カツ丼小僧
「それでは、今日も、「天才・阿久悠」を語り合います、
八代さん、お願いします、……… 」
八代亜紀
「はい、………
「舟唄」の次にいただいた「雨の慕情」がヒットした後、
阿久先生から、「沢田研二と八代亜紀は、いい意味で僕を裏切ってくれる、」
と言われた事がありました、………
当時は、意味が分からなかったんですが、後から考えると、
「雨々(あめあめ)ふれふれ」のパートで手をヒラヒラさせる振り付けが、
意外だったみたいですね、………
先生は、自分の作品がイメージしたものとは、別のものに仕上がることが、
嬉しかったようです、」
三田完
「自分が人とは逆に張ることを好むだけに、
裏切られるのも好きだったんでしょう、………
阿久さんは、自分の思った通りの作品ができても嬉しくない人でした、
自分の想像を超え、1+1が3にも4にもならないと、
阿久悠にとっては、成功じゃなかったんです、」
カツ丼小僧
「僕も、最近ではツイッターをよくやっていますので、その意味がよくわかります、
なんかね、リツイートっていうのが、あってね、
他人の撮ったエロ動画をね、勝手に拝借して、自分のツイッターに紹介できるんですよ、
僕は、今のところ、文章だけで写真は撮りませんで、
他人の撮ったのを拾っているだけなんで、
自分の実力以上に、ツイッターが、ムクムクと成長していくような感じで、
こんなに嬉しい事はありません、………
ただ、こういうのは、写真を選ぶ側のセンスも問われますので、
よくよく吟味してから載せないとなりません、………
僕の一応の選定基準は、「エロセクシーで、ドキッとするもの、ユーモラスなもの、」
ですが、もちろん、それ以外の場合もあります、 」
角松敏生
「わははははは、………
お前は、女のデカ尻さえ見れば、ドキッとしてんじゃないのかよ、……… 」
酒井政利
「'77年のことですが、広告代理店の企画で、
僕と阿久悠さん、横尾忠則、浅井慎平、といった各界のクリエーターが集まり、
南太平洋を3週間ほど旅行したんです、
その旅の途中、イースター島に寄ったときに、
横尾さんが、急に「UFOを呼ぶ、」と言いだした、………
みんな、呆れていたんですが、しばらくすると、僕らの上空に、
光る謎の物体が現れた、」
八代亜紀
「えっ、本当に来たんですか、? 」
酒井政利
「その場には、10人くらいいて、僕も、本物の UFO だと信じ込んだんです、
でも、阿久さんは、そっぽを向いて、
「違う、あれは管制塔の光だ、」と醒めた様子だった、………
ところが帰国して、しばらく経ってから、
ピンク・レディーの新曲を見て、驚きましたよ、………
タイトルが「UFO」なんですから、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
未唯mie
「ユゥッ、フォーーーーッ、」
酒井政利
「歌詞の「地球の男にあきたところよ、」って、
あの日の僕らを、指していたんじゃないかって、………
その場では、ノリが悪かったのに、しっかり曲にしていた、」
八代亜紀
「信じられない発想力ですね、……… 」
未唯mie
「阿久先生こそ、UFO に乗ってやってきた宇宙人です、………
ユゥッ、フォーーーーッ、 」
一同
「……………。」
カツ丼小僧
「未唯mieさん、……… その振り付けやるのなら、裸でやってください、
尻も、大きく振って、……… 」
三田完
「阿久さんの逆張りの発想は、作詞家になるにあたって、
自ら作った「作詞家憲法」にも書かれています、………
「憲法」は、15ヵ条あるんですが、第1条には、
「美空ひばりによって完成したと思える、流行歌の本道と、
違う道は、ないものであろうか、」と、ある、
阿久さんは、美空ひばりさんを、歌謡曲の王道と見なし、
それとは違うものを作ろうとしていたんです、……… 」
酒井政利
「阿久さんは、同じ昭和12年('37年)生まれの、ひばりさんを、
かなり意識していたようですね、……… 」
三田完
「阿久さんが、小学生の頃、故郷である、淡路島の海で溺れそうになったとき、
「自分が、このまま死んでも、どこにでもいる小学生が溺れ死んだ、
で、終ってしまうだろう、……… 美空ひばりだったら、大騒ぎになるだろう、
同い年の人間なのに、この違いはなんだ、」と、思ったそうです、
溺れそうなときに、そんなことを考えるなんて、相当なものでしょう、 」
カツ丼小僧
「でも、ひばりさんは、横浜出身で、
もう、12歳の、小学6年生の時(1949年・昭和24年)にデビューですからねぇ、
凄いもんですよ、……… でも、身長が低くて、147cmというのには、
ちょっと、びっくりしました、……… 」
浅香唯
「ゾクゾクしました、………? 」
カツ丼小僧
「うん、……あれ程の大スターが、これ程、小さなんてね、………
ご存命なら、まず、僕の標的ですよ、………
