市川海老蔵
「う~~~ん、………昨日の試合は、実に凄まじい物があった、………。
えらく興奮した、………。まさしく、この世の桃源郷だ、………
生きている事の実感が味わえた、………
これだから、カツ丼小僧さんとの付き合いは、やめられねぇ、………。」
市川ぼたん
「ほほほ、……そうですわね、お兄様、………。
本当は、私も出たかったんですけど、相撲大会の方で、出てしまいましたので、
出られませんでした、………。
残念無念、無念の至極、………ああ、……アソコが疼いてなりません、………。」
カツ丼小僧
「こういったものが、ぼたんさんの舞踏家としての
ほんの少しばかりの、肥やしにでもなってくれればと、………。」
市川ぼたん
「ほほほほほ、………
さすがに、そこまでは、……… なろうはずがございません、………。」
カツ丼小僧
「ええ、…………そうでしょうね、………。」
一同
「わははははは。」
浅香唯
「ところで、七年殺しで、失神して負けてしまった明菜には、
なにか罰則のような、ペナルティーを科したんですか、………?
公約でしたけど、……… 」
カツ丼小僧
「おっ、……唯ちゃん、………
年上でアイドルの先輩の中森明菜を、「明菜」と呼び捨てですか、?
唯ちゃんも段々と僕の言ってる事が、わかってきたらしい、………。
この調子で頼みますよ、……… 」
浅香唯
「でも、最近は、ずっと、そうですよ~~~、私。 えへへっ、……… 」
刀根麻理子
「わ、私のことも、皆で「麻理子」って、呼び捨てにしてぇ~~~~っ、
笑いものにしてぇ~~~~~~~~っ、」
松坂慶子
「私も~~~~っ、ぶひひひひっ、………
ブタ慶子って、呼び捨てにしてぇ~~~~~~~っ、
私は、豚よぉ~~~~~~~っ、ぶひっ、ぶひっ、」
皇太子妃・雅子様
「よろしければ、私のことも、ブタと………。」
一同
「うわぁぁ~~~~~~~~~~~~~~っ、」
カツ丼小僧
「ふふふ、………雅子、………
あとで、たっぷり可愛がってやるからな、……… 覚悟しておけよ、……… 」
皇太子・浩宮様
「……………。」
カツ丼小僧
「もちろん明菜には、
これからちゃんと罰を与えるつもりですが、まだ後です、………
黒木メイサさんと、雅子様との、あと2試合が残っていますので、それから、………
罰ゲームは、みんなまとめて一緒にやります、………
さすがに明菜も、この3連戦は、体力的にちょっと、きついでしょうし、
これ以上、闘う上でのハンディを背負わせる訳にはいきません、………
それでは、かなりの不公平になりますからね、………。」
マツコ・デラックス
「ねぇ、……あんた、………
もう、そろそろ、いいんじゃない、………?
早くはじめましょうよ、………。
みんな、トイレにも行かないで、我慢して待ってんだからさ、………。」
カツ丼小僧
「わかりました、………前置きの長いのが、僕の悪い癖です。
それでは、今、明菜を出場させますので、黒木メイサさんは、
準備の方、お願いします、………。
その間、トイレに行きたい方は、用を済ませておいてください、………。」
また、壮麗なファンファーレとともに、襖の奥から、
円球の檻の中に閉じ込められた、中森明菜が登場した、………
今回のゾル大佐役は、AKB48の、こじはること、小嶋陽菜だった。
クールな顔立ちの彼女には、ゾル大佐の制服がよく似合っていた
「う~~~む、……… 」
当時、仮面ライダー役だった藤岡弘、が、
こじはるのゾル大佐を、じっくりと感慨深げに見つめていた、………
何を思うのか、……正義のヒーロー、藤岡弘、………
藤岡弘、
「うわっはっはっはっはっ、………
何を言ってるんですか、?
