カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 269

カツ丼小僧

「え~~、しばらくぶりです、………

 皆さん、今週号(10月10日号)の「週刊現代」、90ページをお開きください、」

 

大橋巨泉

「おっ、…… 今度こそ、俺の「今週の遺言」だな、……… 」

 

一同

「わぁぁ~~~~~~~~~っ、」

 

カツ丼小僧

「そうですね、……… 本当に久しぶりです、………

 大橋巨泉さんの「今週の遺言」、………

 

 見出しには、

 「白鵬の力は衰えているか、?

  数の力に驕った安倍首相は、”裸の王様”になって行く、」

 

 ………と、ありますね、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、………

 先日、車に乗ると、大相撲をやっていて、「白鵬休場」が大きな話題となっていた、

 …………… 」

 

白鵬翔

「そうなんです、………ちょっと、体全体の調子が悪くて、……… 」

 

大橋巨泉

「初日、隠岐の海、二日目、嘉風と連敗し、三日目から休場という、……… 」

 

白鵬翔

「はい、……… 」

 

大橋巨泉

「ふと、先場所の事を思い出した、………

 先場所は、初日、二日目と連勝したが、その内容は白鵬らしからぬもので、

 下位の者に喰い下られ、長い相撲の結果、何とか勝った、という印象だった、………

 

 NHK解説者である舞の海が鋭い発言をした、………

 「………それと、白鵬の力が衰えている、ということですね、」

 

 俺もまったくの同感で、さすがの大横綱も、30代に入って、

 ターニングポイントを迎えたと感じた、……… 」

 

白鵬翔

「……………。」

 

北の湖敏満

「……………。 ごっつぁんス、……… 」

 

大橋巨泉

「しかし、その後、白鵬は立ち直り、

 通算35回目、という最多記録で優勝を果した、………

 問題は、その後である、………

 

 優勝の感想を聞かれた横綱は、

 「………それと、”力が衰えた”と言われたので、そうでない所を見せた、」

 という内容のコメントを発した、

 

 そして、翌日の新聞によると、それを聞いた舞の海が陳謝したという、………

 その瞬間に俺は、

 「日本は戦前と変っていない、……… 

  表現の自由、言論の自由は、何処へ行った、?」と、感じた、……… 

 

 これが、民主主義の発達した欧米なら、絶対に起らない、………

 考えてみると良い、………

 舞の海の発言は、解説者としての発言であり、

 それに発奮して優勝した白鵬もまた、立派である、

 

 問題は、舞の海が「あやまった」事である、………

 そんな必要は毛頭ないし、あのメンバー相手に優勝したからといって、

 白鵬の力が”衰えていない”という証拠にはならない、

 

 俺は、全勝して当然と考えていたから、

 白鵬の力は衰えて来ていると、信じていた、……… 」

 

白鵬翔

「…………… 

 ごっつぁんです、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

大橋巨泉

「問題は、舞の海が謝らざるを得ないような空気が、

 相撲界(マスコミ界を含めて)にあった、という事だ、………

 

 俺も若い頃、ジャズ評論家をしていて、歯に衣着せぬ発言をすると、

 「生意気だ、」とか、「自分で吹いてみろ、」などと非難された、………

 勿論、俺は謝った事などないし、堂々と反論して、のし上がって行った、……… 」

 

カツ丼小僧

「でも、巨泉さん、………

 舞の海さんって、現役最高位、小結の人ですよ、………

 そんな人が、軽々しく、横綱の権威を落とすような事を口に出来るんでしょうかね、?

