カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 543

カツ丼小僧

「今日も、始めます、………

 「日本の秘密警察の正体」、………

 前回は、僕が精神的に荒れ狂っていた、大学時代の演説の話でしたが、……… 

 今回は、その続きから、……… 」

 

テリー伊藤

「うんうん、………

 JR目黒駅近くのレストランの中で、美術部の先輩の前で、

 他の大勢の美術部の部員の悪口を、

 大声でわめき散らしたというところからだね、……… 」

 

酒井法子

「マンモス、聞きたいっピ、……… 」

 

松岡修造

「俺も、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうです、………

 今にして思えば、恐ろしいくらいの憎まれ口を叩きました、………

 身の毛がよだつくらいのものです、………

 その先輩が、内容を周りにいいふらした事は、はっきりわかっていますので、

 誰かに殺されなかったのが、不思議なくらいです、………。」

 

一同

「……………。」

 

松本人志

「それで、その人たちの他に、タレントや有名人の悪口なんかも、

 一緒に言ったんだよね、………

 え~~~と、………誰だったけかな、……? そのタレントって、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、………

 いっぱいいたんですが、主に、漫才師の横山やすしさんです、……… 」

 

松本人志

「わははははは、………そうやった、そうやった、………

 日本一の漫才師、横山やすしさんや、……… 

 思い出したわ、……… うひゃひゃひゃひゃ、……… 」

 

浜田雅功

「おいっ、………わかっていて、訊くなっ、……… 

 お前が、やっさんの事を恨んでいたのは、周知の事実やで、……… 

 そんな事、誰でも知っとるわ、……… ガキの使いやあらへんで ! ! 」

 

松本人志

「あ、あら、……そうでしたっけ、………? 

 そら、初耳ですな、……… うひゃひゃひゃひゃ、……… 」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「それで、何故、横山やすしさんかというと、

 僕は、当時、明治学院大学の校舎の、すぐ近くに下宿していまして、

 そこに小型のテレビを置いていました、……… 

 

 ある時、テレビを観ていて、そこに横山やすしが出ていて、

 僕にとって、見たくもないものを見て、聞きたくもないことを聞いてしまったんです。」

 

松岡修造

「え、………?

 それって、………? どんなこと、? 」

 

カツ丼小僧

「いえ、………

 話すと長くなりますので、今、ここでは言いませんが、

 とにかく、僕の神経を苛立たせ、

 カーーーーッと、頭に血が上るような事だったんです。」

 

松本人志

「ふむふむ、………わかる、わかる、……… 」

 

カツ丼小僧

「それがね、……

 それと同じような事が、また何日か間を空けて、2回続けてあったんです、………

 

 一体、何なんだ、? この男は、?

 どっか、頭がおかしいんじゃないか、? と思ったんです、……… 

 横山やすしという男に対して、腹の底から、怒りが込み上げてきたんですよ、……… 」

 

松本人志

「そやな、…… うん、…… まぁ、そんなもんや、……… 

 やすし師匠を見てたら、誰だってそんな気持ちになるでしょう、……… 」

 

カツ丼小僧

「まぁ、今、冷静になって考えても見れば、

 左程の事ではなかったのかもしれませんがね、………

 

 前にも言いましたが、

 僕の大学時代は、「疾風怒濤時代」と言われるくらい、

 荒れ狂っていて、そのさなかでの事でしたので、

 タイミング的にも、良くなかったと思います、………

 

 あの時の僕は、異常に殺気立っていたんです、………狭量(きょうりょう)でした。

 今だったら、笑って受け流せるくらいのものだと思います、………。 」

 

松本人志

「うひゃひゃひゃひゃ、………

 私には、それは無理やと思います、……… 」

 

浜田雅功

「ダウンタウンの漫才を悪く批評された事、

 まだ、根にもっとんのかいな、………ちょっと怖いな、……… 」

 

松岡修造

「それで、……?

