カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 246

大橋巨泉

「それで、どうなんだい、………武田鉄矢君の容体は、………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、……… なんとか、一命は取り留めたようですが、………

 未だ、一刻の猶予もならない状態だそうです、……… 

 野村さんは、今も、警察で事情聴収を受けているそうです、……… 」

 

一同

「……………。」

 

近藤真彦

「野村の奴、………お、恩師に、……… 」

 

松坂慶子

「野村さん、………私、……… 」

 

渡辺麻友

「松坂さんには、なんの責任もありまちぇんよ、……… 」


野村克也

「ワシにも、責任はないぞ~~~、 」

 

カツ丼小僧

「ま、まぁ、皆さん、………とりあえず、暫くの間、様子を見て、

 それから、判断しましょう、………確かに、辛い出来事でしたが、

 やはり、座談会の方は、粛々と進めていかねばなりません、………

 座談会は続行します、……… 巨泉さん、お願いします、 」

 

大橋巨泉

「うん、………では、話を進めます、………「今週の遺言」、………

 あれから3日経ってるけど、みんな憶えてるかな、………? 」

 

竹下景子

「マネージャーの近藤さんが、ドンブリ勘定で、テレビ1本100万円のタレントも、

 5万円のタレントの仕事も、同じようなプロセスで、取っていたという事ね、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、そうなんだ、………

 それに気づかせてくれたのは、経理担当者の使い込みで、俺が文無しになった時、

 父の会社から来てもらった、弟の哲也であった、………

 

 彼は、経理学校に通って、一から勉強し、

 このやり方では、会社に何の留保も出来ない事を発見した、………

 

 1980年代に入り、俺がセミリタイヤを考え出した時、

 彼は、会社の内部留保がゼロだと、俺に告げたんだ、」

 

大橋哲也

「兄さん、……… 」

 

竹下景子

「あっ、……… 」

 

小倉智昭

「おーーーーーーーっ、」

 

大橋寿々子

「哲也さんじゃありませんか、……… 」

 

大橋巨泉

「おう、哲也、……… なんだ、お前、いつの間に来ていたんだ、

 ちょっと、挨拶ぐらいしろよ、……… 」

 

大橋哲也

「へへへ、………いえね、………兄さんや寿々子さんが、この品川プリンスホテルで、

 なにやら、多くの有名人たちと集い合って、興味深い与太話をしているというウワサを

 聞きまして、………それで、私も、仲間にと思い、……… 」

 

大橋巨泉

「おい、バカ、お前、……… 何だって、………?

 俺の「今週の遺言」が、与太話だっていうのかよ、………

 わはははは、………まったく、……… 本当に呆れた奴だな、……… 

 

 うん、………みんなに紹介しよう、………

 この男は、俺の実弟で、名前を「大橋哲也」って言うんだ、………

 以前は、俺の事務所の社長を務めていたんだが、

 今は、オーケープロダクションの相談役、兼、俺の秘書をやってもらっているんだ、」

 

カツ丼小僧

「へ~~、「哲也」さんですか、………

 ようこそ、ようこそ、………我がドスケベ座談会へ、………

 実は、僕の本名も「哲」なんですよ、………読みは「さとる」なんですが、……… 

 これも、何かの縁ではないかと、………よろしくお願いしまぁ~~~す、」

 

浅香唯

「あっ、……カツ丼さん、……… 本名バラしちゃった、……… 」

 

カツ丼小僧

「へへへ、……もう、そろそろ、いいんじゃないかと思ってね、……… 」

 

大橋哲也

「皆さん、よろしく、お願いしまぁ~~す、」

 

一同

「よろしく~~~~、」

 

大橋巨泉

「話を続けます、………

 俺は、近藤と話し合い、二つの事を実行した、………

 

 ひとつは、社長を哲也に譲ること、………

 もうひとつは、俺の CMを製作していた会社

 (サラブレッド・プロで、年商1億円はあった、)の経営を任せることである、

 

 彼は、OKしたが、やはりタレントのマネージャーもしたい、という事で、

 そちらの業務も始めた、………

 '84年のことで、その後6年で俺はセミリタイヤしてしまうんだが、……… 」

 

刀根麻理子

「巨泉さんの事務所の「オーケープロダクション」だとか、

 カナダやニュージーランドにある、土産物店「オーケーギフトショップ」の「OK」は、

 やはり、大橋巨泉のイニシャルなんでしょうね、……… 」

 

小嶋陽菜

「それじゃぁ、「OK牧場」や「OKストアー」なんかも、……… 」

 

小倉智昭

「それは、違うよ、……… 巨泉さんとは関係ない、……… 」 

 

竹下景子

「でも、巨泉さんって、元ボクサーでタレントの、ガッツ石松さんと、

 とっても仲がいいのよ、……… なにか、どこかで繋がってるわね、……… 

 オーケー、オーケー、OK牧場、……… ふふふっ、……… 」

 