 僕だったら、そんな事、恥ずかしくて中々、言えませんよ、……… 」

 

ビートたけし

「おいらもそう思うぜ、………

 現役時代、小結までの人だったら、それ以上の位の力士の批判はしちゃいけない、」

 

大橋巨泉

「でも、たけしさ、………

 そんな事言ったら、この世に批評や評論は、なくなってしまうよ、

 

 本当の力の衰えというものは、実は本人にしか解らないものなんだ、

 

 1980年の夏の札幌で、俺は巨人の一塁手で、長年の親友、

 王貞治とビールを呑んでいた、……… 

 

 ワンちゃんが言った、………

 「巨泉さんだから言いますが、ボク、今季限りで現役を退くつもりです、」 

 

 「えっ、? まだ打ってるじゃないの、」と俺、………

 

 「いや、外眼(そとめ)には解らないでしょうが、”行った!”と思った打球が

  塀ぎわで捕られるんですよ、」

 

 外観には「芯をはずした」と思われるだろうが、

 本人は実は、”行った!”打球だった事が多くなり、引退決意へとつながった、」

 

王貞治

「OH! そう言えば、そんな事が、……… 」

 

大橋巨泉

「勿論、俺は一切、他言しなかったが、ワンちゃんは、そのまま引退した、……… 」

 

ダレノガレ明美

「あの~~、さっきっから、ワンちゃん、ワンちゃんって、

 何の事ですか、……… 犬の事なんですか、? 」

 

中畑清

「違いますよ、……… 王さんは、現役時代、背番号が「1」だったので、

 ONE(1)なんですよ、……… BIG1(ビッグワン)とも言われていました、

 あなたの世代、……… 特に女の子じゃ、わからんでしょ、……… 」

 

カツ丼小僧

「あっ、………キヨシさん、………

 横浜DeNAベイスターズ、……… 今年もまた、ダメだったんですね、………

 もう、限界を超えました、………

 これからは、自分のプロ野球チームを作って、そこを応援します、……… 」

 

中畑清

「カツ丼さん、すいません、………でも、なんとか5位には、……… 」

 

カツ丼小僧

「5位も最下位も一緒でしょ、……… 」

 

中畑清

「違いますよ、………最下位だけは、ダメですよ、……… 5位は、良しですよ、」

 

カツ丼小僧

「キヨシさん、………頼みますから、僕をあまり惨めにしないでください、」

 

野村克也

「ふふふ、………それみろ、………

 ワシの予想した通りやないか、………

 それに、我が東京ヤクルトスワローズは優勝間近や、……… 」

 

野村沙知代

「ふふふ、カツ丼さん、あんたね、………わかったでしょ、………

 亭主の言う事に、間違いはないわ、……… 」

 

カツ丼小僧

「すいません、………反省してます、………

 これからは、浅香光代さんではなく、野村沙知代さんを支持します、………

 それで、お許しください、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

大橋巨泉

「要するに本人が一番よく解っているのだ、………

 だから、これは俺の推測だが、白鵬自身は「力の衰え」を感じて居り、

 それを指摘され、もう一度ふんどしを締め直した結果の優勝だった、と考えている、

 そして今場所、大きな故障もなかったのに、連敗し、休場となったのだと思う、」

 

白鵬翔

「…………… ご、…… ご、ご、……… ごっつあん、……… 」

 

一同

「……………。」

 

大橋巨泉

「人間、誰しも、成長のあとは、衰えが来る、………

 そして、現役引退となるのである、………

 何も恥ずかしい事ではない、………自然の摂理である、……… 」

 

カツ丼小僧

「きょ、巨泉さん、………ほ、本人の目の前で、よくそこまで、……… 

 す、少しは、空気を読んでください、」

 

大橋巨泉

「そして、それを指摘するのも反論するのも、”自由”なのだ、………

 ただ、”誤報”以外は、謝ったりする必要は毛頭ない、

 

 俺は、舞の海を現在、最高ランクの評論家だと思っているし、

 今後もひるまず、正論を吐いてほしい、」

 

 

  大橋巨泉が、そう言い終えた、正にその時だった、………

  大横綱・白鵬翔が、顔を真っ赤にして、突然立ち上がると、

  大橋巨泉の所まで、怖ろしい形相で、ドスドスと歩み寄って行った、………

 

  「ああっ、……しゅ、修羅場の展開か、……… 」

  会場にいた誰もがそう思った瞬間だった、………

  白鵬は、顔を紅潮させたまま、大橋巨泉の手を、力強く握り締めた、………

 

 