 その話、……熱くなれるの、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……たぶん、……… 」

 

皇太子妃・雅子様

「ああ、……なんだか体が熱い、………松岡さん、………

 ブラウスも、パンティーも、脱ぎたくなってきちゃった、………

 脱いでもいいですか、………? 」

 

松岡修造

「ええ、……雅子様、………

 色情と露出狂の気(け)がある、あなたですから、………もちろん構いませんが、

 どうせ脱ぐのなら、ストリッパーのように、色っぽく脱いでください、……… 

 

 そして、脱ぎ終えた衣服は僕にください、………

 記念品として、持って帰ります、………

 家に帰ってから、熱くなれそうだ、………わははははは、……… 」

 

カツ丼小僧

「それで、……これからが、いよいよ肝心な所なんですが、………

 その、レストランでの演説の最中に、数日前にテレビで見たものが思い出されて、

 脳裏をよぎり、横山やすしに対する怒りが、ますます募って来たんです、………

 

 そして、ついに、………

 

 「あの野郎っ、………横山めっ、………

  俺が超能力で、ぶち殺してやるっ、……… 必ず殺してやるっ、………

  念じ殺してやるっ、……… 」

 

 ………と、声を荒げて、大声で、ブッ叫んだんです、……… 」

 

一同

「超能力、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、………

 なんだかわからないけど、シッチャカメッチャカに喋っている内に、

 そういう言葉が、なんの抵抗もなく、つい口をついて出てしまったんです、……… 」

 

JULIA

「カツ丼小僧さん、………

 超能力者ではないんですね、………? 」

 

カツ丼小僧

「違いますよ、………

 全くのデタラメ、………嘘八百です、……… 

 そんな事、ある訳がない、……… 

 

 ただ、僕の前で演説を聞いていた、美術部の先輩は、

 僕の演説に対して表情を変えずに、黙々と一言も口を差し挟む事をしなかったので、

 僕もつい調子に乗って、その後も延々と、

 その先輩の前で、手振り身振りを交えて演説の独演会を続けていったんです、………

 

 「ふっふっふっ、………

  ○○さん(先輩の苗字)、………

  実はね、………僕は、超能力者なんですよ、………これは本当です、………

 

  いいですか、……?

  僕は、超能力で、人を念じ殺す事が出来るんです、………

  今までにも、実は何人かの人間を、超能力で殺した事が、あるんです、……… 

 

  横山やすしは、必ず殺します、………

  僕は、やると言ったら、必ずやります、………

  テレビで全てが報道されますので、楽しみにしておいてください、……… 」

 

 ………と、そう言ったんです、……… 」

 

浜田雅功

「いやな、………

 まぁ確かに、やすし師匠は20年位前に、51歳の若さで、お亡くなりになったけど、

 人間、どんな人間だって、皆、いつかは、死ぬんやないか、………

 それが、なんで、あんたの超能力で殺した事になるんや、………? 」

 

カツ丼小僧

「いやいや、………

 この話には、まだまだ先があるんです、………聞いてください、………

 

 それでね、……こうも言ったんです、………

 

 「実は、俺は、予知能力を持っているんだ、………

  何でも、先の事を見通す事が出来る、………

  

  人を見ていると、その人の死ぬ年齢なんかも、ハッキリとわかるんだ、………

  70代とか、80代のような、10の位だけでなく、

  1の位の数まで、見えるんだ、……… 」

 

 ………と、そう言ったんです、……… 」

 

一同

「……………。」

 

浜田雅功

「わははははは、………

 それも、嘘八百なんやな、……… ふむふむ、……… それで、………? 」

 

カツ丼小僧

「それで、その先輩が、

 相も変わらず、僕の演説を黙って聞いているのをいい事に、

 僕もまた、更に調子づいて、どんどん演説を続けていきました、………

 

 超能力者・高野哲(たかの・さとる)の予言を、………

 もちろん、全くのデタラメです、……… 

 

 

 「僕には、ハッキリと、ある未来が見える、………

  見え過ぎて、怖いくらいだ、……… 

 

  まず、「昭和」という時代は、あと4~5年ぐらいで終わります、………

  つまり、昭和は、63か、もしくは、64で終わる事になる、………

  

