カツ丼小僧
「想念の中で、金剛超人が、立ちあがって、
「健康体」という広大無辺な芝生の地を、嬉しそうに歩き回っています、………
とても気分がよさそうだ、………ついに金剛超人が本格的に誕生したんだ、……… 」
今井優子
「そうですか、………
ところで、超人の方の体調はいかがですか、………?
何か、体に変わったところは、………? 」
カツ丼小僧
「うん、………
僕の体の方には、まだこれといった変化はみられない、………
ノイローゼ気質からも、完全に解放された訳ではない、………
若い内から、スタミナにもまったく恵まれてはいなかった、………
まだまだ、始まったばかりだと思いますが、どんどん作業を続けます、………
神よ、……… 」
志茂田景樹
「次は何処に、どんな文字を配合しましょうか、………
ここに、沢山の単語カードが用意されていますが、この中から、……… 」
カツ丼小僧
「うん、……そうだね、………
博士、……ちょっと、そのカードに書かれたものを、
片っ端から、読み上げて言ってください、………
その中から、ヒントを、……… 」
そういって、カツ丼小僧は、椅子にくつろいだままの姿で、
目をつむり、精神を安定させた、………
志茂田景樹は、一つ一つの単語を、ゆっくりと間を空けて読み始めた、………
志茂田景樹
「はい、……では、行きます、………
「俺は、ウルトラ・スーパー・幸運児」、「大幸運のおもしろ七福神」、
「地球規模の拍手喝采」、「超美女たちからの祝福」、「超優秀な変革頭脳」、
「なにがどう転んでも、自分の思いのままになる」、……… 」
カツ丼小僧
「はい、……博士、………それでいいです、………
ふふふ、………こういう言葉を聞いていると、本当に心が落ち着くんだ、………
何とも、気持ちのいいもんだ、………
う~~~ん、………そうだなぁ、………
ようし、今度は、宝船に乗った「超美女の七福神」を、配置しよう、………
大草原の少し離れた所に、海があって、
そこにシースルーの衣をまとった、宝船超美女の七福神が笑顔でいて、
沢山の宝石や、宝物を持っているんだ、………
素晴らしく豪華絢爛で、妖艶な光景だぞ、………
あっ、……今、船を降りて、金剛超人の方に向かってくる、……… 」
今井優子
「ふふふ♡♡♡、………
前回の「宝玉大明神」ののぼり旗が、
この宝船美女たちを呼び寄せたのかしらね、………?
実際、「宝船」と「宝玉」が、しっかりと結びついているわ、………
もし「金銭大明神」だとか「札束大明神」だったら、
違う展開になっていたかも、………。 」
志茂田景樹
「すごいね、すごいね、………ウキウキしてきた、………
ハートフルだね、……… 若さを取り戻せそうだ、……… 」
カツ丼小僧
「金剛超人が、超美女たちを出迎えています、………
おやおや、どうしたことでしょうか、………?
金剛超人が、今、笑顔で超美女の一人から花束を受け取っています、………。
金剛超人、なんか、照れくさそうにしています、……… 」
志茂田景樹
「わははははは、………いいね、いいね、………
そこで、美女たちがシースルーの衣で踊ってくれたら、なおのこと……… 」
カツ丼小僧
「あっ、………
金剛超人の「超」の文字が、今、ムクムクと膨れ上がり、点滅しています、……… 」
志茂田景樹
「わははははは。」
今井優子
「わははははは。」
カツ丼小僧
「あっ、……その「超」の部分から、なにやら液体が飛び出しました、………
恐らく、金剛超人、人生初射精というやつでしょう、……… 」
志茂田景樹
「わははははは、………
うわーーーーーーーーっ、はっはっはっはっ、……… 」
今井優子
「わははははは。」
カツ丼小僧
「おや、……?
今、その飛び出た精液で、何か、宙に文字が描かれましたね、………
「超美女大明神」と、書いてある、………
う~~~~ん、………これは、………?、?、?、
そうだ、………
この文字ののぼり旗を、今度は「宝玉大明神」の上に立ててみよう、………
どうなるのか、………?
うわっ、……今、雷鳴が轟いた、………
なんだ、なんだ、………? この配置は良くないということなのか、………?
