カツ丼小僧
「つのだ先生、………
すいません、………昨日は、とんだ失礼を、………。」
つのだじろう
「うん、……
どうやら、来たタイミングが悪かったみたいだね、………。
ちょうど、終わる頃だったとは、………
まぁ、いいよ、……… 今日から、仕切り直し、という事で、……… 」
藤子不二雄A
「つのだ、……… 」
カツ丼小僧
「あ、…… つのださんと、藤子さんは、
あの有名な、漫画家たちの伝説のアパート「トキワ荘」の住人で、
2人とも、とても、仲がよろしいようで、……… 」
藤子不二雄A
「うん、………
でも、つのだは、正式には、あのアパートの住人じゃないんだよな。」
つのだじろう
「そうです、………
僕は、あのアパートには、スクーター通いで、ちょくちょく出入りはしていたけど、
本当の住人ではない、………
ああ、……… 僕も、あの、伝説のアパートの住人でいたかった、……… 」
藤子不二雄A
「手塚先生も、寺さん(寺田ヒロヲ)も、藤本も、石森も、赤塚も、園山俊二も、
みんな、いなくなって、あの当時の仲間で、生き残っているのは、
僕と、つのだと、さいとう・たかを、の3人だけになってしまった、……… 」
犬塚弘
「あ、……そうなの、………?
でも、3人も生き残っているのなら、まだいいよ、………。
クレージーキャッツなんか、生き残っているのは、俺一人だけだよ、………。
ホント、……寂しい限りだよなぁ………。」
所ジョージ
「♪アッと驚く、タメゴロ~~~~~~~~~~~~っ、」
関根勤
「谷啓さんに代わって、……… ガチョーーーーーーーン! 」
一同
「わははははは。」
きゃりーぱみゅぱみゅ
「私、意味、わかんな~~~~~い、……… 」
アントニオ猪木
「1、2、3、………
ダァァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ、」
きゃりーぱみゅぱみゅ
「あ、……それは、わかる~~~~~~~~~~~~っ、
でも、意味は、………? 」
アントニオ猪木
「あんたの名前だって、意味、わかんないけど、……… 」
一同
「わははははは。」
きゃりーぱみゅぱみゅ
「アントニオって、何なんですかぁ~~~~~~~っ、? 」
アントニオ猪木
「闘魂ビンタ、注入します。うっしゃぁぁぁ~~~~~~~~~っ、」
カツ丼小僧
「僕は、つのださんの「その他くん」や、藤子さんの「まんが道」に刺激され、
漫画家への道を歩みましたが、挫折し、行き着いた先が、今の状態です。」
藤子不二雄A
「うん、……僕も今まで、色々な漫画指導書を出してきたけど、
実際、この道で、一生食っていける人間なんて、
数多い漫画家志望者で、ほんの数十万に1人ぐらいのもんだからねぇ、………
本当は、ああいう本を出すのには、ちょっとためらいがあるんだ、………
いけないことしてるんじゃないかってね、………
潰しのきかない職業でもあるし、………人の人生を、………。」
カツ丼小僧
「いえいえ、………
なにも、そこまで考える事は、ありませんよ、………
藤子さんには、子供時代、多くの夢をもらいました、………
ところで、藤子さんや、つのださんは、
今でも、まだ現役で、漫画を描いていらっしゃるんですか、………? 」
つのだじろう
「いや、……僕はもう、数年くらい前から、漫画を描くのは、やめている、………。
目を悪くしちゃってね、………
漫画を描いていても、線がブレて見えるんだ、………それで引退した、………。
今、ちょうど80歳なんだけど、
これからは、カッコイイ爺さんになろうと思っているんだ、………。」
カツ丼小僧
「カッコイイ爺さん、ですか、………
いいですね、………僕も、将来そうなりたい、………
そう言えば、僕の中学時代のあだ名は、なぜか「爺や」だったんです、………
今は、「小僧」ですが、……… 」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「藤子さんは、………? 」
藤子不二雄A
「僕も、1年ぐらい前までは、集英社から発行されている、
「ジャンプSQ.CROWN」(ジャンプスクエア.クラウン)という雑誌に、
「PARマンの情熱的な日々」という漫画を連載していたんだけど、
今は病気で、休載している、………
でも、若い漫画家の執筆陣の中で、僕のようなジイサンが、連載しているのも、
なんか、楽しくて気分が良かったよ、………
病気が治ったら、また連載を再開したい、………。」
カツ丼小僧
「そうですか、………頑張ってください、………。
ファンは、楽しみに待っていると思います。
ところで、ゴルゴ13の、さいとう・たかをさんは、
今、どうしているんでしょうね、? 」
藤子不二雄A
「う~~~ん、………
さいとうプロでは、2014年11月に、さいとう・たかをの信任も厚い、
チーフアシスタントの、石川フミヤス氏が死去したことにより、
さいとう本人の仕事量が増大したので、連載していた『仕掛人・藤枝梅安』を
2016年3月に終了させ、現在は、『ゴルゴ13』と『鬼平犯科帳』の2作品に絞って
執筆しているらしいんだ、………。」
カツ丼小僧
「へ~~、それでもまだ、2作品も執筆しているんですか、………
それは凄いですね、……ちょっと考えられません、………もう、79歳ですよ、……… 」
つのだじろう
「うん、……でもね、………
彼の場合は、実際は、漫画を描いてはいないんだ、………。
描いているのはアシスタント数名で、本人はもっぱら、ストーリーの方を、……… 」
藤子不二雄A
「おいおい、つのだ、……… 」
つのだじろう
「あ、……これ、言っちゃいけなかったんだっけ、? 」
カツ丼小僧
「ええ、……でも、たぶん、そんなことだろうかとも、思っていました。
僕は、23歳の時、5ヵ月間ほど、某漫画家のアシスタントをしていた経験が
あるんですが、その時、知り合った漫画編集者が、
「ベテランの先生方の中で、背景までペン入れしているのは、
手塚先生ぐらいのもんだよ、………他のベテラン先生方は、もう、
人物ぐらいまでのペン入れまでで、ひどい人になると、人物の下書きしか
描かないという人もいるんだ、」
………と言っていたのを、憶えています。 」
ダレノガレ明美
「なんですかぁ~~~~~、?
