カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 270

カツ丼小僧

「皆さん、お待たせしました、………

 今日の座談会も、巨泉さんの「今週の遺言」です、

 今週号(10月31日号)の「週刊現代」、92ページをお開きください、

 

 見出しには、

 「「一億総活躍」って何だ? 

  「進め一億、火の玉」が浮かぶ

  首相が東条英機に見えてきた、」

 

 ………と、ありますね、………

 それでは、巨泉さん、また、いつものようにお願いします、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、………

 先日、新聞に目を通していたら、

 「一億総活躍」という言葉が飛び込んで来たんだ、………

 

 御存知のように、これは前日発足した、第3次安倍内閣のスローガンである、………

 安倍首相は、かなり気に入っているようで、前夜の記者会見の中で、

 この言葉を8回も使ったという、………

 

 首相は、

 「高齢者も若者も、女性も男性も、難病や障害のある方も、

  誰もが、もう一歩前へ、踏み出すことが出来る社会、」

 を目指し、それを、一億総活躍社会と呼びたいらしい、………

 

 単なるスローガンではなく、加藤勝信担当大臣を任命したくらいだから、

 本気である、………

 

 俺の反応は、0.5秒で、「進め一億火の玉だ、」であった、……… 」

 

カツ丼小僧

「我がSM帝国のスローガンは、「進め一億スペルマだ、」です、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

大橋巨泉

「われわれの世代なら、ほとんどの人は、

 この戦時中のスローガンを思い出したのではないか、………

 これは、戦争中に、軍部におもねった大政翼賛会の議員がつくり出した

 スローガンである、………

 

 要するに、どう見ても負けるに決まっている対米戦争を、

 日本人の根性で勝とうという、いわば「国民の戦闘意欲高揚」のためのものである、」

 

カツ丼小僧

「僕の「オナニー戦闘意欲」は、もう高揚しません、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

藤岡弘、

「僕は、現在 69 だけど、まだ大丈夫、……… 」

 

一同

「おお~~~~~っ、……… 

 さすが、我らがヒーロー、仮面ライダー、本郷猛(ほんごう・たけし)……… 

 あっちの方も、お強いんですか、………? わははははは、……… 」

 

刀根麻理子

「いやぁぁ~~~んっ、♡♡♡ 想像しちゃう~~~~~っ、」

 

大橋巨泉

「大体、スローガンというものは、権力者が ”上から目線” を隠して、

 あたかも多勢の総意で何かをさせようとするもので、

 独裁国家や、非民主国に多い、………

 近隣では、北朝鮮や中国で、よく見かける、………

 

 戦時中は、これに続いて、「欲しがりません、勝つまでは、」とか、

 「撃ちてしやまん、」などが叫ばれた、………

 

 そして「火の玉」は、いつの間にか、「一億総玉砕、」となり、

 非戦闘員の自決にまで、つながっていく、……… 」

 

中村玉緒

「でも、巨泉さん、………それは、大昔の話どす、………

 今は、……そんな、……… 」

 

大橋巨泉

「時代が違うというなかれ、…… 日本人は「風」に弱い、……

 そういうムードが醸成されると、なびき易いのである、………

 安倍さんが、それを計算していないとは言えない、 」

 

中村玉緒

「まさか、……… 」

 

大橋巨泉

「この人は、もともと全体主義的な人だが、

 このスローガンの衣の下にも、その鎧(よろい)が見え隠れする、

 

 さき程の首相の言葉は、美辞麗句だが、

 「高齢者、若者、女も男も、病者も障害者も、皆もう一歩踏み出す社会、」

 なんて、あるのかい、!? 」 

 

中村玉緒

「………う~~ん、確かに、そうでんな、……… 」

 

大橋巨泉

「それは、北朝鮮のようなリーダーの人の、

 命令一下、行うのでなければ、あり得ない、……… 

 

 われわれは「一億総火の玉」から抜け出して、(300万人の尊い犠牲を払って、)

 人は、それぞれの個性を生かして働き、生きてゆくという、

 民主国家をつくり上げた、………

 

 一生現役もいいだろう、………

 俺のように、早く引退して、趣味に生きるのも良い筈だ、………

 しかし、首相の会見を聞くと、政府が目指す方向以外は認められなくなりそうだ、」

 