白鵬翔

「きょ、巨泉さん、ありがとうございます、………

 な、何か、目のウロコが落ちたような感じです、………

 勿論、僕だって、舞の海さんを恨んでいるとか、そういうことではありません、

 これからも、一途に相撲道に精進していきますので、応援の程をよろしく、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、……頑張れよ、……… 俺も応援はするから、……… 」

 

 

  会場内は、暫くの間、静まり返っていたが、突然、大きな拍手が鳴り響いた

  白鵬翔は、また、爽やかな笑顔で、ゆっくりと元いた場所に戻って行った

 

 

カツ丼小僧

「いや~~、ビックリしましたね~~~、

 ホント、………どうなっちゃうのかと思いましたよ、」

 

ビートたけし

「ふっ、冷や汗もんだぜ、………まったく、……… 」

 

大橋巨泉

「俺の言う自由とは、万人がもっている自由である、………

 

 民主主義を表した名言に、

 「君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は、命にかけても守る、」

 ………がある、………

 

 フランスの哲学者ボルテールの言とされるが、この精神こそ最重要なのだ、

 日本ではいまだに、地位によって上下関係があったり、

 下位の者や若年者は軽視される傾向がある、……… 

 

 行政府の長である安倍首相が、質問中の立法府の議員に対し、

 「早く質問しろよ、」などというヤジが飛ばせるのは、

 欧米では信じられないだろう、

 

 大体、昨年末の安倍首相の言動を見ていると、

 「数に驕って」、事の本質を誤っていることが多い、………

 にもかかわらず、自民党には諫言をする勇気のある人さえ居ないようだ、

 

 皆、首相のいいなりになっていれば、事足れりとしている、………

 自民党ばかりか、かつて「平和の党」として、それなりの評価をしていた公明党も、

 「与党ずれ」して、何の抵抗もない、………

 これでは安倍は、ますます裸の王様になってゆく、」

 

太田光

「そ、そ、それは、いけませんね、~~~

 あ、安倍を許すな、……… 」

 

田中裕二

「お前、だったら、なんで佐野研二郎は許すんだよ、………

 日本国中から、お前に批判が殺到しているぜ、……… 」

 

太田光

「あ、あいつは、可哀想な奴です、……… それでいいんです、……… 」

 

野村沙知代

「だけど、あんた、なんで、あんな所で泣くのよ、………

 そんなに、お人好しだったかしらね、あんた、……… 」

 

田中裕二

「いえ、あれは、………紫外線で角膜を傷つけただけなんです、

 それが、偶然、涙目に見えただけで、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

大橋巨泉

「冷静な眼でみれば、戦争法案をムリヤリ通したあとの世論調査は、

 「政権に反対、」が伸びて来ている、

 

 あと10ヵ月で、参院選挙である、………忘れるには、時間が短い、………

 その上、憲法違反の法律には従わない、という意見も出ているし、

 集団訴訟も起こりそうだ、………

 

 裁判所で違憲の判決が出れば、あの法律は無効となり得る、………

 諦めるのは、まだ早いのだ、………

 

 8月30日の、デモの熱気を持ち続けることだ、………

 まさに、「継続は力なり、」である、 」

 

 

カツ丼小僧

「巨泉さん、久しぶりの熱弁、ありがとうございました、

 この座談会も、今回で、269回目になりました、………

 更に、「継続は力なり、」で、続けていくつもりです、………

 皆さん、今後とも、応援の程、よろしく、……… 」

 

黒咲蘭

「ネット動画の「カツ丼小僧ちゃんねる。」も、よろしく~~~、」

 

大西結花

「そ、」

 

浅香唯

「れ、」

 

刀根麻理子

「で、」

 

かわいさとみ

「は、」

 

小泉今日子

「み、」

 

中森明菜

「な、」

 

松坂慶子

「さ、」


榊原郁恵

「ん、」

 

今井優子

「ごきげんよう、さようなら~~~~、」

 

かたせ梨乃

「あっ、……ひ、一人で、みんな言わないでよ、………

 もったいな~~~い、……… 」

 

角松敏生

「ぼ、僕にも、♪「さよならを言わせて」、……… 」

 

黒木メイサ

「このオチ、もう、飽きました、……… 」

 

大橋巨泉

「わははははは、……… 」