カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 477

カツ丼小僧

「いよいよ、プロ野球のペナントレースも幕を開けまして、

 僕も、横浜DeNAの応援団の一員として、その成り行きを見守っていきたい

 訳ですが、……… 

 

 なんといっても、昨シーズンは、球団初のクライマックス・シリーズ出場を果たし、

 2位の巨人を破る、………という所までは、いったんです、………

 まぁ、広島との優勝決定戦では、惜しくも敵地で敗れてしまいましたが、……… 

 

 そうはいっても、やはり快挙だ、………

 僕のマンションの近くの、伊勢佐木町通りにも、その時、

 「横浜DeNAベイスターズ 夢をありがとう」の横断幕がいっぱいかかっていた。

 

 でも、それだけに、今年にかける楽しみも多いというものです、………

 今年は、なんとしても、クライマックス・シリーズ出場以上のものに

 期待をかけます、……… 選手、監督の皆さん、………どうぞ、……… 」

 

一同

「……………。」

 

カツ丼小僧

「ん、……? あ、………そうか、………

 今回のメンバーの中には、プロ野球関係者の人はいないんだっけ、………? 

 これじゃぁ、盛り上がりようがないよな、………どうしよう、……… 」

 

志茂田景樹

「超人、………

 それは、今は脇目も振らずに、超能力開発に没頭しろ、という、

 我々に対する、神のはからいではないでしょうか、………? 」

 

カツ丼小僧

「それを言うなら、………

 

 ………神よ! 一刻も早く、我々の下へと降りて来てくれ、 ! ! !

 

 ………といいたいんだけどね、………  」

 

志茂田景樹

「超人、………

 いくら、史上最強の超人のあなたとは言えども、

 神の意志にだけは、逆らえません、………神は、全知全能普遍です、……… 

 

 神は、もし、この地上に存在するもの全てを消してしまうつもりなら、

 なんの手だてもなく、アッという間に、簡単に消してしまう事が出来る存在だ

 ということは、超人もよく、御存知の筈です、……… 

 

 全ては神の計算、……時間調節に他なりません、………

 もっともタイミングのいい、その時期に、………

 我々に、超能力が降りてくる筈です、……… 10月いっぱいまでには必ず、……… 

 

 とにかく、今は黙って、金剛超人の育成を推し進めて行きましょう、………

 今、我々に出来る事は、それだけなんですよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、……そうね、………

 確かに、それはそうなんだけど、………

 なんで、期限が今年いっぱいではなく、今年の10月いっぱいまでなんだろう、………?

 そこが、ちょっと引っ掛かる、……… 」

 

麻生太郎

「それは、あんたが自分で、そう言ったんじゃないの、………? 」

 

蓮舫

「ねぇ、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、……そうなんだけど、……… 

 あの時は、咄嗟の決断を迫られて、苦し紛れに、そう言ってしまったんだ、………

 何の根拠もない、………どうして、10月、………? 」

 

志茂田景樹

「神が、そう言わせたんです、………。」

 

今井優子

「うん、……きっと、そうだわ、……… 」

 

萩本欽一

「そうなのよっ、……… 

 間違いないのよっ、……… 神が言わせたのよっ、………

 あっ、……わかったっ、………

 わざわざ10月としたからには、ちょうど、ギレギレの9月か10月あたりに、

 カツ丼小僧に超能力が身につくって事なのよっ、……… 」

 

カツ丼小僧

「9月か10月頃ですか、………

 9月か10月頃と言えば、……… あっ、……… 」

 

皇太子妃・雅子様

「そうよっ、………

 プロ野球のペナントレースが、最も佳境にあって、

 クライマックス・シリーズや、日本シリーズが行われている時じゃないっ、………

 

 もし今年、横浜DeNAベイスターズが、優勝に絡んで来たら、………

 ちょうど、シーズンが、最高潮に盛り上がっている頃になるわっ、……… 」

 

一同

「えぇ~~~~~~~~~~~っ、???

 ま、雅子様、……… 

 プ、プロ野球に、興味がおありなんですかぁぁ~~~~~~っ、??? 

