カツ丼小僧
「皆さん、明けましておめでとうございます、………
とは言っても、今日からもう、仕事始めですかね、………
僕は、今日さっそく、眼科に行ってきました、………
目に、かなりの炎症を起こしましたんで、……… 」
高橋みなみ
「えっ、? 大丈夫なんですか、………? 」
カツ丼小僧
「まぁ、なんとか、……… 辛いには辛いですが、
今日も今日とて、カツ丼小僧で、頑張ります、………
それでは、今日も今日とて、「週刊現代」、大橋巨泉さんの「今週の遺言」、………
皆さん、今週号(1月17・24日)の、ちょうど100ページをお開きください、
見出しには、
「まだ、クイズダービーが出来る
日本を戦前に戻そうとする安倍政権には、ペンで戦います、」
………と、ありますね、………
それでは、巨泉さん、お願いします、……… 」
大橋巨泉
「先日、TBSテレビの「中居正広の金スマ」でやった、
「クイズダービー」の反響が、大きくて驚いている、………
放映後、数日間、メール、FAX、電話、手紙など、想像を超えた反響があった、………
80歳で、生放送同様の司会をやったという事だけでなく、
放射線で、癌の治療を受けながら、という状況に、驚いた方も多かったようだ、」
カツ丼小僧
「巨泉さん、このまま、百歳目指して、ぶっちぎって行ってくださいよ、……
僕も、お供しますから、……… 」
松岡きっこ
「ビックリしたでしょうね、………テレビを見ていた視聴者の皆さん、………
まさか、闘病中の巨泉さんが、テレビに出てくるなんて、……… 」
カルーセル麻紀
「そう、そう、………しかも、夫人とご一緒に、……… ふふふ、……… 」
江本孟紀
「巨泉さんの司会ぶり、本当に素晴らしかったですよ、……… 」
大橋巨泉
「うん、…… 俺自身も驚いているのは、一昨年の今頃との状態の違いである、………
一昨年も、放射線治療の最中だった12月後半は、ほとんど何も出来なかった、
病院ーーアパートーー自宅を廻っているだけで、ほとんどの時間を、
寝て過ごしていた、……… 多い日は、一日20時間以上、眠っていた、
体力も気力もなく、予定していた、テレビ、ラジオの出演は、
やむなく、お断わりしたものである、………
今回も、同じような放射線を受けているのに、副作用が、それ程ない、………
やはり、部位によって、大きく異なるのだ、……… 」
中村玉緒
「巨泉さん、本当に良かったどすなぁ、………
これで、私も、ひと安心、ですわ、………うおほ、うおほ、うおほ、……… 」
一同
「うおほ、うおほ、うおほ、……… 」
大橋巨泉
「昨年は、頭頸部だったので、口内への影響が大きかった、………
口内炎が出来て、物が食べられなくなった、
その痛みを和らげようと、麻薬を使い、その影響で、体力も気力もそがれた、
その上、味覚と唾液腺がやられ、液状のものしか、ノドを通らなくなり、
どんどん衰弱して行った、………
今回は、縦隔と言って、胸部(臓器のない部位)に当てているので、
直接の影響はない、……… だから、何でも食べられるし、動くことも出来る、
今度のテレビも、「当日やれる体力、気力があれば、」
という条件付きで引き受けたのだが、結構、うまく出来た、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、………
まさしく、巨泉さんに、クイズダービーの霊が、乗り移っていたようでしたね、………
つのだじろうさんの言うように、やはり、霊魂は存在しました、………
霊魂マ1(れいこんま・いち)の確率でも、希望を持って信じましょう、……… 」
藤子不二雄A
「ははは、……… それにしても、つのだ氏は、まだ、
霊魂の研究なんて、やっているのかなぁ、? 」
イチロー
「ははは、………つのだじろうさんこそ、
霊魂研究の霊に、憑りつかれていますよ、……… 」
浅香唯
「イチローさん、………つのだじろうさんって、誰だか、知ってるの、………? 」
イチロー
「じろうは、俺の弟だよ、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
野村克也
「ワシは、サッチーの霊に、憑りつかれているんや、………でも、それで本望や、 」
大橋巨泉
「その上、中居正広君や、俺が、司会者として高く評価している、
安住紳一郎君と共演できて、大変面白かった、………皆さん、ありがとう、………
もう少し、生きられるのかもしれない、……… 」
