カツ丼小僧
「皆さん、………
今日の日も、また、お集まり頂きまして、誠にありがとうございます、………
皆様への感謝の気持ちを、いつも忘れずに、日々、是、精進し、……… 」
いしかわじゅん
「おい、……紋きりはいいから、早く始めろよ、……… 」
一同
「わははははは。」
高見恭子
「でも、カツ丼小僧さん、………昨日は、どうしちゃったんですかぁぁ~~~~っ、?
この部屋、誰もいなくて、お休みでしたけど、………
不気味な静寂が、漂っていました、……… 」
カツ丼小僧
「うん、………
ちょっと、このところ、You tube の動画にハマっちゃっててね、………
それを観るのに忙しくて、時間の調節が、中々、………
今、1991年(平成3年)テレビ放映の「東京ラブストーリー」と、
それよりもっと前の、1967年(昭和42年)テレビ放映の「黄金バット」が楽しくて、
2つの動画作品を、ずっと観ています、………飽きないように、交互にね、………
なんせ、何十話も、あるんですから、………
まぁ、僕の子供時代は、テレビアニメは、何度も、夕方の時間帯に
再放送されていたのが、今にして思えば、ラッキーだったと思う、………
あ、……「おくさまは18歳」なんていう、ラブコメのドラマもよく、
再放送されていたっけ、……… 記憶は、曖昧だけど、………
でも、今回、You tube にアップしてくれた方、本当にありがとう、………
いつ削除されちゃうかわからないから、早いとこ観ちゃわないと、………
こんないいもの、見逃したら大変だ、……… 」
高見恭子
「恋愛ものとアニメを交互にですか、………?
子ども時代と青春が、一緒にやってきたみたいですね~~~~~、
楽しそうっ、………♡♡♡、」
カツ丼小僧
「うん、……まさに、そうなんだ、………
なんか、この2つの動画観賞を皮切りに、
これから僕の、第二の青春時代が始まるような気がしてしょうがない、………
ぐひぐひぐひ、……… ぐひひひひひ、……… じゅるじゅる、……… 」
鈴木保奈美
「そうなのっ、……?
それじゃぁ、カツ丼さんっ、………、
今度、私と、……セッ○ス、しよっか、………?
ねっ、? しないっ、? ふふふっ、……… 」
織田裕二
「お、おいっ、………
リ、リ、リ、リカっ、………
お、お、お、お前っ、な、何てことを言うんだ、………
一瞬、アソコが膨らんで、爆発しそうになったじゃないかっ、………
そ、そんなこというんなら、お、俺はっ、……さ、さとみとっ、……… 」
有森也実
「永尾くんっ、………嬉しいっ、………
さとみの事、………
ううんっ、………私の体、……… 好きにしていいのよっ、♡♡♡、」
織田裕二
「えっ、………
えぇ~~~~~~~~~~~っ、???!!!
さ、さとみさん、………今、何て言ったのっ、………???
そ、それ、……ホントッ、スか、………?
うひぃぃ~~~~~~~~~~~~~~~~っ、、、、
来た、……来た、……来た、……来た、………
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー !!!!! 」
江口洋介
「おいっ、……さとみっ、………
そりゃぁ、ねぇだろう、………
俺とお前は、お互い、永遠の愛を誓い合った仲じゃねぇか。
俺がなくては、お前はいねぇし、お前なしでは、俺もいねぇんだよ。
お前のオマ○コには、俺のチ○ポしか、ハマらねぇっ、………
い、……いや、………そ、そうじゃなくて、………
お前には、お、俺しか、あ、ありえねえんだよっ、………
相性バッチリ、………グググ、グーーーーーッ、なんだよっ、………
そこんとこ、ちゃんとわかってくれよなっ、……… グググ、グーーーーーッ、」
有森也実
「ふふふ、………
エド・はるみさんですね、………懐かしいわ、………
それじゃぁ、私は、………もう一方のやつ、……………
(頭の上に、手の平を掲げて、……… )
ゴォォォォォ~~~~~~~~~~~~ッ、!!!
(ぷしゅぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~っ、) 」
江口洋介
「……………………。
な、……なんですか、? それ、………?
ひゃ、……百年の恋も、一遍に冷めました、……… 」
一同
「わははははは。 うわははははははは。」
いしかわじゅん
「おいおい、……ちょっと待てよ、おめぇら、………
そんな事より、早く、柴門ふみの、SMショーを始めようぜ、………
また、いつものように、前置きが長くなって、行事が遅延しちまったら、
どうすんだよっ、………?
いくら、俺だって、これ以上はもう、待てないんだよ、………
ふふふっ、………♡♡♡、
もし、柴門ふみのSMショーが、実現したら、
俺、絶対、その事について、辛口批評しちゃうぜっ、………
よがり声が、いまひとつだったとか、感じ方が、がさつで品が無かったとか、………
わははははは、………。
さぁ、……進行役の、カツ丼小僧、………
早く、始めろよっ、………柴門ふみグソの、SMショー、………さ、早く、……… 」
一同の一部
「わははははは、………
そうだ、そうだっ、………早くやれぇ~~~~~~~~~~~っ、
俺たちだって、もう我慢の限界だぁぁ~~~~~~~~~~っ、
バキャバキャバキャの、バッキャローーーーーーーーーッ、
わははははははは、………
♪♪♪ それ、それ、それ、それっ、 お祭りだぁぁ~~~~~~~~~っ、
ワッショイ、 ワッショイ、 ワッショイ、 ワッショイ、 」
鈴木保奈美
「わぁぁ~~~~~~~っ、………
うるさぁぁ~~~~~~~~~~~いっ、!!!!! 」
カツ丼小僧
「ええ、………そうです、………確かに、そうなんです、………
皆様の気持ちも、痛い程、よくわかるんですが、………
申し訳ありませんが、ショーに入る前にですね、………
最後に、もう一つだけ、やっておかねばならない事が、あります、……… 」
一同
「え~~~~~~っ、……?
