カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 191

カツ丼小僧

「皆さん、お待たせしました、………

 今日は、「週刊現代」(11月29日号)の週現「熱討スタジアム」で語り合いましょう、

 今週号の週刊現代、150ページをお開きください、……… 」

 

浅香唯

「見出しには、「舟唄」「勝手にしやがれ」「UFO」………

 遺した作品は、5000曲以上、………彼が紡ぐ詞は、いまも色褪せない、………

 

 「昭和歌謡の父、天才・阿久悠を語ろう、」とありますね、………

 

 あっ、作詞家の、阿久悠さんの話ですか、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、そうなんです、……… 

 「この人の詞には、時代を超えて心に響く強い「言葉」があった、………

  昭和歌謡界をリードし、不朽の名曲を生み続けた阿久悠は、

  どんな思いを作品に込めていたのか、……… 」

 

 では、ここで、阿久悠さんの簡易プロフィールを、紹介します、………

 

 あく・ゆう/'37年、兵庫県・淡路島生まれ、

 明治大学文学部卒業後、広告代理店の宣弘社で、コピーライターとして勤務し、

 '55年以降、作詞家として活動を始める、 生前、5000曲以上の作品を遺し、

 5度の日本レコード大賞受賞は、いまだに破られぬ金字塔となっている、享年70 

 

 ………ということで、今回は、阿久悠さんを語って頂くために、欠かせない、

 特別なゲスト、ご三方をお呼び致しました、………

 

 歌手の八代亜紀さん、音楽プロデューサーの酒井政利さん、

 元音楽プロデューサーで、現在小説家の三田完さん、です、………

 皆さん、拍手を持って、お迎えください、………  」

 

 パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

 パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

 パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、

 

八代亜紀

「♪お酒は、ぬるめの燗がいい~~~、 肴は、あぶったイカでいい~~~、

 「舟唄」、八代亜紀です、よろしくぅ~~~、

 他にも、まだまだ、ヒット曲は、いっぱいありますけどね、……えへっ♡、 」

 

酒井政利

「デヴィ夫人とは、過去にひと悶着ありました、………

 人の悪口を本に書くとしても、その根底には、

 深い愛情が、流れていなければなりません、………

 音楽プロデューサーの、酒井政利です、よろしくどうぞ~~~、 」

 

三田完

「小説家の、三田完です、……初めまして、よろしく~~~、」

 

カツ丼小僧

「いやいや、皆さん、ようこそ、お越し頂きました、………

 それでは、まず、皆さんの簡易プロフィールを紹介させて頂きます、

 

 やしろ・あき/'50年、熊本県生まれ、

 '71年、「愛は死んでも」で、デビュー、

 '73年、「なみだ恋」で120万枚のヒットを記録、

 阿久悠作詞の「舟唄」「雨の慕情」は、現在でも、多くの人に愛される、

 

 さかい・まさとし/'35年、和歌山県生まれ、

 立教大学文学部卒業後、松竹を経て、日本コロムビアや、CBSソ二ーで、活躍、

 音楽プロデューサーとして、山口百恵やキャンディーズを手がける、

 

 みた・かん/'56年、埼玉県生まれ、

 小説家、NHKで、プロデューサーとして、勤務した後、

 番組製作会社で、音楽プロデューサーに携わり、阿久悠の仕事を手伝う、

 近著に「俳魁」(角川書店)

 

 ………です、………それでは、よろしくお願いします、……… 」

 

 

酒井政利

「ええ、それでは、始めます、………

 デヴィさんは、余計な口を差し挟まないでくださいよ、いいですね、……… 」

 

デヴィ夫人

「……………。」

 

酒井政利

「阿久悠さんは、広告代理店勤務や放送作家を経て、作詞家となり、

 生涯で5000曲以上もの歌を書かれました、

 

 '78年以降は、作家としても活躍され、直木賞候補作となった、

 「瀬戸内少年野球団」など、いくつもの名作を上梓された、………

 多彩な人でしたね、………  」

 

三田完

「僕は、テレビ局に勤務していた '90年前後に、酒井さんを通じて知り合い、

 後年は、阿久さんの仕事を間近で見てきました、

 阿久さんの仕事は、幅広かったですね、………

 

 「勝手にしやがれ」(沢田研二)のような男性シンガーのような曲から、

 「UFO」(ピンク・レディー)などの、アイドルソング、

 演歌やアニメの主題歌まで、手掛けていたんですから、……… 」

 

沢田研二

「阿久先生、本当に、ありがとうございました、……… 」

 

未唯mie

「阿久、ユゥッ、フォーーッ、」

 

八代亜紀

「あははははは、……… 

 