それって、漫画家なんですかぁ~~~~~~~、?
ひぇぇ~~~~~~~~~~んんん、 」
藤子不二雄A
「……………。」
つのだじろう
「……………。」
カツ丼小僧
「ま、まあね、………
少年誌の連載漫画家という職業が、どれほど大変な職業であるかという事は、
僕もよくわかっているつもりですからね、……… お察しします、………
もう、これ以上は、ツッコミません、………。」
つのだじろう
「カツ丼さんは、子供の頃、僕のギャグ漫画、
「その他くん」や、「泣くな!十円」のファンであってくれたそうだけど、
オカルト漫画の、「恐怖新聞」とか、「うしろの百太郎」は、
読んでくれていたの、……………? 」
カツ丼小僧
「ええ、……そうですね、………
まぁ、僕の小学生時代は、主に、「週刊少年チャンピオン」と「週刊少年ジャンプ」で、「週刊少年マガジン」と「週刊少年サンデー」は、殆ど読んでいないんですよ、………。
周りの子供も、皆、そうでした、………。
「チャンピオン」と「ジャンプ」、………。
特に、「マガジン」は、ひとつ、「天才バカボン」を除いては、
大人が読むような難しい漫画ばっかりで、とても小学生が読むようなものはなかった
と記憶しています、………。
小学生に、「愛と誠」だなんて、言われてもねぇ、………。」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「それで、つのださんの漫画は、「週刊少年チャンピオン」から、
「泣くな!十円」と「恐怖新聞」、………
今、ネットで調べましたら、「亡霊学級」なんていうのも、ありましたね。
それと、単行本(全4巻)で、マガジンの「その他くん」、………
僕は、この漫画の影響で、小学6年生にして、漫画家になる事を決意しました。
凄いガキだったんですよ、………
まじめくさった深刻な顔をして、スケッチブック片手に、近所を写生したり
なんか、していました、………。 全て、「その他くん」の影響です。 」
つのだじろう
「う~~~ん、………
あの漫画は、ギャグ漫画というよりも、一種の漫画家指導書で、
ちょっと子供の君には、厳しすぎたかなぁ、………。」
カツ丼小僧
「いえいえ、………
僕も子供の頃は、結構、強直な性格だったもんで、
その当時の僕には、ピッタリの漫画だったと思います。夢もありましたし、………。」
藤子不二雄A
「トキワ荘時代の、つのだは、
本当に生真面目で、堅物で、血気盛んで、喧嘩っ早かったからなぁ、……… 」
つのだじろう
「僕の漫画の師匠は、「冒険ダン吉」の、島田啓三さんで、
彼は、弟子の僕に「4コマ漫画しか、描いちゃいけない」って言うんで、
半年間は、それしか描かせてもらえなかったんだ。
若い僕としては、どうしても、何十ページもの長編が描きたくなる、………。」
カツ丼小僧
「ええ、……その話は、「その他くん」にも、よく出ていますよ。
上神四駒(こうがみ・しこま)、………通称、ガミガミ先生ですね。
まぁ、僕の場合は、1コマ漫画が一番かきやすくて、
4コマ漫画になると、ちょっと描くのが、しんどくなってくるんですが、……… 」
一同
「わははははは。」
つのだじろう
「そりゃ、ダメよ、………。」
カツ丼小僧
「それで、話を僕の子供時代に戻しますとね、………
いや、…… 確か、中学1年ぐらいだったと思いますが、
つのださんの、オカルト漫画の影響だと思うんですが、
やたら、クラスで、「コックリさん」が流行り始めましてね、………
僕も、1度、友達に誘われて一緒に、やったことがあるんです。」
つのだじろう
「おいおい、……… あれは、危ない遊び、………というよりも、儀式だ、………
生半可な気持ちでは、やらない方がいい、………
というよりも、遊び半分でやったら、大変なことになる、………。」
カツ丼小僧
「ええ、……そうなんですがね、………
僕も、まだ子供で、左程その重要性も感じず、
つい、軽い気持ちでやってしまったんですよ、………。」
大槻義彦
「あんた、………それが、どうしたのよ、………
コックリさんなんて、………あれは、心のオートマティスムなの、………
つまり、自動筆記、………
あたかも霊が乗り移ってしまったかのように、錯覚して、指が動くんです。
科学的には、そういう位置づけなの、………
降霊なんて、そんなもの、ある訳ないでしょう、……… 」
つのだじろう
「いえ、……霊魂は存在します、………