た、確かに、ちょっと気分が悪くなってきたぞ、………
よし、並びを変えてみよう、………
そうだな、………それでは、「宝玉大明神」の隣に置いてみよう、………
これで、どうかな、………あっ、……雷鳴が鳴りやんだ、………
でも、まだ、快晴といった晴れ模様ではないな、………
う~~~ん、………
とりあえずは、この配置のままにしておいて、しばらく様子を見よう、………。 」
志茂田景樹
「「超美女大明神」は、44画6文字で、五行は、火ー土ー木、………
人気星の「紅星」「天喜星」、それに「天妖星」が加わり、
力強い、「左輔星」、「文曲星」などもついています、………
おまけに「大神助星」も2つついています、……これは、ラッキーだ、……… 」
「女」の文字は、「天妖星」で、「愛情・魅力」を司り、
とっても妖艶な文字です、………
加えて、「美」の「王」の部分は、「魅力・柔軟」の「天后星」、………
完璧です、……… 」
カツ丼小僧
「どうやら、超美女の七福神も、ここに滞在する模様です、………
「健康体」の大地の上に、風呂敷を敷いて、楽しそうにお弁当を食べていますね。
余程、この場が気にいったんでしょうか、………? 」
今井優子
「次にどんな文字を配合しましょうか、………? 」
カツ丼小僧
「う~~~ん、………
予想外に、エロの方が早く出て来ちゃったなぁ、………
まぁ、いいや、………このままエロ街道を突き進んでいくか、………
流れに身を任せよう、…………
あっ、……金剛超人が、足取り軽く、元の位置に戻って来た、………
どっかりと中央の位置にある、国王席に戻って来たぞ、………
え、? 国王席、………?
そうか、……そう言えば、金剛超人は、未来のSM帝国の国王だったんだ、………
華やかな良い事続きで、すっかり忘れてた、……… 」
今井優子
「椅子に「国王席」と書いてあるの、………? 」
カツ丼小僧
「いえ、……違います、………
両脇の「宝玉大明神」と「超美女大明神」というのぼりの間に、
「国王席」と、縦書きの文字で書かれていたんだけど、
これも自然派生的に
もう、僕の意志とは関係なしに勝手に出来上がっていた物だ、………
何か、とても温かな、神の後押しを感じる、………
金剛超人がその国王席に座ったおかげで、その「国王席」の文字は、
金剛超人の影に隠れて、見えなくなってしまったけど、
その「国王席」という文字は、その金剛超人の後に、ちゃんと存在しているんだ、………
とても立体的になってきた、……… 」
志茂田景樹
「これから、その立体クロスワードパズルを、どんどん完成させていきましょう、………
天空星から発生する、「魔刃星」の存在に気をつけて、………
当たったら大変です、……… 」
カツ丼小僧
「うん、……大丈夫、………その事なら、心配いらない、………
具合が悪くなったら、すぐに中断するから、………
今のところ、すこぶる調子がいいんだけど、
何やら、神様が自動的に、このまま進めてくれるような気がしてきたぞ、………
天才歌手の優子様、………
単語カードを続けて読んでください、……… 」
今井優子
「はい、金剛超人、………続けます、………
「精力大絶倫のモテモテ男」、「四方八方モテモテ男」、
「世界で一番女にモテる超モテモテ男」、「超美女千人斬り」、………
?、?、?、………何でしょうね、これ、………? 」
志茂田景樹
「わははははは、………いいね、いいね、………。
思いっきり、いきたいね、………
空想では、絶対に際限を作っちゃダメなんだ、……… 」
まだまだ、足りないくらいだよ、………わははははは、………
あっ、……空想したら、出て来ちゃった、……… 」
今井優子
「えぇ~~~~~~~~っ、………?
ほ、本当ですか、………? その年で、………?
素晴らしいですよ、志茂田博士、………
若さを一気に取り戻しましたね、………
つい最近まで、一滴も出ないと言っていたのに、……… 」
志茂田景樹
「いやいや、一滴だけ出ただけなんです、………。うっすらと、………
そんなに甘くはないですよ、超人歌手、……… はっはっはっ、……… 」
カツ丼小僧
「今、金剛超人の頭の上に、横書きで、「至上の大幸福」と書かれました、………
金剛超人の大きさも、段々と膨れ上がり、当初の三倍ぐらいの大きさとなり、
今度は金色だけでなく、黄金虫のように、少しずつ綺麗な色合いなども混じって
オーロラのように変化していっています、………
いやぁ~~~、綺麗だ、綺麗だ、……… 」
今井優子
「「至上の大幸福」には、「紅星」と「天喜星」が、全体にかかっています、………
総運35画、6文字、五行 水ー火ー土、………「大神助星」も、一つついています。」
カツ丼小僧
「うん、………
生まれたばっかりの金剛超人だけど、成長が早くて、
多くの多幸感を持つ文字を注入したせいだろうか、………
随分と自分に自信を持ち始めてきているような感じだ、………
とりあえず、今回は、ここで終了、………
これからも、綿密なクロスワードを作って、必ずや、世紀の発明品を
生み出すつもりでいます、……… 皆さん、よろしく、……… 」
志茂田景樹・今井優子
「はぁぁ~~~~~~~~~い、……… がってんだぁ~~~~っ、」