カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 402

志茂田景樹

「カツ丼小僧さん、………

 とにかく、一番肝心な事を忘れていました、………

 発明品ったって、一体、何をつくるのよ、………?

 そんな事だって、まだ、何も決めてないじゃない、………どうするの、? 」

 

カツ丼小僧

「どうするの、? って、……… わははははは、………

 それは、欲望の命じるがままに、………。

 超天才博士にも、欲望はあるでしょう、………。まずは、そこから、………。」

 

志茂田景樹

「う~~~ん、………そうだなぁ、……… う~~~ん、………

 とにかく、まずは、若返りたいなぁ、………

 そして、若くて綺麗な女の子を抱いてみたい、………。率直な欲望です。」

 

今井優子

「わぁぁ~~~~~~~~~~~っ、、、」

 

カツ丼小僧

「そうですね、………

 それじゃぁ、優子ちゃんと博士、それに僕の、

 3人の率直な欲望を紙に書いて、まとめてみましょう、………。

 ウソはダメだよ、………本気の欲望だけ、……… 」

 

今井優子

「うん、……そうね、……それがいいわ、………。ふふふっ、……… 」

 

志茂田景樹

「よしっ、……やったるぜっ、………。」

 

 

   3人は暫くの間、机の前に座って自分の欲望を熱心に、紙に書きとめていた。

   そして、15分ぐらいたって、お互いの欲望を書き記した紙を見せ合った。

 

 

   ●志茂田景樹の欲望

 

    若くて可愛い女の子とエッチしたい。

 

    自らもまた、若返りたい。

 

    マッチョになりたい。

 

    キョンキョンと SM プレイをして、遊びたい。

 

    キョンキョンの自家製アンドロイドをつくりたい。

 

    小説同様、自らも探偵になって、難事件を解決してみたい。

 

    病から回復したい。 健康体になりたい。 病気はもう、こりごり。

 

    美味しい物を、たらふく食い続けていたい。

 

 

   ●今井優子の欲望

 

    綺麗になりたい。 若返りたい。

 

    角松敏生大先生とデートしたい。

 

    死んでしまった飼い猫を蘇らせたい。

 

    ミリオン・ヒット曲を出したい。

 

    プール付きの大邸宅に住みたい。

 

 

   ●カツ丼小僧の欲望

 

    健康になりたい。病気を治したい。スタミナが欲しい。

 

    視力を回復したい。千里眼が欲しい。

 

    スーパーマンのような超人になって、空を飛びたい。

 

    透明人間になって、美女の寝室に忍び込みたい。

 

    超能力者になりたい。透視。テレポーテーション。タイムトラベル。

 

    若返りたい。頭が良くなりたい。

 

 

 

カツ丼小僧

「………ということなんだけど、……… 

 まぁ、3人とも、若返りたいという願いは共通しているね、………。

 優子ちゃんには、健康になりたい、という願望はないの、………? 」

 

今井優子

「いえ、……それは、ありますけど、………

 今は、私、とりわけ体は、どこも悪くないから、………書くの忘れちゃった、……… 」

 

カツ丼小僧

「つまり、………

 人間というのは、誰もが「幸福感」を求めて生きている訳だけど、………

 それを、大麻や覚せい剤なんかに、頼ったりしちゃだめだ、………

 法律がどうとかいう事以前に、やはり、多大な代償があるからね、………。

 

 それでは、文字に頼る、という意味で観ると、………

 「覚醒剤(覚せい剤)」は、漢字と平仮名とが両方あるから、

 ここでは省くとして、………

 「大麻」は字形で観ると、「大」は「食神星」、「麻」は「まだれ」が「天府星」、

 「木」は「正財星」が2つで、素晴らしい大吉星ばかりで構成されているんだけど、

 画数的には14画の凶、文字数は2文字の凶、という事で、ちょっと複雑です。

 

 ただ、文字的に見た場合は、大麻は、左程悪い物とは思えません、………

 確かに「覚せい剤」と「大麻」では、かなり害毒の違いがあるそうですが、……… 

 もしかしたら、大麻というのは、多幸感を得られる上に害の少ない、……… 」

 

今井優子

「でも、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、………

 真偽の程はともかく、

 つまらぬ事で警察のお世話になるのは、まっぴらですからね、………

 もちろん、そのようなものは、吸引したりはしません、………

 絶対に、ご法度です、………

 だからこそ、発明品誕生の余地も、生まれてくる訳でして、……… 」

 

志茂田景樹

「多幸感の得られる言葉を吸引すればいいわけだね、………

 例えば、どんな、………? 」

 

