カツ丼小僧
「巨泉さん、………今週の「今週の遺言」、読みました、………
僕、もう、なんか、辛くて、辛くて、……… 」
大橋巨泉
「うん、…… 3度目のがんが発見された、………
最後かもしれぬ、お願いです、……… 皆さん、「野党に投票」してください、」
ビートたけし
「巨泉さん、……… 」
大橋巨泉
「たけし、……… まだ、わからないんだ、………
ちょっと、きついけど、必ず病気に打ち勝ってみせるから、………
心配するな、………
それでは、今回も始めます、………大好評の大橋巨泉「今週の遺言」です、
やはり、解散、総選挙ということになった、
専門家から、一般市民まで、「よく解らない」選挙といわれている、………
議会制民主主義で国が動いている日本国で、それはよくない、
ハッキリさせよう!
それには、解散権を持った安倍首相の言い分を聞くことから
始めなければならない、………
彼は、「2015年10月に10%に引き上げる消費税増税を、18ヵ月延長する、
この税制変更が、総選挙に値する、」と言っている、………
しかし、もともと、この政策は、
「景気の動向を見極めた上、」という条件がついていた、
安倍首相自身、何回も、「景気、経済指標を見定めた上で、決断したい、」
と言って来た、………
その結果、18ヵ月延長なら、全く”変更”ではない、
この忙しい暮に、700億円の血税を使って、選挙をする理由にはならない、
その金を、4回目の冬を迎える、東北の被災地の人のために使ったら、
と考えている人は、少なくないだろう、……… 」
徳光和夫
「700億ですか、……それは、ちょっとねぇ、……… 」
長嶋茂雄
「う~~ん、そうですねぇ、~~~
その額だと、私の資産と、ドッコイドッコイでしょうかねぇ、」
長嶋一茂
「えっ、………? 」
長嶋茂雄
「うふふ、いやいや、それは、………メイビー、バット、違うでしょう、………
ぐわははははは、……… 」
王貞治
「OH!」
大橋巨泉
「その上、安倍は、とんでもないコジツケをしていた、
「理由」を強調したかったのだろう、………
「税制は民主主義の根幹である、だから、これの変更は選挙に値する、」
と、記者会見で言った、………
そんなこと、どこで教わったの、?
世にいわれる、財閥大学でですか、………?
ボクらの常識では、民主主義の根幹は、「自由と平等」である、
この根幹に従うのなら、自由を制限する
”特定秘密保護法”を撤回するのが先だろう、………
平等を言うなら、格差を助長している、いわゆる、アベノミクスを転換すべきだ、
とに角、屁理屈やコジツケを重ねても、何とか、選挙をやりたいのだ、………
この不思議を読み解こう、………
解散前、自民党と公明党の与党は、326議席を保有していた、
過半数どころか、絶対安定多数である、
それなのに、今、何故、ヤル必要があるのか、?
現在のままでも、あと2年は絶対安定多数なのだ、何故?
理由は簡単だ、………
今政権の支持率は高い、…… 一方、野党はバラバラの状態である、………
多少減らしても、過半数以上が固い、………
それなら、今、選挙をすれば、あと4年間、多数派でいられる、………
その間に、本当の目的である、憲法改正や集団的自衛権が、確率できる、
と、踏んでいるのだ、………
つまり、日本が攻められたケースでなくとも、
遠く離れた外国においても、戦争に参加できる国にしたいのだ、………
それを隠して、やれ「税制」だの、「アベノミクスの評価」だのと、
争点をスリカエている、……… 実に狡猾で、汚いやり方である、」
徳光和夫
「巨泉さん、是非、もっと長生きして、安倍さんを叩いてやってください、
私も、つきっきりで、応援しますから、………
泣けてきちゃうなぁ、もう、……… グスッ、グスッ、」
中村玉緒
「あんた、まさか、また原稿棒読みの、演技、……… 」
徳光和夫
「ち、違いますよ、………信じてください、………
巨泉さんだけは別です、………
もう、思い出が多すぎて、多すぎて、………
ぎゃわわわわ~~~~~~~~ん、 」
太田光
「きょ、きょ、きょ、巨泉さん、………
お、お、お、お願いします、………も、もっと、長生きして、……… 」
田中裕二
「おまえ、それじゃ、ふざけてんだか、本当なんだか、わからないよ、」
太田光
「ほ、ほ、ほ、本当です、……… 」
大橋巨泉
「俺は、反対なんだけど、
安倍首相が堂々と、「憲法改正や集団的自衛権」を争点に掲げて、選挙を戦い、
過半数を得たなら、民主主義のルールだから、仕方がないと考えている、
しかし、今回のように、争点をスリ替えて戦い、
4年間の絶対安定多数を得た上で、衣の下の鎧を見せて、
目的を果たす、というやり方は、断じて許せない、………
要するに、日本の選挙民の質は、この程度のトリックで十分だと、
ナメきっているのである、………
こんな風に、見くびられていいのですか、? 皆さん、
理由も政策もいらない、………
こんな暴挙を許さない唯一の方法は、「野党に投票する、」ことです、
これが、日本の民主主義を守るのだと考えてください、 」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、……今回も、選挙の話、ありがとうございました、
それでは、今回は、これで時間です、………
また、次回、この話の続きを楽しみにしています、………
よろしくお願いします、……… 」
大橋巨泉
「うん、……こんな言い方をするのも、この選挙が、自分にとって、
最後の選挙になるかもしれないからなんだ、………
冒頭にも述べた通り、……… 」
徳光和夫
「巨泉さん、そんな事を言わないでくださいよ、………
必ずガンを克服して、また、戻って来てください、……… 」
大橋寿々子
「あなた、……… 」
カツ丼小僧
「巨泉さん、本当に、お願いします、………
我々一同も、巨泉さんの復帰を、心より、お待ちしております、………
それでは今回も、どなたか、最後の一言をお願いします、」
江本孟紀
「巨泉さんには、11PM時代には、色々とお世話になりました、
あまり、言わないことにしているんですが、
どんなに感謝をしても、し尽くせません、……… 」
竹下景子
「巨泉さんってね、一見、ふざけているかのように見えても、
根は、本当に真面目で、気立てのいい方なのよ、………
私、友人を通り越して、大ファンなんです、………」
長山藍子
「今週号(12月13日号)の「週刊現代」で、11PMの記事があるわ、………
司会者の大橋巨泉さんの事が、ベタ褒めしてある、……… 」
吉永小百合
「松岡きっこさん、カルーセル麻紀さん、真理アンヌさんとか、懐かしいわね、
あと、藤本義一さんや、愛川欽也さんも、………」
田村正和
「♪シャバダバ ダバダバ~~~、 ♪シャバダバ ダバダバ~~~、
んふぅ~~~、いいですねぇ~~~、このメロディー、………
美女の水着姿と合わせて、うっとりしますねぇ~~~、 ん~~~ふふふ♡、」
一同
「わははははは、……… 」