カツ丼小僧
「それでは、今回も恒例の、大橋巨泉さんの「今週の遺言」、
「週刊現代」の、6月24日号です、
見出しには、
「癌だって、やり直しがきく、………
「安保法案」を廃案にして、憲法9条を争点に選挙せよ、
………と、あります、………
それでは、巨泉さん、お願いします、」
大橋巨泉
「うん、………
人生、本当に何が起こるか解らない、
5月18日、右肺の一部摘出手術を受け、大成功に終った、………
執刀した国立がんセンターの渡辺俊一先生は、念のため、
右肺から食道にかけてのリンパ節を丁寧に調べ、
その中から怪しいものを見つけて、郭清した、
これは、胸腔鏡手術や内視鏡では見つからない場所だそうで、
大変ラッキーだったことは、前にも述べた、
術後の経過もよく、退院して、女房と二人で、
「ツキが巡って来たね、」と話しながら、千葉のわが家に帰ってきたんだ、」
大橋寿々子
「そうでしたわね、あなた、……… 」
大橋巨泉
「やはり、疲れていたのだろう、………
2人とも、ぐっすり眠っていた、………
突然のサイレンと、「火災が発生しました!」という、
セコムのアナウンスで、目が覚めた、………
夜中の2時過ぎであった、
急いで着替えて寝室を出ると、電話が鳴った、………
セコムからで、火災報知器が煙を感知したので、
燃えていませんか、という問い合わせだった、
嗅覚のよい女房が、すぐに見つけた、………
キッチンのドアから煙が出ていた、」
大橋寿々子
「怖かったわ、……… あなた、……… 」
大橋巨泉
「ダァァァァ~~~~~~~~~~~ッ、」
アントニオ猪木
「な、……… 何ですか、………? それ、………? 」
大橋巨泉
「………と、セコムの人が3人、
そして東金署、更には千葉県警の警官たちが、続々とかけつけて来た、」
アントニオ猪木
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「セコムからの電話では、「消防も呼びますか?」と、聞かれたが、
小さな煙だけだったので、断わった、
すぐに家に侵入しようとした泥棒が、キッチンの入口のスクリーン(網戸)を、
バーナーで焼き切って、内に手を入れて鍵を開けた、と解った、
しかし、わが家は、念のため二重ドア、そしてキッチンは、三重ドアにしてあるので、
3枚目のドア(スクリーンは、ない)が開かない、………
そこで、鍵のあたりを焼き切ろうとして、バーナーでドアに火をつけたようだ、………
ところが、煙が出て、火災報知機が鳴ってしまったのだ、……… 」
カツ丼小僧
「僕も、自宅マンションに、何回も、泥棒に入られた事があります、」
浅香唯
「えっ、? 本当、……? 」
カツ丼小僧
「ええ、……本当です、………
しかも、犯人は、マンションの管理人と、警察官です、」
一同
「ええ~~~~~~~~~っ、???!!! 」
刀根麻理子
「も、もし、それが本当だったら、
もう、世の中の、何もかもが、信じられなくなるわ、……… 」
所ジョージ
「もう、警察官の犯罪なんて、どうだっていいじゃないですか、
当たり前の事ですよ、……… 」
水谷豊
「え~~、 私は、そうは思いません、……… 」
カツ丼小僧
「この話は、長くなりますので、今はしません、………
巨泉さんの話の腰を折りますので、………
いつの日か、じっくりと、………
それでは、巨泉さん、……… 話の続きをお願いします、……… 」
大橋巨泉
「うん、……… 」
アントニオ猪木
「ダァァァァァ~~~~~~~~~~~~ッ、」
大橋巨泉
「き、君は、それしかないのか、………? 」
アントニオ猪木
「闘魂ビンタ、注入しますか、?
1、2、3、……… 」
大橋巨泉
「い、いや、……始めます、………
この侵入の方法は、最近よく用いられていると、警察の方は女房に言ったそうだ、
さすがに退院直後の俺は、やすんで下さい、と言われたが、
寝つくのに、しばらくかかった、」
大橋寿々子
「私、気が動転しちゃって、結局、朝まで眠れなかったわ、」
大橋巨泉
「夏の蒸し暑さを防ぐため、日本の家々には、スクリーンは欠かせない、
しかし、バーナーなら、すぐに焼き切れる、………
皆さん、十分に注意して、この対策を練ってください、」
カツ丼小僧
「でも、僕のように、警察官が犯人の場合、どうしようもありませんよ、
自由勝手に、どうとでも簡単に、揉み消せることが出来るんですから、………
常識知らずのキ○ガイが、権力を握ると、どういう事になるのか、……… 」
大橋巨泉
「それ、お前の事じゃないのか、………? 」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「だが、不幸は、これだけでは終わらなかったんだ、………
そのあと、「赤旗」の日曜版のインタビューがあり、
東京のアパートに帰って、風呂に入って、女房に背中を拭いてもらおうとしたら、
大声をあげられ、ビックリした、
「あなた、大変、………これ、帯状疱疹よ! 」というではないか、………
自分の身体の上半身の左半分に、点々と疱疹が出来ている、
その晩は、よく眠れなかった、」
大橋寿々子
「ほほほ、……… 」
カツ丼小僧
「あのう、………
何度も、話の腰を折るようで、申し訳ないんですが、
実は、僕の体には、所々いっぱい、引っ掻き傷によるカサブタが出来ていまして、
それを、慎重に、時には無造作に、引っぺがすのが僕の密かな楽しみなんです、
これも、神が僕に与えてくれた、喜びの一つではないかと、……… 」
大橋巨泉
「右側を手術したので、ずっと左側を下にして寝ていたが、
左側に水泡が出来て、左も下にしにくい、………
上を向いて眠るのは苦手なんだ、」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、………
ありがとうございました、 今日も、本当にお疲れ様でした、………
今日の座談会は、これで終了です、
この続きは、また次回お願いします、……… 」
今井優子
「それでは、皆さん、さようなら~~~、」
角松敏生
「あっ、優子、……… 僕にも、♪「さよならを言わせて」、……… 」
今井優子
「さよなら~~~、」
角松敏生
「あっ、……… 」