カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 219

カツ丼小僧

「今回の座談会のネタも、やはり、「週刊現代」で行きましょう、………

 「熱討スタジアム」です、皆さん、週刊現代の172ページをお開きください、……… 」

 

名取裕子

「うわぁっ、……映画「幸福の黄色いハンカチ」ですって、………

 高倉健さんねっ、………私、この映画、観た事あるわっ、………

 感動しちゃった、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、そうですね、………

 「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」、……… ちょっと、紹介しますと、………

 

 1977年(昭和52年)、10月公開、製作・配給松竹、監督・山田洋次、

 刑務所を出た、島勇作(高倉健)が、偶然出会った若者ら(武田鉄矢・桃井かおり)に

 背中を押され、逡巡しつつも、最愛の元妻(倍賞千恵子)を訪ねるまでを描く、

 第1回アカデミー賞、他受賞多数、………

 と、ありますね、………

 

 「ほらあ、あれっ!」と、指差す先には、男を待ち続けた女が掲げた、

 数えきれない黄色いハンカチが翻っていた、…………

 高倉健の国民的人気作を語り尽くす!

 

 刑務所帰りの寡黙な主人公は、健さんそのものだった、………

 「幸福の黄色いハンカチ」を語ろう、………

 

 この前、高倉健さんが、お亡くなりになられた事もあって、

 この映画を、DVDレンタルで観た、という人も多いと思いますので、

 話題には、格好のネタ元だと思います、……… 」

 

松坂慶子

「高倉健さんも、菅原文太さんも、

 任侠ヤクザものの映画がとっても似合う人だったわ、……… 」

 

かたせ梨乃

「こういう、本格的な渋い俳優は、時代と共に現れるんで、

 今後おそらく、もう、なかなか、出てこないと思うわ、……… 」

 

早見優

「菅原文太さんの、「デコトラ(デコレーショントラック)」なんて、

 一時期、大ブームになりましたけどね、……… 」

 

松本伊代

「優、……今日は、高倉健さんの話ですよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「それでは皆さん、今日は、映画「幸福の黄色いハンカチ」を語るにあたり、

 欠かす事の出来ない、2人の主要人物に来て頂きました、………

 

 映画監督の、中島貞夫さんと、毎日新聞客員編集委員の、近藤勝重さんです、

 皆さん、拍手を持ってお迎えください、……… 」

 

 

  パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

  パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

  パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

 

中島貞夫

「貞淑で、真面目な男、映画監督の中島貞夫です、

 代表作に、「893愚連隊」('66年)、「日本の首領」シリーズ('77~'78年)、

 「極道の妻たち 決着」('98年)などがあります、 よろしく~~~、」

 

近藤勝重

「勝ちを重ねる、……… カツ丼小僧よりすごい、近藤勝重です、………

 「サンデー毎日」編集長などをやっていました、

 よろしくどうぞ、~~~~~、」

 

カツ丼小僧

「いえ、……別に、張り合う訳ではありませんがね、………

 僕も、カツ、丼(ドン!)で、実は、勝ちが強調されているんですよ、」

 

大橋巨泉

「わははははは、………俺は、更に、その上だ、……

 なんといっても、カツ丼小僧へ、倍率ドン!……さらに倍、……だからな、………

 うわはははははは、…………… 」

 

カツ丼小僧

「巨泉さん、是非、クイズダービーの、完全復活を、お願いします、………

 巨泉さんの指で、「笑ゥせぇるすまん」の、喪黒福造のように、

 僕の事を、「ドーーン!」と、指差してください、………

 僕は、中央の3枠に座っていますので、………

 

 それでは、高倉健さんと、「幸福の黄色いハンカチ」で共演した、

 武田鉄矢さんから、お願いします、……… 」

 

一同

「おお~~~~~~~~っ、」

 

武田鉄矢

「いまだに信じたくありませんが、日本人みんなの憧れだった、

 高倉健さんが逝ってしまってから、もう、2ヵ月近くが過ぎようとしています、

 私は、この「幸福の黄色いハンカチ」が、きっかけで、

 1977年から、健さんとの、お付き合いが始まるようになりました、……… 」

 

王貞治

「1977年(昭和52年)というと、僕が、ホームラン世界新記録を樹立した年だ、

 しかも、9月3日だから、その1ヵ月後に、封切られたことになる、……… 」

 

江川卓

「わかってますって、……… そして、その翌年の、1978年(昭和53年)は、

 僕の、「空白の一日」事件です、……… 」

 

カツ丼小僧

「今年、僕、なんか、嫌な予感がするんです、………

 江川さんの二の舞になりそうな予感が、……… 」

 

藤原紀香

「また、カツ丼さんの思い込みなんじゃないですか、………?