小倉智昭

「あっ、……竹下景子さんも、ついに迷信の世界に、……… 」

 

大橋巨泉

「俺は、外国暮らしが多くなり、近藤と会う機会も激減したが、

 銀座でクラブを経営する女性と結婚もしたし、それ程、心配はしていなかった、

 

 ただ、近年、あまり景気がよくない噂を聞いて、心配はしていたが、

 銀行家の兄と大喧嘩をして義絶した、という話には、心を痛めた、………

 

 そして、昨年5月、俺の傘寿のパーティーに招待したのに、彼は姿を現さなかった、

 同業者の話は、香(かん)ばしいものではなかったが、

 自分自身、2つの癌をかかえて、余裕はなかった、………

 

 そして、先週、思わぬ訃報が届いた、………

 電通 OBの Hさんから、弟の哲也に電話があり、

 彼が世話したアパートで亡くなっていたそうである、………

 

 いわゆる孤独死だ、………

 実は、女房の寿々子の姉も、数年前マンションで倒れ、数日後、発見された、………

 その時の経緯で解ったことだが、女房を含めて、複数の兄弟が電話していた、

 

 しかし、携帯が主の現代では、「留守電」に切り換わると、

 メッセージを残して、切ってしまう、………

 姉の場合、脳梗塞で倒れたままで、亡くなったようだ、……… 」

 

カツ丼小僧

「辛かったでしょうね、皆さん、………

 でも、僕は「留守電」の設定の仕方も知りませんから、………

 時代に取り残された、典型的なアナログ人間です、………

 いい事なのか、悪い事なのか、……… 」

 

黒咲蘭

「私たちの世代では、もう当たり前の事ですけどね、……… 」

 

カツ丼小僧

「蘭さん、……助けてください、……… 

 僕は原始人で、グアム島の横井庄一さんや、

 ルバング島の小野田寛郎さんのようなものです、……… 

 つい最近まで「SNS」の意味すら、知らなかったんですから、……… 」

 

一同

「ふぇ~~~~~~っ、………本当 !!!??? 」

 

大橋巨泉

「比較的近くに住んでいた兄妹も居て、あとになって悔やんだが手遅れだった、………

 

 近藤の場合は、離婚して10年、………

 ほとんど身寄りもなかったから、発見が遅れたのも仕方がなかったが、

 せめて火葬にして、納骨まではやってやろうとしたが、

 警察では、まず親類をと言う、………

 

 やっと義姉と連絡が取れ、何とか母上の墓に入れると聞いてホッとしている、

 あとは自分が音頭を取って、4月上旬に「偲ぶ会」を催そうかと考えている、 」

 

カツ丼小僧

「僕、そういう冠婚葬祭のような儀式とか、無知で全然分からないんですよ、

 「偲ぶ会」って、何ですか、………?

 なにか、しきたりとか、ルールみたいなものでもあるんでしょうか、?

 

 それに、20代の頃から、今の今まで、ほとんど人付きあいがありません、

 若い頃、高校時代の友人の結婚式に、一人だけ普段着のまま、出席した事があります、

 いい笑いものです、……… 」

 

一同

「えぇ~~~~~~~~っ、??? 」

 

大橋巨泉

「人間、生れる時も一人なら、死ぬ時も一人、………

 まことに淋しい存在である、………

 

 今は、ソシアル・ネットワークの時代というが、

 やはり肉声で話し合える肉親や友人に囲まれていたい、………

 

 自分も、いつまで生きられるか解らないが、周りの人を大切にしよう、……… 

 まず、女房から、……… 」

 

大橋寿々子

「あなた、……… それもいいけど、

 朝、起きた時と寝る前には、必ず歯を磨いてね、……… 」


大橋巨泉

「……………。」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

 

カツ丼小僧

「はい、それでは、今回の座談会も、これで終了です、………

 巨泉さん、本当にありがとうございました、

 

 皆さんとの、楽しいひと時も、過ぎてしまえば、アッという間です、………

 我々は、普段、このような集いの素晴らしさ、人とのつながりの重要性というものを、

 どれほどのものとして、感じているのでしょうか、?

