カツ丼小僧
「皆さん、こんにちは、………
今日も、お集まりいただきまして、ありがとうございます、………
順当にいけば、2年後の元旦には、新元号の新しい時代が始まりますが、
平成時代は、平成29年、平成30年が、一番の盛り上がり時期になると思いますので、
張り切って行きましょう、……… 」
浅香唯
「え、……?
今年と来年の、平成最後の2年間が、平成時代の一番の盛り上がりですって、?
それって、一体、どういうことなんですか、……? 」
マツコ・デラックス
「そうよ、そうよ、………
それ、ちょっと、聞き捨てならないわよ、………
どういうことなのか、ちゃんと説明しなさいよ、あんた、……… 」
アントニオ猪木
「説明する、……… ダァァ~~~~~~~~~~~~ッ、」
カツ丼小僧
「ええ、……つまりね、………
時代というのも、一つの生き物でしてね、………
人間と同じように、ちゃんと「生命」を持っているんです、……… 」
一同
「?、?、?、?、?、」
カツ丼小僧
「まぁ、人間でも色々と個人差はあるんですが、
例えば、70歳でお亡くなりになった人がいて、
0歳~10歳ぐらいの間は、まだ生まれたばかりで、赤ん坊、……産湯を浸かって、
幼年期、少年期、………そして、15歳を過ぎて、すくすくと伸び育ち、………
若々しい青年期、となり、………
働き盛りの、30代、40代、50代、という壮年期となり、
紆余曲折、波乱はあれども、人生は活発に進展し始めます、………
その後、段々と体力的に衰えの兆しを見せ始め、………
最期は衰弱して、病にかかって死ぬ、………という風に、……… 」
所ジョージ
「ふ~~~ん、……あ、そうか、………
時代も大まかに見て、人間の一生と同じ辿りを見せるんだ、………
でも、そんな事言うんなら、時代の終わりの方は、むしろ衰退している訳だから、
貧弱なものになっていくんじゃないの、………?
平成時代だって、最後の2年間は、むしろ、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、……そうですね、………
ですから、盛り上がりと言うのには、ちょっと語弊があるかもしれません、………
「昭和」という時代を例にとってもらえれば、わかりやすいと思うんですが、………
昭和元年から、昭和20年ぐらいまでが、日本は戦争時代の動乱期、………
人間と同じで、まだ生まれたばかりの子供時代で、
物事の見境がつかず、荒れ狂っていた時代となります。
青春時代の迷い多き時代とも重なります、………
昭和20年に「終戦」となり、昭和の歴史に黒い痕跡を残しましたが、
その後、時代は進んで、昭和30年頃から、日本は高度経済成長期へと入り、
かつて世界でも例を見なかったほどの、目まぐるしい社会的発展を見せ、
それが昭和50年ぐらい(正確には昭和48年)まで続きます、………
これが、人間で言えば、働き盛りの壮年期にあたります、………
ね、……?
昭和は、64で寿命を閉じていますから、30~50だったら、
人間の寿命に照らし合わせてみれば、ピッタリじゃないですか、………
あとの残りは、太平の世の中、………つまり、バブル時代となります。
昭和55年のたけしさんらの漫才ブーム以降は、
まぁ、榎本三恵子のハチの一刺しだとか、三浦一義のロス疑惑だとかもありましたが、
世の中が段々と浮かれていく時代に入っていきました、……… 」
篠原涼子
「でも、最後の方って、………さっき、所ジョージさんも言ってましたけど、
それって、衰退になっていませんよね、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、……そうなんです、………
どうもね、………人間と時代では、同じ生き物でも、ちょっと違うようです、………
特に最後の方は、………
「時代」の場合は、「人間」と違って、次に続く訳でしょ、………
だからね、………バトンタッチってことになるんで、最後の方は、………
それに人間の人生だって、千差万別で、一人一人がみな違う、………
僕が先程述べた人間の一生というのは、あくまで、スタンダードなものを
言ったのであって、昭和という長い時代は、人間の人生と比較して
かなりの類似性があったので、ここでうまい具合に取り上げることが出来ましたが、
大正時代なんかになると、たった15年しかないので、よくわからない、………
ただ、数理的に見ると、関東大震災のあった大正12年と、
2つの大きな原爆が落とされた、戦争終結の年、昭和20年の、
「12」と「20」という数は、共に大凶数です、………
日本にとって、かなり悲惨な年であったことがわかります、………
特に、20という数は、1の位が「0」です、………
1の位の0は「変転」を意味し、世の中が一転することを示しています、……… 」
鈴木保奈美
「そうですか、………?
