カツ丼小僧
「それでは、昨日の続き、………大橋巨泉さん、………
「今週の遺言」、お願いします、……… 」
刀根麻理子
「巨泉さ~~ん、……… がんばって~~~~っ♡、」
松田聖子
「巨泉さ~~~ん、」
大橋巨泉
「うん、………それじゃぁ、始めるから、………
癌という難敵と対峙して、1年半、………
改めて、命とか、死とかいうものについて、考えさせられた、
よく「人の命は地球より重い」とか、「かけがえのないいのち」とか言われるのは、
人間は必ず死ぬからである、………
そして、人間は、一回しか生きない、
その一回の人生を、楽しく過せることが、人間、最高の倖せの筈である、
自分は一生、銃を持たない、
一生、人を傷つけない、
ましてや殺さない、………
そうした人生を送れたら最高だと考えて来た、………
それは、小学生だった戦争中、人の死を多く見て来たからである、………
皇国少年だった俺は、ある時、疎開先で、撃墜された米国機を友人と見に行った、
「米英は鬼畜」と教わっていたから、「ざまあ見ろ、」と思っていた、
すると、黒こげになった米兵の死体を棒で叩いている、老婆の姿に出会った、
「大事な息子を殺した罰だ、思い知ったか、」というような事を叫んでいた、
高揚していた、自分たちの気持ちが沈んだ、………
この米兵にも、母がいる筈、………と思うと、やりきれなかった、………
もう、敗戦も間近い頃であったが、
この頃から、自分たち、皇国少年の心に、疑問が生じたのかも知れない、 」
カツ丼小僧
「そう言えば、浩宮様と雅子様の姿が、まだ見えないな、………
あと、柏原芳恵ちゃんも、……… どうしたんだろう、………? 」
所ジョージ
「今頃、きっと、三角関係のもつれがありますよ~~~、
修羅場になっているかも、……… 」
松本伊代
「この座談会も、もっと、皇室の人たちが絡んでくれば、面白いのにね、……… 」
大橋巨泉
「天皇・皇后両陛下がパラオを訪れ、前大戦の「すべての犠牲者」に哀悼の意を表し、
花を捧げられた、………
同期生の俺にはよく解るが、81歳の老人にとって、熱帯の島への旅行は、
決してラクではない、
それをあえて決行した陛下の決意を考えなくてはならない、
疎開先から帰京された陛下が見た東京は、自分が見たそれと同じく、
全くの焼け野原であった、………
心ある若者なら、母国を二度と、こんな状態にしてはならないと思った筈だ、
自分が何回も書いて来たように、現天皇は、第一級の戦後民主主義者である、
今回の訪問も、それを身をもって証明された行為だ、
こんな立派な方を、国の象徴として戴いている一方で、
安倍首相率いる現政権は、陛下が忠実に守ろうとしている憲法を
解悪しようとしている、
再び、軍隊を持ち、武器を作って売ろうとしている、
安倍君は一度、ゆっくり陛下と膝つき合わせて話し合ってみると良い、
きっと、戦後生まれの首相の知らない、戦争の悪を語ってくださると思う、
戦争を体験した人間が減り続ける今、簡単には死ねない、」
カツ丼小僧
「巨泉さん、有難うございました、………
また、次回の「今週の遺言」も楽しみにしています、
それでは、今日は、この辺で、……… 」
渡辺麻友
「シー、ユー、アゲイン、………また、見て、ね~~~、
さよーならの、ハイチャッチャ、………
おやすみなさ~~~い、…… でちゅよ♡、」