  そして、その「昭和」時代の終わりと共に、漫画家の手塚治虫が死にます、………

  いや、劇的ですよ、劇的、………大袈裟な話じゃなくてね、………

  あたかも、その手塚治虫という一介の漫画家が、昭和という時代を

  象徴していたかのようです、………

  

  手塚治虫の死と共に昭和が終わります、………

  

  まったく、ピッタリ同じ、という訳ではありませんが、ほぼ、同じです、………

  ズレても、前後1ヵ月でしょう、………死因は「ガン」です、………

 

  そして、それとまた、ほぼ時を同じくして、

  横山やすしが、芸能界から抹殺されます、………

  

  どういう理由で抹殺されるのかは、よくわかりませんが、

  どうでもいいような、些細な出来事です、………

 

  どうでもいいような些細な出来事を、新聞にデカデカと書かれ、

  地位も名誉も、全てを失墜する事になります、………

 

  悔しいでしょうなぁ、………

  横山やすしとしてはね、………

  ちゃんとした理由じゃないんですよ、………芸能界から抹殺される理由が、………

  本当にどうでもいいような理由なんです、………

 

  ええ、……本当にね、………

  映像として、ハッキリと見えるんですよ、………

  今、この時点でですよ、………本当に恐るべき話ですよ、………

  横山やすしの芸能界抹殺、………

  横山やすしは、神の大いなる怒りに触れたのだ、………! ! 

 

  見える、……… 見える、………ハッキリと見える、………

  妙に生々しい感覚で、脳に迫って来るんだ、………

 

  テレビ画面の映像に、横山やすしの、

  「ちくしょぉぉ~~~~~ッ、」って、悔しそうな顔をした、

  アップの顔が、ハッキリと見えるんです、………

 

  そして、横山やすしの周りを、多くのリポーターが、輪になって

  取り囲んでいて、皆で一斉に、横山やすしにマイクを突き付けているんです。

 

  

  神よ ! !

 

  恐るべし、……恐るべしや、………横山やすし、芸能界抹殺、………

 

  お、お、恐るべしやぁぁ~~~~~~~~っ、

 

  うわぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~っ、」

 

 

 ………と、そう叫んだのです、………

 先輩は、始終、黙って聞いていました、………  」

 

一同

「……………。」

 

カツ丼小僧

「つまり、僕は、ここで、

 

 「昭和の終わり」と「手塚治虫の死」、そして、「横山やすしの芸能界抹殺」、

 

 ………この3つが、ほぼ同時期に一緒に起こると、

 嘘八百で、いかにももっともらしく予言したのですが、

 それが、こともあろうに、数年後に的中してしまったんです、……… 」

 

一同

「……………。」

 

松坂慶子

「その演説は、いつ頃の事なんですか、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、………

 1984年(昭和59年)の春ごろだった筈です、……… 」

 

一同

「う~~~~ん、……… 」

 

カツ丼小僧

「そして、僕は、その他にも、色々とウソの予言をしましたが、

 当たったのもあれば、外れたのもあると思います、………

 

 ただ、今言った、3つの予言を、一番強調して、

 何度も、大声で叫び続けたので、これが印象づいてしまったのです、………

 

 そして、

 横山やすしは、芸能界抹殺後、この僕が、

 横山やすしの自宅に、念の力で、ガス爆発を起こして、

 火だるまにしてやる、………

 

 などと、とんでもないことを言ったんですが、

 これは、ハズれました、………

 

 ホント、………これだけはハズれて、心底、ホッとしています、………

 

 もし、これが当たってしまっていたら、………

 僕は、一生死ぬまで、罪の意識にさいなまされて、

 苦しむ事になっていたでしょう、………

 いくら偶然とはいえ、………

 

 ふふふ、………

 どうですか、………? 松岡さん、………

 僕の話に、熱くなれましたか、………? 」

 

松岡修造

「あ、熱いなんてもんじゃないよ、……… 

 体が焼けそうで、気が狂いそうだ、……… 」

 

カツ丼小僧

「それでは、今日はキリもいいので、この辺で終わりにします、………

 次回は、この続きから………、

 お楽しみに、………グッド、ラァァ~~~~~クッ、」

 

一同

「……………。」