カツ丼小僧
「今日も、始めます、………
「日本の秘密警察の正体」、………
前回は、僕が精神的に荒れ狂っていた、大学時代の演説の話でしたが、………
今回は、その続きから、……… 」
テリー伊藤
「うんうん、………
JR目黒駅近くのレストランの中で、美術部の先輩の前で、
他の大勢の美術部の部員の悪口を、
大声でわめき散らしたというところからだね、……… 」
酒井法子
「マンモス、聞きたいっピ、……… 」
松岡修造
「俺も、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、……そうです、………
今にして思えば、恐ろしいくらいの憎まれ口を叩きました、………
身の毛がよだつくらいのものです、………
その先輩が、内容を周りにいいふらした事は、はっきりわかっていますので、
誰かに殺されなかったのが、不思議なくらいです、………。」
一同
「……………。」
松本人志
「それで、その人たちの他に、タレントや有名人の悪口なんかも、
一緒に言ったんだよね、………
え~~~と、………誰だったけかな、……? そのタレントって、………? 」
カツ丼小僧
「ええ、………
いっぱいいたんですが、主に、漫才師の横山やすしさんです、……… 」
松本人志
「わははははは、………そうやった、そうやった、………
日本一の漫才師、横山やすしさんや、………
思い出したわ、……… うひゃひゃひゃひゃ、……… 」
浜田雅功
「おいっ、………わかっていて、訊くなっ、………
お前が、やっさんの事を恨んでいたのは、周知の事実やで、………
そんな事、誰でも知っとるわ、……… ガキの使いやあらへんで ! ! 」
松本人志
「あ、あら、……そうでしたっけ、………?
そら、初耳ですな、……… うひゃひゃひゃひゃ、……… 」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「それで、何故、横山やすしさんかというと、
僕は、当時、明治学院大学の校舎の、すぐ近くに下宿していまして、
そこに小型のテレビを置いていました、………
ある時、テレビを観ていて、そこに横山やすしが出ていて、
僕にとって、見たくもないものを見て、聞きたくもないことを聞いてしまったんです。」
松岡修造
「え、………?
それって、………? どんなこと、? 」
カツ丼小僧
「いえ、………
話すと長くなりますので、今、ここでは言いませんが、
とにかく、僕の神経を苛立たせ、
カーーーーッと、頭に血が上るような事だったんです。」
松本人志
「ふむふむ、………わかる、わかる、……… 」
カツ丼小僧
「それがね、……
それと同じような事が、また何日か間を空けて、2回続けてあったんです、………
一体、何なんだ、? この男は、?
どっか、頭がおかしいんじゃないか、? と思ったんです、………
横山やすしという男に対して、腹の底から、怒りが込み上げてきたんですよ、……… 」
松本人志
「そやな、…… うん、…… まぁ、そんなもんや、………
やすし師匠を見てたら、誰だってそんな気持ちになるでしょう、……… 」
カツ丼小僧
「まぁ、今、冷静になって考えても見れば、
左程の事ではなかったのかもしれませんがね、………
前にも言いましたが、
僕の大学時代は、「疾風怒濤時代」と言われるくらい、
荒れ狂っていて、そのさなかでの事でしたので、
タイミング的にも、良くなかったと思います、………
あの時の僕は、異常に殺気立っていたんです、………狭量(きょうりょう)でした。
今だったら、笑って受け流せるくらいのものだと思います、………。 」
松本人志
「うひゃひゃひゃひゃ、………
私には、それは無理やと思います、……… 」
浜田雅功
「ダウンタウンの漫才を悪く批評された事、
まだ、根にもっとんのかいな、………ちょっと怖いな、……… 」
松岡修造
「それで、……?
その話、……熱くなれるの、………? 」
カツ丼小僧
「ええ、……たぶん、……… 」
皇太子妃・雅子様
「ああ、……なんだか体が熱い、………松岡さん、………
ブラウスも、パンティーも、脱ぎたくなってきちゃった、………
脱いでもいいですか、………? 」
松岡修造
「ええ、……雅子様、………
色情と露出狂の気(け)がある、あなたですから、………もちろん構いませんが、
どうせ脱ぐのなら、ストリッパーのように、色っぽく脱いでください、………
そして、脱ぎ終えた衣服は僕にください、………
記念品として、持って帰ります、………
家に帰ってから、熱くなれそうだ、………わははははは、……… 」
カツ丼小僧
「それで、……これからが、いよいよ肝心な所なんですが、………
その、レストランでの演説の最中に、数日前にテレビで見たものが思い出されて、
脳裏をよぎり、横山やすしに対する怒りが、ますます募って来たんです、………
そして、ついに、………
「あの野郎っ、………横山めっ、………
俺が超能力で、ぶち殺してやるっ、……… 必ず殺してやるっ、………
念じ殺してやるっ、……… 」
………と、声を荒げて、大声で、ブッ叫んだんです、……… 」
一同
「超能力、………? 」
カツ丼小僧
「ええ、………
なんだかわからないけど、シッチャカメッチャカに喋っている内に、
そういう言葉が、なんの抵抗もなく、つい口をついて出てしまったんです、……… 」
JULIA
「カツ丼小僧さん、………
超能力者ではないんですね、………? 」
カツ丼小僧
「違いますよ、………
全くのデタラメ、………嘘八百です、………
そんな事、ある訳がない、………
ただ、僕の前で演説を聞いていた、美術部の先輩は、
僕の演説に対して表情を変えずに、黙々と一言も口を差し挟む事をしなかったので、
僕もつい調子に乗って、その後も延々と、
その先輩の前で、手振り身振りを交えて演説の独演会を続けていったんです、………
「ふっふっふっ、………
○○さん(先輩の苗字)、………
実はね、………僕は、超能力者なんですよ、………これは本当です、………
いいですか、……?
