カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 492

カツ丼小僧

「いやいや、………

 昨日はどうもすいません、………つい、取り乱しまして、………

 鬱積したマグマが、一気に飛び出したって感じです、……… お恥ずかしい、……… 」

 

柴門ふみ

「いえいえ、………

 私たちの方こそ、あなたという人を、よく理解しないまま、

 ここに来てしまったのは、ちょっと失礼だったのかな、………

 ………と、反省しております、………

 

 女体に餓えた、超変態小僧だという事がはっきりとわかりましたわ、………

 おほほほほほ、……… 」

 

田原俊彦

「あはははははっ、………僕と同じっ、………

 あ、……僕は、変態じゃないけどねっ、………

 もっと、爽やか、……… 一緒にしないでっ、……… 」

 

一同

「わははははは。」

 

弘兼憲史

「あ、……田原さん、……お久しぶりです、………

 僕の原作で、1992年(平成4年)公開の映画「課長 島耕作」では、

 主演を務めて頂きまして、ありがとうございます、………

 あの役はね、田原さん以外には、絶対にあり得ませんよ、……… 

 ね、……そうでしょう、………? わははははは。」

 

田原俊彦

「おい、お前、……… 

 そんな、つまらんお世辞など、言わんでいいよ、……… 」

 

弘兼憲史

「え、? えぇ~~~~~っ、??? 」

 

田原俊彦

「あはははははっ、………

 弘兼先生っ、……ジョークですよ、……ジョーク、………

 いやだなぁ、………僕は、「課長」島耕作なんですよ、……… 」

 

弘兼憲史

「ん、……? ああ、そうか、そうか、………

 そうだったな、………わははははは、………

 リアクションがちょっと鈍かったかな、………?

 

 でも、それだけ偉そうな口の利き方なら、

 「課長」島耕作、というよりも、むしろ、「社長」島耕作の方だな、………。

 わははははは、………。」

 

田原俊彦

「ふん、……そんな事は、お前になど言われなくともわかっているよ、………

 なんせ俺は、超・ビッグな男だからな、……… 」

 

弘兼憲史

「えぇっ、………? 」 

 

田原俊彦

「あはははははっ、………

 いやだなぁ、……先生っ、……… まだわからないんですか、?

 ジョークですよ、ジョーク、………

 今度は、「社長」島耕作を演じてみたんです、……… 」

 

弘兼憲史

「……………。」

 

柴門ふみ

「あなた、………

 ここにいる人たち、なんか雰囲気が、ちょっとおかしいわよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「ところで、柴門さん、………僕は、どういう訳か、

 高学歴の楚々とした、年上の才女に、とっても弱いんですよ、………

 あなたは、僕にとっては、もう「聖域」とも言える、

 お茶の水女子大学を出ていらっしゃる、………

 外観も、性格も、全体の雰囲気も、みんな僕好みだ、………

 

 本当に、あなたのような女をみていると、僕の男としての征服欲が、

 ムクムクと頭をもたげてくる、………

 どうです、………僕の下で、僕に絶対服従の忠誠を誓い、

 肉女中となって、素っ裸で、こき使われてみませんか、………?

 

 今までの経歴やプライドも、かなぐり捨てて、……… 

 ケツの穴まで、晒して、……… 」

 

柴門ふみ

「んまままままま~~~~~~~~~~~っ、っ、っ、

 あ、あ、あ、あなた、………

 じ、じ、じ、自分が何をいってるのか、り、り、り、理解しているんですか、?

 ど、ど、ど、どこか、あ、あ、頭がおかしいんじゃないですか、?

 け、け、け、警察を呼びますっ、……… け、け、け、警察ですっ、……… 」

 

弘兼憲史

「まぁ、ふみ、………

 この男の精神や頭の中が尋常ではないのは、わかるけど、

 警察沙汰はないだろう、………もう少し、冷静になろう、………

 ここに来たのは、こっちの方からなんだし、……… 」

 

柴門ふみ

「で、でも、なんで、こんなところに、

 皇太子妃の雅子様がおられるんです、………?

 やはり、この男の皇室苛めの噂は、本当だったんですね、……… 

 

 それに昨日から、なにか雅子様の言動が、おかしいじゃありませんか、………?

 これじゃぁ、皇太子妃どころか、ただの変態女です、………

 嘆かわしい、………地に堕ちたのか、………皇室ブランド、………。 

 

 そ、それに、先程から感じているんですが、この部屋全体が、何か、

 異様な雰囲気に包まれているような気がしますけど、……… 」

 

カツ丼小僧

「結局、柴門さん、………

 あなたは、ここに何を言いに来たんですか、………、?