カツ丼小僧
「ああ、良かった、………僕も、これで、やっと安心しました、………
毎晩、ぐっすり、眠れそうだ、……… 」
ビートたけし
「………なんて、言ってた矢先に、
案外、ポックリ、逝っちゃったりするんだよな、………
新聞の見出しに、「あんなジジイ、死んで良かった、こんなモノいらない、」なんて
書かれちゃったりしてさ、……… 」
大橋巨泉
「たけし、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「そ、そうなんだ、…… 俺には、人に自慢出来るものが、ほとんどない、………
「巨泉のこんなモノいらない !? 」という番組で、勲章をテーマにしたぐらいで、
勲章も、もらった事がない、………
わずかに、「ギャラクシー賞」というのを、頂いた事があるが、
あれは、「大橋巨泉と、11PM月曜のスタッフへ、」というので、
受け取ったものである、……… 」
カツ丼小僧
「今度、巨泉さんが、「クイズダービー」を復活させて、
人気を博せば、「国民栄誉賞」は、確実です、……… 」
小倉智昭
「でも、今どき、勲章なんかもらって、何の意味があるんだろうね、……… 」
大橋巨泉
「うん、俺も、そう思う、………
自慢出来るかどうか、解らないが、
俺が、日本人として、極めて稀な人物である証拠は、四つほどある、
①は、紅白歌合戦という番組を見た事がない、………
理由は、俺にとって、音楽はジャズであり、歌謡曲に興味がなかった、………
それに若い頃は、大晦日の晩は、ナイトクラブでカウントダウンするものであった、
俺の好きだった、コパカバーナや、ニューラテンクォーター、マヌエラ、などで
過ごした、幾夜かのニューイヤーイブは、今でも良い思い出として、残っている、
'70年代に入ると、ハワイで過ごすようになり、'90年代からは、オーストラリア、
ニュージーランドで、新年を迎える、………
一昨年は、久しぶりで、日本に居たが、紅白どころか、8時頃から寝ていた、」
中村玉緒
「寿々子はんとですか、………? あっはぁ~~~ん♡、」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「②は、高校野球を見ない事、………
これは、まだ未完成なうちに、肩を酷使するような現状に反対していたからで、
高校生には、もっと気楽に野球をやらせるべきである、……… 」
カツ丼小僧
「おっ、……これは、凄い、……信念ですね、……… 」
長嶋茂雄
「ええ~~、それは、私も、当然、そうあるべきだと思います、………
いわゆる一つの、ベースボール新年、ですね、……… 今年もよろしく~~~、」
長嶋一茂
「おやじ、……… そのダジャレはちょっと、………
二軍降格だ、……… 」
大橋巨泉
「③は、携帯電話というものを持った事がない、………
初期は、まだ現役時代で、重かったり、肩から、ぶら下げるものもあった、………
主力は、自動車に積載されていた、………
芸能人の間でも、使われるようになったが、俺は、ずっと断って来たんだ、
理由は簡単で、自由を束縛されるからである、………
俺には、いつも、マネージャーがついて居り、家には、必ず女房が居た、………
それで足りない部分は、人に知られたくない筈で、
そこまで電話についてこられるのは、迷惑なんだ、……… 」
カツ丼小僧
「あっ、それ、僕の父親も、まったく同じ事を言っていました、………
父親は、ポケベル時代から、それを持つのを嫌がっていたんですが、
巨泉さんより御都合主義なのは、普段、携帯電話を持っているにも拘らず、
自由を束縛されるのが嫌で、電源を切っておいて、
自分は、掛けたい時には、好き勝手な時に掛ける、というやつです、…… 」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「時代は変わって、セミリタイヤして、仕事は大幅に制限され、
ケイタイは、ほとんど不要になった、
ところが、時代は進んで、後期高齢者になった、………
今は、ときどき、(外国が多い、)女房のケイタイを持たされて、
連絡を待っている時がある、……… 情けないが、仕方がない、………
それでも、自分のケイタイは、持たないつもりである、 」
カツ丼小僧
「そして、最後の④、これが、重要です、……うひひ、……… 」
大橋巨泉
「うん、そう、………これが、一番重要、………