でも、平成時代には、10年も20年も、それ程の転換は、なかったように
思いますけど、………
松本サリン事件は平成6年、阪神・淡路大震災は平成7年ですし、
東日本大震災は平成23年です、……… 」
カツ丼小僧
「うん、………
そこの所は、いろいろあって、平成時代というのは、ちょっと特殊な時代であって、
「平(たいら)に成る」という事だから、あまり波風のない、比較的平穏な時代
だったんだと思うんです、……… 」
リリー・フランキー
「時代名も、その時代の性質を表す、という訳だね、……… 」
カツ丼小僧
「そうです、………
それに、これも、大正時代と同じく長くはないので、ややわかりづらい、………
まぁ、平穏な時代と言えば、聞こえはいいんですが、
悪く言えば、あまり盛り上がらない時代、………
それに、今は昔の昭和時代なんかと違って、
「元号」よりも「西暦」の方が、重視される時代になっているから、
むしろ、そちらの方が重要かも、………
西暦でいえば、「20世紀」と「21世紀」の違いもあるんですが、
それを話し出すと、また話が脱線しますので、話を元号の方に絞りますと、………
どうやら、ちょっとね、………
この「平成」という時代が、僕には段々と次の新元号時代の、
モラトリアム期間、………
つまり、準備、修練期間であるかのように思えて来たんですよ、……… 」
綾瀬はるか
「えっ、……?
それって、どういう事ですか、………?
はるか、知りたいわぁ~~~~~~~~~~っ、
教えて、教えて、教えてぇ~~~~~~~~~~ん、」
市川海老蔵
「おい、あんた、……振り付けしながら言うなよ、………
子供じゃあるまいし、……… 」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「つまりはですね、………平成天皇が、……… 」
皇太子・浩宮様
「僕のお父さんだね、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、そうです、………
平成天皇が、去年の8月に、生前退位を表明して以来、
国民の関心が、次の新元号時代へと移行している訳です、………
つまり、もう今の時点で、徐々にスライドしていってるんです、………
生前退位は、大昔なら、よくあったそうですが、
近く、近代では、ずっとなかった事です、……… 」
中村玉緒
「ぬほほほほほ、………
何を言わんとしているのか、私には、さっぱり、……… 」
綾瀬はるか
「もったいぶってないで、早く、教えてぇ~~~~ん、……… 」
市川海老蔵
「だから、振り付けはやめろって、……… 」
田村正和
「え~~、つまり、私の推理によりますと、………
平成と次の時代は、兄弟のように親しい間柄だということです、はい。」
カツ丼小僧
「そうなんですよ、古畑、……いえ、田村さん、………
もっと言えば、二つで1つの時代と言いますか、結合しているんです、………
そして、この「平成29年」「平成30年」は、その2つの時代の、
「のりしろ」の部分にあたるんです、……… 」
榊原郁恵
「つまりは、平成時代であっても、
この2年は、もう次の時代も、半分ぐらい兼ねているという訳ね、……… 」
カツ丼小僧
「そうです、………
その上、次に来る新時代は、本来は初期の頃は、時代の黎明期であり、
混沌としたカオス時期となる筈なんですが、そうではなく、
結構、初めの方から、大きな盛り上がりを見せることになります、………
つまり、平成という、一種特殊な時代において、
もう、すでに黎明期は終っているんです、………
新元号時代は、かなり清廉された、驚くようなゴージャスな時代がやって来ると
推測出来ます、………
「失われた30年」ではありませんが、
今まで、抑圧されていた分だけ、かなり、………
そして、また、日本が世界の中心となる日が、……… 」
一同
「おぉ~~~~~~~~~~~っ、」
田村正和
「う~~~ん、………
私の推理より素晴らしく、綿密です、………
さすがの古畑任三郎も、そこまでは気付きませんでした~~~~。」
武田鉄矢
「あ、あんた、………
本当の刑事じゃないでしょう、………?
いつまで、役柄を気取っているんです、………? 」
田村正和
「う~~~ん、………
あなたの、金八さん程じゃ、ありません~~~~~。」
武田鉄矢
「わ、私の教師役は、あなたと違って、何の害もありません、……… 」
田村正和
「んふふふふふ~~~~~、そうですかぁ~~~~~~?
おのれの胸に手を当てて、よ~~~く、考えてごらんなさ~~~~~い、」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「え~~~、
それでは寂しい事に、今回もここらで、お別れの時間がやってまいりました、………
皆さん、よく歯を磨いて、ぐっすりと眠りましょう、………
続きは、また次回、……… 」
一同
「えぇ~~~~~~~~~~~っ、???!!! 」
カツ丼小僧
「サラサラサラっと、歯を磨こう、……… 」
一同
「サラサラサラっと、歯を磨こう、……… 」
カツ丼小僧
「歯ぁ~~~~、磨きっ、……… 」
一同
「歯ぁ~~~~、磨きっ、……… 」
カツ丼小僧
「キュッ、キュッ、キュッ、……コシ、コシ、コシ、……… 」
一同
「キュッ、キュッ、キュッ、……コシ、コシ、コシ、……… 」
カツ丼小僧
「ピュッ、ピュッ、ピュッ、………出ちゃったぁ~~~~~。」
一同
「ピュッ、ピュッ、ピュッ、………出ちゃったぁ~~~~~。」
カツ丼小僧
「ンな訳、ないか、……… 」
一同
「ンな訳、ないか、……… 」
カツ丼小僧
「失礼しました、……… 」
一同
「失礼しました、……… 」