カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 222

カツ丼小僧

「さぁ、今回も、元気よく参りましょう、………

 「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」を語ろう、最終回です、………

 中島さん、お願いします、……… 」

 

中島貞夫

「「幸福の黄色いハンカチ」のときの、山田洋次監督は、

 武田さんのアイディアを聞いたりして、優しい監督だったようじゃないですか、」

 

武田鉄矢

「それは、そうなんですけど、やっぱり厳しいときは厳しかった、………

 そういえば撮影中、健さんが、

 僕と桃井かおりさんを食事に連れ出してくれたことがありました、

 

 山田組のロケ撮影では、食事はいつも、山田監督を囲んで、

 みんなで摂るのが慣例でした、

 ところが、その日は、健さんに、

 「腹いっぱい食うなよ、あとで出かけるぞ、」と耳打ちされ、

 健さんが運転する車で、陸別のレストランへ行ったんです、 」

 

松山千春

「おっ、陸別っていうと、足寄(あしょろ)郡か、………

 俺の生まれ育った町だ、……ふふふ、……いいねぇ、……… 」

 

泉谷しげる

「千春、……それだって、一種の売名行為じゃないのかよ、……… 」

 

松山千春

「お、俺は、今更、売名も何も、……… 」

 

武田鉄矢

「そこは、丸太小屋の、広々としたお店でしたが、僕たちの貸し切り状態、………

 東映時代の関係者が、事前に手配してくれていたようでした、

 本当に、いい息抜きになって、ありがたかったなぁ、……… 」

 

近藤勝重

「そんなとき、健さんは、どんな話をするんですか、? 」

 

武田鉄矢

「若い僕らの話を熱心に聞いてくれて、

 あとは、洋画の話なんかも、していたように思います、」

 

カツ丼小僧

「あ、あの、……ぼ、僕のイラストの話は、………? 」

 

近藤勝重

「若者の話と、洋画ですか、………

 それは、実は、僕の経験とも、重なりますね、……… 」

 

中島貞夫

「………というと、………? 」

 

近藤勝重

「実は、健さんが、僕が非常勤講師を務めている、早稲田大学大学院で、

 ジャーナリスト志望の学生たちを相手に、話をしてくれたことがあるんです、

 2012年、秋のことでした、……… 

 

 健さんは、ラフなブルゾン姿で、学生の前に立ち、ベトナム戦争時のアメリカの

 悲しみを描いた映画、「ディア・ハンター」('79年)のロバート・デ・ニーロの

 演技について語ってくれた、

 

 「国のやった間違いを書かないと、ジャーナリストは、たぶん、

  ダメなんだと思いますよ、」と言ったんですが、印象に残る一言でした、 」

 

カツ丼小僧

「僕が、一番、印象に残っている一言は、

 たけしさんの言った、「静かにしろ、この貧乏人、」です、………

 

ビートたけし

「ば、ばかやろうっ、……このやろうっ、…… 」


一同

「わははははは、……… 」

 

武田鉄矢

「健さんって、どこか、古き良き、日本の指導者みたいな人でしたよね、………

 多くを語らないけど重みがあって、………

 僕には、西郷隆盛みたいなイメージがあります、……… 

 

 思想家の、内田樹(うちだ・たつる)さんが、面白い分析をしているのですが、

 健さんが、国民的人気を得た背景は、どこかで、

 

 「親の世代は、アメリカと戦争をして負けてしまったけれど、

  もし小隊長に、高倉健がいたら、勝てたような気にさせる、」

 からだったんじゃないかと、………

 

 たしかに健さんなら、死をも怖れない気迫で、

 機関銃の弾も、ドスで、真っ二つにしてしまいそうです、」

 

中島貞夫

「戦後70年で、日本人の価値観が、めまぐるしく変わっていくなか、

 彼だけが、自分を曲げずに、生き抜こうとしたからでしょう、……… 」

 

近藤勝重

「健さんは、「いい風に吹かれたい、」とよく仰っていました、

 次回作のタイトルは、「風に吹かれて」でしたが、

 健さんの、戦後70年の集大成が実現するのを見てみたかった、………残念です、」

 

カツ丼小僧

「僕は、よく、自分の鼻毛を数本抜いて、

 風に吹かせて、ハラハラと、どこか遠くに運んでもらいます、」

 

武田鉄矢

「それでも、健さんの残した作品は、今も昔も、

 見る人の心に、深い感銘を与えてくれますよね、

 

 訃報が流れた10日後に「幸福の黄色いハンカチ」の、追悼放送があったんですが、

 37年も前の映画にもかかわらず、15.1%の、高視聴率だったそうです、」

 

中島貞夫

「これからも、映画の中の健さんが、

 日本の男の生き様の手本になっていくでしょう、……… 」

 

カツ丼小僧

「はい、皆さん、どうも、ありがとうございました、………

 健さんの魅力、心ゆくまで、語ってもらいました、

 どんなに語ろうとも、とても語り尽くせるものではないでしょうが、

 今回は、ここでお開きとします、………

 

 僕も、健さんの映画、これからレンタルで借りて、

 いっぱい見てみようと思っています、……時間の許す限りですが、……… 」

 

かわいさとみ

「カツ丼さん、病気で入院するんですって、? 」

 

カツ丼小僧

「そうなんです、……日頃の不摂生が祟りました、……すいません、………

 ですから、このブログも、今月いっぱい、お休みする事になります、」

 

一同

「ええ~~~~~~~~~っ、!? 」

 

カツ丼小僧

「申し訳ありません、………

 みんな、私が悪いんです、みんな、私が悪いんです、………

 うえっ、うえっ、うえっ、」

 

大西結花

「それで、………? 」

 

カツ丼小僧

「恒例の、最後の一言、お願いします、……… 」

 

 

大橋寿々子

「カツ丼さん、早く病気を治して、元気に退院してください、」

 

大橋美加

「早く病気を治して、一緒にジャズを聴きましょう、」

 

豊田千加

「私達、早く、カツ丼さんに会いたいです、」

 

竹下景子

「私達、待ってま~~~~す、」

 

小倉智昭

「待ってるよ~~~~、」

 

大橋巨泉

「ドーーーーーーーーーン、・・・・・・ ! ! 」