僕は、超能力で、人を念じ殺す事が出来るんです、………
今までにも、実は何人かの人間を、超能力で殺した事が、あるんです、………
横山やすしは、必ず殺します、………
僕は、やると言ったら、必ずやります、………
テレビで全てが報道されますので、楽しみにしておいてください、……… 」
………と、そう言ったんです、……… 」
浜田雅功
「いやな、………
まぁ確かに、やすし師匠は20年位前に、51歳の若さで、お亡くなりになったけど、
人間、どんな人間だって、皆、いつかは、死ぬんやないか、………
それが、なんで、あんたの超能力で殺した事になるんや、………? 」
カツ丼小僧
「いやいや、………
この話には、まだまだ先があるんです、………聞いてください、………
それでね、……こうも言ったんです、………
「実は、俺は、予知能力を持っているんだ、………
何でも、先の事を見通す事が出来る、………
人を見ていると、その人の死ぬ年齢なんかも、ハッキリとわかるんだ、………
70代とか、80代のような、10の位だけでなく、
1の位の数まで、見えるんだ、……… 」
………と、そう言ったんです、……… 」
一同
「……………。」
浜田雅功
「わははははは、………
それも、嘘八百なんやな、……… ふむふむ、……… それで、………? 」
カツ丼小僧
「それで、その先輩が、
相も変わらず、僕の演説を黙って聞いているのをいい事に、
僕もまた、更に調子づいて、どんどん演説を続けていきました、………
超能力者・高野哲(たかの・さとる)の予言を、………
もちろん、全くのデタラメです、………
「僕には、ハッキリと、ある未来が見える、………
見え過ぎて、怖いくらいだ、………
まず、「昭和」という時代は、あと4~5年ぐらいで終わります、………
つまり、昭和は、63か、もしくは、64で終わる事になる、………
そして、その「昭和」時代の終わりと共に、漫画家の手塚治虫が死にます、………
いや、劇的ですよ、劇的、………大袈裟な話じゃなくてね、………
あたかも、その手塚治虫という一介の漫画家が、昭和という時代を
象徴していたかのようです、………
手塚治虫の死と共に昭和が終わります、………
まったく、ピッタリ同じ、という訳ではありませんが、ほぼ、同じです、………
ズレても、前後1ヵ月でしょう、………死因は「ガン」です、………
そして、それとまた、ほぼ時を同じくして、
横山やすしが、芸能界から抹殺されます、………
どういう理由で抹殺されるのかは、よくわかりませんが、
どうでもいいような、些細な出来事です、………
どうでもいいような些細な出来事を、新聞にデカデカと書かれ、
地位も名誉も、全てを失墜する事になります、………
悔しいでしょうなぁ、………
横山やすしとしてはね、………
ちゃんとした理由じゃないんですよ、………芸能界から抹殺される理由が、………
本当にどうでもいいような理由なんです、………
ええ、……本当にね、………
映像として、ハッキリと見えるんですよ、………
今、この時点でですよ、………本当に恐るべき話ですよ、………
横山やすしの芸能界抹殺、………
横山やすしは、神の大いなる怒りに触れたのだ、………! !
見える、……… 見える、………ハッキリと見える、………
妙に生々しい感覚で、脳に迫って来るんだ、………
テレビ画面の映像に、横山やすしの、
「ちくしょぉぉ~~~~~ッ、」って、悔しそうな顔をした、
アップの顔が、ハッキリと見えるんです、………
そして、横山やすしの周りを、多くのリポーターが、輪になって
取り囲んでいて、皆で一斉に、横山やすしにマイクを突き付けているんです。
神よ ! !
恐るべし、……恐るべしや、………横山やすし、芸能界抹殺、………
お、お、恐るべしやぁぁ~~~~~~~~っ、
うわぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~っ、」
………と、そう叫んだのです、………
先輩は、始終、黙って聞いていました、……… 」
一同
「……………。」
カツ丼小僧
「つまり、僕は、ここで、
「昭和の終わり」と「手塚治虫の死」、そして、「横山やすしの芸能界抹殺」、
………この3つが、ほぼ同時期に一緒に起こると、
嘘八百で、いかにももっともらしく予言したのですが、
それが、こともあろうに、数年後に的中してしまったんです、……… 」
一同
「……………。」
松坂慶子
「その演説は、いつ頃の事なんですか、………? 」
カツ丼小僧
「ええ、………
1984年(昭和59年)の春ごろだった筈です、……… 」
一同
「う~~~~ん、……… 」
カツ丼小僧
「そして、僕は、その他にも、色々とウソの予言をしましたが、
当たったのもあれば、外れたのもあると思います、………
ただ、今言った、3つの予言を、一番強調して、
何度も、大声で叫び続けたので、これが印象づいてしまったのです、………
そして、
横山やすしは、芸能界抹殺後、この僕が、
横山やすしの自宅に、念の力で、ガス爆発を起こして、
火だるまにしてやる、………
などと、とんでもないことを言ったんですが、
これは、ハズれました、………
ホント、………これだけはハズれて、心底、ホッとしています、………
もし、これが当たってしまっていたら、………
僕は、一生死ぬまで、罪の意識にさいなまされて、
苦しむ事になっていたでしょう、………
いくら偶然とはいえ、………
ふふふ、………
どうですか、………? 松岡さん、………
僕の話に、熱くなれましたか、………? 」
松岡修造
「あ、熱いなんてもんじゃないよ、………
体が焼けそうで、気が狂いそうだ、……… 」
カツ丼小僧
「それでは、今日はキリもいいので、この辺で終わりにします、………
次回は、この続きから………、
お楽しみに、………グッド、ラァァ~~~~~クッ、」
一同
「……………。」
」