 それは、初耳でしたぁぁ~~~~~~~~っ、」

 

皇太子妃・雅子様

「うふふふふふっ、……… 

 カツ丼小僧さんのためなら、私、協力を惜しまないのっ、……… 」

 

カツ丼小僧

「そ、……そうだっ、………

 確かに、雅子様の言う通り、………9、10月頃は、プロ野球が、

 最も、盛り上がって、ピークに達している時だっ、………

 

 そうかっ、………

 もし、ちょうどその時、僕に、火事場の超能力が身についたら、

 その横浜DeNAを後押しする意味も絡めて、マスコミや世間に、自らの超能力を

 発表することが出来る、という訳だ、……… 

 

 こ、これは最高の演出だっ、………神は、その事をちゃんと計算に入れて、………

 くくくっ、………か、神様、………ありがとう、……… 

 ………なんて、………なんて、………途方もなく劇的な筋書きなんだっ、………

 やっぱり野球は、筋書きのないドラマだったんだ、………

 

 我が巨人軍は、永遠に不滅です、………

 

 い、いや、……我が、超能力と金剛超人は、永遠に不滅です、……… 

 

 うおぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~いぃぃぃっ、

 

 うおぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~いぃぃぃっ、 」

 

マツコ・デラックス

「あらあら、………

 感激のあまり、男泣きに、泣きだしちゃって、………

 

 でもまだ、喜ぶのは早いわよ、………

 まだ、そうなると決まった訳じゃないんだから、………

 それは、あんたの希望的観測に過ぎないんでしょう、……… 

 

 大体、ベイスターズが優勝に絡むこと自体が、中々、………

 去年は、珍しく、うまくいっちゃったけど、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、……そうだね、………

 よく考えても見れば、………確かにそうだ、………

 そうなんだ、………先の事は、絶対に見えないし、わからない、………

 

 僕の今までの人生は、ずっとそうだったんだ、………

 何か、目の前に、美味しい物をちらつかされて、喜び勇んで、

 前の方に進んでみると、それは、ただのゴミの山だった、………

 それで、がっかりしていると、

 

 また同じように、目の前に、途方もない宝の山を見せられて、

 そっちの方に進んで行くと、また期待を裏切られて、ゴミの山だった、……… 

 その繰り返し、……… それで、53の今まで、生きて来たんだ、………

 

 自分の人生を、今、改めて振り返ってみると、

 確かに、いつの間にやら叶っていた願い事も、結構あるけど、

 9割以上は、皆、期待外れ、当て外れに終わっている、……… 

 そして未だに、僕の感覚としては、

 想念の数パーセント分ぐらいしか、何も現象としては起こっていないんだ、……… 」

 

志茂田景樹

「カツ丼さんは、実際、望みが大き過ぎるんですよ、……… 」

 

吉永小百合

「そうね、………確かにそう、………

 私の人生も、………

 

 でも、先の事は、わからないし、見えないからこそ、楽しいんじゃないかしら、………

 もし仮に、どんなに素晴らしい未来が、自分に約束されていたとしても、

 それが、予知能力などで、事前に見えてしまったとしたら、

 こんなにつまらないこともないと思うわよ、……… 」

 

東尾理子

「そうね、………

 私も、そう思うわ、………

 石田純一さんの事だって、知り合うまでは何も、……… 」

 

ヴァニラ

「私も、幼い頃は、まさか自分が、こんなフランス人形のように

 なるだなんて、予想だにしなかったわ、……… 」

 

一同

「わははははは。」

 

小沢一郎

「私も、若い頃は、日本列島を改造してみたい、などという

 大それた野望もあったんですが、今では、小野党の一兵卒です、………。

 マスコミに叩かれていた時が懐かしい、……… 」

 

東国原英夫

「僕も宮崎県知事になる夢は叶ったんだけど、

 日本の総理大臣は、ちょっとハードルが高くてダメだった、………

 あの時は、散々、周囲から非難されたっけかなぁ、………

 身の程知らずだって、……… 」

 

蓮舫

「私も、念願かなって、民進党の代表にはなれたけど、

 人望がなくて、この先どうなるのかは、わかりません、………

 前途多難です、……… 」

 

萩本欽一

「僕もねっ、………

 若い頃は、坂上二郎さんとコンビを組んでねっ、………

 コント55号とか、欽ちゃんシリーズなんかが、お茶の間に受けてねっ、………

 テレビ界に君臨した、絶大なる人気者だったのよっ、………

 

 それが、40歳を過ぎたあたりから、急に、人気が途絶えちゃって、………

 どうしたんだろう、………いきなり、なんにもなくなっちゃったのよっ、……… 」

 

吉永小百合

「おほほほほほ、………

 そうでしょうねぇ、………皆さん、ホントに、山あり、谷ありの人生で、………

 大変だったんですねぇ、………

 私は、未だに、サユリストなどという一部の人たちに、

 根強い人気を誇っていますけど、……… おほほほほほ、………

 

 でも、……それでも、皆さん、自分の人生に、

 たいそう、満足していらっしゃるんだと思いますわ、………

 ねぇ、……そうなんですわね、………? 」

 

 

一同

「はぁ~~~~~~~い、……… もちろんでぇぇ~~~~~す、………

 

 人生、先の事など、絶対に、わかりませぇぇ~~~~~~~~ん、 

 

 それで、十分、満足でぇぇ~~~~~~~~~~す、」