カツ丼小僧
「それでは、昨日の続き、………「天才・阿久悠を語ろう、」本日が最終回です、
八代さん、お願いします、……… 」
八代亜紀
「阿久悠先生は、確かに重厚な雰囲気をお持ちでしたね、
私は「舟唄」のレコーディングのときに、先生からかけていただいた、
「僕は、9年間、八代クンに会うために助走してきたんだ、……… 」
という言葉が印象に残っています、」
カツ丼小僧
「女装、………? 」
角松敏生
「助走、……… 」
八代亜紀
「「9年」というのは、私がデビューしてからの年数だったので、
「ずっと見ていてくれたのかって、すごく嬉しかった、………
私にとっては、宝物のような言葉です、」
三田完
「僕がよく覚えているのは、阿久さんがスタッフと新曲の打ち合わせをして、
話がまとまりかけたときに言った、
「じゃぁ、みなさん、僕の共犯者になっていただけますか、」という言葉、
ちょっと格好をつけたのかもしれないけど、
阿久さんにとって歌を作ることは、ある種、
人々を架空の世界に連れ込む、背徳的な行為だったのかもしれません、 」
酒井政利
「御本人は、まったく背徳的な部分がないですけどね、
だからこそ、大胆に書けたのかもしれませんが、……… 」
カツ丼小僧
「僕は、いくらかでも、背徳的なところはあります、
でも、気にしないように、心掛けています、……… 」
黒咲蘭
「え、…… そうなの、………? 」
カツ丼小僧
「僕は、自分が悪い事をしているんだ、という感覚はないんですが、
時代背景が、まだ、いくらか、僕にマッチしていないだけです、
それでも、30年ぐらい前と比べれば、随分時代は変わっています、
段々と、自分の思った通りに変遷してきている、………
僕が、大学生の頃なんかは、SMなんて言ったら、白眼視され、
変態、変人扱いだった、………
それに、イメージそのものが、とても陰鬱で暗かった、………
残虐な拷問とか、血に塗れた苦痛とか、そんなイメージが強かった、
オマ○コを、ペンチで挟んで、思いっ切り引っ張るとか、……… 」
黒咲蘭
「今だって、ありますよ~~~、」
カツ丼小僧
「でも今は、ビジュアル的に優れているから、あまり残虐性というものが、
目立ちにくくなっていますね、……… めくるめく桃源郷です、………
女の子も、若くて美人だらけだし、……… 素敵な、メルヘン・コスチュームで、………
おとぎ話の浦島太郎の「竜宮城」みたいに、金銀珊瑚綾錦、
楽しそうで、楽しそうで、……… うふふふ♡、……… 」
まぁ、今のSMクラブの実態が、どういうものなのかは、
本当のところは、僕にもよくわかりませんがね、」
黒咲蘭
「カツ丼さん、SMは、そんな甘ったるいものとは、まったく違いますよ、
半端な気持ちでは、やっていません、………
もちろん、最終的には、お客さんに喜んで帰ってもらう事を、
目的でやっているんですけどね、………
百聞は一見に如かず、ですから、今度「エルドラド」に
遊びに来てくださいよ~~~♡、」
カツ丼小僧
「うん、………
SMクラブなんかもそうで、影でひっそり、やっていたもんです、………
当時は、SMクラブに行ってみたいとも思ったけれども、
ちょっと怖くていけなかったし、料金もかなり高かったと思います、
その上、どこで、どうやって、やっているのかもよくわからなかった、
闇の取引きとか、暴力団なんかも、絡んでいそうな気がしたし、………
そんな訳で、SM愛好者は、色々と後ろめたさもあって、
隅の方に引っ込んでいなければならなかった、………
日陰者扱いです、……… 」
黒咲蘭
「あのね、それは、ちょっと、酷過ぎませんか、? 」
カツ丼小僧
「当時、「SMファン」とか「SMセレクト」という、挿絵付きのSM小説を
古本屋から、大量に購入して来て、通っていた大学のすぐそばにある
小さな下宿屋の部屋の中で、毎日、ごろ寝しながら読んでいたけど、
それ以上の実践に踏み入る勇気はなかった、………
アソコを弄くっているだけに、とどまりました、
超異端の世界、ということで、臆病な僕には、……… 」
黒咲蘭
「だから、一度、遊びに来てくださいって、……… 」
カツ丼小僧
「今は、ちょっと時間が、………
でも、その内、寄らせてもらいますよ、……… 取材も兼ねて、………
僕のホームページにも掲載出来たら、……… 」
生田智子
「そろそろ、本題に戻ります、……… 」
三田完
「Char が歌った、「気絶するほど悩ましい」なんて、題名からして背徳的ですよね、
でも、あの時代は、そういう退廃的なものでも、許される大らかさあった、
少しでも、モラルに反すると、すぐに非難される、今のような堅苦しい時代だと、
ああいう曲は生まれませんね、……… 」
浅香唯
「あれ、……? カツ丼さんの言ってる事と、ちょっと違いますけど、……… 」
カツ丼小僧
「いや、まぁ、それは、……
人によって、色々と考え方、感じ方も違うでしょうし、………
え~~と、……… 三田さんは、1956年(昭和31年)の生まれですか、
お世話になった、フリー編集者の都築響一さんと同じですね、………
僕より、八つ年上、……… 世代も、やや違います、………
ただ、SM というジャンルが、昔と比べて、確実に、この世に
ジワジワと浸透し続けている、という事だけは、間違いないと思いますが、……… 」
生田智子
「本題に、……… 」
八代亜紀
「いつも言う事なんですが、歌はやっぱり詞が大事なんです、………
でも、今の時代には、「言葉」がなくなってしまったんだと感じます、
私には想像もつきませんが、阿久先生が、お元気だったら、
どう今を切り取るだろうと思う事もあります、 」
酒井政利
「確かに今の時代に、阿久さんほど強烈な詞を書ける人は、他にいませんね、
同時に、あれだけ強い詞を欲する人もいなくなった、………
現代人は、スマホを使って、そつのない文章を書くけれど、
それは、「生きた言葉」ではないんじゃないか、………?
