カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 355

カツ丼小僧

「コ・ノ・ウ・ラ・ミ………ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ~~~ 

 メラ・メラ・メラ~~~~ 」

 

一同

「えぇ~~~~~~~~~~~~っ、!!!??? 

 な、なんですか、? それ、? 怖~~~~~~~い、……… 」

 

藤子不二雄A

「ははは、………

 僕の漫画、「魔太郎がくる ! !」の主人公、

 浦見魔太郎(うらみ・またろう)の、決めゼリフだね、……… 」

 

一同の半分

「知らなぁ~~~~~~~い、……… 」

 

犬山紙子

「私も知らないけど、そのセリフ、………

 何か、どこかで、聞いたような気もする、……… 」

 

カツ丼小僧

「藤子不二雄Aさんの、異色怪奇漫画、「魔太郎がくる ! !」は、

 僕が、子供の頃、最も影響を受けた漫画作品でして、

 秋田書店の「週刊少年チャンピオン」に、

 1972年(昭和47年)~1975年(昭和50年)の足かけ4年、掲載されました。

 

 ちょうど、僕が、小学3年~6年の時の作品で、

 クラスでも、相当な流行りようでしたね、……… 

 子供達の世界で、一世を風靡したといってもいいんじゃないですか、………? 

 才能や運に恵まれた人というのは、本当に羨ましい、……… 」

 

藤子不二雄A

「ははは、………ありがとう、………。」

 

カツ丼小僧

「それに、あの時代は、雑誌とかテレビチャンネルも、少なかったんで、

 話題が、それだけに集中した、………

 日本全国、共通の話題というものがあった、………

 今みたいに、情報が細かく分散化されちゃうと、……… 」

 

ベッキー

「テレビだけは、まだいくらかでも、期待がもてます、………

 あと、ヤフーニュースも、………。」

 

カツ丼小僧

「ホラー漫画、「魔太郎がくる ! !」については、

 特に若い人は、知らない人が殆どだと思いますので、

 ここで、その漫画の内容を簡単にですが、説明しておきますが、

 あと、よくわからない所は、おのおのネットなどで調べてみてください、……… 」

 

一同の半分

「はぁ~~~~~~~い、」

 

カツ丼小僧

「見た目も性格も、パッとしない、友愛学園・中等部の、主人公・浦見魔太郎、………

 彼は、自分を苛めた相手に、それがあまりに行きすぎると、

 夜な夜な、復讐を開始するが、そのやり方は、超能力の「うらみ念法」という

 ものである、……… 

 人間の陰湿な側面を描いた、サスペンス怪奇ドラマですね、……… 」

 

藤子不二雄A

「僕は、子供の頃、自分が苛められっ子だったんで、

 実は苛められっ子が、凄く強くて、苛めっ子に大逆襲する、というのが、

 この漫画を描こうと思った、出発点なんです、………。」

 

カツ丼小僧

「基本的には、一話完結の、読みきりなんですが、

 話が後半にいくと、段々と連続性が強くなっていきます、……… 」

 

藤子不二雄A

「途中から、「阿部切人」っていう、悪魔のチビが出て来て、

 その両親の謎だとか、クライマックスになると、魔太郎の出生の謎も明らかとなり、

 人類存亡を賭けた、善と悪との戦いへと変貌していくんだ。」

 

カツ丼小僧 

「そうですね、………

 恨みを晴らす物語から、ダーク・ファンタジーへと変っていくんですが、

 僕は、後半の方は、あまりよく憶えていません、………

 今度、機会があったら、また読み返してみたいと思います、………。 」

 

高橋みなみ

「今、ネットで、「魔太郎がくる ! !」の画像を検索してみたんですけど、

 魔太郎って、おでこが大きくて、メガネを掛けてて、三白眼で、

 ちょっと、不気味な顔をしていますね、………。

 ほら、見てよ、こじはる、……… 」 

 

小嶋陽菜

「うわぁ~~~~~~、ホントだ、………

 こわぁ~~~~~~~~~~~~い、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、………

 でも、僕、当時、もやしみたいに、ひ弱で、女の子にすら苛められたんで、

 魔太郎に似てるって、周りから、よく言われたよ、………。

 まぁ、小学生の頃は、まだメガネは掛けていなかったんだけどね、………。」

 

三原じゅん子

「そう言えば、どこかに、面影が、……… 」

 

一同

「わははははは。」

 

野村義男

「魔太郎っていうのは、やはり、一種の超能力者なんですよね、………

 でも、苛められっ子といえども、ちょっと他人から迫害されたぐらいで、

 そう簡単に、「うらみ念法」なんかで、復讐なんかして、いいんですかね、?