私が、これだけ言ってきているのに、未だに信じない人がいる、………。」
大槻義彦
「し、信じない人がいるって、………
そんな、目に見えないもの、どうやって信じろっていうの、………
あんたの方こそ、どうかしている、……… 」
つのだじろう
「霊魂は存在します、………。
自分が死んでみて、始めてわかるのです、………。
いや、あなたのような人は、死んでもわからないかも、………
そして、暗黒の無間地獄をさまようことになる。 喝ッ、! ! 」
大槻義彦
「……………。」
カツ丼小僧
「え~~、話を、コックリさんに戻しますとね、
そう、中学1年の時の、学校の休み時間に、友達3人ぐらいに、コックリさんをやろう、
と誘われて、教室のテーブルの上に、鳥居の記号と、平仮名の文字が書いてある
白い紙が置いてあって、その上に置いてあった十円玉の上に、皆で指を置いた後、
友人の一人が、そっと呟いたんです、………。
「コックリさん、コックリさん、………降りて来てくれますか、?
お願いします、降りてきてください、……降りてきてください、………。」
そうしたら、皆の指の乗っている十円玉が、スーーーーッ、と動いて、
まず、「は」、次に「い」の所で、止まったんです。 」
つのだじろう
「うん、………。」
大槻義彦
「……………。」
カツ丼小僧
「でも僕は、当時、子供でして、あまり、というか、そのようなものは、
まず、信じていなかったので、
友人が、第二の質問を唱えて、また十円玉が動き出したところで、
絶対に、誰かが動かしているんだと確信して、
十円玉が動いている最中に、いきなり、自分の指を、
パッと離してみたんです、………。」
つのだじろう
「なっ、…… 何だってっ、………???
そっ、そんなっ、………???!!! バカなっ、……む、無茶苦茶すぎるよっ、………
そ、それで、それから、どうなったのよっ、???!!! ………はぁっ、はぁっ、………」
カツ丼小僧
「そうしたら、しばらく、といっても、零コンマ1秒くらいだったんだと思いますが、
僕が手を離した後も、他の生徒たちの指の乗った十円玉は、動いていましたが、
いきなり、僕と向い合せに座っていた仲間が、ビックリして、
「ばっ、馬鹿っ、お前っ、……… て、手を離すんじゃァねえよっ、」
って、大声で叫んで、狂ったように怒り出したんです。」
つのだじろう
「そ、そりゃぁ、当然だよ、………
40年も前の話を聞いてる、僕だって、今、ハラハラしてるんだから、……… 」
大槻義彦
「…………… アホらし、……… 」
カツ丼小僧
「それで、その後、その友人に、「お前にゃぁ、絶対に祟りが起きる、」
などと、言われたんですが、果して、祟りが起きているのか、いないのか、………
たまに、考える事があるんです、………。 」
つのだじろう
「悪霊に憑依されますよ、……… 当然じゃないの、そんなことして、……… 」
カツ丼小僧
「でも、この時、まだ12歳ですからねぇ、………
1年前の、小学6年の時には、クラスで散々な苛めにあっていますので、
あの、最悪の状態よりは、悪くなってはいないような気もしますが、………
でも、今現在、漫画家にも、テレビタレントにもなれなくて、………
やはり、悪霊が憑りついているんでしょうかねぇ、………。」
大槻義彦
「あんた、……あんまり、バカなこと、言うもんじゃないよ、………。」
タモリ
「ただの、自分の実力と運の無さでしょう、……… 」
カツ丼小僧
「あ、……それに、「不幸の手紙」なんていうのも、あって、………
え、? もう、時間ですか、………? あ、そう、………時間ね、………。
それじゃぁ、今回は、ここでお開きとします、………。
この続きは、また次回、………
わははははは、……… あっという間だなぁ、…………速い、速い、………
それでは皆さん、さようならの、グッバイ、エヴリバディ、ナイスバディ、……… 」
黒木メイサ
「うふふっ♡♡、ナイスバディ、と言えば、この私、……… 」
壇蜜
「い~~え、……この私です、……ウッフゥゥゥ~~~~~~ンッ♡♡♡、……… 」
高畑淳子
「いえいえ、……ワ、タ、シ、ヨォォォ~~~~~~~~ッ、♡♡♡。。。」
一同
「えっ、………? 」
マツコ・デラックス
「ちょ、ちょっと、あんた、………なんで、こんな所に、出て来るのよっ、………
隠れていなさいってば、………。
いくら私だって、これ以上、面倒見切れないわよ、……いやぁ~~~~ねぇ、……… 」