弘兼憲史
「あんたね、………
証拠もなしに、人を犯人にしちゃいけないよ、………
そんなことしたら、……… 」
柴門ふみ
「ほほほほほ、………
あなたの浮気にも、証拠はありませんけどね、………
でも私は、確信しています、……… 」
弘兼憲史
「……………。」
いしかわじゅん
「柴門さん、……だから、彼と離婚して、俺と一緒になろうよ、………
今後のあんたのまんが評論は、甘くしとくからさ、………ね、……… 」
岡田斗司夫
「い、いしかわさん、………随分と乗り気ですね、………?
どうしたんですか、………? 」
いしかわじゅん
「ふふふっ、♡♡♡、……… 親父、最後の青春だよっ、………♡♡♡、」
一同
「……………。」
いしかわじゅん
「あれっ、……?
みんな、笑ってくれないの、? 冷たいなぁ、……… 」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「確かに、最初の内は、僕も誰だかは、よくわからなかった、…………
ただ、例の3つの予言が当たった後だったから、
大学時代の美術部の人間である事に、間違いはない、………
ドアを思いっきり叩いて逃げて行ったような人間だから、女ではない、………
………と考えて行く内に、段々、3人ぐらいに絞れて来たんだ、………
でも、確実に、この人間だと、決め手になるようなものはない、………
決定的な、確証になるものはない、……… 」
志茂田景樹
「た、……探偵ミステリー小説みたいですね、………
わ、……私、そういうの、大好きですよ、………
今度、私の小説にも、取り入れよう、……… わひほへわひ、……… 」
カツ丼小僧
「いえ、………それが、………
超天才の志茂田博士、………実は、そんな探偵の推理、なんてものとは、
まったく別の形で、このミステリーに決着がついたんです、……… 」
志茂田景樹
「え、……? そ、そうなんだ、………???
探偵の推理ではなく、犯人がキヨマサだと、わかったんだ、………
それは、凄い、………今まで、そんな推理小説、読んだことがない、………
どんな解決法なの、……? 訊いてみたいなぁ、………
アソコが、ゾワゾワしてきたぞ、……… うふふふふふ、………。」
田村正和
「そうですね~~~、
こればかりは、名刑事、古畑任三郎でも、わかりませ~~~~ん、………
ん~~~ふふふふふ~~~~~~~、
笑い声が、なにか空しく響きますねぇ、……… ハイ、……… 」
水谷豊
「ええ、……私、杉下右京も、まったく、同意見です、………
こんな難事件、もし解決出来たら、警視庁から表彰されます、………
神でもない限り、解決は不可能のように思われます、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、……そうなんですよ、右京さん、………
そうなんです、………この難問、……まさしく神が解決したんです、……… 」
水谷豊
「えっ、………? 」
カツ丼小僧
「僕は、大体、犯人は、キヨマサを含め、
自分の中で、3人ぐらいまでには、絞れていた、………
でも、そこから先は、どう考えてもわからない、………
それでね、………
ある時、マンションの部屋の中で、ソファーに寝そべりながら、
傍らに置いてあった、漫画雑誌を拾って、神にお願いしたんです、………
「神よ、………
一体、いつも、自分の所に無言電話をかけて来る男は、何者なんです、………?
今から、1,2の、3で、この漫画雑誌を開きますから、
その中に解答を下さい、………お願いします、」
………と、………。
もちろん、こんなやり方、今まで、一度だって、
したことがありませんでしたよ、……… その時が初めてだったんです、……… 」
一同
「……………。」
アントニオ猪木
「1、……2、……3、………
ダァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ、 」
カツ丼小僧
「ええ、……そうです、………
その後、漫画雑誌に目を近づけて、その雑誌の真ん中あたりを、無造作に割って、
思いっ切り、バッと、雑誌を広げたんです、………
そうしたら、僕の眼前に、
「キヨマサーーーーーーーーーッ、
キヨマサーーーーーーーーーッ、」
という、セリフの吹き出しの中の文字が、勢いよく飛び込んで来たんです、……… 」
一同
「……………。」
カツ丼小僧
「これには、さすがの僕も、ビックリしたというか、………
ちょっと、何て言っていいのか、言葉も出ませんでしたけど、……… 」
アントニオ猪木
「そ、……それは、………
ふ、し、ぎ、……ダァァァ~~~~~~~~~~~ッ、」
出川哲朗
「さ、叫ぶのは、………
も、もう、……やめ、……ロオォォ~~~~~~~~~ッ、」
カツ丼小僧
「これで、犯人がキヨマサであると、僕は確信した訳です、………
いくらなんでも、こんなハッキリとした偶然が、あるわけがない、………
神が、僕に、このような形で、犯人を教えてくれたんだと、………
………そう思います、……… 」
一同
「……………。」
カツ丼小僧
「それでは、今日も時間が来ましたので、座談会は、これで終了です、………
この話の続きは、また次回、………お楽しみに、………
チャ~~~~~オ~~~~~~~~~~ッ、」
一同
「出るのは、ため息ばかりです、………
はぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~っ、……… 」
志茂田景樹
「身震いもっ、………
ぞわわわわ~~~~~~~~~~~~~~っ、……… 」