 私が、阿久先生から頂いた詞は、「舟唄」でした、

 デビュー10周年を控えていたころで、所属していたレコード会社の社長が、

 「阿久悠の描く「女心」を、八代に歌わせたい、」とお願いしたんです、………

 

 阿久先生は、何曲か、用意してくださったんですが、

 どれも、ボツになってしまって、………

 

 それで怒った先生が、「じゃぁ、これはどうだ、」と出されたのが、

 「舟唄」だったんです、………  」

 

三田完

「そんなエピソードが、あったんですか、……… 」

 

カツ丼小僧

「実際、自分にとっては、「没」という言葉は禁句だ、………

 若い頃の、漫画原稿の持ち込みは全て「没」だったから、………

 身に染み入るような辛さがある、……… 」

 

太田光

「フフフフ、…………… 没、……… 」

 

カツ丼小僧

「うっぎゃぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~っ、」

 

 カツ丼小僧はそう叫ぶと、目をカッと大きく見開き、両耳を押さえて、

 その場をゴロゴロと転げ回った、………相当、応えたらしい、………

 

一同

「わははははは、……… 」

 

八代亜紀

「後から知ったんですが、この曲は、

 先生が新聞に連載されていた、「阿久悠の実践的作詞講座」の中で、

 美空ひばりさんをイメージして作られたものだったそうです、

 

 「お酒はぬるめの燗がいい、肴はあぶったイカでいい、」という2行を読んだだけで、

 「なんてハッキリと情景が浮かぶ詞なんだろう、これは絶対にヒットする、」

 と、直観しました、………

 

三田完

「女歌をリクエストされたのに、

 男歌でヒットさせるというのは、阿久さんらしいですね、………

 

 阿久さんは、「逆張り」というか、定石から外れた路線を好む人でしたから、

 伸び悩んでいる歌手を、ひと皮むきたいとか、イメージを一新したいときに

 阿久作品を使うと、うまく化ける、」

 

カツ丼小僧

「実は、僕のウンコイラストも、そうなんです、………

 美女の写真と一緒に並べると、その美女のイメージが、一新される、……… 」

 

角松敏生

「おいっ、……… 」

 

酒井政利

「うまく化けた典型例が、山本リンダですね、………

 彼女は、デビューからしばらく、

 「可愛い子ちゃん」というイメージで、売ってきたけど、

 人気に陰りが出て来た、………

 

 そこで、阿久さんが書いたのが、「どうにもとまらない」でした、

 「♪ああ今夜だけ もうどうにもとまらない、」という歌詞と、

 へそ出しルックの、過激なファッションで、一躍、売れっ子になった、」

 

カツ丼小僧

「う~~ん、案外、丸裸よりも、へそだけという方が、強烈かもしれませんね、………

 いや、これだけ、開けっ広げな時代だと、

 そんな事は、もう、どうでもいい事かとも思いますけどね、………

 

 ははは、………時代が大きく変化しすぎて、何がなんだかもう、どうでもいい、

 ♪どうにもとまらない、……… ♪どうにもわからない、………  

 

 それでは、今日は、これでお終いです、………

 もちろん、これから、暫くの間、阿久悠さんについて、

 皆さんに存分に語って貰おうと思います、………次回にも期待します、

 

 それでは、どなたか、最後の一言をお願いします、………  」

 

 

和田アキ子

「実は、私の、♪「あの鐘を鳴らすのはあなた」('72年)も、阿久悠さんの作詞なんだ、

 あの先生のおかげで、今の私があるようなもんさ、……… 」

 

西田敏行

「本当に、そう思ってんですか、? 怪しいなぁ、………

 うふふっ♡、………

 実は、僕の、♪「もしもピアノが弾けたなら」('81年)も、阿久悠さんの作詞、………

 何度か、お会いした事があるけど、本当に素敵な人だった、………

 またまた、うふふっ♡、……… 」

 

小泉今日子

「私の、♪「学園天国」('89年)も、そう、………

 本当は、'74年に、フィンガー5の為に書かれたものだったんだけど、

 

 '88年の「ナツメロ」アルバムに収録して、

 翌年、そこから、シングルカットしちゃったの、……… 

 阿久先生、ありがと~~~、」


大西結花

「今日の座談会にもあった、沢田研二さんの、♪「勝手にしやがれ」(’77年)や、

 ピンク・レディーの、♪「UFO」('77年)、………

 

 それから、尾崎紀世彦さんの、♪「また逢う日まで」('71年)や、

 山本リンダさんの、♪「狙いうち」('73年)なんかも、そうなんですって、…… 」

 

太川陽介

「僕の、「Lui-Lui」は、阿久悠さんの、作詞ではありません、………

 悔しいなぁ、………ルイ、ルイ、………ルイ、ルイ、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」