アントニオ猪木
「1、2、3、……… 」
郷ひろみ
「ゴォ~~~~~~~~~~~~~~~ッ、」
アントニオ猪木
「ダァァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ、」
カツ丼小僧
「…………アントニオさん、郷さん、いつもありがとうございます。
その掛け声を聞いている内に、僕の体にも段々、活気が蘇ってきました。
巨泉さん死去の後でも、なんとか座談会を続けていけそうです。
頑張りますので、よろしく、……… 」
田原俊彦
「あはははははっ。」
未唯mie
「♪ユッフォーーーーーーッ、」
カツ丼小僧
「あ、……
田原さんも、未唯mieさんも、ありがとうございます。
何よりもの、気分高揚、励ましの掛け声です、………
嬉しさのあまり、また、屁が連発して出てしまいました、………。」
一同
「わははははは。」
浅香唯
「カツ丼さんの放屁には、リズム感がありますね、………
こちらの方も、聴いていて楽しくなってくるわ、………
臭いは強烈ですけどね、……… うふふっ♡、」
カツ丼小僧
「他に、どなたか、………?」
西田敏行
「♪だけど~~、僕~~には、ピア~~ノが、ない~~~、」
♪君に、聴か~~せ~~る、腕~~もない、……… 」
カツ丼小僧
「あ、……西田さん、………
それは、ちょっと暗いですよ、~~~。 やめてくだい。」
西田敏行
「えぇ~~~~~~~~~~~~っ、??? …… な、なんで、???」
一同
「わははははは。」
西田敏行
「だ、だって、カツ丼小僧さん、子供の頃、「泣くな!十円」のような、
ペーソス・ギャグ漫画が、好きだったって言うから、……… 」
カツ丼小僧
「ありがとうございます、西田さん、………
お気持ちだけは、有難く頂いておきます。
さて、それで、今日の座談会なんですが、………
現在、中森明菜さんが罹っている病気、………
「うつ病」をテーマに取り上げてみたいと思うのですが、……… 」
一同
「えぇ~~~~~~~~~~~~っ、???!!! 」
所ジョージ
「カ、カツ丼さん、……な、何なんですか、あなた、………
西田敏行さんの時は、暗すぎてダメだなんて言っておいて、………
いくらなんでも、「うつ病」がテーマは、ないでしょう、………。」
武田鉄矢
「そ、そうだ、……あまりにもいい加減すぎる。西やんにあやまれ、 ! ! 」
カツ丼小僧
「すいません、………
何故、今回、「うつ病」をテーマにしようと思い立ったのかといいますとね、
まぁ、僕がつい最近までは、重度のうつ病と闘っていた、ということもありますが、
何より、往年のアイドル、中森明菜ちゃんが、もしこのまま死ぬまで
芸能界復帰を果たせず、一生を終えてしまうようなことがあったら、
あまりにも可哀想でなりません、………
まぁ、明菜さんにとって、余計なお世話、おじゃま虫であることを承知の上で、
皆で、語り合い、今後の明菜さんの芸能界復帰のきっかけになればと思うのですが、
如何でしょうか、? 」
デヴィ夫人
「ほほほほほ、………
私は、いつだって晴れやかですけど、………
うつ病なんかとは、まったく無縁の体質ですわ、……… そんな話は、……… 」
明石家さんま
「あ、あんた、……そ、そんなこと、……よう、誇らしげに言えまんな、………
あんたの性格、とても自慢になるようなものとは、思えまへんけど、………
ヒィーーーーッ、ヒィーーーーッ、」
カツ丼小僧
「明菜さん、……
お願いですから、もうそろそろ、芸能界に戻って、その美しい歌声を
日本国中の皆さんに披露してあげてくださいよ、………
僕にとっても、
♪「飾りじゃないのよ涙は」とか、♪「TATTOO」、♪「Fin」、
♪「DESIRE ~情熱~」、♪「北ウィング」♪「ジプシークイーン」、
等、思い出に残る名曲が多数あります、………。
出来る事なら、明菜さんが、僕の目の前で、全裸で、♪「TATTOO」を
振り付けをして歌ってくれることが、何よりもの希望であり、夢なんです。
お願いしますよ、明菜さん、……… 是非、僕の夢を叶えてください、……… 」
小泉今日子
「ちょっと、カツ丼さん、……あなたね、
そういう事を言うから、また明菜ちゃんが出にくくなっちゃうんじゃないの、………
何なのよ、♪「TATTOO」を全裸で踊れ、だなんて、………
とても、小学館のやったことを批判できるような人格ではないと、思いますけど。」
アントニオ猪木
「そう、…… ダァァァ~~~~~~~~~~~~~~~ッ、」
カツ丼小僧
「いえいえ、……たとえ、キョンキョンのいう事だろうと、
こればっかりは、譲れませんよ、………
明菜さんに、全裸TATTOOを踊ってもらうことは
僕の長年来の夢なんですから、………。ねぇ、いいでしょう、?
