カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 307

カツ丼小僧

「皆さん、本日は、緊急座談会です。

 予定ではなかったのですが、お集まりいただきました。すいません。」

 

一同

「どうしたんですか、~~~? 何があったんですか、~~~? 」

 

カツ丼小僧

「いえ、昨日発売された、「週刊現代」8月6日号に、大橋巨泉さんの

 闘病生活の記事が出ていましてね、………

 

 46ページに、

 「独占! 無念の死 最後は寝たきりに

  

  巨泉さん家族の怒り「あの医者、あの薬に殺された」

  始まりはモルヒネの「誤投与」だった 」

 

 ………と、ありまして、

 その後には、大橋寿々子さんのお悔やみの心情が、赤裸々につづられています。」

 

関口宏

「誤投与、? モルヒネの誤投与が原因で死んだの、? 」

 

カツ丼小僧

「記事によると、最後に受けたモルヒネ系の鎮痛剤の過剰投与による影響も大きい。

 ………と、書いてありますね、………。」

 

一同

「……………。」

 

黒柳徹子

「寿々子さん、今日は、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえ、もちろん、今日は、こんな所には、お呼びしておりません。

 巨泉さんの、ご家族や親戚、肉親等は、一切出席しておりません。」

 

黒柳徹子

「そうでしょうね、………。」

 

カツ丼小僧

「記事によると、寿々子さんは、5月までは希望を持っていたそうなんですが、

 巨泉さんは、6月には体力の衰えが見えて、

 7月には眠っている時間が長くなったそうです、……………。」

 

松坂慶子

「カツ丼さん、………

 記事の内容は、ほどほどにね。もし訴えられたら大変ですよ、………

 お金もないんでしょうし、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、そうですね、………簡潔に、要点だけをお話しします。

 でも、どうしても、皆さんにお話ししておきたいことなんで、………

 講談社さん、すいません、………。

 

 巨泉さんは3月27日に、国立がん研究センター中央病院に緊急入院して、

 検査をしたが、幸いがんは見つからなかった。

 CVポート(胸に埋め込む点滴補助器具)をすれば、自宅での在宅介護で問題ない

 と言われ、がんセンターを4月5日に退院したそうです。

 

 退院した5日の午後、巨泉さん宅を訪ねてきた在宅介護の院長は、

 いきなり巨泉さんに、「大橋さん。どこで死にたいですか、? 」

 と、訪ねてきたそうです。 」

 

一同

「えぇ~~~~~~~~~~~~~~っ、!!!??? 」

 

カツ丼小僧

「巨泉さんは、既に死ぬ覚悟は出来ていたそうですが、

 「エッ、? 俺、もう死ぬの、?」と、呆然としたそうです。」

 

一同

「…………………………。」

 

カツ丼小僧

「次に、その在宅介護の院長は、巨泉さんに「痛い所はありますか、?」

 と訊き、「背中が痛い。」と答えると、すぐに、モルヒネ系の鎮痛剤のオプソや、

 MSコンチンが、薬局から大量に届いたそうです。

 

 院長は毎日来るけど、特に何もしなかったそうです。

 そして、この頃から、巨泉さんの記憶は曖昧になったそうです。

 つまりは、これが、モルヒネの大量投与、という事です、………。」

 

ビートたけし

「チッ、……いい加減で無知な医者だぜ、………まったく、………。」

 

石坂浩二

「これは、殺人と同じだ、………。」

 

タモリ

「うん、………。」

 

吉永小百合

「これでは、巨泉さんが、浮かばれませんわ、………。

 いや、それ以上にご家族の方は、悔やんでも悔やみきれないでしょうね。」

 

カツ丼小僧

「ええ、まったくですね、………弟の哲也さんの言によれば、

 

 「薬を飲むまでは、普通に歩いていたし、トイレも自分で行けていたのですが、

  飲み始めて2日目になると、フラフラして、一人で歩けなくなりました。

  寿々子さんから電話がかかって来て、一人では抱えられない、と言うから、

  飛んで行ったんです。

 

  3日目になると、二人がかりじゃないと支えられないほどになり、

  兄も「なんか変なんだよ。空を飛んでいるみたいだ。」と訴えていました。」

 

 ………という事です。 」

 

一同

「…………………………。」

 

カツ丼小僧

「巨泉さんは、「今週の遺言」の最終回で、

 「たった5日間で、意識も薄れ、歩行もままならぬ体になったのだから、

  怖ろしい事だ。」と記しています。

 

 哲也さんの話によれば、この在宅介護の院長は、相当、頭の悪い、

 とぼけた医師のように思われますが、………

 ちょっと、無責任過ぎますね、………。

 

 何なんでしょうね、? 本当に、……。

 ゾッとしますよ、………。巨泉さん、可哀想に、………。」

 

刀根麻理子

「か、可哀想、なんて、そんなレベルの話じゃないわよ、………。

 残酷すぎて、とても聞けた話じゃないわ、………。」

 

鈴木京香

「刀根さんは、ボランティアで、

 骨髄バンクのお仕事をなさっているんですよね、? 」

 

刀根麻理子

「ええ、……でも、そういう骨髄移植の患者さんたちも、

 普段は、いじらしい程に、明るい性格に見えるんです。

 普通の人たちと、別段、変わりはありませんわ、………。」

 

カツ丼小僧

「僕のノイローゼな性格は、改善できるのか、………。

 最近、ヒーリング音楽で、かなり、よくなったと思うけど、………。」

 

浅香唯

「カツ丼さんは、重度の糖尿病なんですよね、?

