カツ丼小僧
「それでは、前回の続きです。
「今週の遺言」、巨泉さん、お願いします。」
大橋巨泉
「うん、………
北米の大都市は格差ーーーというより、階級化した社会である。
今大統領選で、ドナルド・トランプを支えているのは、
「プアー・ホワイト(白人貧困層)」だとか、オバマの民主党の支持層は、
ヒスパニアや移民層といわれるが、当らずといえども、遠からずである。
40年前に、こちらに家を持った時、肌の色の違いによる差別を感じた。
今や肌の色より、属しているゴルフ・クラブや行きつけのレストランの方が、
色分けがハッキリしているように思う。
これが、グローバル経済による階級化かなと、うすうす感じるようになった。」
長嶋茂雄
「う~~ん、私も実は、第一期読売巨人軍監督時代、
グローバルな視野での野球を目指していました~~~~。
いわゆるひとつの、クリーン・ベースボールですね、ハイ。」
長嶋一茂
「いわゆるひとつの、……… お、や、じ、……… 」
一同
「わははははは。」
デヴィ夫人
「おほほほほほ。」
中村玉緒
「もひとつ、おほ。」
大橋巨泉
「NZも格差社会だが、そういう感じ方はしない。
ここは、先住のマオリ族とイギリス人から成り立っていた人口分布に、
近年、アジア、太平洋その他の人々が、移住して来た。
このアジア系の進出が顕著なので、すでに、マルチ・カルチャー一色になりつつある。
従って少数派である日本人は、その中に埋没しかかっているようだ。
われわれのゴルフ仲間が各地で減った理由は明らかだ。
奇跡といわれた日本経済の成長を支えた彼らは、今や70代が中心で、
団塊の世代でさえ、そこに近づいている。
年齢的に孫の存在が大きくなる。
皆、孫が可愛く、日本での生活が長くなる。 」
カツ丼小僧
「そういえば、「孫の日」というのが、以前、制定されたんだよなぁ。
いつだっけ? 」
今井優子
「10月の第3日曜日です。」
角松敏生
「当時、1999年(平成11年)だけど、
大泉逸郎さんの、♪「孫」っていう曲がヒットしたっけなぁ。」
藤原紀香
「わ、私、……ま、孫の手を使って、 い、いつもアソコを、………
あああ~~~~~~~~~っ。」
飯島直子
「ふん、盛りのついた、メス……… 」
大橋巨泉
「近年までは、半年近くこちらに居た方も、
だんだん「真冬だけで良い」ようになるのか。
さらに長く続いたデフレで、緊縮財政が影響した方、
年金が上らずと言った方もおられる。
他の理由はともかく、孫の出現で生活のパターンが変ったというのは、
やはり、日本独特の家族観であろう。
北米では、定年後、老夫婦二人で、リタイア生活をする文化が完全に定着している。
そして、そうした人々をターゲットにした、地域経済や文化も確立している。
ハワイ州、カリフォルニア州、フロリダ州、そしてアリゾナ州など、
温暖なところは、リタイア族がいないと成り立たない。
彼らは年に一度、「ファミリー・リユニオン」と言って、
交代で家に集まって、再会を楽しんでいる。
日本も、そうなった方が、経済的にも得だと思うのだが、……… 」
カツ丼小僧
「はい、いつも、ありがとうございます。
今回は、ここまで。「今週の遺言」は、いつも、タメになる事ばかりですね。
これからも、この調子で、お願いします。
いついつまでも、栄光あれ、大橋巨泉の「今週の遺言」、「週刊現代」、「講談社」。」
一同
「わははははは。」
大橋巨泉
「おい、お前さ、いつもの事なんだけど、
俺や講談社に媚びてんのが見え見えなんだよ。」
カツ丼小僧
「いえいえ、そんな、………
日本が誇る大物司会者と、日本最大手の一流出版社には、叶いません。すいません。」
大橋巨泉
「ほら、それだ、……… 」
一同
「わははははは。」
カツ丼小僧
「それでは、今回はこの辺で、サヨーナラです。
皆さん、今後とも、「カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会」を、
ご贔屓に、よろしくお付き合い、お願い申し上げ、……… 」
一同
「早漏 ! ! 」
渡辺麻友
「きゃっ、」