カツ丼小僧
「はい、……
2日程、空きましたが、巨泉さんの、「今週の遺言」、後半、参ります、」
大橋巨泉
「うん、………
しかし、今度の選挙は、「変える」選挙ではない、………
※この原稿(今週の遺言)は、12月11日に書かれたものです、
先日テレビを見ていたら、投票に行かないという若者が、理由を聞かれて、
「何も変わらないから、」と答えていた、………
認識不足である、………
この選挙は、「変える」のではなく、「変えない」ためのものなのだ、
低い投票率で、自民党が圧勝、………
すると、白紙委任状をもらった安倍は、
じりじりと日本を「変えよう」とするだろう、………
遠く離れた外国で、自衛隊が戦争出来る国に、……… 」
泉谷しげる
「そりゃあ、だめだぁ~~~~~~っ、
絶対に、だめぇ~~~~~~っ、 よくないぞぉ~~~~~~~っ、
安倍~~~~~~~っ、 俺は、ボランティア活動だぁ~~~~~~~っ、 」
松山千春
「泉谷、……… 売名行為は、もう、いい加減、やめるんだ、……… 」
泉谷しげる
「千春、……売名行為だって、いいじゃないか、………
世の中が、元気になれば、……… 」
大橋巨泉
「そう、この平和を愛する国を、戦争が出来る国に”変えよう”としているのが、
安倍の勢力なのだ、………
今まで、ある程度の抑止力になっていた公明党も、
自民単独で、絶対多数となれば、捨てられる運命にある、………
今はないけど、そのうちに、徴兵制もそろそろ出してくると思う、………
徴兵制のない先進国では、貧困層が、生活のために軍隊に応募して、
その質(クオリティー)が、問題になっている、
そういう時間が欲しくて、安倍は「4年」を取りに出たのだ、………
それを、「何も変わらないから、」などと、
甘いことを言っている若者が情けない、……… 」
太田光
「お、お前らっ、…… そ、そんな甘い事で、ど、どうするんだっ、………
世の中を変えようとする、自覚がないのかっ、君らには、……… 」
田中裕二
「わかった、わかった、……… 」
太田光
「にっ、……… 」(笑顔)
大橋巨泉
「昔風に言えば、大橋家は、”天中殺”なのかもしれない、………
3度目のがんと戦っている最中、信じられない悪いニュースが入った、………
次女、千加の夫、豊田秀明が、12月7日の明け方に、急死したというのだ、」
一同
「えっ、……… 」
豊田千加
「…………。ええ、そうなんです、………
皆さんの気持ちを煩わしてはいけないと思い、言わなかったんですが、……… 」
大橋美加
「千加、……… 」
大橋巨泉
「千加の話によれば、前の晩は機嫌もよく、子供たちと普通に談笑して、就寝したが、
夜中に、突然、「ウォーーッ、」と、叫び声を上げたという、………
びっくりして、「どうしたの?」と聞いたが答えず、
再び、大きなうなり声をあげ、そのまま亡くなったという、………
当然、救急車を呼び、病院へ直行したが、意識が戻ることはなかったという、
まさに、「人間、一寸先は闇、」のような出来事である、………
病名は、大動脈解離で、死亡率は極めて高いそうだ、……… 」
一同
「……………。」
大橋巨泉
「お通夜と葬儀の時は、娘が可哀想で見ていられなかった、………
やっと掴んだ倖せが、こんな形で終わるなんて、不条理としか言えない、
血の繋がらない娘の子を、我が子のように愛してくれた、………
神様のような男だった、豊田秀明は、間違いなく天国へ行った、
しかし、ふと、そう簡単に死んではいかんな、と考えた、………
選挙の結果など、どうでもいい気になっている、……… 」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、どうもありがとうございました、………
千加さんには、何と言っていいのか、言葉も見つかりません、………
僕は、秀明さんの事は、何も知りませんが、………
それでは、今日は、ここで、お開きとします、………
皆さん、おやすみなさい、……… グッドナイト、……… 」