わははははは、…… ひばりを、鳥かごに閉じ込めて置くんだ、
ひばりさん、すいません、……… 」
酒井政利
「一方のひばりさんも、阿久さんを意識していたと思いますよ、
ひばりさんの元夫だった、小林旭さんが、阿久悠作品の「熱き心に」で、
ヒットを飛ばしたとき、ひばりさんが、「あちら(小林)にばっかり、」
と漏らしたことがあるそうです、」
八代亜紀
「阿久先生は、ひばりさんに曲を書かれたことが、なかったんですか、? 」
三田完
「「花蕾」や「人」など、アルバム収録曲は、数曲提供しています、
でも、お互い、本気になって、ヒット曲を狙うような歌ではなかった、………
美空さんが亡くなった後、阿久さんは、そのことを後悔していました、 」
カツ丼小僧
「やはり、美空ひばりさんにとって、阿久悠さんは、
「悪友」だったんでしょうかねぇ、……… 」
松田賢二
「こらっ、」
カツ丼小僧
「いえいえ、でも本当に、「阿久悠」というペンネームの由来は、
「悪友」からだそうなんですよ、」
松田賢二
「あ、そうなの、……… 」
酒井政利
「ひばりさんだけでなく、阿久さんは、どこか、
人と、距離を置くところがありましたね、………
この歌手は、いいな、と思っていても、口には出さない、」
三田完
「歌手とベタベタした関係になることを、戒めていましたからね、………
レコーディングの現場にも、ほとんど行かなかった、」
八代亜紀
「そうだったんですか、………
私のレコーディングには、よくいらしてくれた、………
とくに歌に注文を付けるわけでもなく、
じっと座って聴いていた姿を覚えています、」
三田完
「それは稀有な例ですね、………
八代さんに、特別な思いがあったんでしょう、」
中村玉緒
「と、特別な思いとは、………? はて、何でしょうか、? 」
三田完
「僕は、阿久さんが、他人に深入りしない背景には、
少年時代の体験があると思う、………
阿久さんは、淡路島の警察官の息子だったんですが、
職業柄、転勤が多かった、……… それで、あちこち転校するんですが、
行った先で、いじめられないよう、存在感を示す方法をいろいろ考えたそうです、
たとえば、ラジオで聞いた、ジャイアンツの川上哲治のバッティングフォームを、
想像し、同級生の前で披露しては、喜ばせる、」
カツ丼小僧
「阿久さんの頃は、川上哲治さん全盛でしたか、………
川上さんは、去年の10月、93歳でお亡くなりになりましたが、……… 」
酒井政利
「でも、阿久さんは、子供のころから、人を惹きつける方法を考えていたんですね、」
三田完
「でも、仲良くなりすぎると、転校する時に悲しくなるから、
過剰にベタベタしない、………
さらに、小学校3年生で敗戦を迎え、先生の言う事が百八十度変わった、
そういう経験があったからこそ、翻弄されることなく、
醒めた目で見つめていたのではないでしょうか、」
カツ丼小僧
「はい、皆さん、今回も、「天才・阿久悠」の魅力、存分に語って頂きました、
ありがとうございます、お疲れ様でした、………
まだ、幾らも語り尽くせてはいないんでしょうが、今回は、これで終了です、
語り尽くせていない分は、また次回、という事で、………
では、今日も、どなたか、最後の一言をお願いします、」
藤あや子
「阿久悠さんって、昨日話した作品以外、どんな曲の作詞が、ありましたっけ、? 」
皇太子妃・雅子様
「すいません、………私、そういうの、疎いんで、よう知りません、………
許してください、……… 」
黒咲蘭
「ふん、しょーがねえな、雅子、………
まぁ、おめーなんかにゃ、何、言ったって無理だな、………
ケツの穴、かっぽじって、よく、掃除しとけよ、
今度、苛めてやるから、………
あ、それからな、……… これから、自分の事を、「わたし」じゃなくて、
「わっし」と言え、……… いいな、……わっしだ、……… 」
三田村邦彦
「わはははは、………いいなぁ、………なんか、ゾクゾクするなぁ、………
皇太子妃を、いいように、……… わはははははは、…………… 」
斉藤由貴
「それでは、阿久作品、行きます、………
'71年 ♪「さらば涙と言おう」 森田健作
'73年 ♪「ジョニィへの伝言」 ペドロ&カプリシャス
'73年 ♪「みずいろの手紙」 あべ静江
'75年 ♪「北の宿から」 都はるみ
'76年 ♪「青春時代」 森田公一とトップギャラン
'77年 ♪「津軽海峡・冬景色」 石川さゆり
'77年 ♪「思秋期」 岩崎宏美
'84年 ♪「北の蛍」 森進一 」
南野陽子
「それと、今日、話題にも上がった、小林旭さんの、♪「熱き心に」('85年)、………
あと、河島英五さんの、♪「時代おくれ」、などですね、……… 」
カツ丼小僧
「ご紹介、ありがとうございました、それでは、また次回、……… 」
小嶋陽菜
「情報提供は、「週刊現代」、講談社でした~~~、 」
酒井法子
「グッバイっ、ピー♡、」
一同
「わははははは、……… 」