私は、「ヒーロー」というよりも、「疲労」した男です。
こじはるの服の下のことしか、考えていませんよ、………。」
一同
「わはははは、………。 やっぱり、………。」
中森明菜は、うつ伏せの状態で、ライオンのような顔に変身していた。
かなり濃いめのメイクを施していたようだ、………
彼女は、50年くらい前の、映画のエンディングに使われたライオンのように、
「ウォーーーーッ、ガォーーーーッ、」と、
檻の中から見物人に向かって、何度も何度も激しく吠えた。
まるで、今すぐにでも、その檻の中から飛び出てきて、本物のライオンが
観客に襲い掛かって来るのではないかと思えるくらいの迫力と臨場感があった。
野性の女、黒木メイサが、黒のTバック姿で、
その檻の中に素早い身のこなしで入ると、
小嶋陽菜によって、その扉の鍵は頑丈に閉められた、………
ガッチャァァァーーーーーーーーーーーーン、ン、ン、ッ、
その瞬間、場内は興奮のるつぼと化し、熱狂の渦につつまれた。
誰もが立ちあがり、、顔付きは真剣そのものだった
「ヤレヤレェーーーーーーーーーッ、ブチ殺せーーーーーーーーーーーーっ、」
「ガチンコ勝負だーーーーーーーッ、手加減するなーーーーーーーーーーっ、」
非情で容赦のない、が鳴り声が、あちこちにこだました。
檻に、ビールのジョッキやグラスを投げつける者もいた
ガチャーーーーンッ、 バリーーーーンッ、 ガッシャーーーーン、ン、ン、
黒木メイサ
「ババアッ、…… 明菜っ、
老いぼれのシワクチャッ、……… 叩きのめされてぇのかっ、」
中森明菜
「三十路ッ 、…… ひねりつぶしてやるッ、」
2人は両手をかざし合いながら、相手をけん制し合い、
スキを見つけては、平手やパンチを飛ばした
中森明菜
「三十路ッ、! ! ! 」
黒木メイサ
「ババアッ、! ! ! 」
突如、黒木メイサが、中森明菜の上にのしかかり、
彼女の首を、両手で締めにかかった
「あっ、………。」
会場の者は、息を呑んだ、………
中森明菜
「ぐっ、………うんむむむむっ、………くっ、……苦しいっ、………。」
黒木メイサ
「この、くたばり損ないっ、………クソババアッ ! ! !
おっぱい垂れ下がった貧弱ババアが、調子に乗るんじゃないよっ、………
乳首だって、腐ったこげ茶色じゃないかっ、………
ふんっ、……なんだ、? お前、………
まだ、自分が、日本で人気があると思ってるそうじゃないか、………
お前の時代なんか、もう、とうの昔に終ってんだよっ、………
周りが、昭和の歌姫なんて持ち上げるから、思い上がるんだっ、………
もう二度と、歌を歌えなくしてやるからねっ、………
声帯をつぶしてやるっ、……… 」
黒木メイサは、渾身の力を込めて、再度明菜の首を締めにかかった
「いけないっ、」
周りの者も、その時ハッキリと、その異常性に気付くようになった
まさか本当に、殺人が、………???
カツ丼小僧
「や、やめろっ、……やめるんだっ、………
メイサっ、気でも狂ったかっ、………その手を放すんだっ、………
陽菜っ、………早く扉を開けて、2人を外に出すんだっ、……… 」
中森明菜の顔は、みるみる内に膨れ上がり、青紫色に変色していった
小嶋陽菜は、慌てて鍵を開け、数人がかりで、やっとの思いで、
黒木メイサを檻の中から、引きずり出した
黒木メイサの目は、狂気に富んで血走っていた
この世のものとは思えない、悪魔の顔だった
彼女をここまでの心境に追いやったのは、一体何だったのだろう、?
どうやら、こちらも南野陽子と同じで、配偶者・赤西仁との
仲がうまく行っていなかったようである、………
離婚危機説もささやかれていたようだ、………
内心、相当、荒れ狂い、気が立っていたらしい、………
個人の恨みの、八つ当たり、ということのようだ
この試合は、反則ということで、中森明菜の勝ちということになった
もちろん、黒木メイサには、厳重なペナルティーが、
後日、課せられることになる、………
SMと本気の暴力とは、異質な物である、という事を、
ハッキリ、認識させられた試合でもあった