阿久悠が、いなくなってしまったのは、寂しいことだけど、
ご存命だったら、むしろ辛かったかもしれません、……… 」
カツ丼小僧
「歴史が人を作るんです、………
その時代、時代の風潮にピッタリ、マッチした人が、
その時代に選択され、活躍することになるんです、………
だから近い将来、「SMテレビ時代」が到来すれば、僕も、うひひひひ、……… 」
大橋巨泉
「でも、その前に、安倍内閣を叩いておかないと、……… 」
大橋寿々子
「あなた、……… 期待しています、……… 」
AKB48
「わぁぁ~~~~~~い、」
三田完
「阿久さんが、今の世の中を見たら、こめかみに血管を浮かべて怒ったでしょうね、
阿久さんは晩年、社会評論に力を入れ、言葉が失われていく社会に、
警鐘を鳴らしていましたから、……… 」
八代亜紀
「私は、デビュー30周年を迎えたとき、
全曲、阿久先生の書きおろしで、アルバムを作ったんです、………
そのとき先生は、「大人のシンガーが頑張って、もう一度、歌謡曲を、
表通りに出しましょう、」と、おっしゃっていました、
あの言葉は、今でも、私にとって、重たいものです、………
ですが、阿久先生の歌は、いつの時代にも通じるものだとも思っています、
これからも、精一杯、歌い続けていきたいですね、……… 」
カツ丼小僧
「皆さん、どうも、有難うございました、………
「天才・阿久悠を語ろう、」これにて終了です、………
まだまだ、語り尽くせないことも多いかと思いますが、
ダイジェスト版、という事で、そこは、ご容赦願います、………
阿久先生の詞は、いつまでも、いつまでも、
永遠に、皆さんの心の中に、生き続けるでしょう、……… 」
三原じゅん子
「なんか、事務的ね、……… いつもの事だけど、……… 」
デヴィ夫人
「おほほほほほ、……… 」
酒井政利
「デヴィさん、……あんた、どこか、おかしいですよ、」
明石家さんま
「いつものことやで、ホンマ、……… 」
カツ丼小僧
「それでは、どなたか、いつものように、最後のメッセージを、お願いします、 」
鈴木京香
「カツ丼さん、いつも、名前は、その人間そのものを、ズバリ、言い表してるって、
言ってますけど、「あだ名」や「ニックネーム」、「ペンネーム」なんかは、
どうなんでしょうか、……… ? 」
カツ丼小僧
「もちろん、それも、その通り、本人そのままです、……
そういったものが、偶然、派生するような事は、ないのです、
可愛らしい人には、可愛らしいあだ名がつくでしょうし、
おっかない人には、おっかないあだ名がつくでしょう、………
そして、本人が変われば、そのあだ名も変わっていくか、
自然消滅するのです、」
かわいさとみ
「それでは、阿久悠さんの場合、そのペンネームの由来は、
「悪友」だから、やっぱり、阿久悠さんは、他人から見て、
「悪友」なんでしょうかね、………? 」
内村光良
「わははははは、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、そうですね、……
確かに、由来とか、ダジャレにも、意味を探る事は重要ですが、
でもやはり、その前に、名前そのものの、「阿久悠」から見ていかねばなりませんね、
それが、まず基本です、………
「阿」「久」「悠」、これらの文字から、
まずは、素直に意味を探るのが先です、……… 」
ビートたけし
「おいらの本名は、「北野武」っていうんだけど、……… 」
カツ丼小僧
「硬派のたけしさんに、ピッタリの名前じゃないですか、………
イメージとしては、ビュービュー、強い風が吹く、北方の野中に、
腰に刀を差した、たけしさんが、一人で野武士のような服装で構えている姿が
想像出来ます、………
それで、毒舌などを武器に、相手をメッタ斬りにした、という訳です、
あの、一連の、エッセイ本だとか、テレビの「TVタックル」のオープニングなんか、
そのイメージ、ズバリ、そのものですよ、」
南野陽子
「ああ、あの、映画「スター・ウォーズ」の
ダース・ベイダーが持っている、電光のような剣を振り回してね、……… 」
ビートたけし
「俺の相棒の、きよしの本名は、「兼子二郎」っていうんだけど、
それには、何か、意味でもあるのかな、………? 」
カツ丼小僧
「う~~ん、「兼」ねる、という文字と、「二」という文字が、
なにか、「コンビ」を象徴しているようにも見えますが、……… 」
ビートきよし
「あ、………ツー・ビートの、………「ツー」でもあるな、……… 」
ビートたけし
「でもさ、こいつの出身地、山形県の「最上郡」「最上町」なんだぜ、………
笑っちゃうよな、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
ビートきよし
「な、なんで、みんな笑うんだよ、……… 」