カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 273

カツ丼小僧

「巨泉さん、どうしたんですか? 「今週の遺言」?

 2週連続で、お休みでしたが、………? 

 その間、この座談会の出席者でもある、北の湖敏満さんや、

 漫画家の水木しげるさん、作家の野坂昭如さんなども、お亡くなりになりました。」

 

白鵬翔

「……………。」

 

一同

「……………。」

 

大橋巨泉

「うん、とうとう休んでしまった。 

 前身だったコラム、「内憂外歓」以来、20年余、一度も休んだことがなかった。

 危ないこともあったが、俺の基本姿勢であった律儀さが、それらを切り抜けて来た。

 

 一番辛かったのは、10年前の胃がんの手術時である。

 長時間の手術につづく絶飲食の状態で、何とか書いた。

 脂汗がポタポタ原稿用紙の上にしたたり落ちたのを覚えている。

 

 状況は今とほとんど変わらないが、少なくとも10歳若かったのは大きい。

 現在は原稿用紙に文字を並べる行為よりも、文章を構築する力がないのを感じている。」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、そんな事はないと思いますけど、………。

 これだけの文章力であれば、………。

 夏目漱石も、森鴎外も、太宰治も、

 いや、どんな世界の文豪だって、ビックリして逃げ出しますよ。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「では、今回もまた、「週刊現代」今週号(1月2・9合併号)の

 「今週の遺言」を、お願いします。」

 

大橋巨泉

「うん、………。

 大きな原因は、腸閉そくという消火器の疾病が加わった事である。

 たしかに2年間にわたる中咽頭がんと、その転移に対する闘いは続いていた。

 

 左右の肺の近辺の2回にわたる手術(10月14日)、

 10回に及んだ放射線治療(11月11日~25日)は、大きな負担だった。

 特に後者は、今だに副作用下にあり、だるさや食欲不振などに苦しんでいる。」

 

カツ丼小僧

「僕は、食欲がありすぎて、糖尿病です。体がだるいです。地獄です。

 今はもう、砂糖だけは、かなり控えています。

 タフマンやオロナミンCだけは、唯一の楽しみなので、幾らかは飲みますが………。」

 

黒咲蘭

「大丈夫なんですか?」

 

カツ丼小僧

「缶コーヒーも、全て無糖の物にしました。

 そうしたら、先日20代の男性が、カフェインの摂り過ぎで死亡した、

 というニュースが流れて来ました。国内初だそうです。

 僕、最近は、アイスコーヒーや、緑茶、ウーロン茶ばっかり飲んでいるんです。」

 

一同

「笑えませんね。」

 

タモリ

「笑って、……… あ、あれは、もう終了したんだ。」

 

笑福亭鶴瓶

「わいの笑顔のミネラルむぎ茶にしといたらどうなんや。

 あれは、カフェインゼロやで。」

 

カツ丼小僧

「一体、何を飲んでいいのか? カロリーがないと、力がわかないし………。

 飲む物が無くなっちゃいますよ。」

 

笑福亭鶴瓶

「だから、わいのミネラルむぎ茶で、笑顔になるんや。」

 

一同

「わはは、………、いや、………。」

 

大橋巨泉

「今までと違って、”兵糧攻め”が加わったのは辛かった。

 腸閉そくを併発してからは、今までのような栄養の補給が、ままならなかった。

 

 11月3日の発病以来、今日まで、断続的に計16日間の絶飲食生活があった。

 そして、それ以外の日も、多くは病院食で、お粥に汁ものといったメニューだったので、

 到底、力にならなかった。

 

 体重の推移が如実に物語る。

 9月に帰国して、最初に検査を受けた時、俺の体重は60キロを越していた。

 それが、腸閉そく後の11月11日には、55.4キロ、

 そして、腸の手術後の、12月8日には、遂に、50.4キロまで落ちてしまった。

 (現在は、52キロ)

 

カツ丼小僧

「巨泉さんの身長は、178cmだそうですので、それはかなり、キツイですね。

 因みに僕の身長は、177cmで、体重はおよそ75キロです。

 でも視力は、裸眼だと、ゼロに等しいぐらいに酷いです。」

 

浅香唯

「え~~~~~っ? そんなんで、イラストなんて、描けるんですか?」

 

カツ丼小僧

「ええ、なんとか、………

 度の強いメガネを掛けたり外したりしながら、描いています。死闘です。

 でも、最近辛くて、そろそろコンタクトにしようか、とも考えています。」

 