 場合によっては、夫婦で奴隷契約書にサインをして貰う事になりますよ、……… 」

 

柴門ふみ弘兼憲史

「えぇ~~~~~~~~~~~っ、???!!! 」

 

皇太子妃・雅子様

「私は、もう既にサインしましたぁぁ~~~~~~~~っ、

 言わずもがな、………カツ丼さまの奴隷で~~~~~~っす。うふふっ、♡♡♡。」

 

柴門ふみ弘兼憲史

「……………。」

 

カツ丼小僧

「柴門さん、………

 あなたが、皇室を敬う気持ちはわかります、………

 我々の世代あたりまでは、皆、そのような教育を、………

 今回は、その事で、僕に苦言を呈しに来たんでしょう、………

 でも、本当は、僕だって、皇室が好きで好きで、たまらないんです。

 

 むしろ、あなた以上に、皇室を愛しています、……… 

 皇室を、……… 雅子様を、……… 彼女は日本の至宝です、………。」

 

柴門ふみ

「……………。」

 

田原俊彦

「うむうむ、それは、とっても素晴らしい事ではないかな、……… 

 よしよし、次回のボーナスは、大いに弾もう、……… 

 うおっほん、ほんっ、……… わははははは、……… 」

 

弘兼憲史

「……………。」

 

カツ丼小僧

「つまりは、表現の仕方の問題なんです、………

 わかり易く言うと、………う~~~ん、………なんて言えばいいのかなぁ、……… 

 

 そうだ、……若い頃を思い出してみてください、………

 まぁ、柴門さんみたいに、女性で真っ直ぐな性格の人にはよくわからない感覚かも

 しれませんが、女の子だって、好きになればなるほど、苛めたくなるっていうのが、

 あるじゃないですか、………

 

 愛するが故に、……… 恋するが故に、………

 彼女の何から何までを、全て、余すところなく、

 自分のものにしたくなる、………その隅々までをも、………

 

 人に見られたくない、最も、汚い部分までをも、………

 肛門や、ウ○コ、……… 鼻くそ、鼻水、鼻毛までをも、………

 ガラスケースの中に、大切にコレクションして、

 自分の部屋に飾って置きたい、……… 」

 

柴門ふみ

「……………。

 あなた、……さっきから、一体、何をいってるんです、………? 

 聞いていて、頭がおかしくなりそうですわ、……… 

 

 私の住んでいる世界は、「同級生」や「あすなろ白書」のような、

 爽やかで、健全な世界ですっ、………

 鼻くそ、鼻水、鼻毛ですって、………汚ならしいっ、……… 」

 

カツ丼小僧

「鼻くそ、鼻水、鼻毛を、バカにしては、なりません、………

 だって、そうでしょう、………?

 もし、恋愛の最中に、ふと、男の顔を見上げたら、その男の鼻の穴から、

 何本もの、ブッとい鼻毛が飛び出ているのが見えたら、どうなんです、?

 

 百年の恋も、一遍に冷めてしまう事だってあるじゃないですか、………?

 相手に対する恋愛観も変ってきます、………

 鼻くそ、鼻水、鼻毛は、僕にとっては、とても重要です、………

 

 あなたの漫画には、そんなことは、1コマも描かれていませんが、

 僕にとっては、大きな恋愛のテーマなんです、………

 綺麗なところばかり見ていては、内容が薄い物になってしまいます。

 

 ぐずっ、ぐずっ、………ああ、すいません、………

 このところ、花粉症がひどくて、しきりに鼻水がでる、……… 」

 

柴門ふみ

「……………。」

 

弘兼憲史

「ふみ、………

 やはり、こんな所へ来るんじゃなかった、………

 もう、帰ろう、………あまりに馬鹿げている、……… 」

 

 

   2人が、帰ろうとして、扉の方に向かおうとしたとき、

   後ろから、カツ丼小僧の大きな怒声が飛んだ、………

 

 

カツ丼小僧

「カ~~~~ツッ、………喝、喝、かぁぁ~~~~~~~~つ、…………

 

 お、俺の話を、ちゃんと最後まで聞いていけぇぇ~~~~~~っ、

 

 俺の話が終わるまで、今日は、ここから出るなぁぁ~~~~~~~~っ、

 

 絶対に、帰さんぞ~~~~~~~~~~っ、 

 

 かつ、かぁぁ~~~~~~~~~っつっ、……… 」

 

 

 

   2人は、やむをえず、夜遅くまで、

   カツ丼小僧の説教を聞くハメになった、………

 

   説教が終わって、帰る時、

   島耕作役の田原俊彦から、2人に残業手当が、手渡された、………