一同

「……………。」

 

大橋巨泉

「自民党の中から反対の声が出ないのも妙だ、……… 

 (石破茂大臣が、僅かに疑念を表明したが、……… )

 

 俺が長年、盟友と考えて来た、河野洋平さんの長男、河野太郎君も、

 大臣席をちらつかされて、節を曲げてしまったようだ、………

 残念至極である、………

 

 「前へ踏み出し」たくても、踏み出せない人も居る、………

 その人は、その場で、出来ることをすれば良い、………

 皆が、それぞれの能力や資質に従って生きる、

 政府は、そこに差別や不正をなくし、自由で平等な社会を目指せば良いのだ、

 

 今の政府は、自分たちの行きたい方向に、国民を連れて行きたいのが丸見えである、

 福山雅治君の結婚で、官房長官が「これで、女性が子供を生んでくれれば、」

 と言ったが、ここにすべてが表われている、………

 

 結婚するのも、子供をつくるのも、すべてはそのカップルの自由な意思であるべきだ、

 政府に介入の余地はない、………

 

 折角、ここまで来たのに、「進め、一億」と言われるのは、真っ平である、

 次の参院選で叱りつけるより他あるまい、」

 

 

カツ丼小僧

「はい、巨泉さん、今回も貴重なお話、ありがとうございました、………

 これからも、一同、期待して待っております、………

 今後も、安倍晋三首相の偽善を、ズバズバと、斬っていってください、」

 

大橋巨泉

「うん、………ところで、お前さ、………

 確か、近い内に、何か自分の身に怖ろしい事が起きるなんて予言していたけど、

 一向に、何も起きないじゃないかよ、………

 一体、どうしたんだよ、………? 」

 

江川卓

「そうそう、「空白の一日」事件の僕のようになって、

 日本国中の袋叩きに会うとかなんとか、言っていたけど、……… 」

 

カツ丼小僧

「すいません、僕の完全な思い込みだったようです、………

 今まで、何十年も怯え続けてきたのは、一体何だったのか、………? 」

 

松坂慶子

「全ては、カツ丼さんの誇大妄想だったんですね、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……そうだったようですね、………

 皆さんに迷惑かけてすいません、……… 」

 

中畑清

「今年、必ず、テレビに出るとか、言ってたけど、……… 」

 

野村克也

「ベイスターズも、クライマックス・シリーズに出場できなかったやないか、……… 」

 

浅香唯

「やめて、…… カツ丼さんを、もう苛めないで、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえ、……でも今年は、まだ2ヵ月ちょい、残っています、………

 その間に、何かが動くような気がするんです、………

 最後の最後で、何か大きな「大ドンデン返し」が、……… 

 

 今年の「元旦おみくじ」の事を覚えていますか、?

 確か、結果は「末吉」と出て、今年は紆余曲折あれど、

 きっと、最後の方にいい事があると予言しました、……… 」

 

吉永小百合

「「末吉」の本来の意味とは違いますけどね、………うふふ、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……それにかすかな希望をつなぎます、………

 12月の終わりには、刀根麻理子さんの LIVE もありますしね、……… 」

 

刀根麻理子

「カツ丼さん、絶対にいらしてくださいね、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……もちろんです、………

 睡眠に弱い僕ですので、寝坊しないように気をつけます、」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

カツ丼小僧

「それでは、皆さん、お疲れ様でした、………

 また次回の座談会を楽しみに、……… 」

 

原辰徳

「あのう、……… 」

 

カツ丼小僧

「あっ、……ジャイアンツの原監督、………

 どうなされましたか、? 」

 

原辰徳

「私事で大変恐縮ですが、ワタクシ、原辰徳、

 今季限りで、ジャイアンツの監督を勇退する事になりました、……… 

 引退については、今日、正式に決まりました、

 今まで、長い間、応援して頂き、ありがとう、……… 」

 

カツ丼小僧

「そうですか、………それは大変残念です、………

 お疲れ様でした、………暫く、ゆっくりとお休みください、………  

 

 それでは、今日は、この辺で、……… 」

 

角松敏生

「さよなら~~、……… ふうっ、………やっと言えた、……… 」