カツ丼小僧
「さてさて、「今週の遺言」、前回の続き、………
ゴルフクラブの話でしたね、……… 巨泉さん、お願いします、……… 」
大橋巨泉
「うん、………
リタイアした人、まだ仕事をしている人が半々で、住民に大きな特権があった、………
すべての飲食及び、商品購入は割り引き、家に泊まるハウスゲストも特権つきだった、
一週間、やりたい放題、ゴルフが出来るクーポンが、
わずか150ドル(1万5000円)だから、毎日やれば、2000円ぐらい、………
当時のグリーンフィーの10分の1なので、わが家は、千客万来であった、」
藤子不二雄A
「素晴らしい、………
今度、漫画「プロゴルファー猿」の題材に使おう、………
でも、ゴルフコースの大きな池は、巨泉氏のことを表しているのかも、……… 」
大橋巨泉
「おいおい、何でも、名前に引っ掛けるなよ、………
この座談会に出席している人間は、みんな迷信大好き人間になっていくんだ、……… 」
そんなこというなら、お前、何で、男なのに「藤子」なんだよ、………」
藤子不二雄A
「それは、ちょっと、言えませんが、
相棒の、藤本とコンビ解消して、二人で一人の男ではなくなりました、………
だから、「不二雄」です、……… 」
大橋巨泉
「それじゃぁ、Aというのは、………? 」
藤子不二雄A
「本名の「安孫子素雄(あびこ・もとお)」のイニシャルです、……… 」
大橋巨泉
「そうか、………だったら、藤子不二雄Aより、
「味の素雄」の方が、面白いと思うけどな、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「すいません、………話を元に戻します、………
………しかし、バブル経済ははじけ、イ・アイ・イは破綻、………
経営権は、管理人に移った、………
更に、マレーシアの華僑の会社に落札された、
日本人のメンバーの漸減が始まり、俺もまもなく辞めた、………
住民の特権が、どんどん削られ、ハウスゲストも、
ビジター・フィー(会員以外の人の料金)を払わされるようになったからだ、
俺は「見切り」が早いので、辞めたら入会金を全額返してくれた、………
昨日出会った旧友の話では、今辞めると、5000ドル取られるという、
ユメは、長く続かない、………
俺は、気候変動で、オーストラリアが暑くなったので、
自然に、ニュージーランドに本拠地を移した、………
それが良い「見切り」となったのだが、石坂、さんまの両君は、
今でも、家がある筈である、……… 」
明石家さんま
「ホンマ、私、えろう、損したような気分でっせ、………
アホちゃいまんねん、……パーでんねん、でっせ、……… 」
石坂浩二
「ははは、……あんた、金ならいくらで持ってるから、いいでしょう、……… 」
明石家さんま
「だから、パーでんねんと、言っとりまっしゃろ、……… 」
中村玉緒
「自分の災難まで、笑いにしてしまう、………
まさに、プロ魂でんな、……… 」
明石家さんま
「ゴルフの方も、何度やっても、パーで上りますねん、……… 」
中村玉緒
「……………。 それは、あまり面白くありまへんな、……… 」
大橋巨泉
「オーストラリア自体の状況も、あまり良くない、………
日本に代わって、中国が、石炭を大量に買い出して、数年経つ、………
当時は大よろこびで、「炭坑夫の給料が首相より高い、」というジョークを受けた、
ギラード政権は炭坑関連企業に、「資源税」を課し、
その税収で、経済をまかなう策に出た、………
これが失敗で、経済のバランスが壊れ、製造、観光、教育など、
他の分野の低迷を招いた、
選挙で労働党は敗れ、保守連立の時代に入っているが、
アボット首相の手腕は、今いちだ、………
この国の状況の悪さは、隣りの小国NZとの、通貨比較に如実に現れている、
一時は、NZとの通貨比較に如実に現われている、
一時は、NZドルは、豪ドルの半額近かった、
それが今や、1ドル90円前後と、ほぼ互角である、……… 」
中村玉緒
「ほうほう、………ぐふふ、……… ほうほう、………ぐふふ、……… 」
明石家さんま
「あんた、本当に、意味がわかっとるのかいな、……… 」
大橋巨泉
「気候変動も、この国には、マイナスに働き、
毎年のように旱ばつ(山火事)や洪水に悩まされている、………
しかし一時は、「世界で最もラッキーな国」と呼ばれた国だ、
楽観的なオージー精神を失わなければ、必ず、この国は帰ってくる、……… 」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、………
今日も、前回に引き続き、「今週の遺言」、
300回記念(後半)、ありがとうございました、…………
これからも、また、期待しています、………
それでは、今日は、時間がありません、………
どなたか、最後の一言、手短にお願いします、……… 」
西城秀樹
「さ、」
飯島直子
「い、」
野口五郎
「ご、」
野村克也
「の、」
薬師丸ひろ子
「ひ、」
所ジョージ
「と、」
近藤真彦
「こ、」
所ジョージ
「と、」
カツ丼小僧
「あっ、所さん、……… このコーナーは、一人、一回までです、………
二回はいけません、……… 」
所ジョージ
「あっそ、……… 」
カツ丼小僧
「あっ、……… 」