カツ丼小僧
「犬塚さん、お待たせしました………。
それでは今日は、自身の事を思う存分、語り尽くしてください。」
犬塚弘
「ふふふっ♡、なんか、そう、改まって言われると、照れちゃうなぁ、………
まぁ、ざっくばらんに話してみるから、
皆さんも、かしこまらないで、リラックスして聞いてよ。」
女性一同
「犬塚さん、頑張ってぇ~~~~~~~っ♡♡♡、」
犬塚弘
「は~~い。
僕の本名は犬塚弘(いぬづか・ひろむ)
芸名の読みは、「ひろし」に変えたけどね。
1929年(昭和4年)生まれ。現在87歳。東京の大森出身です。」
カツ丼小僧
「あ、……JR大森駅なら、30代の頃、よく行きました。
近くに、平和島競艇があるんです。
そこで大金を失い、一夜にしてスッテンテンになって、………
しかも、親の金です。親には内緒、………。 」
一同
「わははははは。」
犬塚弘
「職業は、俳優、コメディアン、ベーシスト。 愛称は、ワンちゃん。
犬塚だからね、………。」
王貞治
「OH! 愛称が僕と同じ! ビッグな男、間違いなしだね。」
田原俊彦
「僕の方が、ビッグです。」
皇太子・浩宮様
「いえ、私の方が、………。」
皇太子妃・雅子様
「あっはぁ~~んっ♡、
ビ、ビッグな男、大好きよっ♡、じゅるじゅるっ………。」
カツ丼小僧
「ボ、ボク、小さいの、……… グッスン!」
一同
「わははははは。」
犬塚弘
「でも、ワンちゃんなんて、クレージーキャッツという猫の集団の中に、
なんで犬が紛れ込んでいるのか、自分でも、よくわからないけどね、………。
俺のオヤジが貿易商を営んでいたんで、子供の頃から、
ジャズやハワイアンのレコードに親しんで、音楽に興味を持つようになった。
でも、当時のしかつめらしいジャズの雰囲気には、あまりなじむ事が出来なかったよ。
22歳の時、兄のハワイアンバンドに参加して、その時、兄に、
「お前は、背が高いから、ベースをやれ、」と言われて、そのままベースを
受け持つようになったんだ。 」
カツ丼小僧
「そう言えば、犬塚さん、かなり背が高いけど、おいくつですか、? 」
犬塚弘
「179cm.」
カツ丼小僧
「そうですか、……僕が177cmだから、僕より2cm高いだけですね。
もっと、高いのかと思いましたが、………
でも、それより興味をひくのは、犬塚さんの鼻の大きさですね。
その、肉づきの良い、スッと筋の通った、高くて長い鼻、………。
鼻の大きな男は、アソコも大きいと言いますが、やはり、犬塚さんも、……… 」
犬塚弘
「ははは………、おいおい、俺、もう、87歳だぜ、………
そういう話には、興味はないよ、………。」
カツ丼小僧
「いえね、……本当は、鼻の大きさではなく、首の太さに比例する、とも
言われてるんですよ。
実際、鼻の骨とアソコは、繋がっているわけではない訳で、………。
でも、鼻の大きな男は、押しが強そうで、如何にも精力的なように見えますよね。
女だって、筋の通った、肉づきのよい鼻だと、何か、それだけで、
ゴージャスで、デラックスな感じがする、………。」
犬塚弘
「……………。」
刀根麻理子
「犬塚さん、………カツ丼さんは、自分の鼻が貧相なことに、
大きなコンプレックスを持っているんです。
だから、鼻の骨格のガッシリした人を見ると、気になってしょうがないそうなの。
可哀そう、………。
人相学に興味を持ったのも、その辺りがキッカケみたい、………。」
角松敏生
「僕の鼻は、大きいよ………。」
今井優子
「わかってるわ、敏生っ♡、………うふふっ♡♡♡、あとでねっ、」
犬塚弘
「1955年(昭和30年)の4月、26歳の時に、クレージーキャッツに参加して、
ウッドベースを担当した。
その時はまだ、クレージーキャッツではなく、
「ハナ肇とキューバンキャッツ」と言ったんだ………。
あとは、ちょっと自分では言いにくいから、カツ丼さん、お願いしますよ。」
カツ丼小僧
「ええ、その後の犬塚さんの活躍は、皆さんもよく御存知、………
あ、いや、若い人は知らないでしょうから、一通り解説します。
ほぼ、ウィキペディアからの受け売りで申し訳ありませんが、………
犬塚さんは、クレージーキャッツとして、テレビや映画に出演する一方、
植木等、ハナ肇、谷啓に次ぐ、「第4の男」として、大映などで主演作も撮られた。
映画は、「東宝クレージー映画」は、もちろん、多数、出演していますが、
その他にも、ハナ肇の「馬鹿」シリーズ、「喜劇一発」シリーズ、
それから、なんと、山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズにも、
お巡りさん役や、タクシーの運転手役で、6作品出演しています。
凄いじゃないですか、犬塚さん、………
「男はつらいよ」に出演なんて、……… 」
犬塚弘
「いえいえ、………
前に言ったけど、「男はつらいよ」には、桜井センリも、いっぱい出てるよ。
まぁ、お互い、チョイ役としてだけどね。」
カツ丼小僧
「ええ、……それから、テレビが更に凄い。
時代劇や、サスペンスドラマなど、限りなく多くのジャンルの作品に出演していますが、
とりわけ、僕の目を引いたのが、
1967年(昭和42年)の3月5日に放送された、
渥美清さん主演の「泣いてたまるか」第36話(まんが人生)です。 」
犬塚弘
「ああ、あれね、……
僕が人気絶頂の漫画家の役をやったんだけど、あれ、そんなによかった、?
でも、どうして君が、その作品のこと知ってんのよ?
君、その頃、まだ3歳ぐらいじゃないの、? 」
カツ丼小僧
「ええ、そうなんですが、実は、この「泣いてたまるか」シリーズ、10年くらい前に、
DVDとなって、発売されているんですよ。」
犬塚弘
「あっ、そうだった。思い出した。そうそう、そうだよ。
俺としたことが、………すっかり、忘れてた。 復刻されたんだっけ。」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「僕も、かつては、漫画家を目指してましたからね、………
でも、本当の事をいいますとね、その作品に出ていた、岸久美子さんが、
僕の最も好みとする女性で、ずっと見とれて観ていました。」
犬塚弘
「岸久美子さんね、………
テレビ「ケンちゃんシリーズ」のお母さん役で、一世を風靡した人だね。
うん、あれは、いい女だよ。清楚で、明るくて朗らかな美人だ。
彼女は、1946年生まれで、
ケンちゃんシリーズに出ていた時は、まだ20代前半でお母さん役だったんだけど、
本当は老け顔だったわけではなく、他では、若い娘役なんかも、こなしていたよ。
あの美貌で、お母さん役なんて、本当にもったいないよな。」
カツ丼小僧
「僕が、子供の頃に読んだ、つのだじろうさんのペーソス・ギャグ漫画に、
「泣くな!十円」というのがあって、大好きな漫画だったんですけども、
もしかしたら、つのださんも、このドラマに影響を受けたのかもしれないな。
あっ、…… 最後は、話が脇道にそれて、すいません。
犬塚さんは、現在も精力的に、ミュージシャンや俳優の活動を続けています。
今後のご活躍を期待しています。」
犬塚弘
「ありがとう。
でも、今度生まれ変わっても、もう一回、クレージーをやりたいなぁ。」