志茂田景樹
「超人帝王、………
これから、本格的に北朝鮮の脅威がやって来るように思いますよ、………
発明品の完成を急ぎましょう、……… 」
カツ丼小僧
「うん、………そうなんだ、………
そうなんだけどね、………超人博士、………
もう、全ての運命は決していて、どうにもならない、………
焦ったりしないで、我々は、ただ黙々と、目の前の作業に熱中していこう、………
神の意志には、逆らう事は出来ない、………
ただ、前回、日本海上空に「ミサイル爆破」という文字の網を
僕の想念力で無限に張っておいたから、まず、北朝鮮のミサイルが日本国土に
落下することはないと思う、……… 」
今井優子
「帝王超人は、いつも言っていますね、………
この世に存在するもの、全てが神が造り上げ、神が動かしているので、
全てが不可抗力で、どうにもならない事だと、……… 」
カツ丼小僧
「そうなんだ、………
いくら僕だって、神の決めた運命や、神の意志にだけは逆らう事は出来ない、………
僕一人の人生なんか、どうとでも何とでもしてしまうのが神なんだ、………
そして、あの世紀の独裁者、アドルフ・ヒトラーでさえも、
神が生み出し、神が動かしているんだ、……… どうにもならない、……… 」
今井優子
「私、その話を聞くと、無性に悲しくなってくるの、……… 」
カツ丼小僧
「ごめんね、優子ちゃん、………
そうだね、………確かに、こんな生産性のない話を、いつまでもしていたって、
しょうがないから、先に作業を進めることにしよう、………
わははははは、………レッツラゴン、と進めよう、……… 」
志茂田景樹
「「レッツラゴン」ですかぁ、……懐かしいなぁ、………
赤塚不二夫さんの漫画ですね、………赤塚さんの本来の王道ナンセンスとは、
ちょっと違って、風変わりで、シュールな感じの漫画だったけどね、……… 」
今井優子
「「レッツラゴン」は、1971年から1974年に、週刊少年サンデー(小学館)に、
足かけ4年に渡って連載された、赤塚不二夫とフジオ・プロによる、
ナンセンス・ギャグ漫画です、………
タイトルの「レッツラゴン」の由来は、赤塚さんがアメリカのニューヨークに、
2ヵ月ほど滞在していた時、訛りの強いアメリカ人が、「レッツゴー」と
喋っているのを、赤塚さんには、それがどうしても、「レッツラゴン」としか、
聞こえなかったそうなんです、………それで、………
「レッツラゴン」は、赤塚さんが手がけた最後のナンセンス漫画だそうで、
赤塚さんが最も気に入っている作品なんだそうです、………。
ただ、元ネタの伴淳三郎さんのギャグ、「アジャパー」は、
「おそ松くん」の「シェー」ほどには、ヒットしなかったそうです、……… 」
カツ丼小僧
「うわぁ~~~、優子ちゃん、よく知っているなぁ、………
素晴らしい、………さすが天才頭脳派女子だ、……… 」
今井優子
「私、あなたの、忠実な代弁者なんですよ、………
あなたの知っている事なら、なんでも知っていますよ、……… 」
カツ丼小僧
「あっ、………優子ちゃん、………
ま、まさか、………僕の心の中をテレパシー(精神感応)で、
読んだんじゃないだろうね、………? 」
今井優子
「ふふふふふ、………さぁ~~~ねぇ、………
それは、どうかしらね、………ふふふふふ♡♡♡、……… 」
志茂田景樹
「ところで、超人、………
前回は、金剛超人が「雅の箱」の中に入って、「マッハ GO GO GO」という
多数の文字に囲まれて、空中大飛行するというところまで、出来ましたが、
想念世界での金剛超人の様子は、その後如何ですかな、………? 」
カツ丼小僧
「うん、………金剛超人の調子はすこぶるいい筈だよ、………
このキャラの体調は、僕自身の体調に、そのまま直結するから、
僕自身も、今は、とっても爽快な気分だ、………
たぶん、もう、大丈夫だろう、………
ただ、「雅の箱」の中で、雅子妃の「超絶・愛の皇室エネルギー」を受けて、
相当、のぼせ上っているようだ、………
よし、箱の中から、引きずり出してやろう、………
あれれ、? ………体がふらついていやがる、………
酔っ払いみたいだ、………顔を真っ赤にして、……… 」
志茂田景樹