黒咲蘭

「それで、その上にサングラスを掛けて、

 それをトレードマークにしたら、どうですか?」

 

タモリ

「……………。」

 

大橋巨泉

「病室のベッドで横になっていると、大きな事件が起っては去り、

 無力の自分だけが取り残されてゆくような気持になる。

 特に今秋は世界的な出来事が多く、そうした無力感にさいなまれた。

 

 特に何回も手術をしたので、その間に麻酔や麻薬による、痛み止めの処置を受けた。

 これが、夢うつつの中の幻覚や幻聴になって、襲ってくるのである。

 何回も難民になったり、テロの被害者になったりした。

 

 後に女房に聞いたところによると、

 ほとんど毎日、意味不明なことをしゃべっていたという。

 これらは、新聞やテレビの解説とは、全く違う筋書きであった。」

 

カツ丼小僧

「実は僕は、夢を見るのが何よりもの楽しみなんです。

 どんなに不気味な夢にうなされようが、異次元の奇想天外な夢というのは、

 本当に面白いものだと思っています。

 

 以前、ツイッターにも書きましたが、

 夢の中で、刀根麻理子さんに恐る恐る抱きついたら、大声で悲鳴をあげられましてね、

 警察に通報されるのではないかと、ビクビクしていたんですが、

 その時点ではまだ、目覚める事もなく、夢の中です。

 

 そうしたら、最後は良くしてくれて、桃源郷に居たような

 とても、心地よい気分の中で、やっと目覚めました。」

 

刀根麻理子

「うふふっ、♡ 良かったわね。」

 

カツ丼小僧

「明後日の24日は、目黒で、刀根さんのライブ・コンサートがありますね。

 その時は、抱きついてもいいですか?」

 

刀根麻理子

「まぁ~~~~~~~~~っ、」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、冗談です。すいません。

 何かにつけ、下ネタを言いたくなるのが僕の悪い癖で、

 こればかりは、やめる事が出来ません。」

 

黒咲蘭

「キモイですね。

 でも、そう言えば、動画の中の「笑いについて」の講義の中で、

 下ネタの笑いについての話はなかったわね。」

 

カツ丼小僧

「あっ、そう言えばそうだ。 灯台もと暗し。

 あんまり身近過ぎて、忘れちゃってたよ。」

 

一同

「わははははは。」

 

カツ丼小僧

「いえ、それからね、ちょっと、名前は言えませんがね、

 実は、この座談会に出席している女性の中で、僕の夢の中で、

 実際に僕と、やった人と、一緒にベッドで寝た人が一人づついるんですよ。」

 

一同

「え~~~~~~っ? そ、それって、誰なんですか~~~~~~~っ? 」

 

カツ丼小僧

「ふふふ。それは言えません。ひみつのアッコちゃんです。」

 

和田アキ子

「えっ、私、?」

 

カツ丼小僧

「いえ、違います。」

 

一同

「わははははは。」

 

和田アキ子

「ドつくぞ、コラ、」

 

カツ丼小僧

「♪笑ってぇ、~~~ 許してぇ、~~~。」

 

一同

「♪アッコ~~~~っ。」

 

大橋巨泉

「例えばパリの、同時多発テロ。

 俺の幻覚には、マスクをつけたテロリストが出て来て、

 「15年近く前の、アメリカの 9・11テロにつづく成功」と、笑うのである。

 

 あの時のテロリストは、アルカイダとか、タリバンといった。

 今は、ISというが、テロリストである事に違いはない。

 

 あの時、アメリカのG・W・ブッシュ大統領は、「これは戦争だ!」と叫び、

 国民をムリヤリ説得して、「大義なきイラク戦争」に突入して行った。

 

 俺は、それは誤りで、

 「これは許せない”犯罪”である。犯人を必ず捕えて裁判にかける」と、主張した。

 丁度、参議院議員だったが、同調者は少なかった。」

 

 

カツ丼小僧

「はい、今日の座談会は、ここまでです。

 巨泉さん、いつもありがとうございます。 お体の方、ご自愛ください。

 よろしければ、いずれ、僕の動画番組「カツ丼小僧ちゃんねる。」の方にも、

 ご出演頂いて、政治に対する熱い思いを語ってもらいたいと思います。」

 

大橋巨泉

「うん、その時が来るのが、俺も待ちどおしいよ。

 一緒に、偽善者の安倍を叩こう。」

 

カツ丼小僧

「よろしくお願いします。」

 

一同

「わ~~~~~い。」