カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 408

カツ丼小僧

「僕は、自分の事を、「史上最強の独裁者」だと、

 もう、1ヵ月間以上、まるごと本気で、念じ続けて来ましたが、

 この名称が、自分の下を離れていく事は、まだありませんで、

 どうやら、定着していきそうな気配です、………。 」

 

今井優子

「うわぁぁ~~~~~~~~~っ、やったぁぁ~~~~~~~~~っ、」

 

志茂田景樹

「すっごぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~いっ、

 ……………いや、………凄い、! ! わははははは。 」

 

今井優子

「ムッソリーニの再来か、……… 」

 

志茂田景樹

「いやいや、………そんなもんじゃないよ、………

 カツ丼さんなら、もっと凄い筈だ、………侮っちゃぁいけない、……… 」

 

カツ丼小僧

「ふっふっふっ、………

 もう、僕は、想念の世界の中では、地球を呑み込み、

 自分のものとしてしまいました、………

 あとは、その現象が、現実のものとして、

 目の前に現れることを、気長に待つばかりです、………。 」

 

志茂田景樹

「凄いなぁ、………果報は寝て待て、ですか、………

 ところで、私、………

 以前から、気になって、しょうがなかったのですが、

 カツ丼小僧さんは、若い時は何をやっていたのですか、………? 」

 

カツ丼小僧

「何もやっていません、………

 ただ、寝ていただけです、………。いつも、言ってるじゃありませんか、………。」

 

志茂田景樹

「……………? 」

 

カツ丼小僧

「つまり、本気で働いて、給与を得た事が、殆どないんです、………。

 これが、どういう事なのか、わかりますよね、………?

 史上最強、超頭脳、ウルトラ天才の、志茂田博士、……… 」

 

志茂田景樹

「え、……ええ、………

 も、もちろん、いとも簡単に、あっさりと、わかりますよ、………。

 超人の考えていることが、超人の私にわからぬ筈は、ありません、………。

 

 え~~~と、………つまり、………

 カツ丼小僧さんは、俗世間、俗社会とは、自分を隔離して、

 人付き合いを、殆どせず、一人部屋の中で、ゴロゴロと寝転んで、

 空想世界の中に浸って来た訳ですよ、………

 

 それも、世界を一呑みにして、自分がその世界の独裁者、中心人物であることを

 夢見ながらね、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……まったく、その通りです、………

 やはり、僕と博士は、以心伝心の仲だ、………ワンダフォーーーッ、! ! 」

 

今井優子

「私にも、実によくわかります、………。ラヴィン、ユーーーーーッ、 ! ! 」

 

志茂田景樹

「もし、………

 カツ丼さんが、普通の人たちのように、若い内に実社会にでて、働いていたら、

 どうなっていたのか、………

 

 それは、まさしく、

 カツ丼小僧さんの、想念の力が働かなくなることを意味しているのです、………。」

 

カツ丼小僧

「そうです、………。」

 

志茂田景樹

「たとえば、コンビニの店長でも、お寿司屋さんでも、サラリーマンでも、銀行員でも、

 職について働いていれば、どうしても、一日中、その日の仕事の事を

 考えていなくては、ならないのです、………。

 

 仕事の最中に、安穏として、他の楽しく優雅な事を考え、空想の世界に浸っている、

 などという事は、許されません、………

 また、逆に言えば、毎日、その仕事の事ばかり考えているからこそ、

 神により、その職が与えられているともいえるのです、………。

 

 一見、どんな、ちっぽけで、つまらぬような仕事に見えたとしても、

 毎日、その仕事の事ばかり考えていなくては、その務めを

 キチンと、まともに果たすことは出来ないのです、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、………その通りだ、………。

 世の中には、片手間にやって、報酬をもらえる仕事なんてぇのは、存在しない。」

 

今井優子

「凄いぞっ、………

 超人、志茂田っ、………頑張れぇ~~~~~~~~~~っ、」

 

志茂田景樹

「このような理由から、カツ丼小僧さんは、

 神の意志により、あえて、職につけないようにさせられていたのです、………。

 

 カツ丼小僧さんは、絵を描くこと以外は、何も出来ないようにさせられていました。

 あ、……それから、もう一つ、………シコること、ですか、………

 

 免許こそ持っていましたが、方向音痴で短気な性格のため、車の運転すらも出来ず、

 実際に、今まで、一度も運転したことがありません、………

 不器用な性格の上に、しかめっ面で才気もなかったので、

 金儲けや人付き合いも、出来ません、……… 

 

 このような人間は、一体、どうすればいいのでしょうか、………?