 

 現在、欠番になっているものの中には、相手を殺してしまうなんて話もありましたよ。

 僕のクラスでは、魔太郎も、ちょっと短気過ぎるんじゃないかっていう、

 意見もあったんです、……… 」

 

カツ丼小僧

「まぁ、僕個人としては、そういう話程、不気味で面白いんですが、………

 なんで、欠番になんかに、するんだろう、………もったいない、………

 現在、欠番になっている物ほど、名作揃いだと思いますが、……… 」

 

藤子不二雄A

「うん、………やはりね、………

 読者が子供だからね、……… どうしても、そうなっちゃう、………

 相手が大人だったら、何も、問題ないんだろうけど、……… 

 実は、テレビ化の話も、よくきたけど、丁重にお断りしておいたよ、………。」

 

カツ丼小僧

「子どもの頃、どっぷりと、のめり込んでストーリーを追って読んだ漫画でも、

 今では、もう、読み物やドラマなんかは、「因果応報」という観点からしか、

 見れなくなっている、………

 

 僕は、35過ぎてから、この世には、因果応報という法則が、厳然として存在している、

 ………いや、人間の人生は、因果応報のみによって構築されている、という事を

 理解しました、………。

 

 魔太郎の人生なんかは、その典型です、………

 やってはやられ、やられてはやりかえす、……… その繰り返し、……… 

 やる、やられるの総量は、まったく同じです、……… 

 魔太郎が、やり返さず、復讐することをやめれば、苛められる事はなくなるのです。」

 

藤子不二雄A

「それじゃぁ、漫画のストーリーなんかは作れないよ、………。」

 

一同

「わははははは。 確かに、確かに、………。」

 

高塚光

「でも、魔太郎の超能力は、同じ超能力でも、

 僕のものとは、まったく違うね、……… 」

 

カツ丼小僧

「そうです、……… 方向性がね、………

 高塚さんのヒーリング能力というのは、建設的で、人の病気を治してあげる

 のですから、まぁ、一部の人間を除いては、大多数の人に喜ばれる能力ですが、

 魔太郎の超能力というのは、どうでしょう、………? 」

 

藤子不二雄A

「いや、ですから、僕の場合は、ただ、子供達に楽しんでもらおうと思って、

 あの作品を描いただけなんですよ、………。」

 

カツ丼小僧

「あ、……すいません、藤子先生、………

 別に、そういう、変な意味で言ったのではありません、………

 そんな事をいうんだったら、僕の SM エロイラストなんか、

 とんでもない程、どうしようもないもの、という事になる、………

 

 今、僕が話をしているのは、良い漫画とか、悪い漫画のような、

 内容の批判などではなく、人間の人生というものは、「因果応報」という

 神の作った原則の中に、全てスッポリと当てはまっていて、

 それが、驚くべきことに、漫画の主人公にまで、当てはまっている、

 と、言いたかったんです。」

 

近藤真彦

「でもさぁ、………

 こんな超能力なんかで、人生のかたをつけようなんて、

 それで、いいのかなぁ、………

 あとで、なんか、大きなひずみが来ると思うよ、………。」

 

カツ丼小僧

「いや、ですから、必ず、ひずみは来るんです、………。

 因果応報で、やる、やられるの総量は同じですから、………

 

 でも、やるのとやられるのと、どっちが先に来るのかは、わからない、……… 

 逆に言えば、やられないと、やる事もできないんです、………

 やられても、やる方を選ぶのか、………

 それとも、自分がやられないように、他人をやらないのか、………

 どちらの人生を選択するかという事なんですね、………。」

 

大西結花

「それにしても、「浦見魔太郎」って名前、………

 いくら漫画の設定とはいえ、親が、よく息子に、こんな名前を付けましたね、………

 ちょっと、不自然な感じもします、………。」

 

カツ丼小僧

「藤子先生、……これについては、………? 」

 

藤子不二雄A

「こ、……これについては、……って、………

 そんなこと、「浦見」は「恨み」で、「魔」は「魔界」とか「魔人」、「悪魔」とかの

 意味を持ちますけど、……そんな事は、誰だってすぐにわかるでしょう、………

 変な質問しないでよ、……… 

 漫画ならではの名付で、この世界では当たり前のことですよ、………

 親が、なんでこんな名前を、なんて、誰も考えちゃいませんよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「そうなんです、………

 「名は体を表す」で、作者や名付け親の意志がどうあろうと、関係なしに、

 その人間には、その人間にピッタリの名前がついているんです、………

 たとえ、それが、ニックネームやペンネームであろうとも、………

 偶然、発生、派生したものでは、ないんです、……… 」

 

かとうれいこ

「あ、……また、姓名の話、……… また、長くなりそう、………。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……

 姓名のみならず、ニックネーム、住んでいる地名、学校名、会社名、

 なども、同じです、……… 

 全て、名は体を表し、あなたにふさわしい、似つかわしい名称がついています。

 

 僕も、中学生の時、「爺や」なんて渾名をつけられましたが、

 実際、そんなような、覇気や生気のない、子供だったんでしょう、………。

 

 「浦見魔太郎」の場合、まぁ、「浦見」は「恨み」でいいんでしょうが、

 「魔太郎」は、「また」郎で、「恨みを何度も、また繰り返す」とも、

 解釈出来ます、………。」

 

つのだじろう

「そう言えば、僕の漫画、「その他くん」でも、漫画家志望の主人公の名前は、

 何をやっても、ドジでダメな、「君輪園太(きみは・そのた)」だったけど、

 物語の最後で、新人漫画賞に、初めて自分の漫画作品を応募する時に、

 本名に変えて付けたペンネームが、「一番一太」で、

 それで、一発入選したんだっけか、……… 」

 

カツ丼小僧

「やはり、「名は体を表す」です、………

 そして、己の人生が、大きく変る、その人生の変換点に、名前も変るのです。

 めでたし、めでたし、……… 」

 

かとうれいこ

「え、……? 今日は、これで終わり、?

 短い、………。」