「とりあえず、水でも飲ませてあげたらどうでしょうかね、超人、……… 」
カツ丼小僧
「さすが、僕の忠実なる代弁者、………天才博士、………
そうなんですよ、………実は、僕も今、それを考えていたところなんです、………
ツーといわなくても、カーと答えてくれる程の、良き理解者だ、………
ありがたや、ありがたや、……… 今度、ヤクルト奢ります、……… 」
今井優子
「帝王は、一時でもかかさず、冷たい水をガブ飲みしていなければ、
気が収まらない性分なんですよね、………
やはり、糖尿病ということもあって、………
あっ、……すいません、………
この病名は、もう使わないようにしたんでしたっけ、………? 」
カツ丼小僧
「いえいえ、……いいんですよ、……超人歌手、………
でも、もう、さすがに、「果糖ぶどう糖液糖」入りの甘いジュースは控えています。
その代り、缶コーヒーのブラックを、いっぱい飲むようになった、………
週刊現代(講談社)の記事によると、「野菜ジュース」よりも、「コーヒー」の方が、
ずっと、体にいいらしいから、……… 」
志茂田景樹
「え~~~、それでは、今から、目の前に置いてある単語カードから、
「水」に関係するカードを拾い読みして行きます、………
いきますよぉぉ~~~~~~~~~っ、 」
今井優子・カツ丼小僧
「はぁぁぁ~~~~~~~~~~~い。」
志茂田景樹
「いっくぅぅ~~~~~~~~っ♡♡♡、
あっはぁぁ~~~~~~~ん、………
「大清涼水」、「大滝大清水」、「川水の清流」、「ほとばしる清水」、
「勢いよく流れる大清流」、「巨大な泉」、「巨大な井戸水」、「水戸の大泉」、
「ナイアガラの滝」、「大自然の清涼飲料水」、………
「ミネラルウォーター」、「フルーツジュース」、「ミックスジュース」、
「アップルジュース」、「オレンジジュース」、「美味しいトマトジュース」、
「冷たい緑茶」、「冷たい烏龍茶」、「冷たい麦茶」、……… 」
今井優子
「あはははははっ、………
最後の方は、コンビニや自動販売機なんかで売られている
ポピュラーな飲み物だけになりましたね、……… 」
カツ丼小僧
「そうなんですよ、……優子さん、………
単語カードを書いている最中にね、………急に喉が渇いてきてね、………
もう、その言葉しか頭に浮かんでこなくなったんですよ、……… 」
志茂田景樹
「わははははは、………
超人の冷水好きも、筋金入りですな、………
それでは超人、………どういう単語を、空想内にバラまきますかな、………? 」
カツ丼小僧
「おっ、……博士、………今、いい事言ってくれましたね、………
「筋金入り大冷水」、………その単語を頂きましょう、………
金で出来ている金剛超人には、「筋金入り」の飲み物がふさわしい、……… 」
今井優子
「わぁぁ~~~~~~~~~っ、」
カツ丼小僧
「今、「筋金入り大冷水」を「健康体」大地や、「雅の箱」内、
それから、金剛超人の体に何本もバラまきました、………
金剛超人も雅子愛の酔いから覚め、やっと正気に戻りました、………
とっても、精悍な肢体に見えます、………
とは言いましても、あくまで文字体で出来た体ですが、………
ピカピカと力強く輝いています、………
なんまんだぶ、なんまんだぶ、……… 」
志茂田景樹
「単語「筋金入り大冷水」は、総画38画、7文字、五行は、火ー土ー火で、全て正常。
これは、健康的なドリンクだ、………これでエネルギー全開だ、………
特に7文字というのがいいと思うよ、………
これも「金の陽」で、力強く激しい気質だ、………。」
カツ丼小僧
「さて、今日は、ここでお終い、………
う~~~ん、………
一仕事終えたところで、なにか無性に冷たい物が飲みたくなってきたなぁ、………。
お酒は、余計に喉が渇くから、近くの喫茶店にでも入って、
冷たいアイスコーヒーでも飲みながら、雑談しようよ、……… 」
今井優子・志茂田景樹
「つ、…… 冷たいアイスコーヒー、………? 」
カツ丼小僧
「あ、そうだった、…… ごめん、ごめん、………
アイスコーヒーに「冷たい」は余計です、………
いつも単語の合成なんかやっていると、つい、うっかりね、………
わははははは、……… 」