 普通だったら、もう、汚いみなりで、ダンボール箱のルンペン、………

 いや、……ホームレス生活を送り、最後はついに疲れ果て、

 道の片隅で、グロッキー、………野垂れ死に、といったところなんでしょうが、

 

 彼の場合は、幸運にも、父親からの金銭的援助がありました、………

 そして、日々、なんとか食う事には困らない状態にあったのです、………。

 

 それで、彼の、優雅で壮大なる、大瞑想人生が始まった、という訳です、………。

 彼の想念力と、その内容は、30年もの年月をかけ、日に日にエスカレートしていき、

 最終的には、世界の独裁者、といったところまで、行き着いてしまったのですが、

 

 どうやら、その間に、彼は様々な教訓や知識を得たようです、………

 

 

  ●人間の人生というものは、もうあらかじめ決まっていて、

   人間の手では、絶対に変えることは出来ないんだということ、……… 

 

  ●人生の先のことはどうなるか、

   人間には、絶対に知ることは出来ないんだということ、………

 

  ●頭の中で思い描いたことは、その思いが、心の躍動感をもって、

   長い事、継続し続けるのであれば、それと同じ分量だけは、

   (形がいくらか変わることはあるが、)必ず叶うのだ、ということ、……… 」

 

 

カツ丼小僧

「うん、………さすが、天才・志茂田博士、………ありがとう、………

 僕が、頭で思っていた事を、一分の間違いもなく、

 そのまま、わかりやすく、伝えてくれた、………

 この、「わかりやすく」、……といったところが、特に重要なんだ、………

 

 あなたは、ついに、僕の脳内の一部となりました、………

 これからも、よろしく、お頼みします、……… 

 そうだ、………今度、ヤクルトを1本、奢りますよ、………

 いや、……奢らせてください、……… 

 

 本当は、タフマンがいいんでしょうけど、

 僕は、今、生憎、金欠中なもんでして、………すいません、………。」

 

志茂田景樹

「わははははは、………そうかい、………?

 ヤクルトかぁ、………まぁ、ヤクルトも嫌いじゃないけど、………

 僕的には、白ブドウ缶チューハイが、良かったなぁ、………

 

 ふふふふ、………以心伝心で、わかってくれるとも、思っていたけど、………

 まぁ、金欠中じゃ、しょうがない、………

 有難く、ヤクルトを頂いておきますよ、………

 ヤクルトなら、おつまみも要らないしね、………ふふふ、……… 」

 

今井優子

「でも、そういうことなら、

 カツ丼小僧さんの想念歴って、もう相当長いものになるわね、………

 

 それだったら、願いは必ず叶うと思うわ、………

 想念の力が、長期間、持続している訳ですものね、……… 」

 

カツ丼小僧

「そう、………

 世界を驚愕させる、画期的な発明品だって、

 もう、想念の力によって、とっくに作られているんだよ、………

 あとは、時が来るのを待つだけ、………

 

 そうだ、………つい最近なんだけども、僕の名称の一つに、

 「世紀の革命児」という言葉を追加しておいた、………これで、ますます、……… 」

 

今井優子

「凄いわ、………やるじゃない、………

 あなた言葉の発明家ですよ、………

 そういう、壮大でスケールの大きい言葉ばかりで、自分の頭の中をいっぱいにして、

 想いを盤石なものにしていくのね、………そして、きっとそれが、いつの日か、………

 

 

 若返りの薬、………透明人間になる薬、………空を飛ぶ薬、………

 

 千里眼、……透視能力、……テレポーテーション、………タイムトラベル、………

 

 

 もし、この内の、どれか一つだけでも、達成できたら、………

 

 これは、本当に凄い事ですよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、……そうなんだ、……そうなんだけども、……… 」

 

今井優子

「………そうなんだけども、………? 」

 

カツ丼小僧

「うん、……

 またちょっと長くなるから、この続きは、また次回に、……… 

 

 バッハッハ~~~~~イ、」

 

 

今井優子

「バッハッハ~~~~~イ、」

 

志茂田景樹

「バッハッハ~~~~~イ、」