カツ丼小僧
「今回は、「昭和歌謡の父、天才・阿久悠を語ろう 」、その第3回目です、
皆さん、よろしくお願いします、」
八代亜紀
「はい、………
阿久先生は、醒めていたからこそ、時代がよく見えたのかもしれませんね、
私が、デビュー20周年を迎えたころ、「花束(ブーケ)」という詞を、
書いて頂いたんですが、先生は、「八代クン、今は女性が働く時代なんだ、」
と、おっしゃいました、………
この曲は、恋と仕事に揺れ動く、30代の女性を描いた'90年の作品ですが、
当時の女心が、見事に切り取られています、 」
酒井政利
「阿久さんの詞は、どれも重いし、強い、………
それを敬遠する歌手もいましたね、………
ある歌手は、「阿久さんの歌詞は暗い」と言って、
拒否したことがあるそうです、
でもマネージャーが、「騙されたと思って、歌ってくれ、」と、
出したところ、大ヒットしたとか、……… 」
八代亜紀
「私の場合は、歌詞に深い意味があると感じたら、
あえて、サラリと歌うように心がけていました、
そのほうが、先生の詞が、聞き手にまっすぐ伝わる、
詞を受け取り、その意味を考えるのは、歌い手ではなく、あくまで聞き手ですから、」
カツ丼小僧
「あ、それは、僕もそう思います、………
僕のイラストでも、作品を、どう感じるかというのは、観る方の感じ方であって、
極端な事を言えば、ピカソや、ゴーギャン、ルノワール、歌川広重、の絵よりも、
僕のイラストの方が、より芸術的だ、と見る側が判断すれば、
それは、それで、そういう事になってしまうんでしょうし、………
あ、そういえば、先日、前衛美術家、随筆家の赤瀬川原平さん(享年77)が、
お亡くなりになりましたね、………
彼の書く本は、とても内容が面白い上に濃い物であったので、
僕も、楽しみにしていました、……… 阿久悠さんの詞のようなものです、
でも、彼の調査、というか、発見した絵によれぼ、歌川広重の浮世絵は、
ほぼ全て、他人の絵の写しのようなものであったそうです、」
三田完
「それにしても、阿久さんの作る世界は、八代さんの歌によく合いましたね、」
酒井政利
「阿久さんといえば、企画力も高い人でした、………
オーディション番組のさきがけとなった、「スター誕生!」も、彼の企画です、」
中森明菜
「えっ、?そうなんですか、? 」
小泉今日子
「それは、凄いですね、……… 」
三田完
「あの時期は、力のあるプロダクションのタレントばかり、
テレビに出ている状況でした、………
そこで阿久さんは、新しいスターを発掘しようとした、」
酒井政利
「すごい番組でしたね、………
森昌子、桜田淳子、山口百恵の、「中三トリオ」なんて、
あの番組がなければ、世の中には出られなかったと思う、 」
カツ丼小僧
「うん、あの頃、「中三トリオ」の人気は、凄かった、………
でも、彼女たちが、1年進級するごとに名前を変えて、
「高一トリオ」、「高二トリオ」、「高三トリオ」、と
名前を変えていったそうですから、僕、中一の時、桜田淳子さんのファンだった
もんで、その時、彼女らは、実際はもう、高校3年生だった訳ですからね、……… 」
近藤真彦
「申し訳ないんだけど、3人セットの御三家でデビューした場合、
2人は人気が出るんだけど、1人は、必ず、こぼれちゃうんだよなぁ、」
野村義男
「……………。」
近藤真彦
「正直いって、森昌子さんは、山口百恵さんや、桜田淳子さんと比べると、
「人気」という点では、かなり水を開けられていたような気がする、………
まぁ、こういう事は、本人にも悪いんで、中々、誰も口にしないんだけどね、」
野村義男
「……………。」
近藤真彦
「西城秀樹さん、郷ひろみさん、野口五郎さんの、「新御三家」にしても、……… 」
カツ丼小僧
「さ、さ、……皆さん、会話を先に進めてください、……… 」
酒井政利
「う、うん、……… わはははは、………
そ、そして、その後、ピンク・レディーが現れたんです、………
実は当時、ピンク・レディーという言葉は、今でいうAVじゃないけれど、
性的な響きが強い名前だと思われていたんです、
ところが、売り出してみると、奇抜なファッションや、
阿久悠さんの歌詞が、子どもに受けて、大ヒットした、………
ミリオンセラーというのは、そういう計算外のことがあるときに生まれるんですよね、」
八代亜紀
「しみじみとした演歌の一方で、「UFO」のような、不思議な世界も描ける、………
こんな歌があるんだと、当時は、ビックリしました、……… 」
未唯mie
「ユゥッ、フォーーーッ、 ! ! 」
カツ丼小僧
「ああ、びっくりした、……… なんです、未唯mieさん、………
いきなり、……… あんまり驚かさないでくださいよ、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
三田完
「阿久さんは、詞の世界では、あらゆる言葉を駆使できる人でしたが、
普段はわりと寡黙でしたよね、」
酒井政利
「ええ、阿久さんと、六本木あたりによく飲みに行ったものですが、
放っておくと黙っていて、ぽつりと漏らす一言が重かった、……… 」
三田完
「興が乗れば、饒舌になることもありましたが、
基本的には多くを語らず、いつも人の姿を冷静に見つめていた、
それでいて照れ屋で、時折見せる笑顔が、とても可愛らしい人でした、」
カツ丼小僧
「はい、皆さん、どうもありがとうございました、………
今日は、ちょっと早いんですが、ここまでです、………
お楽しみは、次回に持越しです、
それでは、どなたか、ラスト・メッセージを、お願いします、……… 」
皇太子妃・雅子様
「わっし、こういう話、無知なんでごわす、………
だから、意見もよう言えません、ふごふごふご、……… 」
黒咲蘭
「ふふふ、………よしよし、雅子、中々、いいじゃないか、………
これからも、この調子で頼むぜ、………あははははは、……… 」
デヴィ夫人
「この女、何をやっても、役立たずで、ダメなんだから、………
今度、相撲の廻し着けさせて、四股でも踏んでもらいましょうかね、…………
おほほほほほ、……… 」
三田村邦彦
「ゾクゾクするなぁ、……… 」
カツ丼小僧
「顔に、マジックでイタズラ描きして、ヒゲや鼻毛を描き込んでやりたいな、……… 」
三原じゅん子
「あははははっ、天才バカボンのパパみたいねっ♡、……… 」