 1日、1時間、噛みしめるようにして生きて行きましょう、……… 

 

 それでは、今日は、1993年(平成5年)の、歌謡ヒット曲の発表です、………

 どなたか、お願いします、……… 」

 

 

長嶋茂雄

「私がやりましょう、………う~~~ん、巨泉さん、………

 脳梗塞なら、私も経験しました、………

 でも、不運は、幸運のマザーですから、めげる事はありません、………

 

 それでは、1993年度の、ヒット曲の発表です、………

 ワンちゃん(王貞治)だったら、「ヒット曲の発表」じゃなくて、

 さだめし「ホームラン曲の発表」、という言い方にでも、なるんでしょうか、?………

 わははははは、……… では、いきます、………ハイ、……… 

 

 ♪ロード(THE虎舞竜)、 ♪Get Alone Together(山根康広)、

 

 ♪夏の日の1993(class)、 ♪島唄(THE BOOM)、

 

 ♪エロティカ・セブン(サザンオールスターズ)、

 

 ♪このまま君だけを奪い去りたい(DEEN)、 ♪負けないで(ZARD)、 

 

 ♪真夏の夜の夢(荒井由実)、 ♪YAH! YAH! YAH!(CHAGE & ASKA)、

 

 ♪裸足の女神(B'z)、 ♪RUN(長渕剛)、 ♪Make-up Shadow(井上陽水)、

 

 

 ………以上でした~~~、………

 わはははは、………、ん~~~~、いいですねぇ、………ヒット曲、………

 私も、現役時代、よく打ちましたぁ~~~~、

 ♪「滑り込みセーフ」、♪「ポテンヒット」、♪「イレギュラー・バウンド」、

 数々のヒット曲を生みだしましたよ、私も、………わははははは、……… 」

 

カツ丼小僧

「ダイナミックな曲ばかりですねぇ、長嶋さん、………

 ホント、すごい、記憶に残る名曲ばかりで……… 」

 

王貞治

「OH! それでは、

 俺の名曲、♪「ナボナのホームラン王」と、♪「世界のナボナくん」は、………?

 売り上げの記録は、世界的な記録になったと思うけど、……… 」

 

江川卓

「私の曲、♪「空白の一日を大切に」と、♪「エガわる野球小僧」は、………?

 日本中を狂気の渦に巻き込んだ、大ヒット曲だけど、……… 」

 

掛布雅之

「私の曲、♪「ええ、…はい、… 」も、

 それなりに、実にいい曲なんですよ、……ええ、…はい、… 」

 

中畑清

「そうですか、……… 

 当時、私の曲、♪「絶好調・舌口調」も、売れ行き、絶好調でした、……… 」

 

野村克也

「何をいうとるんや、………

 ほんなら、ワシの、♪「ID の法則」は、どうなんや、………

 地道やが、徐々にジワジワと売り上げを伸ばしとるでぇ、……… 

 全て、計算済みや、……… ふふふ、……… 」

 

 

長嶋一茂

「僕には、♪「いいクスリです」と、♪「大田区遺産」が、あります、………

 それでは、続きまして、1993年に、話題になった曲の発表です、………

 僕の、♪「バカやろう ! ! 江角マキコ」は、入っているかなぁ~~~~? 

 

 ♪時の扉(WANDS)、 ♪KISS MIE(氷室京介)、

 

 ♪夏を待ちきれなくて(TUBE)、 ♪ぼくたちの失敗(森田童子)、

 

 ♪慟哭(工藤静香)、 ♪優しい雨(小泉今日子)、 ♪サボテンの花(財津和夫)、

 

 ♪別れましょう私から消えましょうあなたから(大黒摩季)、

 

 ♪WE ARE THE CHAMP(THE WAVES)、 ♪go for it !(Dreams Come True)、

 

 ♪ポケベルが鳴らなくて(国分万里)、 ♪心凍らせて(高山巌)、

 

 

 ………以上です、………ホント、いい、ヒット曲です、………

 親父、………大田区、田園調布の遺産、………期待してるぜ、……… 」

 

清原和博

「お金に関しては、俺は派手に使い過ぎて、今やスッカラカンや、………

 広尾のマンションも、差し押さえられちゃった、……… 」

 

桑田真澄

「僕の不動産で背負った、若い頃の借金、………みんな、巨人に肩代わりしてもらった、  

 よく、借金で首が回らないって言うけど、……俺はネベツネに、頭が上がらない、」

 

カツ丼小僧

「僕、気が小さいもんで、借金が大嫌いなんですよ、………

 千円でも、二千円でも、人に金を借りるのが嫌なんです、………

 借りるくらいなら、みんな貰っちゃいますよ、………

 その方が、むしろ、心が落ち着きます、……… 」

 

みうらじゅん

「わはははは、……… 何をいう、……… 」

 

ビートたけし

「あっ、………逸見政孝さんの事、思い出しちゃった、………

 逸見さんのこと、思い出すと、なんだか泣けてきちゃうんだ、おいら、……… 」

 

カツ丼小僧

「それでは、今回は、これで、お終い、サヨーナラです、………

 また、次回が楽しみですね、………ごきげんよう、グッドラック、……… 」

 

黒咲蘭

「カツ丼さんとの、次回のデートが待ち遠しいわぁ~~~♡、

 グッド、ラッキー、……… 」