カツ丼小僧

「そうですねぇ、………

 たとえば、最近、僕がよく、念じて吸引している言葉は、………

 

 「大躍進」、「大出世」、「大富豪」、「大喜悦」、「大歓喜」、

 

 「大拍手」、「大幸運」、「大善人」、「大福寿」、「大称賛」、

 

 「大祝福」、「大満足」、「大家族」、「大笑い」、 

 

 ………などです、………。 」

 

志茂田景樹

「わははははは、………。

 確かに、見ているだけで、幸福が押し寄せてきそうな、字面だね、………

 みんな、「大」がついている、………しかも、すべて3文字、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、………超天才博士、………

 お褒めに預かり、光栄です、………。

 さっきも言いましたけど、「大」は「財録・家財」を表す「食神星」です。

 3文字というのは、幸運や軽快なリズム感、喜び、機智、明晰な頭脳、等を表します。

 「大」をつけて、3文字にするとしないでは、随分と言葉の意味も変ってくるのです。」

 

志茂田景樹

「僕の称号「超天才博士」も、超、景気づいているね、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、………

 もし、よろしければ、もっと景気づけて、

 「超ウルトラ天才博士」とか、「史上最強の天才博士」とか、……… 

 そのように、念じてもらえれば、もっと大きな効果がでるかもしれません。

 ………いや、出るでしょう、………間違いなく出ます、………。」

 

志茂田景樹

「「超」だとか、「ウルトラ」だとか、「スーパー」だとか、

 壮大な冠をつけるといいんだね、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……本当にそうなんですけど、……… 

 でも、おそらく普通の人だったら、

 そのような冠をつけるのは、なかなか容易な事じゃないと思いますよ、………。」

 

志茂田景樹

「どうして、………? 」

 

カツ丼小僧

「だって、いくら、そのような大仰な冠言葉をつけたところで、

 もし、その人間に似つかわしくなければ、その言葉は、その人間に定着しません。

 すぐに、その人間から離れていってしまうのです、………。」

 

志茂田景樹

「どういうこと、………? 」

 

カツ丼小僧

「う~~~ん、………

 つまり、その人間が、念じる事に疲れちゃって、バカバカしくなったり、

 いい加減、飽きがきたりもして、

 その言葉イコール自分と考える事を、いつの間にか、やめちゃってるって、

 ことですよ、………。」

 

志茂田景樹

「僕、大丈夫かなぁ、………なんか、荷が重いなぁ、………

 「超ウルトラ天才博士」だとか、「史上最強の天才博士」とか、………

 自分を半永久的に念じ続ける事が出来るだろうか、………? 」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、………

 志茂田さんなら、絶対に出来ます。自信を持ってください、………。

 

 偉大な業績は、その仕事に携わった人間が、

 自分に、どれだけ自信を持っているかで決まります。

 そして、今まであり得なかったような、見た事もないような素晴らしい発明品を、

 我々の手で作り上げてみせましょう、………。超ウルトラ天才博士、………。」

 

志茂田景樹

「へへへへ、………、よ、よせやいっ、………照れるなぁ、………

 うふふふっ♡♡、………いや~~~、もっと言って、……… 」

 

今井優子

「カツ丼さんは、「独裁者」という言葉は念じていないの、? 」

 

カツ丼小僧

「いや、それもね、………つい最近なんだ、………

 そのワードを本格的に念じる事が出来るようになった、………

 つい最近、チャップリンの白黒映画、「独裁者」を観たんだけど、

 ちょうど、その辺りから、………

 

 今までも、たまに思い浮かんだりしてはいたんだけど、

 すぐに忘れちゃったりして続かなかったんだけども、今回は続いている、………。

 もしかしたら、来年あたり、何かあるかも、………。」

 

今井優子

「何って、………? 」

 

カツ丼小僧

「いやいや、それは、僕にもわかりません、………。

 ご想像にお任せします、………

 我々は、期待を持って未来に進んで行くんだけど、

 先の事は絶対にわからないんだ、………。

 今までも、予知はハズれてばっか、………。

 

 ただ、病気だけが辛い、………

 体中が、痛くてしょうがない、………。

 神は何故、このような試練を、我に与え給うたのか、………? 神よ、………。」

 

今井優子

「自分を「超人」だと、思い続けたらどうかしら、………?

 言葉に霊が宿っているというのなら、……… それが一番の特効薬、……… 」

 

カツ丼小僧

「あ、………それ、僕、最近、よくやっています、………。

 わははははは、………。」

 

志茂田景樹

「わははははは、………の、わは。……… また、わは。」