④は、結婚して、丸45年、女房との朝晩の、「おはよう、」と「おやすみ、」の
キッスを欠かした事がない、………
これは、日本国中で、ボクらだけかもしれない、………
一人で、数日旅行する時、(ほとんどないが、)は、
その分だけ、出掛ける前に、溜めキスをしておく、……… 」
一同
「おお~~~~~~~~っ♡♡♡、」
大橋寿々子
「あなた、……そんな、………やめてくださいな、…… 恥ずかしいわ、……… 」
大橋巨泉
「なんで、……? いいじゃないか、………
これは、一度結婚に失敗した、自分への反省から、始まった事である、
結婚を長続きさせるには、
①出来るだけ一緒にいる事、………
②コンタクト(接触)を欠かさない事、………
と、結論づけたからだ、………
よく芸能人などの離婚理由に、「スレ違い」が挙げられるが、
それは、当然の結末である、………
スレ違いになる事が、解っていたら、結婚しないか、
どちらかが、そういう仕事を断ればいい、………
コンタクトも重要で、通りがかりに、肩や髪に触れるとか、離れていたら、
電話で声を聞くとか、小さな事が重要だと思う、
でも、唇の触れ合いに勝るものはない、………
ボクらは、45年間、欠かさず続けていて、その数の膨大さに驚いている、」
一同
「おお~~~~~~~~~っ♡♡♡、 ひゅー、ひゅー、♡♡♡ 」
大橋寿々子
「いやぁぁぁぁぁ~~~~~~ん♡♡♡、」
一同
「わはははははははは、…………… 」
カツ丼小僧
「奥さんが、可愛らしくて素敵ですと、いいですなぁ、………
こういう冗談も飛ばせて、……… 」
大橋巨泉
「どうして、こんなに、「非日本人的」になったのか、………
それは、戦前、戦中の、皇民化教育を受けて育った、自分が、
'45年8月15日の敗戦で受けた、ショックの為である、………
昨日まで、良かったものがダメ、ダメだったものが良い、という、
価値観の逆転は、少年の心に大きすぎた、………
これからは、「個人主義」、「民主主義」で生きようと、心に誓ったのである、
「右へ倣え」、「大政翼賛会」、「場の空気を読む」、など、
旧来の日本的なものには、徹底的に反発して来た、
国家主義が嫌いだ、………
世界を作っているものは、個人であり、次にカップルである、………
そして、家族があり、コミュニュティーがあり、市があり、県があり、
最後が国家だ、……… 」
カツ丼小僧
「大日本カツ丼帝国、成立~~~~~~~~~~っ、」
大橋巨泉
「そういうのが、一番ダメ、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「政治家は、よく国益というが、本当は、「国民益」であるべきだ、………
国のために尊い命を捧げた人と、数百万という、尊い国民の命を
死に追いやった人を、同じ所に祭るという大矛盾を、政治に利用している
勢力が、国を動かしている限り、俺は、ペンを折らないつもりだ、」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、どうもありがとうございました、………
今日は、一気に行きました、………
読者の方も、読み応え十分だったと思います、
それでは、申し訳ございませんが、今日の座談会は、これにて終了です、………
どなたか、喋る事の出来なかった人、一言どうぞ、……… 」
明石家さんま
「今週の「週刊現代」の袋とじ、シンクロの元日本代表の、片平あかねさん、
まさかのAVデビューで、全裸でのシンクロ姿、垂涎物でっせ~~~、
渾身の濡れ場は、まさに圧巻、と書いてありますわ、」
竹中直人
「あとは、風吹ジュン、LiLiCo、平子理沙かぁ、……いいなぁ、………
て、てやんでぃっ、吉田栄作めっ、……… 」
役所広司
「吉田栄作といえば、「マネーの虎」ですけど、高橋がなりとか、
南原竜樹、堀之内九一郎、小林敬、川原ひろし、安田久、………
みんな、どうしているんだろう、……… 」
沢田研二
「うん、………でも、あの、小林敬って、おっさん、
見ていて不思議なくらいに、偉そうにしてたけど、……… 」
大西結花
「以前、この座談会で、取り上げたような気がしますけど、………
私も、事務所の社長が、借金背負って、夜逃げしちゃって、
そのとばっちりを食って、苦労したけど、………
今は、17歳も年下の、若い男と結婚して、幸福の絶頂よ、……… 」
松坂慶子
「私も、春彦さんと、……… うふふっ♡、」
高内春彦
「慶子、……… 」