カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 274

カツ丼小僧

「皆さん、長い事、お待たせしました。」

 

一同

「カツ丼さん、今まで、どうしてたんですか? 随分と間が、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、長っ尻です。すいません。」

 

一同

「いえ、そうではなく、……… 」

 

カツ丼小僧

「すいませんが、今日は、あまり時間がありません。

 それと、ちょっと深刻な内容の話をします。」

 

大橋巨泉

「俺の、……… 」

 

カツ丼小僧

「そうです。今週(1月30日号)の「週刊現代」の「今週の遺言」、………

 

 見出しには、

 「死ぬ覚悟は出来ている

  「最後の挑戦」と名づけ、歩く事と食べる事から―――」

 

 ………と、ありますね。

 ビックリしました。 これ一体、どういう事なんでしょうか?

 それでは、巨泉さん、お願いします。 」

 

大橋巨泉

「まぁ、お前、今更、どうという事もないだろう、………

 いつも言ってきたことじゃないか。

 とにかく、始めます。

 

 昨年の12月21日、国立がん研究センター中央病院で、最終的な検査、診察を受けた。

 血液検査の腫瘍マーカーは低く、先生方は喜んでくれた。

 CTにも明らかな疑点は見られず、体力さえもてば、ニュージーランド(NZ)での

 リハビリは、可能という結論であった。

 

 2年前と比べると、今回の方が体力は落ちている、………

 10年前の胃がんの手術前、俺の体重は80キロ。

 2年2ヵ月前、中咽頭がんの手術前が72キロ。

 2年弱前の、NZへの出発時が57キロであった。

 それが今や、52キロを切っていた、……… 」

 

野村克也

「巨泉さん、ワシも病気で辛い身や、………

 同年代のよしみで、一緒に病気に打ち勝とうやないか。」

 

星野仙一

「俺も糖尿病や、……… でも、負けへんで。」

 

久米宏

「僕も糖尿病です。」

 

カツ丼小僧

「僕も、……… 

 僕の場合は、糞尿病も兼ねてます。」

 

沢尻エリカ

「なんですか、それ? 」

 

一同

「わははははは。」

 

大橋巨泉

「俺の場合は、腸閉塞だ。

 何と言っても、この余計な病気を患ったのが響いている。

 それでも、NZへ行こうというのは、やはり、21~25度という気候が頼りであった。

 この時点での俺の本音を言っておく、……… 

 

 3人の主治医、その間の連絡役の弟の哲也、

 そして看護、介護を一手に引き受けてくれている女房の寿々子、

 それぞれが本音を抱いていると思う。

 

 そのうち共通しているのは、

 ステージ 4A で発見された中咽頭がんは、まだ俺の体に巣食っているということ。

 そして、手術と放射線治療は、し尽くしてしまって、もう出来ないということ。」

 

中村玉緒

「難儀なことでんな、……… 」

 

大橋巨泉

「残るは(予防のためも含めて)抗がん剤だけ、ということも共通していると思う。

 ただ俺の余命という事になると、それぞれ違う時間を画いているようだ。

 

 誰とは言わないが、一番短くて1年、長くて3年、というところだろう。

 俺の予測は、一番短い方に属する。」

 

一同

「えぇ~~~~~~~~っ、?????!!!!!!! 」

 

カツ丼小僧

「巨泉さん、なんとか、100歳まで生きましょう。

 漫画家の水木しげるさんも、93歳で大往生しましたが、巨泉さんも、……… 」

 

大橋巨泉

「俺には、もう死ぬ覚悟は出来ている。

 人間、誰しも死ぬので、余り大げさに考えていない。

 

 抗がん剤にしても、放射線の時のような副作用があった時は、

 直ちに服用をやめると、医師と相談済みである。

 そのため、経口の薬に頼るつもりである。

 

 医師たちとの結論は、今は余りにも体力が落ちているので、

 少なくとも、1ヵ月ほど休養する。

 2月1日に検査、診察をして、その結果、抗がん剤を始めるかどうか、

 決める、というものである。」

 

大橋寿々子

「あなた、……… 」

 

大橋哲也

「兄さん、……… 」

 

大橋巨泉

「今回の俺のプランは、4週間を2つに分ける事だ。

 

 オークランドについたら、最初の1週目は、ひたすら休養に当てるというもの。

 そして2週目からは、散歩、ストレッチと、筋肉をつける運動を始める。

 

 午後9時に就寝して、起床は午前7時、ーーーといっても、夜中に数回、目覚めて、

 トイレに行くので、睡眠時間は8時間前後か。

 

 昼食後、30分~1時間の昼寝をする。休養といっても、多少の運動はする。

 まず毎朝ゲートまで、朝刊を取りにゆく。

 

 わが家には、17段の階段があって、真ん中に踊り場がある。

 最初の朝から、下りは問題なかった。

 新聞を取って居間に上るのに、踊り場で一息入れないと、足が動かなかった。」

 

西城秀樹

「大変ですね。 僕も「脳梗塞」のリハビリという、辛い経験をしました。

 僕の場合、女房の助けなくしては、歩く事も出来ない時期が、……… 」

 

刀根麻理子

「ああ、秀樹さん、……… 可哀想、………

 私が、助けてあげたい、……… 」

 

カツ丼小僧

「ああ、麻理子さん、……… 僕が、……… 」

 

大橋巨泉

「食事は3回で、オヤツが2回、夕食時に1杯ワインを飲む。

 やはり9センチの胃しかないので、一回の食事は、たかが知れている。

 

 そこで、2年前に成功した栄養補助ドリンクを採用した。

 蛋白質、ビタミン、ミネラルと3種類、どちらかというと不味い(粉っぽい)ものだが、

 鬼嫁に尻を叩かれて、何とか呑んでいる。

 

 体は、なるべく動かさず、読書、DVD、CD、テレビ中継などを見ていた。」

 

 

カツ丼小僧

「はい、巨泉さん、ありがとうございました。

 いつも、中味の濃い、重厚な話で、タメになりますね。

 僕などは、下ネタや、どうでもいい話しか、頭に浮かんで来ませんが、………

 

 今日は、時間ですので、ここまでです。この続きは、また次回お願いします。」

 

浅香唯

「ところで今、話題は SMAP 解散の話で持ち切りだけど、………

 その話は、ここでは、………? 」

 

田原俊彦

「ジャニーズとは、早く別れた方がいい、……… 」

 

近藤真彦

「中居のやつ、俺の後輩のくせに、………

 あいつの人気は凄いからなぁ、……… 」

 

中森明菜

「まぁ、何とか解散は回避できたみたいですけど、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、………

 中居には、俺の「復活・クイズダービー」にも出てもらった。

 SMAP には、今後も仲良く、頑張ってやってもらいたい。」

 

カツ丼小僧

「実は、僕も将来、SMAP の人達と提携する事を考えています。」

 

小泉今日子

「えっ、? なに、なに、? 

 SMAP と提携するって、どういう事なの、? 」

 

カツ丼小僧

「つまり、………SMAP、………「SM」「AP(アップ)」、という事で、

 僕の未来の野望でもある、SM国家の建設に協力してもらいたいんですよ。」

 

デヴィ夫人

「ほほほほほほ、………

 あんたの頭の中って、ダジャレとか、くだらない事しか頭にないのね。」

 

高野人母美

「カツ丼さんっ♡、私の顔面崩壊の事も、忘れないでねっ♡、」