お願いしますよ、明菜さん、………僕の長年来の夢を叶えてやってください。」
中森明菜
「……………。」
皇太子・浩宮様
「うむ、……かなり悩んでおられるようだが、………
よろしい、………
もし、そなたが、全裸TATTOOを踊るのなら、
私からも、そなたに「勲一等」を、授けよう、………。
それでも不服だというのなら、「紫綬褒章」でもいい、………。」
皇太子妃・雅子様
「浩宮様、………。」
暫くの間、その場が静まり返り、誰もが息を呑んで
中森明菜の動向を見守っていた、………
彼女は、ジッと微動だにせず、ただ俯いて唇をかみしめているだけ
のように見えたが、定かではない、………
何故なら、彼女の前に垂れた長髪が、顔を隠していたから、………。
中森明菜
「……………。」
カツ丼小僧
「お願いしますよ、明菜さん、………
もし、TATTOOがダメなら、♪「TANGO NOIR」でもいいですよ、………
あなたが好きなんです。どうしても、あなたの裸踊りが、見てみたい、………。
出来れば、両手に扇子を持って、あっぱれな、裸、………。」
中森明菜
「……………。」
カツ丼小僧
「ねぇ、……明菜ちゃん、………。」
中森明菜
「……………。」
一同
「……………。」
中森明菜は、何も喋ることなく、いつまでも俯いたままでいた、………
何か、口元が小刻みに震えているかのようにも見えた
カツ丼小僧は、そんな、なにか煮え切らぬ彼女の態度に、
イラつきを憶えてきたのだろうか、………
目はつり上がり、口はへの字に曲がり、顔中が、カッカと紅潮し始めた
大勢の見ている前で、愛の告白を拒絶され、
恥を掻かされた、という思いもあったろう、………
彼のはらわたは、グツグツと煮えたぎり始めていた
「おいっ、……明菜っ、………。」
カツ丼小僧は、いきなり大声で、そう叫ぶと、立ち上がり、
彼女の垂れた前髪を、グッと掴んで、力まかせに上に引き上げた
「きゃっ、……いっ、痛~~~~いっ、! !
なっ、何をするのっ、!!?? やめてぇ~~~~~~~~~~っ、」
あまりの激痛に、彼女は顔を歪め、悲鳴にも似た叫びを上げた
何事が起ったのか、未だに信じられない様子で、一同は絶句した
カツ丼小僧は、彼女の髪を片手で釣り上げたまま、
彼女の耳を、自分の口元にまで、グイッと引き寄せ、絶叫した
カツ丼小僧
「おっ、お前っ、……こっ、このやろうっ、………くそったれっ、
お、俺の気持ちが、まったくわかっていないようだなっ、
お、俺は、お前のうつ病を、なんとか治してやろうと必死の思いなんだぞっ、
ええいっ、お前のような分からず屋で、愚鈍な女は、こうしてくれるっ、 ! ! 」
カツ丼小僧は、今度は、その掴んだ髪を、片腕を大きく振るわせ、
思いっきり、ぐるん、ぐるんと、回し始めた
突如、自分を襲った、カツ丼小僧のキチ○イじみた蛮行に、
明菜の顔は、険しく引きつり、瞳はカッと見開いて、眼球が血走った
「ぎゃ、ぁ、ぁ、ぁ、~~~~~~~~~~~~~~~っ、」
明菜は、自分の髪が全て頭皮から、ブッチリと引き抜かれるんじゃないかという、
恐怖で、心の中が凍りついたが、もうそれどころではない
自分の足の踵が座敷の畳から離れ、遊園地の回転飛行機塔の、飛行機のように
振り回されていたのだから、たまらない
彼女は、目が廻り、もう半ば、失神しかけていた
男の力というのは、本気になると、こうも強いものなのか、………
カツ丼小僧
「うりゃぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~っ、
明菜~~~~~~~~~っ、
お、俺様を、………俺様を、………
ほ、本気で怒らせてくれたなぁぁ~~~~~~~~~~っ、
お、俺様を怒らせると、どういうことになるか、………
お、思い知らせてくれる~~~~~~~~~~~~っ、 」
中森明菜
「や、やめて、……お、お願い、………や、め、て、……… 」
消えゆく意識の中で、失禁した明菜が、浴衣姿のまま、宙に投げ出された