 病院に通院しているんですか、? 」

 

犬山紙子

「えっ、? 糖尿なの、? それじゃぁ、インシュリンの注射とかも、………? 」

 

カツ丼小僧

「いいえ、……最初の頃は病院にも行って、入院したりもしたんですけど、

 今は、もう病院には行ってませんし、注射も打っていません。

 なんだか、面倒くさくなって、………。」

 

ダレノガレ明美

「でも、脳梗塞とか、恐いですよ、………。」

 

カツ丼小僧

「うん、……。でも、僕は、水だけは毎日大量に飲んでいるから、………

 脳梗塞には、かからないんじゃないかと、………。

 でも、糖尿病だからこそ、水を大量に飲みたくなるのか、………?

 そこんとこは、よくわからないんだけどね、………。」

 

水谷豊

「でも、聞く所によれば、脳梗塞と脳出血とは違うようで、

 いくら水を飲んでも、脳出血の予防には、効き目がないようで、………。

 そして、脳梗塞よりも、脳出血の方が、怖ろしい病気です。

 死が間近に、………。」

 

カツ丼小僧

「うん、まぁ、そうなんですけど、そんな心配してたらキリがないですよ。

 糖尿病に、炭水化物はご法度だそうだけど、

 僕の好物は炭水化物なもんで、毎日の食事はそればっかり、………。

 目も日毎に、かすんでくる一方です、………。その内、………。」

 

一同

「ぎぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~っ、!!!!! 」

 

カツ丼小僧

「ええ、もう残す所は、神頼みです。

 今はただ、ひたすら自分の運命と神のご加護を信じるのみです。

 ただ一心不乱に、神に「助けてくれ ! !」と念じ続けているだけです。

 僕は気が小さく、臆病者なので、全知全能の神に頼るしか方法がないんですよ。

 

 もう、僕は、今後、余程の事がない限り、病院には行きません。

 神のほうから、「行くな!」という指示が出ていることもあるんですが、………。

 

 つまり、パラドックス的で、運命論的な言い方になりますが、

 病院に行って、検診を受けるから、病気が発見されて、さぁ入院、てなことに

 なるんです。

 もし、行かなければ、何もなく、そのままずっと安泰なんです。

 幼稚な発想かもしれませんが、僕は、ずっとその考えです。

 

 1年半ほど前に、病院に行ったのは、実際、右目がある日突然、真っ白になって、

 見えなくなって、恐怖心で一杯になり、やむなく、病院の眼科に行ったら、

 医師に「軽い白内障にかかっているから、とりあえず内科の方へ行ってくれ。」

 といわれ、内科に行ったら、「重度の糖尿病。」と言われたんです。

 今では、右眼の白い膜は引きましたが、後遺症はいくらか残っています。

 

 鳥越俊太郎さんが、都知事選の公約で「がん検診」の義務づけなど、

 声高らかに叫んでいるようですが、あんた、一体何様のつもりなんだと言いたいですね。

 なんで、そんな事、義務づけるんだよ。

 だって、がんになったら、死んでもいいと思っている人だっているんですよ。

 特に、僕のように、無限回数の生まれ変わりを信じている者にとっては、………。

 

 生きようが死のうが、そんなこと、本人の自由ですよ。

 巨泉さんも言っていましたが、「生活の質」というものもある。

 こんな状態ならば、死んだ方がましだ、と思う人もいるんです。

 まぁ、まだ日本では、安楽死は許されてはいないのですが、………。

 

 僕にとって怖いのは、死ぬことではなくて、死にたくても死ねない状態が、

 長期間続くことです。」

 

松坂慶子

「でも、そう言えば、最近の「週刊現代」の記事、

 薬の副作用や手術の危険性について書かれたものが、とても多いわね。」

 

松平健

「こういうのを読むと、むしろ病院になど行かないで、

 カツ丼小僧さんの言う通り、病院になど行かない方がいいような気がする。

 あれれっ、………??? 」

 

一同

「わははははは。」

 

西城秀樹

「でも、僕なんかさ、1回目の48歳の脳梗塞の時なんだけど、道を歩いていて、

 ちょっとフラフラしただけだったけど、そのまま病院に行ったら、

 最初は、検診しても何もなかったんだけど、

 医者の先生に「そんな筈はない。絶対に何かある。」って言われて、

 1日病院に泊まって、明け方診察して、脳の腫瘍が発見されたんだ。

 だから、僕の経験からは、早期発見と、脳梗塞だと気付いたら、即、病院、

 という事が言えるね。」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そう言う事を言われると、僕も意志が揺らぎますね。」

 

ビートたけし

「おいらの顔面麻痺の時は、すっかり先生のお世話になった。

 こういう外科手術の時は、ハッキリしているからね、

 すぐに病院に行った方がいいと思うけど、……… 」

 

カツ丼小僧

「今日は、皆さん、色々と、ためになるお話を聞かせて頂きました。

 ありがとうございました、………。

 今日は、緊急の座談会ではありましたが、これでお開きとします。

 

 皆さんも、くれぐれもお体に気をつけて、………。」

 

加藤綾子

「シー、ユー、アゲイン、……… 」

 

高島彩

「グッド、ラァ~~~~~~~~~クッ、」

 

アレックス・ラミレス

「アイ~~~~~~ン、…… ゲッツ、……… 」