ま、……まだ、………? まだ、何か、あるの、??? 」
カツ丼小僧
「ええ、………そうなんですよ、………
実は、ミュージシャンの小田和正さんが、ここに来てからというもの、
僕の事務所のパソコンに、メールが殺到しましてね、………
東京ラブストーリーの、主題歌であった、
♪「ラブ・ストーリーは突然に」という曲が、なんとも懐かしい、………
是非、小田和正さんの、独演の歌声を聞いてみたい、………
という、多くの方達からの、切なるご要望がありまして、………
え~~~、
お客様、第一主義の僕と致しましては、
やはりここは、本番のSMショーに入る前にですね、………
一度、ここで、………場を盛り上げるためにも、………
小田和正さんに、一曲、歌ってもらうのが、よろしいのではないかと思うのですが、
どうです、? 皆さん、? 如何なものでしょうか、………? 」
一同
「………………………………。 」
カツ丼小僧
「………如何なものでしょうか、………? 」
一同、………ハッと、我に返る、………
一同
「うぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~っ、
いいぞ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ、
小田さぁ~~~~~んっ、………
ここで一発、すごい打ち上げ花火を、頼んまっせ~~~~~~~~っ、
イケイケ、どんどん、…… イケ、どんどんっ、………
イケイケ、どんどん、…… イケ、どんどんっ、………
うぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~~っ、っ、っ、 」
部屋中が、歓声に沸き返ると、肩にギターを下げた
小田和正が、ニッコリと心地よく手を上げて、
傍に合った椅子を、部屋の中央にまで移動させ、そこに座ると、
周りの者は、皆、神妙な面持ちとなり、静まり返った、………
カツ丼小僧
「あ、………小田さん、……… ちょっと、……… 」
小田和正
「うん、……? なんだい、………? 」
カツ丼小僧
「(小田和正の方に近寄り、ひそひそ声で、……… )
いえね、実は、この時のために備えまして、
生のテレビ中継、生のネットテレビ中継の準備をしておきましたんで、………
ほら、あっちの戸口の方に見えますよね、………
テレビカメラのクルー班が、大勢でこっちを向いているでしょう、………
ですから、その事を踏まえて、小田さんに、
ちょっと意識して歌ってもらえれば、と、……… 」
小田和正
「おいおい、お前、………
そんな事、いちいち、言われなくたって、わかっているよ、………
俺は、プロなんだぜ、………
一体、この道で、何年メシを食ってきたと思ってるんだい、………?
ちょっと、歌の邪魔になるから、そこをどいとくれよ、……… 」
小田和正は、カツ丼小僧を、片手でうるさそうに追い払うと、
コホンと、一回、咳払いをし、
厳かに、名曲、♪「ラブ・ストーリーは突然に」を歌い始めた、………
誰もが、その様子を息を呑んで見守っていたが、
とりわけ、小田和正のすぐ足元で、全裸で横たわっていた柴門ふみは、
感動のあまり、目に涙を浮かべながら、体を震わせ、
ジッと彼の顔を見つめていた、………
ギターを持つ彼の姿の神々しさに、心打たれ、涙が止まらない様子だった、………
神こそが、唯一、神を知るのだ、と、………
カツ丼小僧は、その瞬間、まさしく、そう思った、………
ラブ・ストーリーは突然に
作詞・作曲 小田和正
何から伝えればいいのか
分からないまま時は流れて
浮かんでは消えてゆく
ありふれた言葉だけ
君があんまりすてきだから
ただすなおに好きと言えないで
多分もうすぐ雨も止んで
二人 たそがれ
あの日あの時あの場所で
君に会えなかったら
僕等はいつまでも
見知らぬ二人のまま
誰れかが甘く誘う言葉に
もう心揺れたりしないで
切ないけど
そんなふうに心は縛れない
明日になれば君をきっと
今よりも好きになる
そのすべてが僕のなかで
時を超えてゆく
君のためにつばさになる
君を守りつづける
やわらかく君をつつむ
あの風になる
あの日あの時あの場所で
君に会えなかったら
僕らはいつまでも
見知らぬ二人のまま
今君の心が動いた
言葉を止めて肩を寄せて
僕は忘れないこの日を
君を誰にも渡さない
君のためにつばさになる
君を守りつづける
やわらかく君をつつむ
あの風になる
あの日あの時あの場所で
君に会えなかったら
僕らはいつまでも
見知らぬ二人のまま
誰れかが甘く誘う言葉に
心揺れたりしないで
やわらかく君をつつむ
あの風になる
あの日あの時あの場所で
君に会えなかったら
僕らはいつまでも
見知らぬ二人のまま
小田和正が歌い終えて、誰もが暫く、口をきく事が出来なかった、………
いや、正確には、きかなかった、というのが微妙に本当のところだろう、………
それは、おそらく、このあまりに優美で優雅な美音の余韻を、
仲間同士、一緒に共有したかった事への、皆の、心の表れだろうと思う、………
この、味わいのある、麗華を、……… 静寂を、………
もちろん、時間の都合により、SMショーの開催が延期されたことについて、
文句を言う者は、一人もいなかった、………
まだコメントはありません。