 ホント、カツ丼小僧さんは、思い込みが激しいですからねぇ、……… 」

 

カツ丼小僧

「あっ、すいません、…… 健さんの話です、………

 中島さん、どうぞ、……… 」

 

中島貞夫

「僕は、健さんが東映に所属していた時代の仲間です、………

 僕が監督した映画、「あゝ同期の桜」('67年)などに出演してもらった、

 

 健さんを、大スターに押し上げた「日本侠客伝」シリーズでは、

 脚本執筆を手伝ったこともあります、……… 」

 

近藤勝重

「私と健さんのお付き合いが始まったのは、20年前、

 健さんのロングインタビューが取りたくて、まず長文の手紙を書きました、

 やがて、それが功を奏して、実際に取材をする事が出来ました、………

 

 手紙のやり取りは、健さんが亡くなる前の昨年初夏まで続いていたので、

 亡くなったと聞いた時には、本当に驚きました、

 

 たしかに、「幸福の黄色いハンカチ」は、健さんの役者人生の、

 大きな転換点となった作品でしたね、………  」

 

武田鉄矢

「健さんが、東映を離れて独立してから、約1年後の作品だった訳ですよね、………

 それまで出演して来た、任侠映画とは、まったく趣の異なる作品だったと思います、」

 

中島貞夫

「健さんは、東映を出て行くとき、

 「このままでは、ヤクザしか演じられない役者になってしまう、」

 と、言っていたんですよ、」

 

カツ丼小僧

「僕は、女の裸しか描けない絵描きですが、それで本望です、………

 でも、いずれは、読者の心に残るような、珠玉の漫画も描いてみたいです、」

 

松坂慶子

「カツ丼さんっ♡♡、……… 私も、その漫画に出演させてっ♡、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

中島貞夫

「当時の東映が、高倉健に求めていたヒーロー像は、パターン化していて、

 我慢に我慢を重ねて、押し黙っているけれども、

 最後には、義のために、刃を振るう、という役ばかりだった、………

 役者としての成長を望んでいた健さんは、そのマンネリに耐えられなくなっていた、」

 

近藤勝重

「疲れ切っていたこともあったでしょう、………

 全盛期には、年間、12~13本もの任侠映画に出演していた、

 しかも似たような役柄ばかりとあっては、精神的疲労が大きかったはずです、」

 

カツ丼小僧

「残念ながら、今の僕には、仕事の選択などしているゆとりはありません、

 依頼された仕事は、僕の能力の範囲内で、何でも引き受けます、

 出来れば、美女の召使いとなって、ご奉仕したいのですが、……… 」

 

三田村邦彦

「あれっ、お前、サディストなんじゃなかったっけ、……… 」

 

カツ丼小僧

「ですから、仕事は、選んでいるゆとりはないと、……… 」

 

デヴィ夫人

「本当に、節操のない方ですからね、この方、……… 」

 

武田鉄矢

「健さんの苦悩などは、当時の僕には、計り知れませんでしたが、

 「幸福の黄色いハンカチ」に出たころの健さんは、

 役者として、これからどう生きていくか、必死に模索していたんですよね、

 

 あとになって、健さんの付き人の方に聞いたんですが、

 健さんは、撮影前には、「失敗したら、俺は、タクシー・ドライバーになる、」

 と、宣言していたそうです、……… 」

 

中島貞夫

「そこまで思い詰めていたとは、……… ストイックな健さんらしい、……… 」

 

武田鉄矢

「しかも、この話には続きがありまして、健さんの言葉に驚いた付き人の方が、

 「健さんがドライバーになったら、お客さんが驚いてしまって、迷惑ですよ、」

 と、冗談めかして言ったら、健さんは真に受けて、

 「そうか、無理か、…… 」と言って、落ち込んでしまったとか、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

中島貞夫

「若い頃から、真面目で、一本気な男でしたからねぇ、………

 その性格は、ずっと変わらなかった、………

 いや、年齢を重ねるに連れ、研ぎ澄まされて行った気がします、……… 」

 

カツ丼小僧

「はい、それでは、今日の座談会は、ここまでとします、………

 しかし、生前も、死んだ後も、誰も、高倉健さんの悪口を言う人はいませんね、

 余程、万人から親しまれ、愛されたキャラクターだったんでしょう、………

 

 それでは、どなたか、いつもの最後の一言を、お願いします、……… 」 

 

 

市川海老蔵

「歌舞伎役者と任侠俳優、ジャンルこそ違うけど、同じ演じる者として、

 健さんには、深い魅力を感じます、……… 」

 

小林麻央

「海老蔵さんっ、……私にも、魅力を感じてっ、」

 

ビートたけし

「健さんには、理屈はいらないんだ、………

 健さんは、存在自体が素晴らしいんだからさ、………

 こういうのは、もう演技力がどうとか、そういう問題じゃないんだよ、……… 

 

 健さんは、全てを超越しているんだ、………

 でも、本当の事を言うと、おいらの「アウトレイジ」にも、

 出演してもらいたかったなぁ、……… 」

 

ビートきよし

「あっ、その映画なら、俺も出たかった、………小遣い稼ぎに、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

皇太子妃・雅子様

「ぶひっ、ぶひっ、……… 」

 

黒咲蘭

「お前は、アメでも、しゃぶってな、……… 」